塾がLINEアカウントを運用することのメリットや手順、注意点を解説

更新日 2025.04.11
塾がLINEアカウントを運用することのメリットや手順、注意点を解説

企業やショップがビジネスに利用できるLINEアカウントは、「LINE公式アカウント」と呼ばれます。LINE公式アカウントを導入する事例も増えており、いまやマーケティングにも集客にも欠かせないツールとなってきました。

無料で始められ、ユーザーの手元にいつもあるスマートフォンに、そして利用頻度の高いLINEアプリに情報を届けられる点も、LINE公式アカウントの強みです。

今回は、塾がLINE公式アカウントを導入し、運用する際のメリットや手順、注意点を解説します。LINE公式アカウントでできることを把握しながら、自社での活用方法を模索してみてください。

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目次

塾がLINE(ライン)を活用すべき理由・メリット

生徒・保護者との距離が近い塾に、LINEのメリットは多い
生徒・保護者との距離が近い塾に、LINEのメリットは多い

塾にLINEの活用をおすすめするのは、それだけの理由があります。LINE運用で得られるメリットを3つ、解説します。

塾がLINEを活用すべき理由・メリット

(1) LINE(ライン)はユーザーにとっての利便性が高い

LINEは、国内最大のユーザー数を誇るSNSです。2024年3月時点のユーザー数は、約9,700万人にのぼり、日本の人口の約8割が利用している計算になります(※)。

多くの人が日常的に使用するアプリで、操作に慣れているのもLINEの特徴。利用者の年齢層が幅広く、あらゆるターゲットを網羅できるのもLINEならではといって良いでしょう。生活に密着した、利便性の高いSNSとして、多くの人に利用されています。

※参照:LINEヤフー 媒体資料|LINEヤフー株式会社

(2) メッセージが開封されたか、確認できる

LINE公式アカウントからユーザーに個別配信したメッセージは、個人同士のLINEと同様に「既読」になったかどうか把握できます。重要なお知らせや連絡の際は、とくにとても助かる機能です。

これは紙媒体やメールでのお知らせにはない、LINEならではのメリットといって良いでしょう。

(3) 集客にも活用できる

LINE公式アカウントには、ステップ配信と呼ばれる機能があります。ステップ配信とは、特定の行動を起こしたユーザーに、事前に準備済のメッセージを決めたタイミングで配信する機能です。

「友だち追加の〇日後にキャンペーンのお知らせを配信」「△日後にクーポンを配信」など、ステップ配信は自由にスケジュールでき、集客につながるアクション喚起に役立ちます。

ステップ配信について詳しくは、後ほど解説します。

LINE(ライン)公式アカウントの料金プランと主要機能

プランによって料金と、使える機能が異なる
プランによって料金と、使える機能が異なる

LINE公式アカウントの料金プランは、次の3種類です。

・コミュニケーションプラン
・ライトプラン
・スタンダードプラン

プランごとの料金および、機能の違いを解説します。

(1) LINE(ライン)公式アカウントの料金

LINE公式アカウントの料金プランは、月額0円と5,500円、16,5000円で設定されています。

コミュニケーションプランライトプランスタンダードプラン
月額固定費(税込)0円5,500円16,500円
無料配信できるメッセージ通数(1か月)200通5,000通30,000通
追加メッセージの配信不可不可
~3円/通

※ 参照:LINE公式アカウントの料金プラン|LINEヤフー for Business

プランによって、固定料金内で1か月に配信できるメッセージ通数が変わります。無料のコミュニケーションプランは200通まで、最上位のスタンダードプランは3万通まで配信できます。上限を超えてメッセージを追加配信できるのは、スタンダードプランのみです。

メッセージの通数は、配信先件数にメッセージ数を乗じて算出します。コミュニケーションプランを利用中のアカウントは、1人に配信する場合は月に200通送れますが、200人に配信するなら月に1通だけの配信が可能、ということです。

プランは、いつでもアップ/ダウングレードできます。これからLINE公式アカウントの運用を始める塾なら、コミュニケーションプランでスタートし、必要に応じてプランを見直していくと良いでしょう。

(2) すべてのプランで利用できる基本機能

LINE公式アカウントの全プランで利用可能な基本機能は、以下の通りです。

機能できること活用法
メッセージ配信友だちにメッセージを配信する
※ステップ配信も含む
キャンペーンや全体連絡の配信
LINEチャット友だちと1対1でチャットする新規客からの問い合わせや、欠席・遅刻の連絡受付
応答メッセージ送信されたメッセージに、自動応答する時間外の問い合わせに対する返信
リッチメニュートークルームに設置する独自メニュー公式サイトやクーポン画面への誘導
クーポンLINEアプリで使えるクーポンの配信集客施策
ショップカード来店や購入に応じてスタンプを付与入塾や通塾のインセンティブ
LINE VOOM投稿タイムラインへの投稿動画を活用したお知らせ配信
LINEコール音声通話、ビデオ通話問い合わせの受付
※ 公式アカウントからの発信は不可
レポート機能運用状況の解析レポート施策の改善

(3) 有料で利用できるオプション機能

費用を支払って利用するオプション機能も、さまざまな種類があります。塾で活用できそうなオプション機能を紹介します。

LINE Messaging API

双方向コミュニケーションを実現します。対話するbotアプリケーションにより、自動返信より高度で、ユーザーに即した応答が可能になります。

LINEで予約

LINEアプリから訪問予約を取れる機能です。空いている日時を提示しておけば、ユーザーが都合の良い枠に予約を入れます。体験授業や校舎見学、三者面談のアレンジメントなどに活用できそうです。

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塾がLINE(ライン)運用でできること

LINEで業務効率化&集客施策効果性アップを狙おう
LINEで業務効率化&集客施策効果性アップを狙おう

LINE公式アカウントを活用すると、業務の効率化や集客施策の効果性アップを狙えます。ここからは、塾での具体的な活用方法を紹介します。自塾で取り入れたいと感じるものがあるか、チェックしてみてください。

塾がLINEの運用でできること

(1)【教室運営】塾からのお知らせをメッセージ配信で流す

メッセージ配信は、友だちに一斉に配信する機能と、セグメントを絞り込んで配信する機能(絞り込み配信)とがあります。

絞り込み配信は、ユーザーの属性(性別・年齢・エリアなど)、もしくはオーディエンス(行動履歴)から配信先を選択します。

LINE公式アカウントはプランごとに、配信できるメッセージ通数の上限が決まっています。絞り込み配信を活用すれば、メッセージを届けたい人だけに配信できます。

(2)【教室運営】生徒から欠席や遅刻、振替等の連絡を受ける

個別チャット機能を活用すると、塾生や保護者と個別のやり取りができるようになります。欠席や遅刻、振替などの諸連絡をチャットで受ければ、都度電話がかかってきて、業務を中断される手間もなくなります。

また、メッセージが記録となり、「言った・言わない」の問題も起きにくくなるでしょう。

(3)【集客】ユーザーの行動に合わせたメッセージを配信

ステップ配信は、特定の行動を起こしたユーザーに、決まったスケジュールでメッセージを自動配信します。よくあるパターンに合わせて配信スケジュールを組んでおけば、問い合わせたユーザーに定期的にアプローチを仕掛けられます。

クーポンや魅力的なコンテンツを一緒にお知らせすることもでき、ユーザーのモチベーションを高める働きにも、ひと役買います。

(4)【集客】問い合わせや体験授業申込などの動線UI向上

リッチメニューは、トーク画面下部に固定表示できるメニュー機能です。メニューは、アカウントごとに独自のものを設定できます。

塾なら、以下のようなメニューが考えられます。

・塾への連絡(個別チャットへ誘導)
・塾からのお知らせ(公式サイトの最新情報ページに誘導)
・お得情報へのリンク(公式サイトのキャンペーンページに誘導)
・予約システム(問い合わせページに誘導、もしくは予約用のミニアプリを起動)

(5)【集客】塾の魅力や特徴を訴求する

LINE VOOMを使うと、LINE上にショート動画を投稿できます。他のSNSのタイムラインとほぼ同じ、と考えて構いません。動画コンテンツに力を入れている塾なら、ぜひ活用してみましょう。

いいねやコメントもつけられ、ユーザーとのコミュニケーションにも利用できます。

(6) 【教室運営・集客】時間外の問い合わせも逃さない

LINEの自動応答は、まず活用したい機能です。ユーザーが送ったメッセージに含まれるキーワードに反応し、送るメッセージを複数設定し、自動で返信してくれます。

「体験授業」というメッセージにはAの返信を、「開校時間」というメッセージにはBの返信を…、と細かい設定も可能で、ユーザーにスピーディーにレスポンスできます。

また、電話問い合わせと違い、自動応答したメッセージは記録に残ります。休日に届いた問い合わせを、営業日に確認してあらためて返信する、といった対応も可能になり、問い合わせの取りこぼしを少なくできるでしょう。

塾がLINE(ライン)運用を始める手順

LINE公式アカウントを始める前に必見の5ステップ
LINE公式アカウントを始める前に必見の5ステップ

塾がLINE公式アカウントを運用し始める手順を、5つのステップに分けて解説します。

(1) LINE(ライン)公式アカウントを開設する

まず、次の流れでアカウントを取得します。

1. AppStoreGoogle Playより、LINE公式アカウントのアプリを取得
2.「LINE公式アカウントをはじめる」のボタンから、LINEビジネスIDを登録
3. 管理画面にログインする

(2) 基本的な設定を済ます

管理画面にログインしたら、基本的な設定を済ませます。あわせて、認証済みアカウントの申請もおすすめします。認証が通ると、LINEのポスターをダウンロードできたり、請求書払いを利用できるようになったりと、さまざまなメリットがあります。

ただし、認証には10営業日ほどかかる場合もあるため、できる準備を先に進めていって構いません。

(3) 塾生・保護者に友だち追加を促す

設定が済んだら、まずは既存の顧客(塾生・保護者)にLINE公式アカウントの開設を周知し、友だち追加を依頼しましょう。

塾からのお知らせがLINEで届くほか、塾生・保護者からの連絡もLINEで受け付けられるようになるメリットを伝えると、友だち追加を促進できます。

(4) ホームページや広告でLINE(ライン)アカウントを紹介する

あわせて、ホームページや広告でも、LINE公式アカウントの存在を紹介しましょう。友だち追加用のQRコードを設置し、数ステップで登録できる動線を配置してください。

問い合わせや体験授業・季節講習の申し込みなどもLINE公式アカウントから受けられると添え書きし、ユーザーにとってのメリットを訴求してください。

(5) 状況を解析し、改良改善を続ける

LINE公式アカウント管理画面で、アカウントの統計情報を確認できます。メッセージやクーポンの開封に関するデータや、友だち追加数のなどの遷移も可視化されます。

運用を始めたら、レポート機能を使って状況の解析と施策の改良改善を続けましょう。

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塾のLINE(ライン)運用における注意点

とても便利なLINEにも、注意点がある
とても便利なLINEにも、注意点がある

塾がLINE公式アカウントを運用する際、注意したいポイントを3つ解説します。

(1) 生徒数が増えると管理が煩雑になる

塾生や保護者との個別チャットに利用する場合、どのアカウントが誰のものか把握する必要があります。ところが、LINEのアカウント名を本名にしている人は、ごくわずか。そこで、LINE公式アカウント側で、相手のアカウント名を書き換える作業が発生します。これは、手作業です。

また、セグメント配信で使うタグ(絞り込み条件)の付け外しも、全て手動です。

以上から、生徒数が多い塾は、管理が煩雑になる可能性を押さえておきましょう。管理業務の円滑化には、LINE公式アカウント向けの拡張ツール(有料)の導入を検討する必要が出てくるかもしれません。

(2) ターゲットのセグメントには限界がある

絞り込み配信に利用されるセグメントは、精緻とはいえません。たとえば属性(年齢・性別・地域など)は、ユーザー側が登録した情報ではなく、LINEヤフー社がユーザーの行動履歴をもとに、独自に推測した情報が付与されています。

正しい情報に基づいたセグメントを行うためには、ユーザー個々から聞き出す必要があります。

詳細なセグメントにもとづいたマーケティング施策を実施したい場合は、LINE公式アカウントとあわせ、他のツールの活用をおすすめします。

(3) LINE(ライン)公式アカウント側からのブロックは不可

LINE公式アカウント側からユーザーをブロックする機能は、ありません。卒塾生やその保護者など、情報を配信する必要がなくなったユーザーにも、相手がブロックしない限り、配信され続けます。当然、この配信も通数にカウントされるため、本来配信したい人にメッセージを届けられなくなる事態も懸念されます。

退会や卒業の折に、都度ブロックや削除を依頼し、確認する手間が発生する点も押さえておくと良いでしょう。

まとめ

LINE公式アカウントは、お知らせの配信や個別チャットなど、塾の運営・集客に役立つ機能が満載の便利なSNSです。無料で使い始められるため、まずはアカウントを開設し、試してみてください。教室運営の効率が上がり、従業員の負担軽減も実現できるかもしれません。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

学習塾の生徒集客サイト「塾探しの窓口」が運営。学習塾のマーケティング担当者さまに向けて、生徒集客に関する基礎知識や生徒集客を成功させるポイントなどをわかりやすくお届けします。

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