【高校生の大学受験対策】塾はいつから通う?おすすめ開始時期とは

更新日 2024.06.12
【高校生の大学受験対策】塾はいつから通う?おすすめ開始時期とは

高校生が塾に通うなら、いつから始めるのがよいのでしょうか?

大学受験を考えているなら、塾選びとともに「いつから通うのか」はとても重要です。この記事では、大学合格を目指す高校生が塾に入るのに最も適したタイミングについて、詳しく説明します。

お近くの個別指導塾の料金・サポート体制を徹底比較!
【大学受験】高校生におすすめの個別指導塾13選!費用や注意点を解説
大学受験の準備として、お子さんの塾や予備校通いを検討しているご家庭も多いのではないでしょうか。高校生や高卒生(浪人生…
詳しく読む

高校生は塾にいつから通うべきなのか

高校1年生・2年生は入試対策として早めに塾へ行ったほうがいい
高校1年生・2年生は入試対策として早めに塾へ行ったほうがいい

大学進学を希望している高校生は、塾に通うとしたらいつからが最適なのでしょうか。結論からいえば、塾通いを考えているなら「できるだけ早く」始めることをおすすめします。ここではまず、その理由を説明します。

(1)大学受験対策なら、入試方式を問わず早めにスタートするべき

大学受験の塾通いをできるだけ早くスタートしたほうが良い3つの理由

【理由1】推薦入試・総合型選抜を狙う高校生は、早期スタートが必須

近年、推薦入試や総合型選抜の拡充が、しばしば大学受験のトピックになります。学力試験の得点のみで合否が決まる形式から、受験生をより多様かつ多面的に評価し、大学に合った人材を選抜しようという試みの結果です。

この流れは大学共通です。国公立大学も、続々と推薦入試・総合型選抜の導入を決めています。

そんな推薦入試や総合型選抜では、調査書が合否に大きく影響します。調査書には、高校3年間の成績や取り組みが、つぶさに記載されるのはご存じのとおり。もちろん、高1からの成績が記載されます。

実力が拮抗した多くのライバルが集まる推薦入試・総合型選抜で合格するためには、調査書の記載内容にも手を抜けません。高校の成績、そして取り組みに関して「良い調査書」をつくるためにも、早いうちから塾のサポートを受け、対策することをおすすめします。

【理由2】高3になってから弱点の洗い出しや克服は時間的に厳しい

高1・2の早いうちに通塾を始めておくと、高校の授業と同時進行で学習内容を的確に押さえていけます。わからない箇所も苦手になる前に対策でき、効率的な学習計画で復習も定期的に進めていけるでしょう。

ところが、高3になってからの通塾では、そうはいきません。

本来、受験本番の3年生では、夏頃までにはおおむね受験に使う教科の履修は修了し、大学受験問題の演習に時間を割きたいところ。それまでに苦手分野を見つけ出して、ある程度基礎をおさえておくべきです。しかし高3になってから復習から始める場合、入試までの時間が少なく、基礎定着に相当な努力が必要となります。

【理由3】勉強の習慣を急につけるのは難しい

大学入試問題の範囲は、高校受験までとは比べ物にならないくらい広範囲にわたります。そのため必然的に、勉強時間は長くなります。高3になって部活動を終えてから、急に塾に入り、1日何時間もの勉強を行うことはかなり負担になるでしょう。

本格的な受験勉強を始める前に、高1~高2の頃から塾に通い、短時間でも勉強する習慣を身につけておくことで、受験本番の学年になったときにスムーズに長時間の受験体制に移行できる可能性が高くなります。

(2)私立大学が第一志望なら高2頃からでも可能?

私立大学の多くは1教科~3教科での受験となっています。そのため、国立大学を志望する生徒よりも学習する範囲が少なくなります。国立より教科数が少ないため、一つの教科に割ける時間を増やせます。

しかし、科目数が少ないぶん、試験で問われる内容自体が難しくなります。特に難関大学の問題は、高校の授業内容よりはるかに高いレベルの内容を問われることも少なくありません。また記述式の場合は、一つの教科の知識だけもっていても答えられない問題になっていることも多くなっています。

国語だけ、英語だけ、数学だけなど1教科受験の制度がある大学の場合はどうでしょうか。こちらも、かなり深く高度なレベルが必要になります。また1教科のみで受験できるため人気があり、何十倍もの実質倍率になることも多いです。私立大学だから国立より楽、ということはないと考えて、早めに対策を始めたほうがよいでしょう。

塾に通い始める時期ごとのメリットと注意点

高2までに塾に入れば基礎を固められ、高3から受験に向けて好スタートを切ることができる
高2までに塾に入れば基礎を固められ、高3から受験に向けて好スタートを切ることができる

1章で「大学受験を目指して塾に通うなら、できるだけ早く」とお伝えしましたが、生徒ごとに事情や状況は異なるため、必ずしもすぐに塾に通えない人もいるでしょう。ここでは塾に通うタイミングごとに、メリットと注意点を説明します。

【高校生】塾に通い始める時期ごとのメリット

(1)高校1年生

高校1年生から塾に通うメリットと注意点
【メリット】
(1)勉強の継続的な習慣が身につけられる
(2)基礎固め、苦手分野の克服などに早くから着手できることで、受験学年になったときに大きなアドバンテージを得られる
(3)得意分野を早い段階で見つけられ、理系か文系か、国立大学か私立大学かの判断に役立つ
(4)成績を安定させられるため、調査書に記載される評定平均値が取りやすくなり、推薦に有利

【注意点】
(1)高2で中だるみする可能性がある
(2)最初から難関大学受験のための厳しい塾に入ると、塾がメインになって疲れてしまい、部活や学校生活に身が入らなくなる可能性がある

高1から塾に通うことで、大学受験の準備を有利に、余裕をもって進めることができます。時間的なアドバンテージは大きく、高1から塾で基礎固めや苦手分野の克服を行うことで、高3では万全の体制で受験対策をスタートすることが可能です。

特に、国立大学を目指す場合は、受験科目が私立大学よりかなり多くなります。大学により異なりますが、理系学部であっても文系科目が、文系学部であっても理系科目が必須となっている大学は複数あります(共通テストだけでなく、大学独自試験でも)。大学の難易度が上がるほどこの傾向があります。

またすでに紹介したとおり、調査書には高校3年間の成績が記載されます。塾に通うことで高1からしっかりと成績上位をキープしておけば、推薦合格も選択肢に入れることができます。

一方で、早くから塾に通うデメリットとして「中だるみ」があります。これについては、学校生活も充実させて塾とのバランスを取ることで回避しやすくなります。また内申書には今後学校活動についても詳細に書かれるため、勉強だけの生活にならないよう注意しましょう。

(2)高校2年生

高校2年生から塾に通うメリットと注意点
【メリット】
(1)受験に必要な科目が高2の3学期までに半分以上履修修了する(※高校により異なる)ため、復習を始めるタイミングとして適している
(2)国立大学を志望している場合は、理科社会の選択2科目めの学習を早く始められる
(3)高3までに弱点克服を行えるため、高3からは本格的な受験対策に着手できる

【注意点】
(1)部活動や学校のイベントで中心となって動く学年のため、慣れないうちは予定が詰まり、塾通いや塾の課題が重荷になる可能性がある

公立高校では高校3年生まで「卒業に必要な履修内容」は続きますが、受験に必要な内容の半分以上は高校2年生までで修了となることが一般的です。そのため、2年生の春に塾に入った場合は、高2の1年間では高1の復習と高2で習う新しい単元の定着、それぞれの苦手分野の洗い出しと克服に時間を割くことができます。学校の定期テストで良い点数を取ることを目標に、基礎固めに注力しましょう。高2から塾に通うことで、基礎を固めつつ、高3から受験に向けて好スタートを切ることができます。

ただし、高2は学校でのイベントに携わる機会も多くなり、後輩ができるため責任も増えます。急に塾の時間が増えることで、慣れないうちは疲れてしまうかもしれません。最初は通う日数や教科数を少なめにしてスタートし、徐々に塾のある生活に体を慣らしていくとよいでしょう。

(3)高校3年生

高校3年生から塾に通うメリットと注意点
【メリット】
(1)学校での部活動やイベント参加が抑えられるため、塾での学びに集中できる
(2)受験生の自覚がある状態でスタートするため、勉強への意識の切り替えがしやすい
(3)塾の高3向けカリキュラムや模試は志望大学に特化しているものが各種あり、1年間で密度の濃い授業が期待できる

【注意点】
(1)高1、高2から始めるのと比較すると、圧倒的に勉強時間が不足している
(2)弱点の洗い出し、基礎定着、苦手分野の復習と克服に手をつけられないままだと成績が伸び辛い
(3)急な塾通いでうまく生活リズムや気持ちが切り替えられず、疲れてしまったり、精神的に追い込まれたりする
(4)志望大学を高3になってから意識するため、場合によっては行きたい大学が変わってしまい、理系・文系選択を後から変更するなどが起こるおそれがある。その場合、学習進捗に大きなブレーキがかかる

例えば、高3の夏まで部活に打ち込み、その後勉強に集中して東大に現役合格した話を聞いているかもしれません。こういう成功例をたくさん見ていると「自分もできるかも…」とついつい考えてしまいがちですが、これは一般的ではなくかなり特殊な例だと思ってください。通常は時間をかけたほうが勉強した内容は定着します。

高校3年生になってからの受験勉強開始は、それまで勉強の習慣がないと、軌道にのるまでかなりのエネルギーを費やします。塾に通うことが高校受験以来(あるいは中学受験以来)だと、塾のある生活に馴染まないことも考えられます。

また、高1、高2の勉強をおろそかにしていると、復習から始めなければ受験のための演習をいくら行っても、成績が上がらない可能性がとても高いです。高3の1年間で復習と弱点穴埋めを行い、さらに受験のための高度な演習をこなすのは時間的にも体力的にもかなり厳しいでしょう。

「それでも高2までは学校生活や部活動を充実させたい…」という場合は、自分で高1、高2の間に、毎日の勉強をきちんと行っておく必要があります。基礎さえしっかり身についていれば、高3から塾に通い始めて受験を成功させることは可能です。よって、高3から塾に通いたい場合は、

・高1、高2の内容は自分で復習して定着させ、高3になるまでに基礎をしっかり固めておく(学校の定期テストで確実に点数を取ることがひとつの目安になります)

・毎日少しずつでも勉強する習慣を身につけておく

・高3の1年間で多くの勉強時間をこなせるよう、体力づくりをして、規則正しい生活を心がける

の3点ができていることが条件となります。

塾探しは無料体験で比較してから選ぶ、が正解

高校生が大学受験に向けた塾選びで比較すべきポイント

本人の状況によって塾の選び方も変わる
本人の状況によって塾の選び方も変わる

高校生はできるだけ早く塾通いを始めたほうがよいというのはお分かりいただけたのではないでしょうか。しかし、塾にはさまざまな種類があります。ここでは高校生が塾を選ぶ際に気を付けたい、比較すべきポイントを説明します。

(1)現役合格を目指すか、浪人可能かで塾の選び方も変わる

「絶対に現役で合格したいから、そのためには第一志望でなくても妥協できる」

このようにあくまでも「現役合格」にこだわるなら、指定校推薦も視野にいれて塾を選びます。

高1から内申点を安定させましょう。学校の定期テストは毎回好成績を取り、部活動への参加、学校の行事への協力なども積極的に行うべきです。勉強だけに偏らずバランスよく高校生活での実績を充実させるためにも、塾に通って、毎日一定の勉強時間を確保する必要があります。

この目標に合う塾として、ある程度自分の都合に合わせられるところを選ぶとよいでしょう。例えば「授業を欠席した場合は、後からオンライン配信で授業を見られる」、「振替で別の授業を受けられる」などです。部活が忙しい場合は集団指導塾ではなく、個別指導塾も検討してみましょう。

「絶対に志望大学に入学したいから、現役にはこだわらず、不合格だった場合は浪人する」

という場合は、大手の集団指導塾で、同じ大学を目指すライバルと切磋琢磨できる環境がよいでしょう。周りとの競争の中で自分の立ち位置、苦手分野、得意分野などをより正確に体感できます。たとえ1年目で不合格だったとしても、現役のときにしっかりと積み上げをしておくことで、浪人スタートの時点でかなり有利な状況になっているはずです。

(2)小規模塾か?大手塾か?

塾が合うか合わないかは個人の性格や生活パターン、通塾の都合などさまざまな要因によります。そのため、必ず小規模塾がよい、大手塾がよいとは言い切れません。いくつか無料体験をしてみて、自分が通いやすい、相性がよい、教え方がわかりやすいと感じた塾を選びましょう。

ただし、大学受験には情報力が必須です。小規模であろうと大手であろうと、最新の情報、大学ごとの受験情報が手に入るなら規模は問題ではありません。とはいえ大手予備校などのほうが模試を運営してデータ蓄積をはかっている分、最新の受験情報に強い傾向があるのは事実です。

また、大手塾(または系列塾)だと、模試の予定は最初からカリキュラムに組み込まれているためスケジュール管理や申し込みの手間がかかりません。個人経営の塾や家庭教師だと、模試の申し込みは自分で行わなければならないケースがあり、入塾前に確認が必要です。

(3)集団指導塾か?個別指導塾か?

集団指導塾はカリキュラムが決まっているため、無駄なく合格までの内容を網羅して学べます。一方で、苦手分野だけを復習したい場合は、対応してもらうことが難しくなります。苦手分野だけを伸ばしたいならば、個別指導塾のほうが向いているでしょう。なお集団指導塾でも、個別講座を併設しているところは多くありますので問い合わせてみてください。

個別指導塾は生徒が自分のペースで学べる点がメリットです。デメリットは費用面で、教科を絞って利用すると安いのですが、集団指導塾と同じ教科数・時間数を個別だけで行うと、費用が集団指導塾の倍以上かかることも珍しくありません。どちらのタイプもメリット・デメリットがあるため、自分に合ったタイプをメインに、二つをうまく組み合わせて使うことが理想的です。

(4)対面授業か?オンライン・映像授業か?

最近はコロナウイルスの世界的流行に伴い、対面授業だけでなくオンライン配信授業を行う塾も増えてきました。

オンライン授業は都合で授業を休んだときなどに後から授業を見られるので非常に便利です。ただし、やはり生の授業の方が身が入るという生徒もいます。逆に、オンラインのほうが集中して何度でも繰り返せるから理解しやすいという生徒もいます。

上記は対面授業がメインの塾が行うオンライン配信ですが、それとは別に、最初から映像授業だけを提供する塾もあります。映像授業はオンライン授業と似ていますが、オンライン授業がその場限りの授業を録画しているのに対し、映像授業は必要十分な内容があらかじめ編集されているため無駄がなく、繰り返し何度も見られる点がメリットです。

ただし、映像授業のみの塾は、生の授業がありません。そのため自学自習の側面が強く、モチベーションの維持が大きな課題となります。費用については、オンライン授業の授業料は塾によって異なり、幅が大きくなっています。詳しくは必ず各塾に問い合わせてください。

小・中・高のオンライン塾おすすめ11選 【受験対策&学力アップ】
「オンライン塾」とは、パソコンやタブレットなどを使いインターネットを通じてオンラインで指導を受ける塾のことです。どこに…
詳しく読む
お近くの個別指導塾の料金・サポート体制を徹底比較!

高校生が塾に入る前の注意点

大学受験は長丁場なぶん、生徒へのサポート体制も重要
大学受験は長丁場なぶん、生徒へのサポート体制も重要

塾を決定するにあたり、最終的に見ておきたいポイントをお伝えします。

(1)費用の確認をする

高校生の塾には大きな費用がかかります。以下は文部科学省の令和3年の調査による、高校生が年間に使っている学習塾費用の金額分布です。

学習塾費用の金額分布(単位:%)
学習塾費用の金額分布(単位:%)
年間にかかる学習塾費の金額分布(公立高校)
年間にかかる学習塾費の金額分布(公立高校)
年間にかかる学習塾費の金額分布(私立高校)
年間にかかる学習塾費の金額分布(私立高校)

(出典)文部科学省「令和3年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要:表8-2 学習塾費の金額分布」より

ここで出されているのは塾に通っていない生徒も含んだデータです。それでも、金額が上がるほど分布構成比が大きくなる傾向があります。塾費用の支出があった家庭のうち、40万円以上支払っている割合が公立・私立ともに最大となっていることから、これ以上支払っている世帯はさらに多いと推測できます。

お子様の入塾に際しては、保護者の方は大学に入るまでだけでなく、ご家庭の将来的なライフプランも含めて塾を選ぶようにしましょう。

【大学受験】高校生の塾費用はいくら?出費を抑えて難関大学に合格する方法
現役で大学合格するには、高校入学後できるだけ早く準備を始めるほど合格可能性は上がります。塾を利用することで学校の成績…
詳しく読む

(2)費用・授業体制だけでなくサポート体制も比較する

費用や授業内容はもちろん大切ですが、生徒へのサポート体制も重要です。

大学受験は長丁場なぶん、高校受験よりも大きなプレッシャーがかかります。中には受験のプレッシャーで体調を崩したり、精神的に追い込まれて勉強に手がつかなくなってしまったりする人もいます。受験に対して不安を感じたときに相談にのってもらえるか、サポート体制が整っているかなどを確認しましょう。

(3)“志望大学”の合格実績をチェックする

どの塾も「東大〇人合格!」「早慶合格者過去最高!」と、華々しい合格実績を宣伝します。「東大や早慶に多数合格させる塾なら、指導品質にも安心できるだろう」と、考えたくなりますよね。

合格実績は、塾探しで確かに重要な観点です。ただし、本当にチェックすべきは、あなたの「志望大学への」合格実績だという点を、忘れないでください。

大学入試は、大学ごとに傾向が異なります。出題される問題の難易度や形式、もっといえば解答する戦略も変わります。「東大や早慶に強い塾が、あなたの志望大学にも強い」とは限らないのです。

「地域で長年指導している小さな塾が、地元の国立大学に強い」というのも、よくあるケースです。地元の国立大学に特化した指導を長く続けたため、国立大学の入試傾向と対策を熟知した結果にほかなりません。

目を引く実績はさておき、あなたの志望大学へ確実に合格者を輩出する塾を探すようにしましょう。

(4)対応可能な入試方式も見ておく

大学入試は、多様化の一途をたどっています。とくに私立大学では、一般入試だけで相当数の入試日程が開催されています。さらに推薦入試や総合型選抜など、観点の異なる入試方式も実施されます。

大学入試が多様化・激化するにつれ、「対応できる入試方式」を限定する塾や予備校も見られるようになってきました。すべての入試方式に対応するためには、塾や予備校にもかなりのリソース(経営資源)が必要とされるためです。実際に、総合型選抜を専門的に請け負う塾(総合型選抜専門塾AOI)も登場しています。

入塾した後に、実は自分が希望する入試方式に非対応だった、と判明しては困ります。塾探しでは、対応可能な入試方式も、しっかりチェックしましょう。パンフレットやホームページに書かれていない場合は、直接問い合わせて構いません。

(5)施設・設備や開校時間、立地も要チェックポイント

受験勉強で長時間、ときには丸一日お世話になることもある、塾。どのような設備があったら嬉しいでしょうか。「あったらいいな」「絶対欲しい」という施設・設備を洗い出し、できるだけ要望を満たせる塾を探すことも大切です。

高校生にとってあると嬉しい施設・設備、サービスは、次の通りです。

・広く安全な駐輪場
・自習室
・質問可能な講師
・フロアごとにお手洗い
・軽食もOKな休憩スペース
・自動販売機
・コピー機 など

また、開校時間も確認しましょう。平日の夜は何時まで利用できるか、学校が休日の場合の開校時間も要チェック。あわせて、通いやすく安全な立地かも見ておいてください。

(6)その他、見落としやすいポイント

友だちがいる塾と、知っている人がいない塾。どちらが、集中して取り組めそうでしょうか。また、フレンドリーに接する講師と、適度な距離感を保ってくれる講師。相性が合いそうなのは、どちらでしょう。

保護者面談の回数は、何回くらいが最適か。受験情報を入手できるタイミング。過去問(赤本)や教材の貸出可否。困った事態になった際の、サポート窓口。

塾探しには、意外と多くの要素がかかわります。自分と、そして保護者の方の視点も大切にしながら、後悔のない塾探しをしてくださいね。

まとめ

この記事では高校生が大学受験のために「いつから塾に通うべきか」について説明しました。

大学受験を目指すなら、できるだけ早く、できれば高1から塾通いをスタートした方がよいでしょう。調査書の様式変更や重視度の変更などもあり、高校3年間の成績を良好にしておいたほうが受験にあたっての選択肢が増えます。また、早くから塾に通い基礎固めを行っておくことで、受験本番の高校3年生になってすぐに好スタートを切れます。

塾選びの窓口」を使うことで、高校生一人ひとりに合った塾が見つかり、すぐにスタートすることができます。まずはどのような高校生向けの塾があるのか、「塾選びの窓口」を利用してみて、ぴったりの塾を見つけ出してくださいね。

塾探しは無料体験で比較してから選ぶ、が正解
総合型選抜対策におすすめの塾8選!失敗しない選び方のコツ
「学力がいらない入試」と揶揄されることもあったAO入試が総合型選抜に置き換わり、総合型選抜は年々難しさを増しています。大…
詳しく読む
【大学受験】高校生におすすめの個別指導塾13選!費用や注意点を解説
大学受験の準備として、お子さんの塾や予備校通いを検討しているご家庭も多いのではないでしょうか。高校生や高卒生(浪人生…
詳しく読む
【大学受験】高校生が勉強すべき時間は?高1・2・3年生別に解説
「大学受験に向けて、どのくらい勉強時間を取ればいいのかな?」 「自分の目指す大学に合格した先輩と同じ時間、勉強でき…
詳しく読む

この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

塾探しの窓口編集部

学習塾の口コミ比較サイト「塾探しの窓口」が運営。初めて塾を探されている保護者に向けて、塾を探す上での基礎知識や塾選びを成功に導くためのポイント等を、わかりやすくお届けします。

ページの上部へ