【高校生(大学受験)の塾の選び方】ベストな選び方を解説!

2022.01.28
最終更新日 2022.02.09
【高校生(大学受験)の塾の選び方】ベストな選び方を解説!

大学受験を考えている高校生の場合、塾や予備校へ通うべきか迷っている方も多いかもしれません。

しかし、「みんなが行ってるからなんとなく」や「近所だからどこでもいい」などの理由で塾を選んで通い始めてしまうと、授業方式が合わずとまどってしまったり、成績が上がらなかったり、先生との相性が悪かったり、などの問題が起きるかもしれません。またきちんと資料を見ないで決めてしまうと、「予定していたより高い費用がかかった」ということにもなりかねません。

塾を選ぶ際には、自分が何を求めているのか明らかにし、さまざまな面でぴったり合う塾を選ぶことが大切です。

「塾へ通うといってもどのように選べばいいのか」と悩んでおられる方のために、この記事では高校生が塾に通ってほしい理由、大学受験を目指す高校生の塾の選び方と注意点について解説します。

【理由1】近年の大学受験は情報戦。塾で情報を得られる

近年は各大学の試験制度や必要科目、配点なども学部学科ごとに異なります。また試験問題の傾向は大学によってさまざまなうえ、癖の強い問題が出題される大学も多くなっています。さらに、年度によって出題の傾向が変わることも多くあります。標準的な問題集を解くだけではなく、大学や学部に合わせた対策が大切です。

そのため志望する大学に確実に合格するには、塾や予備校で最新情報を得て、模試を定期的に受け、自分の成績がライバルたちと比べてどの位置にいるのかを客観的に把握することが必要になってきます。塾や予備校に所属することで、大学受験に関する最新の情報が得られます。

また模試は、個人で申し込むのは意外に手間がかかります。現役生なら学校でまとめて申し込むケースが多いかもしれませんが、学校のカリキュラム以外の模試を受けたい場合や、浪人生である場合は、自分で申し込みをしなければなりません。塾や予備校に所属していることで模試が定期的に受けられるメリットもあります。

【理由2】推薦合格を狙うなら塾で好成績維持を狙える

近年、大学受験では推薦入試合格が占める割合が上がっています。令和3年3月に文部科学省が発表した調査結果では、国立大学・公立大学・私立大学の入学志願者数がすべて前年度よりも減少しています。にもかかわらず、以下の表のとおり、年々推薦合格(ここでは主に指定校推薦)による入学者数が増えていることがわかります。

令和2年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要

(注)( )は大学数・学部数・入学者数それぞれの全体数に対する割合

出典:文部科学省「令和2年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要

高校は授業内容が中学よりも高度になり、多くの生徒は家庭学習だけでは好成績を維持することが難しくなります。推薦合格を狙うなら高校3年間の成績を高く維持しなければなりません。また調査書の様式も変更されて学校活動について詳しく記載されるため、部活動や委員会活動、ボランティアなども積極的に行う必要があります。塾に通わずに自分一人で好成績を長期間維持し、部活などと両立することはかなり難しいでしょう。

実際、塾や予備校を利用する高校生の割合は以下のとおり、約4割となっています。大学受験率の多い高校だけではないため、大学進学希望者の多い高校だけに絞ればさらに多くなる可能性が高いと考えられます。

公立高校生の塾の利用割合
公立高校生の塾の利用割合
私立高校生の塾の利用割合
私立高校生の塾の利用割合

出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要

今後の少子化の流れに合わせ、大学自体の数や在籍生徒数の枠も減る可能性が高いです。推薦枠が増えるということは、一般受験枠がそれだけ狭くなるということです。志望大学に推薦制度があるなら、たとえ一般入試するつもりであっても、早くから塾に通って好成績を維持する準備をしておきましょう。

【理由3】塾に通うことで受験へのモチベーションを上げられる

塾では志望大学や将来の夢に向かって勉学に励む友人たち、ライバルたちがたくさんいます。他の生徒たちの様子が塾に通うことで直接分かるため、自分もがんばろうという受験へのモチベーションアップによい影響を与えてくれるでしょう。

ほかにも、塾には自習室など勉強するための設備が整っていることや、勉強方法などで悩んだときに相談にのってくれる講師などがいます。高校生活から受験までしっかりバックアップしてくれることでしょう。

高校生が塾を選ぶ際、見るべき6つのポイント

「何が目標で、どういう結果が欲しいから塾に通うのか」という「目的」をはっきりさせる
「何が目標で、どういう結果が欲しいから塾に通うのか」という「目的」をはっきりさせる

高校生にとって塾の必要な理由はお分かりいただけたでしょうか。ここからは、大学受験を目指す高校生が塾を選ぶ際、見るべきポイントについて紹介します。

【ポイント1】塾を利用する「目的」をはっきりさせる

塾を選ぶ際は、自分の目的をはっきりさせましょう。なぜなら、塾や予備校にはそれぞれ特色や得意な領域があるからです。

例えば、大手予備校は最難関国立大学を始めとした幅広い大学に対応しています。「高いレベルの生徒たちと切磋琢磨したい」「ハイレベルな授業を受けて難関大学に合格したい」「高校の授業など基礎は固めてある」という生徒には向いています。しかし多くは成績別クラスでの集団指導のため、苦手科目だけを重点的に勉強したい生徒には向いていない場合があります。

個別指導塾では、苦手科目があったり、成績が悪く何から勉強したらいいのかわからなかったりする生徒には、勉強の仕方から丁寧に指導してくれるので向いているでしょう。ただし小規模の個別指導塾では高いレベルの大学に対応した指導ができる講師がいないケースもあります。また情報力という点でも不安があるかもしれません。

オンライン指導塾や映像指導塾では、自分に合った授業を分かるまで何度も見られることが特徴です。自学自習の習慣がついている生徒には向いている傾向があります。オンライン指導塾は他の塾に比べて費用が安い場合もあります。一方で、ただ映像を見ているだけでは成績が上がらず、モチベーションも維持できないおそれもあります。

このような塾のタイプの違いや生徒の学力、性格の違いだけでなく、文系か理系か、国公立か私立か、一般入試か推薦入試か、などでも選ぶ塾は変わってきます。

「家から近いから」「友だちがいるから」「なんとなく」というあいまいな理由で選ぶと、塾に合わずにすぐ辞めてしまうことになりかねません。必ず「何が目標で、どういう結果が欲しいから塾に通うのか」という「目的」をはっきりさせましょう

【ポイント2】授業形式を選ぶ|メリットとデメリットを確認しよう

少し紹介したように、塾にはさまざまな授業形式、タイプがあります。以下は代表的な塾の授業形式とそれぞれの特徴をまとめたものです。

授業形式別のメリット・デメリット
授業形式別のメリット・デメリット

①集団指導塾

学校の授業と同じく複数の生徒に対して一人の講師が授業を行います。カリキュラムは固定されているため、いつまで何を終わらせるべきかがわかりやすくなっています。また友人などがいるため、他人ががんばっている姿を見て自分も頑張ろうと思える環境となっています。

一般的に集団指導型の塾は、高校生向けでは予備校タイプが多く、情報力にも優れています。最難関大学や医学部・医療系などの特殊かつ高度な受験問題にも対応できる優れた講師が揃っています。模試がカリキュラムに組み込まれているため、定期的に自分の力を計ることができます。

苦手科目をフォローしてくれる仕組みはそれほど手厚くないため、自分で質問するか、個別指導塾との併用を考えましょう

②個別指導塾

勉強の仕方がまったくわからない生徒や、集団指導塾だと気後れしてしまう生徒は個別指導塾からスタートするとよいでしょう。生徒一人一人に合った指導を行ってくれます。先生一人に生徒一人のマンツーマン授業から、最大で生徒4人程度まで一緒に授業を行うケースもあります。

個別指導塾は生徒一人一人に寄り添ってくれますが、先生と距離が近い分、慣れてくると緊張感がなくなることもあり得るため注意が必要です。また相性の合わない先生が担当になると効果半減なので、自分に合う先生を体験授業などでしっかり選びましょう。

個別指導塾では、専任の講師のほかに大学生のアルバイトも多くいます。教え方などについては専任の講師のほうが安心できますが、現役の大学生なら受験のアドバイスをきくこともできます。また志望大学の学生なら、いろいろとキャンパスライフや学部での学びについても聴けるでしょう。

個別指導塾の最大のデメリットは費用です。授業一コマ当たりでは集団指導塾よりも割高になります。予算を考えて授業のコマ数を決めることが大切です

③オンライン指導塾

近年増えたオンライン指導塾は、塾によりサービス内容が異なっています。映像授業を配信するだけのものから、実際に講師の先生とマンツーマンでオンラインで授業を行うものまで、さまざまです。また費用についても、月数千円程度から十万円程度かかるものまで幅広くなっています。

ほか、チューター制度があるところ、定期的なコーチングがセットになっているところなどもあります。申し込む前に、サービス内容を必ず確認してください。

【ポイント3】費用・料金体系を確認する

塾の費用は、塾によって異なります。以下は一般的な塾の費用相場です。

高校生の塾の授業形式別の授業料相場
高校生の塾の授業形式別の授業料相場

また、以下は文部科学省による調査結果です。学年が上がるにつれ塾費用の平均値は上がっています。また年間40万円以上使っている家庭も公立・私立問わず10%前後いることがわかります。長期的な計画を立てて塾を選ぶ必要があります。

高校生の塾にかかる費用平均金額
高校生の塾にかかる費用平均金額
年間にかかる学習塾費の金額分布(公立高校)
年間にかかる学習塾費の金額分布(公立高校)
年間にかかる学習塾費の金額分布(私立高校)
年間にかかる学習塾費の金額分布(私立高校)

出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要

【ポイント4】講師の質・相性を見定める

個別の場合は講師との相性が最重要になるため、必ず複数の講師に無料体験授業を行ってもらいましょう。また講師が専任(プロ)かアルバイトかも確認しましょう。

例えば最難関大学を目指す場合は、講師も同等のレベルの大学出身か、合格実績を複数もっている人がよいでしょう。指定校推薦狙いで普段の定期テストの成績を維持したい場合は、集団よりも個別を選び、丁寧に教えてくれる先生を探すとよいかもしれません。

【ポイント5】サポート体制

カリキュラム作成や変更、メンタル面へのサポート、定期的な面談などがあるかどうかを確認しましょう。受験直前になると精神的に不安定になることもあり得ます。臨床心理士などと提携し、個別面談を受けられる予備校もあります

特にオンライン指導塾の場合は、続けるモチベーションを上げる仕掛けがあるかどうかが重要です。定期的なオンライン面談やコーチングシステムなどがあると勉強の継続には役立ちますが、費用は割高になります。

【ポイント6】評判・合格実績

その塾に通っている人がいれば、どんな塾なのか話を聞いてみましょう。またインターネットで塾の評判を検索するのもよいでしょう。ネットの情報は誇張されていたり誤った情報が混ざっていたりするので、あくまでも参考程度にとどめましょう。

他人の評価はあくまでも他人の考えにもとづくものです。大切なのは自分に合っているかどうかです。塾選びは生徒本人が最終的に、自分に合っているかどうか、目的が達成できるかどうかを考え、ここに書いてあることも参考に判断・決定してください。

高校生の塾選びの注意点

何よりも生徒本人に合った塾を選ぶことが大切
何よりも生徒本人に合った塾を選ぶことが大切

ここでは、塾を選ぶ際に気を付けたいことをお伝えします。

(1)費用は必ず確認!「安さ」だけで選ばない

すでに見たように高校生の塾には多くのお金がかかります。料金は少しでも安いほうがいいと考えるご家庭も多いでしょう。しかし、安さだけで選ぶと、求めていたサービスが受けられなかったり、講師の質が悪かったり、立地や治安が悪い場所に塾があったり、そもそも成績が上がらなかったり…と、費用対効果が結局は悪くなってしまう可能性があります

費用は予算を立て、そのなかで目的に合った、そして何よりも生徒本人に合った塾を選びましょう。費用だけでなく、内容を必ず確認してください。また、追加の料金がかからないかなども注意しましょう。

(2)友達の存在は励みにもデメリットにもなると心得る

仲の良い友達がいることで、勉強のモチベーションが上がることは十分にあり得ます。一方で、同じ塾に友達がいることで、遊んでばかりで勉強に身が入らないおそれもあります。

ほかに、友達が推薦で合格して受験を11月頃に終わらせてしまうと、一般受験をする子は微妙な気持ちになるかもしれません。逆に、絶対合格するぞと触発されるかもしれません。このように、友達の存在は励みにも、デメリットにもなります。自分の性格をよく考えて、友達と同じ塾にするか、別の塾にするかを決めてください

(3)複数の塾を比較する

どんなサービスでも相見積もりを取るのと同じように、塾も複数の気になるところを選び出し、比較してから決めましょう。

塾を比較するためには無料体験を受けることがいちばんです。集団指導塾、個別指導塾などタイプの違う塾も混ぜて、いくつか実際の授業を体験してみてください。その中で、自分に合った塾を選ぶとよいでしょう。無料体験を積極的に利用することをおすすめします。無料体験については以下の記事が詳しいので参考にしてください。

関連記事:塾の無料体験を利用するメリットとは?無料体験後の断り方も解説

まとめ

この記事では、大学受験を目指す高校生が塾を選ぶ際のポイントや注意点、塾に通ってほしい理由などを紹介しました。

自分にぴったりの塾とは、生徒本人の成績状況や志望する学部学科、大学のレベル、文系か理系か、国立か私立かなどによって違ってきます。まずは塾に通う目的をはっきりさせ、予算を決めましょう。その中で自分に合った授業形式は何かなど絞り込んで、ぴったり合う塾を選んでください。

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関連記事:【高校生の大学受験対策】塾はいつから通う?おすすめ開始時期とは

関連記事:高校生(大学受験)の塾費用はいくら?出費を抑えて難関大学合格する方法

この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

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