【2024最新データで見る】小学生はいつから塾に通う?最適な時期を解説

更新日 2024.06.12
【2024最新データで見る】小学生はいつから塾に通う?最適な時期を解説

小学生のお子さんの充実した学びのために、塾の利用を考える方は多いでしょう。しかし、「小学生はいつから塾に通わせるべきなのか?」「周りの子はもう通っているみたい。うちも行かせるとして、いつが最適なの?」とお悩みの保護者の方も多いかもしれません。

小学生の塾通いをいつから始めるかは、塾に行く目的によって異なります。この記事では、小学生の塾通いについて、その目的・目標別に、最適な時期を説明します。

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目次

【データで見る】小学生はいつから塾に通っているのか

まずは信頼できるデータから、一般的な小学生の塾通いが始まる時期を見てみましょう。以下は、文部科学省が公表した「令和3年度子供の学習費調査」から、「公立・私立小学校別による各学年の学習塾費」のみを抜粋して表とグラフにしたものです(調査対象者総数は公立19,336人、私立3,339人、合計約23,000人。調査する費用の対象期間は1年間)。

【学年別補助学習費:学習塾費(1年間の費用)】(単位:円)
【学年別補助学習費:学習塾費(1年間の費用)】(単位:円)
学年別補助学習費:学習塾費(1年間の費用)のグラフ
学年別補助学習費:学習塾費(1年間の費用)のグラフ

(出典)文部科学省「令和3年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要:表6 学年別補助学習費」より抜粋・作成

公立・私立ともに4年生から大きく出費が増えていることがわかりますね。ここから、4年生頃から塾に行く小学生が多いと推測できます。

理由としては、以下が考えられます。

・中学受験対策塾のカリキュラムが、小学校3年生の2月に開始されるため

・4年生から学校の授業内容が複雑になり、分量も増えることから、学校の授業が理解不足となる子が増えるため

同じ調査から、公立小学校では塾を利用している子どもは全体の約40%、私立小学校では約70%程度と分かっています。塾が必要か不要かは個々の目的や事情によることはおさえておきましょう。

小学生向け・塾の種類と選ぶポイント

小学生が通える塾には、いくつかの種類があります。代表的な種類と、選ぶポイントを解説します。

(1)小学生向けの塾の種類

小学生が通える塾は、おおきく次の3つに分けられます。

・個別指導塾
・集団指導塾
・専門塾

個別指導塾は、生徒を個々に指導します。学習計画や進度、実際の授業もお子さんに合わせて進み、講師も常にそばで見守ってくれます。

集団指導塾は、学校のように20~30人で編成されたクラスに対して一斉指導する塾です。周りとの競争意識が芽生えやすい点がメリットです。

専門塾は、分野を特化して指導します。英会話やプログラミング・ロボット制作などが人気です。広義では、ピアノやスポーツ、書道などの習い事も含みます。

(2) 小学生が通う塾を選ぶポイント

小学生が塾を選ぶ場合、次章から解説する「目的」を大切にしてあげてください。

小学生にもなれば、自我が育ってきます。「なぜ通うのか」という目的な曖昧なままでは、納得した上での塾通いが実現できないでしょう。お子さんが不満を抱えたまま塾に行かせても、期待する成果は手にできません。

なぜ、塾が必要なのか。また、塾に通うことでどのようなメリットが期待できるのか。その点を、じっくりお子さんと話し合いましょう。

(3) 塾探しでは「実際に体験する」ことを大切に

親子で「良さそう」と思える塾が見つかったら、かならず校舎見学や体験授業に行きましょう。「百聞は一見に如かず」は、塾探しでも真理です。パンフレットやホームページを見ただけでは手にできない、具体的で正確な情報を入手できます。

また、校舎に行くと、校舎の雰囲気やスタッフの人柄、生徒対応の様子を見られる点もメリットです。できればお子さんも連れて行き、馴染めそうな雰囲気か、体感させると良いでしょう。

校舎見学や体験授業に行ったからといって、入塾しなければいけないということはありません。「ちょっと見るだけ」といった気軽な気持ちで、足を向けてみてくださいね。

【目的別に見る】いつから通う?小学生の塾通いに最適な時期

算数・国語のどちらかのテストの点数が70点以下の場合は塾通いを検討する時期
算数・国語のどちらかのテストの点数が70点以下の場合は塾通いを検討する時期

小学生の通塾で、よくある目的は5つあります。5つの目的ごとに、いつからそれぞれの塾に通い始めればいいのか、見ていきましょう。

【目的別に見る】いつから通う?小学生の塾通いに最適な時期

(1)学習習慣をつけさせたい場合:いつでもOKだが、できるだけ早い方が有利

学習習慣を身に着けさせることだけが目的ならば、いつ塾に通い始めても問題ありません。ご家庭の都合や本人のやる気で検討してください。ただし、

・小学校から出された宿題をしない

・テストにケアレスミスが目立つ

・特に打ち込むもの(例:習い事)もなく、毎日なんとなく過ごしている

などの場合は、塾に通って勉強する癖をつけることも検討してみましょう。そして生活習慣化するには、できるだけ早い時期からの方がよいといえます。

学習習慣だけでなく、提出物を期限までに仕上げて提出することや、ミスをなくすためにテストの見直しをすることは、ある程度訓練しないと身に付きません。集中力も必要です。そしてそれらは、親が言うよりも他人である塾の講師や塾の友だちに指摘されるほうが子どもは納得して自分からできる可能性が高くなります。

(2)小学校の勉強を補い、不明点をなくしたい場合:テストの点数で判断。下降が大きくなる前にできるだけ早く

例えば、「これまではほとんど満点だった学校のテストが急に70点前後になってきた」という場合、きちんと学習内容を理解できていない可能性が高いです。このような時は、まずは家で保護者の方が宿題などを見てあげて、どこでつまずいているのかを確認しましょう。その後点数が回復したならば、塾に急いで通わなくても大丈夫と考えられます。

しかし、

・算数・国語のどちらか一教科、テストの点数が継続的に70点以下になっている場合

・保護者の方が忙しく家でケアをしてあげられない場合や、教え方がわからない場合

・通信教育で勉強するように環境を整えたが、やりっぱなしで状況が改善しない場合

などのケースでは、塾に通うことを検討する時期といえます。

特に国語の点数低下は、算数よりも軽く見られてしまいがちですが、国語は全ての学習の基礎になる能力です。国語の理解力が不足している=全ての学科で今後理解が不足する可能性がある、と考えられます。

実際、国語の成績が良い子は他の教科の成績も総じて良い子が多い傾向があります。語彙力や読解力は経験の積み重ねになるため、成績を短期に上げることが最も難しいのも国語です。国語に苦手意識があるお子さんには、塾通いを考えることをおすすめします。

なお、急にテストの点数が下がってくるのは、多くの場合4年生からと言われます。4年生になったら、お子さんの学習状況を注意深く見てあげるようにしてください。

(3)中学受験をしたい場合:小学校3年生の2月から

中学受験対策に特化した受験専門塾は、小学校3年生の2月がカリキュラムのスタート時期になっています。基本的にはこの時期から塾に通う準備をしてください。

なお、近年は公立中高一貫校も増えており、そちらの入試は適性検査と呼ばれます。多くは科目横断型試験(4教科の知識を活用して答える問題。資料やグラフなどから読み解き表現する力を問われる)です。筆記試験のほかに作文と面接が課されます。

公立中高一貫校のみを志望する子どもの場合は、私立受験より学ぶ範囲や科目数が少ないため小学校5年生~6年生から塾通いを始める子も多く、塾のカリキュラムも2年で組まれていることがあります。直接、塾に問い合わせてみることをおすすめします。

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(4)中学での勉強を先取学習して高校受験に備えたい場合:英語はできるだけ早く。その他は小学校の内容を全て理解してから

例えば、英語を小学生のうちからしっかり勉強すれば、英検2級程度まで取得することも可能です。英検2級の能力があれば、高校受験がぐんと楽になります。また英語を学ぶことで、国語の文法の理解が進むこともあります。

子どもの言語習得能力は柔軟性があり大人よりも優れていることが多いので、英語に関してはできるだけ早く始めるとよいでしょう。

大学受験でも、英語は合格を左右する最重要ファクターと言われます。英会話レッスンで英語の発音に対応できる「耳」を鍛えることも、早ければ早い方がよいといえるでしょう。グローバル化により英語能力の高い人材は常に求められていることからも、早く学び始め、語彙力を高めておくだけでもメリットになります。

数学は、小学校6年生の後半からでも十分です。理由として、小学校6年生で順列組み合わせ、小数・分数の乗除、比例と反比例、文字の式、統計、円の面積など、中学校の数学に直接つながる重要な単元を学ぶからです。これらを理解してからでないと中学の数学は難しい可能性があります。

ただし、本人が算数をとても好きで、6年生になる前に小学校の単元は全て理解できている場合や、早く難しい数学を学びたい場合(中学受験をしない場合)は、好きなタイミングで塾に通わせてあげるとよいでしょう。

(5)専門的な知識や技術、技能を伸ばしたい場合:本人の希望でいつでも

専門的な知識や技術、技能とは、音楽やダンス、プログラミング・ロボット制作、演劇など、学校で教科書を使う勉強とは一線を画すものです。

専門的な知識や技能を伸ばす塾は、子ども本人がやりたいと思ったときに通わせてあげましょう。もし保護者の方の希望で通わせる場合は、無理強いをせず、興味をもてるように工夫が必要です。

なお、音楽やスポーツ、囲碁・将棋、そろばん、語学(会話)など右脳を発達させる習い事はできるだけ早く、早い時期から始めたほうが上達し、一生ものの能力になります。

中学受験を予定している場合は、受験塾との兼ね合いにも注意が必要です。中学受験塾は、勉強が本格化するにつれて、週の通塾回数が増える場合もあります。お子さんが好きで通っていた専門スキルの塾をやめなければならなくなる可能性もあります。

先々を見通し、お子さんとご家庭にとって過度な負担にならない選択をするよう、配慮しましょう。

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塾に通う時期が遅くても中学受験合格は可能?

中学受験のために通塾を検討する場合、開始時期が気になる人も多いかもしれません。小5や小6から受験勉強を始めて、合格した例を聞けばなおのことでしょう。

中学受験のための塾は、遅く始めても間に合うものなのか、あらためて考えてみます。

(1) 結論:遅い時期からの通塾でも、中学受験は可能

小学校5年生後半~6年生になってから中学受験勉強を始めても、中学受験で合格することは可能です。実際、5・6年生から受験勉強を本格的に始め、中堅~難関レベル中学に合格するお子さんも、少数ながらいます。

ただし、多くの小学生が小学校3年生2月から受験塾に通い始めるということは、それが最も合格する可能性が高まるから、と考えられます。

(2) 5・6年生から塾を始めて合格する子の特徴

短期間の中学受験の塾通いでも合格できる子には、以下のような特徴がみられます。

・学校の授業を十分理解している
・テストは、どの教科も毎回ほぼ満点が取れる
・学びに対して積極的で、物事に対して好奇心が旺盛
・集中力がある
・自分の好きなこと(スポーツ、音楽、その他の習い事など)に情熱をもって取り組める
・体力がある
・読書が好き
・作文や発表など、言語を用いた表現が得意

こうした特徴を、複数あわせ持つお子さんなら、小学校5年生程度までは好きなことを存分にやらせてあげるのも良い選択です。

やりたいことをやり切った!と実感した後、受験に舵を切っても間に合う可能性が高いです。生まれ持った資質で、中学受験の勉強を効率良く習得していけるでしょう。

(3) 一般の中学受験塾が「小3・2月」からの開始を推奨する理由

一般的に、中学受験塾は小4~小6の3年間をかけて、受験に必要な内容を網羅した学習をします。具体的には、小4・5が、小学校の内容を習得する2年間で、小6では1年をかけて過去問演習や学校別の対策に取り組みます。

小4の4月から受験勉強を円滑にスタートできるよう、小3の2月から準備するカリキュラムです。

小5・6からの中学受験対策スタートは、ライバルが3年間かけて学ぶことを、1~2年で習得しなければならないことを意味します。

短期間に多くの知識を詰め込む必要があり、お子さんに負担となるのは否めません。その点を踏まえて、最適な通塾時期を判断する必要があります。

(4) 不合格だった場合も想定しておく

通塾開始時期が遅くなると、勉強した内容の習得が不十分になり、不合格という残念な結果につながる可能性もゼロではありません。

ただ、これは早期から対策していても同じこと。中学受験は年々激化しており、合否の見通しはプロでも難しいのが実情です。

保護者の方は不合格の可能性も十分に考えて、手を打っておきましょう。「公立中学に進学しても失敗ではないこと」「学んだことは必ず今後役に立つこと」を、親子ともに納得しておくことが最も重要です。

(5) 補足:公立中高一貫校の受験対策

公立中高一貫校では、適性検査と呼ばれる独自の形式の試験が課されます。私立中学の出題とは傾向が異なるため、専用の対策が必要です。

ただ、私立中学に短期間の対策で合格できる資質を持ったお子さんは、公立中高一貫校にも同じく短期対策で合格できる可能性が高いでしょう。

公立中高一貫校は、費用面でもメリットの多い選択肢です。費用を抑えつつ、子どもに質の高い教育を受けさせたい場合は、公立中高一貫校も検討してはいかがでしょうか。公立中高一貫校対策ができる塾も、「塾探しの窓口」で探せます。

小学生が塾に求める効果は、本当に塾で達成できるのか

達成したいことによって、最適な選択肢は異なる
達成したいことによって、最適な選択肢は異なる

いつから塾に通わせればいいかはイメージできたでしょうか。

ところで、小学生が通塾により得たい効果・目的は、5つあると先に述べました。

1.学習習慣をつけさせたい
2.小学校の学習を補い、不明点をなくしたい
3.中学受験をしたい
4.中学の先取学習と高校受験への備え
5.専門的な知識や技術、技能を伸ばしたい

実は、得たい効果によって最適な選択肢は異なります。塾がおすすめのケース、また塾以外の環境がおすすめのケースを紹介します。

小学生が塾に通う5つの目的と、塾で達成できるかどうか

(1)学習習慣をつけさせたい:○塾で達成できる

学習習慣をつけさせたい場合は、塾がおすすめです。塾に通うことで、決まった時間に机に向かい、勉強する習慣がつけられます。

また家と異なる環境に通うことから、生活にメリハリがつきます。

塾では正しい勉強の仕方指導や勉強に興味がわくトピックの提供、またやる気が出る働きかけなども提供してもらえるでしょう。「脳科学に基づいた集中できる取り組み方」「知識がみるみるうちに定着する覚え方」など、大人が知りたいメソッドを教えてくれる塾も見られます。

勉強に興味を持ち、習慣化をはかりたい方は、勉強の仕方指導に力を入れている塾を探してみてください。

(2)小学校の勉強を補い、不明点をなくしたい:○塾で達成できる

小学生を受け入れる塾の多くは、学校進度に合わせて授業を展開します。学校で困っているところ、テストでできなかったところなど、小学校の学習内容を定着させる指導も、塾が得意とする分野です。

また、上で見たように、小学4年生から塾に通う子が増えます。理由の一つは、学習内容の高度化ですが、小学4年生になると国語の読解に使われる文章量も増え、算数も割り算の筆算、小数・分数の計算、平面図形と立体図形、グラフ、面積などつまずきやすい内容にさしかかります。そのためテストでの正答率が下がり、勉強に苦手意識を持ちやすくなるのもこの時期と言われています。

塾に通うことで、分からないところを洗い出し、分かるまで繰り返すことで、苦手意識をなくすことができます。

(3)中学受験をしたい:○塾で達成できる(塾でなければ難しい)

中学受験とは、おもに私立中高一貫校の入学試験を受けることを指します。多くの場合、私立中高一貫校を受験して合格するためには、小学校の学習内容よりはるかに高度な勉強をする必要があります。

近年は、大学入試改革・学習指導要領の更新により、中学入試の問題傾向にも変化が見られます。一見して明らかに「難しい」と感じる問題は健在の一方、基本的なアプローチで解けるものの、思考力や発想力が必要とされる問題も増えています。

単に解法を暗記するだけでは、中学入試に太刀打ちできません。学校ごとのトレンドを押さえ、基礎を習得した上で柔軟に運用できる力が求められると考えてください。

中学受験を考えているならば、塾通いは必須です。

(4)中学での勉強を先取学習して高校受験に備えたい:○塾で達成できる

中学の内容を小学校のうちに先取り学習することで、中学に入ってから良好な成績を維持できる可能性が高くなります。成績が良いと生活に余裕ができ、自信にもつながります。

ただし、先取り学習をしたい場合は「先取り可能な塾」を選ぶようにしましょう。先取り学習が可能かどうかは、塾によって異なります。また、お子さんが先取り可能な状態かどうかの判断も、慎重におこなわなければなりません。小学校の内容に未習得があるうちに先取りすると、勉強がわからなくなり、かえって勉強嫌いを助長することにもなりかねません。

小学・中学校の学習内容を深く理解し、高い指導力を持った教室長や講師がいると、安心して任せられます。校舎見学や体験授業を受け、先取りが可能かどうか、また先取りを希望した場合の方針なども聞いてみてください。

(5)専門的な知識や技術、技能を伸ばしたい:△学習塾ではなく専門塾や教室で達成できる

知識や技術、技能を専門的に伸ばしたい場合は、その分野に長けた指導者のいる専門塾がおすすめです。一般の学習塾では対応していない可能性が高いため、注意しましょう。

ピアノやバイオリンなどの楽器演奏、ロボット・プログラミング、絵画制作、英会話、弁論・作文などプレゼンテーション能力や表現力を磨くもの、囲碁・将棋などの思考ゲーム、そろばん、株や投資に代表される経済分野の理論などを専門の資格を持つ先生について学びます。

学校の授業とは直接関連しませんが、好きなことや得意なことが伸ばせたり、将来の職業への関心が高まったり、脳によい影響を期待できたりというメリットがあります。広い意味でサッカーや水泳など、スポーツの習い事も含まれます。

なお、一部の塾の中には、これらの専門的な講座を通常授業とは別に行っている塾もあります。興味がある場合は問い合わせてみてください。

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費用はいくら?小学生を塾に通わせる前に決めておくこと・調べておくこと

費用を調べ、塾に通う目的や目標を明確にした上で塾選びを始めよう
費用を調べ、塾に通う目的や目標を明確にした上で塾選びを始めよう

お子さんをいつから塾に通わせるか決める際、事前に決めておきたいこと、調べて確認すべきことを説明します。

(1)費用(どれくらいお金をかけられるか)を試算する

「いつから塾に通わせるか」の判断に関わるひとつは「費用」ではないでしょうか。文部科学省の調査で見たように、一般的に小学校低学年の頃よりも、高学年になるほど塾の費用は高くなっていきます。中学になれば高校受験のために塾の必要性がさらに上がり、さらに出費が増えます。

よって、保護者の方は思いつきで塾に行かせるのでなく、将来的にどの程度までお金をかけられるか、あらかじめざっくりと試算して「いつから」「どの塾に」行かせるか考える必要があります。塾通いは早ければよいというものでもありません。長く通うほどお金もかかります。

塾の費用は塾ごとに異なるため、費用を抑えながら十分な学習効果を得られる塾も多くあります。高ければ質が良く、安ければ悪いわけではありません。費用対効果も考えて資料を取り寄せ検討しましょう。

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(2)塾に通う目的をはっきりさせる

ここまででご紹介したことを参考に、「何のために塾に通うのか」をはっきりさせましょう。塾に通うと時間、お子さんの体力、費用がかかります。ただ漠然と「皆が行っているから」程度の理由で、塾に行く目的を明確にしておかないままだと、これらが全てが無駄になってしまいます。

「わからないところをなくす」「毎日勉強する癖をつける」「好きな科目をもっと得意にする」など、具体的な目的をもって塾をスタートさせましょう。

(3)子どものやる気を大切に

子どもが乗り気ではないのに、保護者の一存で入塾を決めてしまった場合、長続きしない可能性が高くなります。なぜ塾に通う必要があるのか話し合い、子どもが気に入り勉強したいと思える塾を選びましょう。子どもと塾の相性を知るには、無料体験を利用して判断しましょう。

(4)塾に任せきりにしない

勉強内容については塾に任せて大丈夫ですが、子どもがきちんと課題をやっているか、どこまでわかっていてどこがわからないのか、塾で楽しく学べているかなど、子どもの様子は保護者が日頃から把握しておきましょう。

特に中学受験塾に通わせる場合は、保護者の方は塾の時間割や模試日程などスケジュール管理、お弁当の準備、子どもの体調やメンタル面の観察、志望校の情報集めなどを行ってあげてください。効率よく成績を上げるために小テストで間違ったところをまとめてやり直しノートを作るなど、「企業における秘書のような視点」でサポートをしてあげるとよいでしょう。

塾を楽しい・好きと感じる子は多い

通っている塾が好きな理由

(出典)文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」(p.34)平成20年8月

「塾に早くから通わせられている子はかわいそう」「勉強よりやることがある」と考える大人も一定数いるようです。しかし、子どもが塾に通うことはネガティブなことではなく、むしろポジティブなことです。

上は、文部科学省による「通っている塾が好きな理由」を小学生・中学生に調査した結果です。これを見ると、「学校で教えてくれないことを教えてくれるから」「先生(塾講師)の教え方がわかりやすいから」という回答がどの学年でも多いことがわかります。塾は勉強をやらされるつらいところではなく、学びを助けてくれる、子どもたちにとって積極的に「好き」な場所と感じているといえるのではないでしょうか。

小学生に塾通いは必要ないと思われる保護者の方もいるかもしれませんが、子どもが「もっと学びたい!」と思ったとき、すぐに環境を整えてあげられるよう、まずは塾選びから始めてみませんか。

まとめ

この記事では「小学生の塾はいつから通い始めるべきか」について解説しました。小学生が塾に通い始めるのに適した時期は、その目的によって異なります。しかし環境や条件が整い、子どもに前向きな気持ちがあるなら、塾はできるだけ早くから通ったほうがメリットは多いといえるでしょう。

特に、子どもが自分から「塾に行って、もっと学びたい」と言う場合は、すぐ通って大丈夫です。その際は、「塾探しの窓口」を利用することをおすすめします。「塾探しの窓口」は、あなたのお子さんのタイプや学びの目的にぴったりの塾が地域ごとに簡単に見つけられるサービスです。上手に使って、思い立ったときには出来るだけ早く、最もお子さんに合う塾を選んであげてくださいね。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

塾探しの窓口編集部

学習塾の口コミ比較サイト「塾探しの窓口」が運営。初めて塾を探されている保護者に向けて、塾を探す上での基礎知識や塾選びを成功に導くためのポイント等を、わかりやすくお届けします。

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