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塾集客におすすめ広告媒体10選&効果向上のポイントを解説

少子化に加えて可処分所得の伸び悩みなど、社会的な要因の影響もあり、集客が課題の塾は少なくありません。どの広告手法を選択すれば、一件でも多くの問い合わせを獲得できるのでしょうか。
今回は、集客に悩む塾のマーケティング担当者に向けて、おすすめの広告手法を10種類紹介します。塾ならではの課題も踏まえ、広告手法ごとの得意領域や解決できる課題も解説しました。
今期、次年度、そして永続的・安定的な集客を実現するために、ぜひ最後までご覧ください。
目次
【前提】塾の広告効果を高めるために

広告効果を向上させるには、すべての広告に共通する3つの要素を押さえることが重要です。
塾の広告に重要な3要素は、「ターゲットの絞り込み」「ターゲットに合った広告媒体の選定」「ターゲットに合わせた内容」です。このどれが欠けても、広告戦略は効果をもたらしません。
・広告デザインは生徒向けだが、訴求内容は保護者向けでミスマッチが起きている
・大手塾の訴求を真似した結果、ターゲットやセールスポイントが不明瞭になっている
・1つの広告に情報を盛り込みすぎ、情報過多になっている
いずれも、「ターゲットの絞り込み」「ターゲットに合った広告媒体の選定」「ターゲットに合わせた内容」の3要素を意識すれば、回避できた失敗です。広告は明確な狙いを持ち実施してください。
塾の集客におすすめのオフライン広告媒体5選

世間ではオンライン広告が盛んですが、塾業界はまだまだオフライン広告による高い効果が期待できます。学校では紙媒体が多く用いられており、小中高生とその保護者層はオフラインとの親和性が高いためです。
塾が積極的に活用したい、オフライン広告の手法を5つ解説します。
(1) チラシ
紙媒体広告の筆頭は、チラシです。チラシは、活用法のバリエーションが豊富というメリットがあります。
・資料送付時に同封
・ポスティング
・封書ダイレクトメール
・学校前での配布 など
チラシは、レイアウトや配色、使う文言など工夫の余地が大きく、自塾の個性をアピールしやすい媒体です。
ただし、1つの紙面にあれもこれもと情報を載せすぎると、焦点が不明瞭になります。1面に載せるテーマは1~2つに絞ると良いでしょう。
(2) 駅・車内広告
駅構内、あるいは電車・バス車内などに、広告を掲出する手法もおすすめです。通学の折に生徒の目に触れる、保護者層の目に留まる効果が期待できます。
駅や電車・バス車内の広告にかかる費用は、駅の規模や広告サイズ、掲出期間等によって異なります。1週間から月単位で出せるところが多く、一定期間同じ内容を訴求したい季節講習広告や新規開校広告にもおすすめです。
利用者が多い駅は、広告出稿場所としても人気です。出稿枠の競争率が高い可能性もあるため、早めの問い合わせをおすすめします。また、広告の掲出前には、所定の審査があります。
(3) タウン誌(フリーペーパー)
タウン誌は、商圏に住む保護者に訴求したいときに、活用できる媒体です。家庭やオフィスに届けられ、目に留まりやすいというメリットがあります。配布数の割に広告費用が低く、コストを抑えたいときに向いています。
ただし、広告の枠は小さめです。内容を精査し、シンプルに作成してください。また、認知向上のためには、継続的に出稿する必要があります。
(4) ショップカード
ショップカードとは、名刺大のカードに店舗名や連絡先などを印刷したカードです。塾生が持ち帰り、友達に渡すといった使い方が期待できます。
・友達紹介キャンペーンの特典を載せておく
・問い合わせ先や担当者の名前、開校時間を、わかりやすく記す
・教室の地図とルートを載せる など
ショップカードを置くだけでは、効果はありません。友達紹介キャンペーンの特典と組み合わせるなど、持ち帰りたくなるような働きかけを試みましょう。
(5) ハガキ・封書DM
見込み客の自宅に情報を届ける、ハガキや封書のDM(ダイレクトメール)も1つの方法です。DMは、2種類に分けられます。
・住所を把握している見込み客、見送り客に送る
・住所を把握していない潜在顧客に送る
資料請求や体験授業で住所を把握しているものの、入塾に至らなかったケースが前者に該当します。定期的に情報を送ることで、塾が必要になったタイミングで思い出してもらえる効果が期待できます。ただし、受け取り拒否は速やかに名簿から削除し、再度送付しないよう注意してください。
住所を把握していない家庭には、郵便局のタウンメール(配達地域指定郵便)が便利です。郵便配達員が、指定地域の全戸に預かった郵便物を届けます。見込み客のリストがなくても配達でき、エリアを絞ってのアプローチも可能です。
※ 参考:タウンメール(配達地域指定郵便)|郵便局
DMは、売り込み色が強いと嫌がられる可能性があります。情報提供のスタンスで送るようにしましょう。
塾の集客におすすめのオンライン広告媒体5選

近年、塾業界にも急速にオンライン広告活用の波が広がっています。オンライン広告は、ターゲットの厳密な絞り込みや、スピード感ある広告展開が可能。さらに、オフライン広告より低コストで始められます。オフライン広告にはないメリットを活用し、訴求範囲をさらに広げていきましょう。
ここからは、塾の集客におすすめのオンライン広告を5つ紹介します。
(1) リスティング広告(検索連動型広告)
リスティング広告は、GoogleやYahoo!といった検索エンジンを利用した際、検索結果の上位に表示される広告です。検索したキーワードと関連性の高い広告が表示される仕組みで、検索連動型広告とも呼ばれます。
「個別指導 おすすめ」「高校受験 塾」などのキーワードで、いままさに塾を探している、塾を必要としているユーザーに広告を配信できる点が、リスティング広告最大のメリットです。ニーズが顕在化しているユーザーに配信し、CV(コンバージョン・問い合わせのこと)につながる期待が高まります。
リスティング広告に最低出稿金額は定められていません。中小塾なら、1か月5万円~20万円程度の予算から始め、費用対効果を見ながら予算を増やす戦略がおすすめです。
(2) ジオターゲティング広告
ジオターゲティング広告とは、特定エリアにいるユーザーに向けて、興味関心に合わせた広告を配信できる仕組みです。ジオターゲティングを利用できる広告媒体はいくつかありますが、例えばGoogle広告の場合は管理画面から配信地域を設定できます。商圏という概念を無視できない対面指導型の塾に、おすすめしたい広告媒体です。
ジオターゲティング広告は、特定の場所をよく訪れる人や住んでいる人といった条件を想定して設定し、スマートフォンに広告を配信します。「〇〇高校から半径1km以内」「○○駅から半径1km以内」などを設定した上で、年齢や性別、子どもの有無(Google広告の場合)を設定すれば、高い確率でターゲット層に広告を届けられるでしょう。
(3) 動画広告
動画広告は、YouTubeやTVerなど、動画メディアに配信できる広告です。動画広告は、バナー広告より印象に残りやすく、多くの内容を訴求できるメリットがあります。また、生徒たちが日常的に見る媒体でもあり、ターゲットとの親和性の高さからもおすすめします。
動画広告の作成では、「誰に・何を・どのように訴求するか」という広告の3要素が、きわめて重要です。要素の定義によって、シナリオやビジュアル、さらに予算も変動するためです。戦略を綿密に立て、取り組んでください。
なお、YouTubeの広告は横型、SNSは縦型です。出稿する媒体に適したフォーマットで、動画を作成しましょう。
(4) SNS広告
SNS広告は、名前のとおりSNSに出稿できる広告です。XやInstagram、LINE、TikTokなど、あらゆるSNSが広告に対応しています。
SNS上のタイムラインやストーリーズ、おすすめ欄などに表示させることができ、ユーザーの目に留まりやすく、認知拡大に貢献します。ターゲティング精度も高く、大手塾からスタートアップ塾まで幅広い塾が活用しています。
頻繁な仕様変更が行われるため、運用にやや手間がかかる点がデメリットかもしれません。運用を外注できるマーケティング会社も多いため、検討しても良いでしょう。
(5) GDN(Googleディスプレイネットワーク)広告
GDN広告とは、Webサイトの広告枠やYouTube、Gmailなどに出稿できる広告です。画像や動画、テキストなど、多様な表現が可能です。
GDNには、様々なターゲティング機能がありますので、ここではブロード配信とカスタムセグメント配信、リマーケティング配信の3種類をご紹介します。それぞれの特徴を押さえ、フェーズや目的に合わせて使い分けましょう。
種類 | 特徴 | おすすめ場面 |
---|---|---|
ブロード配信 | 地域・言語・年齢のみ絞り込んで配信 | 幅広いターゲットに訴求したいときに |
カスタムセグメント配信 | 設定したキーワードに興味関心がある、または購入意向があるユーザーに配信 | 「共通テスト 数学」など、細かなキーワードに合わせて配信したいときに |
リマーケティング配信 | 過去、自塾のサイトを訪問したユーザーに配信 | 比較検討期間に、自塾を思い出してほしいときに |
なお、GDN配信は、Google提携の媒体に広告を配信できます。Yahoo!提携の媒体に配信したいときは、同じ仕組みの「YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)」に出稿してください。
塾の広告効果を高めるポイント4つ

広告の効果を最大化するには、押さえるべきポイントが4つあります。すべての広告で共通して押さえたいポイントを、詳しく解説します。
(1) 自塾の強み・魅力を最大にアピールできる広告を作成する
広告は、自塾の強みや魅力を最大限にアピールするものでなくてはいけません。テーマカラーを統一し、イメージが伝わりやすいビジュアルを採用しましょう。キャッチコピーや「てにをは」の使い方でも、印象はガラリと変わります。
大手塾には大手塾に、中小塾には中小塾にふさわしい広告があります。競合他社の広告も入念に研究し、自塾のスタイルを確立してください。
(2) 正確な内容の記載にこだわる
広告に掲載する内容は、正確さが大切です。合格実績や季節講習の日程・時間帯・曜日、問い合わせ先、開校時間など、細かなところまで正確か、入稿前に確認します。
大切な我が子を預ける塾、教育に携わる塾の誤情報は、保護者にいらぬ懸念を抱かせ、信頼や信用を失わせます。
(3) 実例やコメントを掲載する
成績アップや合格、塾生・保護者のコメントなど、実例があれば積極的に活用しましょう。実例は、どんなに優れたキャッチコピーよりも、貴塾の素晴らしさを雄弁に語ります。また、実例は信用を得るきっかけにもなります。
ただし、利用にあたっては、かならず本人の同意を得てください。個人情報の保護にも十分配慮します。
(4) 効果測定と改良改善を続ける
広告効果は、PDCAサイクルを回し続けて、初めて上がります。PDCAサイクルのない広告は、「ただ、出しているだけ」。コストの垂れ流しともいえる、もったいない事態です。「出しっぱなし」をやめ、広告の効果測定と改良改善の取り組みを継続しましょう。
効果測定を継続すると、市場ニーズをスピーディーにつかめるようになり、さらに効果の高い広告を打ち出せるようになります。
塾の集客サイト活用もおすすめ

塾の集客には、集客に特化したサイトの活用もおすすめです。集客サイトとは、サイト内に塾の紹介ページを掲載し、貴塾に見込み客を送客するサービスのこと。運用も一任でき、リソースを最小に抑えたまま、高い広告効果を期待できます。
たとえば、塾探しの窓口は、日本最大級の入塾課金型集客サイトです。入塾しなければ費用はかかりません。ユーザーフレンドリーな機能で、教室商圏の生徒・保護者に効率良くアプローチできます。
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まとめ
塾の集客は、オフライン広告とオンライン広告を効果的に組み合わせ、活用することがポイントです。ターゲットを定義し、何を・どのように訴求するか、戦略を綿密に立て、広告を打ち出しましょう。
まだ取り組んでいない広告手法があれば、取り組みやすいものからチャレンジしてみるのもおすすめ。少子化で子どもの数が減るいま、手をこまねいている時間はありません。
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