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効果的な塾のポスティング戦略とは?エリアやタイミング、注意点を解説

ポスティングは、教室の商圏にある住宅一軒一軒に、直接宣伝できる重要な手法です。地域や学校と密接につながる業態である塾が、取り入れない手はありません。
ただ、効果的な戦略に基づき、正しく取り組まないと、ポスティングは「労多くして功少なし」の典型になってしまいます。
今回は、地域密着型の塾の集客戦略に欠かせないポスティングについて、考え方や具体的な方法、注意点を詳しく解説します。集団指導塾から個別指導塾まで活用できる内容です。最後までチェックし、集客効率のさらなる向上に活用してください。
目次
塾にとってポスティングが効果的である理由

ポスティングには他の広告媒体にはないメリットがあります。塾がポスティングによって得られる効果を、3つ解説します。
(1) 潜在顧客の家に直接情報を届けられる
ポスティングは、潜在顧客の郵便受けに情報を直接届けられる、貴重な手段の1つです。
一昔前は、新聞折込をすれば、多くの潜在顧客にチラシを届けられました。しかし、新聞を購読する家庭が激減する今、郵便受けに情報を届けられる手段は、ポスティングかDM(ダイレクトメール)に限られます。さらに、ダイレクトメールは住所を把握していなければ、届けられません。
ポスティングなら新聞を購読していない家庭にも、住所がわからない家庭にも、チラシを届けられます。
(2) 通塾見込みの高い地域に集中投下できる
ポスティングは、基本的に徒歩で実施します。一軒一軒歩いて郵便受けにチラシを投函していくため、通塾見込みの高い地域に絞って実施しやすい点もメリットです。
ターゲットとなる年齢の子どもが多いと思われる新興住宅地や、最寄りの学校から教室までの経路上にある住宅など、丁目・番地の精度で実施するエリアを絞り込めます。効果性の高いエリアを絞り込み実施することで、最小のコストで広告宣伝を可能にします。
(3) マーケティングコストを回収しやすい
ポスティングにかかるコストは、「チラシ代」「人件費」の2点。他の広告媒体に比べ、低コストで実施できます。実施の仕方によっては、入塾1人でポスティングコストを回収できる可能性もあります。
特定の学校の通学エリアにポスティングを集中投下し、友人同士の入塾が生まれれば、コスト回収の効率が一層高まります。
塾のポスティングエリアの考え方

エリア選定がポスティングの効果性を決めるといっても過言ではないほど、ポスティングにおけるエリア決定は重要です。塾のポスティングエリアを絞り込む考え方を、解説します。
(1) エリアの基本的な考え方
塾の商圏には、行政区とは異なる区分けが存在します。生活圏に近いと言って良いかもしれません。幹線道路・大通りや川・橋、線路などは商圏の寸断要素になり、地域ごとの問い合わせ数に影響します。
また、塾の商圏を考える際は、ターゲットの学年も無視できません。小学生と高校生では行動範囲が異なるため、必然的に広告宣伝を実施すべきエリアも変わるでしょう。
ポスティングのエリアはこの前提に立ち、絞り込んでください。「〇〇通りまで」「〇〇中学校の通学区の東側」「教室から自転車〇分まで」といった具合に、実際の商圏に則ってエリアを選定します。
(2)「配布しない」場所の設定
効果性と効率の良いポスティングの実現には、「配布しない」場所を明確にしておくことも大切です。とくに、アルバイトやポスティング代行業者を利用する場合は注意してください。
配布エリアだけを指示すると、エリアにある住宅に軒並み配布する可能性があるためです。
塾のターゲットは、「子どもがいる家庭」のはず。いかにも単身者向けの集合住宅は、配布対象から外しても良いのではないでしょうか。
限られたチラシ枚数を無駄なく使うため、「店舗は除外」など、細かなルールも決めておきます。
(3) ポスティング実施エリア外の広告宣伝媒体も検討する
教室から離れるほど通う生徒は減り、ポスティングの効率も落ちます。しかし、実際にはポスティング実施エリア外から通う生徒もいるはずです。ポスティング計画では、ポスティングを実施しないエリアへの広告宣伝施策をどうするか、あわせて検討しましょう。
「教室周辺はポスティングを徹底的に実施」「電車で通塾するエリアは駅や電車内広告でカバー」など、エリアごとにもっとも効率の良い施策を考えて展開していきます。
塾の集客に貢献するポスティング用チラシのコツ

集客効果の高いチラシを作成するポイントを、4つ解説します。郵便受けから取り出した際に潜在顧客の興味を引きつけ、内容を読ませるチラシを完成させましょう。
(1) デザイン・サイズ
ポスティングチラシを最初に見るのは、大半が保護者です。保護者が「郵便受けからリビングまで」移動する短時間に、保護者の興味を引きつけられなければ、チラシはゴミ箱行きとなります。「誰に・何の情報を」伝えたいチラシなのか、一瞬で伝わるように工夫してください。
ポスティング用チラシの最適なサイズは、B5~A4です。それより小さいと目立たず、大きすぎると配布しにくくなります。
(2) 訴求内容
ポスティングのチラシで訴求する内容は、適時適切を意識します。なぜ、いまこのタイミングでポスティングを実施するのか、その理由に合わせて作成しましょう。
「テスト対策に向けて集客したい」「講習生を集めたい」という塾側の集客したい理由と、塾を必要とする潜在顧客の心理とがマッチングする内容を考案しましょう。
(3) 問い合わせたくなる仕掛け
問い合わせたくなる仕掛けを「オファー」と呼びます。オファーは、問い合わせるべきか迷う保護者の背中を押す、大切な要素。ぜひ、取り入れてみてください。
「限定」「無料」などは、活用しやすいオファーの例です。「クーポンをつけておき、教室に持ってきたらプレゼント」「先着〇名様まで」など、アイデアを凝らしたオファーを盛り込みます。
(4) 継続的な配布
ポスティングは、継続的に実施してこそ、認知を高められます。1回や2回だけで終わりにせず、時期を決めて長く続けられる計画を立ててください。
「いつも郵便受けに入っているチラシが気になっていて」「郵便受けのチラシを見て、お宅の塾を知りました」といった問い合わせも、実際にあります。爆発的な反響ではなく、地域にじっくりと塾の名前を浸透させる、それがポスティングの役割です。
塾のポスティングにおすすめのタイミング

ポスティングは、闇雲に実施しても効果は上がりません。潜在顧客が塾に関心を寄せやすいタイミングを見計らって実施することが大切です。「そろそろ塾探しを…」と思案したときに、タイムリーにチラシが飛び込んでくるから、見るのです。
塾のポスティング実施に適したタイミングを、4つ解説します。
(1) 学校の長期休み前
夏・冬・春の長期休み前は、ぜひポスティングを実施したいタイミング。この時期は、休み中に受ける季節講習を探す保護者が増えます。問い合わせや入塾につながる可能性の高い見込み客を集めやすい時期です。
「休み中に苦手克服」「新学期のテストで20点アップ」など、顧客ニーズをとらえた訴求を試してみてください。
ポスティングは、季節講習の募集開始以降、期間を開けて3回ほど実施すると効果的です。とくに、期末テスト結果や成績表・通知表が返却されたタイミングは、普段以上に勉強に過敏になる保護者が増えるため、ポスティングの狙い目です。
(2) 定期テスト前
定期テストの2~3週間前になると、テストに向けて焦燥感を持つ保護者が増えます。塾の必要性を意識する場面も増えるため、ポスティングに適したタイミングです。
定期テストの無料対策講座に招待するチラシや、自習室利用チケットをつけたチラシなど、テスト勉強の効率を高める要素を満載したチラシで、ポスティングを実施します。紙面にゆとりがあれば、塾生の成績アップ事例も紹介してみてください。
テスト前は、友だち同士連れ立っての問い合わせも起こり得ます。友人同士の入塾を優待するキャンペーンの訴求も、おすすめです。
(3) 受験結果が出た早春
受験の結果が出そろう早春も、実はポスティングに向いたタイミングです。早春ポスティングのターゲットは、新受験生とその保護者。先輩の受験結果を見ながら、「次はうちだ」と一喜一憂する家庭を狙ったチラシを配布します。
合格実績の高い塾、有名校合格に強い塾を探す傾向が強いため、合格実績の見せ方を工夫しましょう。地域でニーズの高い高校への合格者が多ければ「数」を訴求、逆転合格が多ければ「逆転合格のコツ」を訴求と、塾・教室の個性を表現します。
(4) 地域独自のタイミング
地域事情に合わせ、教育熱が高まりやすい時期を見極めてのポスティングもおすすめです。
埼玉県内9割の中学生が受験する「北辰テスト」など、地域の高校入試で重要な役割を果たす模試の前などが、良い例です。「このテストで結果を出したい」という生徒が増える時期にあわせ、ポスティングを計画します。
塾のポスティングにおける注意点

「郵便受けにチラシを入れるだけ」と思われがちなポスティングも、実は奥が深い世界です。投函の仕方ひとつで印象が変わり、問い合わせにつながるかどうかが決まります。
塾のポスティングの注意点を、4つ解説します。
(1) 受け取り側の「投函拒否」の意志を尊重する
ポスティングという宣伝活動自体は、違法ではなく、実施しても問題にはなりません。注意したいのは、受け取り側に「投函拒否」の意思表示がないか、という点です。郵便受けに「チラシお断り」の張り紙がある住宅やマンションには、投函しないようにしましょう。投函拒否の意思表示を無視すると、後々トラブルになる可能性があります。
マンションにポスティングしたい場合、管理会社に許可を取っておくと安心です。投函を断られたら、立ち入らないようにします。
(2) きちんとした身なりで配布する
住居を一軒ずつ回ってポスティングする様子は、意外と人目につくものです。「配布中も見られている」意識を持ち、きちんとした身なりでの配布を心がけましょう。
夏は、ポロシャツ+パンツなど、見る人にだらしなさを感じさせない服装がおすすめ。冬も、ヨレや汚れのないアウターを着用します。
また、住民と顔を合わせた際は、誠実に挨拶し、チラシを配布していることを伝えて安心感を与える配慮も大切です。
(3) 郵便受けにしっかりと入れる
郵便受けに無造作に突っ込まれたチラシや、だらりとはみだしたチラシは、良い印象を与えません。想像力に長けた保護者なら、「この塾は子どもも粗雑に扱いそう」と考え、検討候補から真っ先に削除するおそれもあります。
また、郵便受けからはみだしていると、チラシが雨に濡れたり、風で吹き飛ばされたりすることも考えられます。
チラシは丁寧に、郵便受けの中までしっかりと入れるようにしましょう。
(4) ポスティング代行の利用も検討する
自塾に十分なリソースがない場合は、ポスティング代行業者の利用を検討しても良いでしょう。コストはかかりますが、指定した期限までに、商圏内の住宅に確実に配布してもらえます。
ポスティング代行業者は、以下の3つのポイントを精査し、選定します。
・配布実績
・対応エリア
・配布完了管理の有無
・クレーム時の対応
配布完了管理とは、確実に配布されているか点検する仕組みです。ランダムに抜き打ちチェックを実施する業者なら、配布員がサボる可能性は低くなります。
また、ポスティングは、比較的クレームが発生しやすい宣伝手法です。万一、クレームになった際の対応も確認しておきましょう。ホームページに記載がなければ、直接業者に問い合わせます。
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まとめ
塾のポスティングは、潜在顧客の自宅に塾の情報を届けられる、数少ない広告宣伝手法のひとつです。紙媒体で手元に残り、子どもと一緒にチラシを見ながら、入塾を検討してもらえる可能性もあります。チラシと人手があればすぐに実施でき、コスト面にも優れています。
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