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【2024最新】データで見る!小学生の塾にかかる費用・月謝料金はいくら?
小学生のお子さんをもつ保護者の方にとって、塾へ通わせる際にかかる費用・月謝は最も気になるポイントでしょう。小学生の塾費用は、塾の授業方式やお子さんの学習状況、中学受験をするかどうかによって大きく異なります。そこでこの記事では、
小学生の塾費用の相場と内訳
公立中進学・中学受験での費用の違い
塾にかけるお金の考え方、塾選びと費用の関係
について詳しく解説します。お子様の塾通いについて考えておられる方、今後の教育費計画や塾費用の算出の参考にしてください。
まずは小学生向け塾の種類を把握
いま、多くの小学生が通う塾は、指導目的とクラス形態という2要素を掛け合わせた、4種類に分けられます。
◎ 指導目的
・小学校の学習内容の定着(補習)
・中学受験対策
◎ クラス形態
・個別指導
・集団指導
補習を目的とした個別指導塾/集団指導塾、中学受験対策を目的とした個別指導塾/集団指導塾がある、というわけですね。費用も、塾の種類によっておよそ傾向が決まります。
まずは小学生向け塾の種類を、正しく把握しましょう。その上で費用面を見ると、理解を深めやすくなります。
(1) 小学生向け塾の指導目的
小学生向け塾の指導内容は、おもに2つです。小学校の学習内容の定着(補習)か、中学受験対策か、です。
小学校の学習内容の定着とは、学校の授業をよく理解できるようになること、苦手教科を克服することなどです。学校で行われる単元テストで、良い成績を目指す場合もあります。算数と国語を中心に、高学年からは英語を加える塾もあります。通塾日数は週1~2回が目安です。
一方、中学受験対策を目的とした塾は、学校進度とは異なるカリキュラムで学びます。通常は、小6の1年間を受験本番対策に専念できるよう、単元学習や受験に必要な学習内容は小5までに終了させます。スピード感を持って学習を進められるよう、多くの中学受験塾は、小3の2月ごろから受験カリキュラムが始まります。
中学受験塾で受講する教科は、受験に必要な全て。通塾日数も週3~5日と、多めです。宿題を大量に出す塾もあるため、計画的な受講が大切になります。
(2) 小学生向け塾のクラス形態
小学生向け塾の指導形態は、個別指導と集団指導の2つに分かれます。
個別指導は講師1人が、生徒1~3人程度を受け持つ形態です。お子さんのペースで学びやすく、学習計画も個々に立案してもらえます。補習から中学受験まで、幅広い層に対応しています。
集団指導は、生徒を15~30人程度のクラスに編成し、講師が一斉指導します。クラスはレベル別になる場合が多く、周りと切磋琢磨できる環境が特徴です。おもに中学受験塾で採られる形態ですが、補習塾でも集団指導を行う場合もあります。
(3) 目的とお子さんの性格から、最適な塾を探そう
一般的に、塾は講師1人が担当する生徒数が少ないほど、費用が上がります。講師が同時に担当する生徒数が少ないほうが、講師の数が必要となり、人件費がかさむためです。「集団指導塾のほうが安い」といわれるのは、これが理由です。
しかし、だからといって安さだけにつられ、集団指導塾だけを塾選びの候補にすることは避けましょう。もっとも大切にしたいポイントは、お子さんが主体的に意欲を持って、勉強できる環境かどうか、ではないでしょうか。
お子さんの性格によって、個別と集団のどちらが適しているかは変わります。まずはお近くにある塾を幅広く探し、お子さんに合いそうな塾をピックアップしてみてください。
対面指導ならではの緊張感は薄れるものの、通塾にともなう危険・心配がない点は、小学生にとってメリットでしょう。また、費用も対面指導の塾より安価な傾向があります。
「費用面が気になるが、塾を試してみたい」方は、オンライン塾を検討しても良いかもしれません。人気のオンライン塾はこちらから。
小学生向け塾の費用相場
ここからは、小学生向け塾の費用相場を、さらに詳しく見てみましょう。小学校内容の補習か、中学受験かという目的を軸に、解説します。
(1) 小学生向け・補習塾の費用相場
学校の授業理解を深める補習塾の費用相場は、以下の通りです。
月額:8,000円~2万円(年額:10万円~20万円)
※授業が週1~2回(月4~8回)の場合
(2) 小学生向け・中学受験塾の費用相場
中学受験塾の費用相場は、以下の通りです。
小4~6年の3年間で:最低300万円程度
(3) 小学生向けの塾で、費用が決まる要素
小学生向けの塾の費用が上がる要素は、おおむね以下の通りです。
・週の授業回数
・受講科目
・授業レベル(講師ランク)
・オプション講座
上記の要素が増えるほど・講師のランクが上がるほど、費用も高くなると押さえておきましょう。
中学受験塾の費用がかかるのは、授業の回数や受講科目が多く、授業のレベルが高いためです。首都圏の有名塾や、カリスマと呼ばれる講師の授業を受けられる塾は、さらに費用がかさむ場合もあります。
塾にかかる費用は一律ではないことを理解し、「お子さんに必要な教育を受けさせた場合に、どのくらい必要なのか」を見定めるよう心がけましょう。
【最新データで見る】小学生の塾にかかる平均費用はいくら?
相場がわかったところで、ここでは小学生をもつ家庭が塾にどの程度の費用をかけているのか、国の調査結果を見ていきます。あくまでも平均値や分布状況ですので、他のご家庭の「傾向」を知るのにお役立てください。
(1)小学生の塾にかかる各学年の平均費用
以下は、文部科学省が公表した「令和3年度子供の学習費調査」から、「公立・私立小学校別による各学年の学習塾費」のみを抜粋して表にしたものです(調査対象者総数は公立19,336人、私立3,339人、合計約23,000人。調査する費用の対象期間は1年間)。
公立小学校全体の年間平均費用は81,158円、私立小学校全体の平均費用は273,629円となっています。なお、前回調査結果(平成30年度)ではそれぞれ約5万3千円と約25万円だったため、この数年で教育費が約2万円~3万円上昇していることもわかります。
(出典)文部科学省「令和3年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要:表6 学年別補助学習費」より
公立・私立ともに4年生から大きく出費が増えている理由は、
・4年生頃から学習内容が複雑になり分量が増え、学校の授業のみでは理解不足となり塾を利用する子どもが増えるため
・中学受験対策塾のカリキュラムが小学校3年生の2月スタートが一般的のため
という2つの理由が考えられます。
なお、この「平均」費用(年間8万円程度)は全調査対象者数から算出したものであり、学習塾を利用していないと回答した世帯(子どもの人数)も含まれています。よって、「学習塾を利用している小学生のみ」で算出した場合の平均額は、さらに高くなると考えられます。
(2)年間にいくらかけている家庭が多いのか?
以下は同じ調査より「小学生のいるご家庭がどの程度お金を学習塾にかけているのか」を金額ごとの分布表にしたものです。
(出典)文部科学省「令和3年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要:表6 学年別補助学習費」表8-2より
公立小学校に通う小学生のうち塾を利用しているのは約40%で、年間5万円~20万円未満の層がその多くを占めています。
一方、私立小学校では約75%、4分の3の生徒が学習塾を利用しており、年間の支出は20万円未満から40万円以上が半数を占めています。私立小学校の保護者のほうが学習塾に高い関心をもち利用していることが推測できます。
中学受験をするとなると、必然的にこれ以上の金額がかかることになります。
さらに興味深いのは、前回(平成30年調査)より、高い金額をかけている割合が増えていることです。公立・私立ともに教育費にお金をかける保護者が増加傾向であることがわかります。参議院調査結果(経済のプリズムコラムNo16)でも、一人の子どもにかける教育費の家計に占める割合が、年々上がっていることがうかがえます。
【比較用資料】平成30年度調査の分布
以上、小学生の塾にかかる費用をデータで見てきました。ただし、データでの分布や平均からわかるのはあくまでも「傾向」です。「みんながそうだからうちもそうしないといけないの?」と不安になる必要はありません。実際の塾にかかる費用は、子どもの学年、塾の種類や授業形式、家庭の教育方針によって異なることをおさえておいてください。自習室をフルに利用するなど、お金をかけずに塾を利用する方法もあります。
小学生の塾でかかる費用の内訳
あらためて、小学生が塾に通った場合にかかる費用の「内訳」について見ていきましょう。なお、塾費用は塾や地域によっても異なるため、詳細は各塾に問い合わせることをおすすめします。
(1)入会金
入塾に際して支払う入会金は、補習塾では0円~数千円程度が相場です。中学受験塾は、大手集団指導塾で2万円~3万円程度ですが、塾によってさらに高額なところもあります。
お子さんの友達・保護者の方の知人からの紹介で入塾した場合、入会金を割り引くサービスを実施する塾もよく見られます。塾を決める前は、通っている友人知人がいないか、リサーチしてみましょう。運よく通っている友人知人が見つかれば、入会金が割り引かれ、初期費用を抑えられる期待が持てます。
(2)通常の授業料
授業料は、補習塾・中学受験塾ともに学年ごとに設定されています。
ただし補習塾は学年が上がってもそれほど授業料は上がりません。中学受験塾の場合は、学年が上がるごとに授業回数も増え、授業料も2万円、4万円、6万円以上…と上がっていくことがわかります。
(3)季節講習・特別講習費用
夏期講習や冬期講習、受験直前対策講座などの費用です。補習塾や個別指導塾の場合は、通常授業のコマ数を増やして対応するところもあります。
この季節講習は、中学受験塾では受講必須となっています。特に6年生にとって夏休みは受験の天王山。1日8時間以上の授業(+自習)をこなすのが一般的です。冬休みは直前の時期のため、学校別対策を行います。集団指導塾でおおむね20万円~となり、個別指導のオプションなどを加えると最大で100万円程度になるケースもあります。
(4)教材費
教材費は、授業料に含まれている塾と、別途必要な塾があります。
補習塾の場合、学校で使っているワークやドリルを使いながら、授業を進めるケースもあります。教材費を節約できるだけでなく、学校に準拠した授業を受けられる点もメリットです。
中学受験塾の中には、オリジナル教材を開発し、塾生に利用させるところもあります。教材を入塾前に見せてもらい、使い勝手を確認しておくと安心です。
(5)模試・テスト費用
補習塾では、模試は無いケースも多く、塾内での小テストや月間定着度テストなどは授業料に含まれる場合もあります。
中学受験塾では各塾主催の模試のほか、小テスト、クラス分けテストなどが頻繁に(定期的に)行われます。大手集団塾の場合は、入塾の際に支払う費用に一括で含まれる塾と、申し込みごとに費用がかかる塾があるようです。その他、外部模試を受けるときには申し込みごとに料金がかかります。
(6)その他(諸経費、追加の講習費用、交通費、食費など)
塾によっては諸経費がかかる場合があります。また集団指導塾であっても、追加で個別指導を依頼した場合などは別途費用がかかります。
その他、通塾のための交通費、中学受験生の場合は夕食代もかかります。
これは、生徒の成績状況によってオプションで授業数やサービスが変わったり、クラスのレベルで金額設定が異なったりするからです。集団指導塾では一律のことも多いですが、個別指導を受けたり、受験対策のために学校別特訓などを受けたりすると、やはり費用は変わります。
塾の費用は、HPや資料パンフレットに書いてあっても、必ず面談をとおして担当者と話し、お子さんの状況を伝えて、どれくらいの金額になるか確認してください。塾の担当者はきちんと答えてくれるはずです。これを怠ると、後々トラブルになるおそれもあります。
塾を選ぶ前に決めておきたいこと・調べておきたいこと
小学生のお子様を塾に通わせる費用感はお分かりいただけたでしょうか。ところで、小学生が塾に通うには金銭的な負担とともに、子ども本人の体力や精神面にも負担がかかる可能性があります。ここからは、子どもに合った塾を選び無駄をなくすために、塾に通わせる前に決めておきたいこと、確認しておきたいことを説明します。
(1)塾に最大どの程度お金をかけられるのか算出しておく
入塾を希望する塾の費用、月謝などを問い合わせるのはもちろんですが、将来のことも見越して、最大どの程度お金をかけられるのか考える必要があります。
塾は一般的に、小学校低学年の頃よりも高学年になるほど費用は上がります。特に子どもが複数人いるご家庭の場合は、一人の子どもにどの程度の塾費用を充てられるのか、中学・高校、場合によっては大学進学まで見越して計画を立て、算出する必要があります。
(2)費用だけで決めず、子どもに合う塾かどうか見極める
塾通いを始めてもすぐに辞めてしまったり、頻繁に塾を変えたりするお子さんがいます。入会金などが無駄になってしまうのはもちろんですが、それ以上に長続きしないことで子どもが自信をなくしたり、腰を据えた学習習慣がつきにくくなったりする方が問題です。
塾を決める際は、費用だけでなく子どもとの相性を考えて選びましょう。そのためにも積極的に塾の無料体験を受けることをおすすめします。塾の無料体験についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
(3)「何のために塾に通うのか」を家族で話し合っておく
なぜ、塾に通うことを検討しているのでしょうか?「周りの子たちが塾に通っているからうちも通わせたい」という安易な考えは避けましょう。
小学生をもつ保護者の方が子どもの塾通いを検討している場合、理由はいくつか考えられます。
学校のテストの出来が悪く、勉強の理解が不十分のため
学習習慣をつけさせたい
高校受験の準備として、先取りで中学の内容を学ばせて自信をつけさせたい
子ども本人が、学校で学ぶ内容が易しすぎるため、塾で高度なことを学びたがっている(いわゆる「浮きこぼれ」状態)
中学受験の準備のため
これらのどれに当てはまるか、塾に通う目的、子どもの状態に合わせて、塾を選ぶ必要があります。例えば、中学受験を目指しているのに補習塾に行っても望む結果は得られないでしょう。同じように、学校の授業の復習や定着が必要な子を中学受験塾に入れても、基礎ができていないため授業についていくのは困難です。「何のために塾に通うのか」を親子で話し合い、確認しましょう。
【小学生向け】楽しく学びながら学力向上を実現!おすすめの塾5選
ここからは、小学校の補習から中学受験対策まで対応する、おすすめの塾を5選紹介します。遊びたい盛りでもある小学生にとっては、「楽しく学べる環境」が何より大切。好奇心を刺激し、多様な学びを得られる塾を見つけるヒントにしてください。
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まとめ|塾は費用だけで選ばないこと!
いかがでしたか。この記事では小学生の塾費用の相場について解説しました。
塾選びはライフプランの一環のため、費用を検討することは大切です。しかし塾の費用は塾の種類や塾通いの目的によって異なるため、まずは様々な塾を比較して検討してください。何より、なぜ塾に入れるのかをよく考え、お子さんに合った塾を選ぶ必要があります。
塾に通わせるかどうか、どの塾が合っているのかを判断できるのは、保護者の方だけです。「他の子も通っているから」という安易な理由ではなく、しっかりと目的をもって塾を選んであげてください。
その際、費用についてはこの記事で紹介した相場を参考に、各塾に詳細を必ず問い合わせるようにしましょう。「塾探しの窓口」ならあなたのお子さんにぴったりの塾が地域ごとに簡単に見つけられます。「塾探しの窓口」を上手に利用して、予算に合った中で最もお子さんに合う塾を選んでくださいね。