【2024最新】データで見る!小学生の塾にかかる費用・月謝料金はいくら?

更新日 2024.01.27
【2024最新】データで見る!小学生の塾にかかる費用・月謝料金はいくら?

小学生のお子さんをもつ保護者の方にとって、塾へ通わせる際にかかる費用・月謝は最も気になるポイントでしょう。小学生の塾費用は、塾の授業方式やお子さんの学習状況、中学受験をするかどうかによって大きく異なります。そこでこの記事では、

小学生の塾費用の相場と内訳

公立中進学・中学受験での費用の違い

塾にかけるお金の考え方、塾選びと費用の関係

について詳しく解説します。お子様の塾通いについて考えておられる方、今後の教育費計画や塾費用の算出の参考にしてください。

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小学生の塾の費用相場は?塾のタイプ別に解説

小学生の学習塾費の相場を、塾のタイプ別にご紹介します
小学生の学習塾費の相場を、塾のタイプ別にご紹介します

「小学生の塾」は、一般的に「小学校の学習内容の定着を図る補習塾」「中学受験を目的とした受験塾」の2つに分かれます。

さらに塾の授業形式も、「集団指導」「個別指導」の大きく2つに分かれます。集団指導では少人数クラス制~大人数クラス制、個別指導では1対1~講師1人に生徒2人~4人程度を受け持つ方式など、個々の塾によってさまざまに異なります。

ここでは「補習塾」「受験塾」2種類の塾の「集団指導」「個別指導」でどのように費用が異なるのか見ていきます。ご自分のお子さんをどの塾に通わせるかまだ漠然としている方は、双方の違いをおさえたうえで費用について特徴を掴んでください。

小学生の補習塾の費用相場

(1)補習塾の費用相場

「補習塾」とは、小学校の授業の定着を図ることや苦手科目の克服を主な目的としている塾です。中学校の内容を先取りし、中学校に入ってから授業に遅れないよう準備する塾も含みます。

一般的な相場として、補習塾は週1回~2回(月4回~8回)でおおむね8千円程度~2万円となります。年間では10万円程度~20万円前後と考えてよいでしょう。

受講教科はおもに算数・国語が多く、小学校5年生になると算数・国語のほかに英語も加わり、4科目を週2日の授業でこなしていくケースも増えてきます。回数や受講する教科が増えると金額は上がります。

なお、集団指導塾・個別指導塾を問わず、少人数制(個別ではマンツーマン制)か多人数制(個別では講師1人に生徒複数制)かによっても金額は異なります。多人数のほうが生徒の負担する費用は少なく済みますが、講師の目が行き届かず成績が上がりにくい、分からないところを質問できない、などのデメリットがあります。総支出費用だけでなく、費用対効果を考えて塾のタイプを選びましょう。

中学受験塾の費用相場

(2)中学受験塾の費用相場

「中学受験塾」とは私立中学・国立大学付属中学・公立中高一貫校に合格するための受験(受検)対策を行う塾です。

私立・国立中学受験塾では中学の先取り学習は、受験が終了するまで基本的に行いません。科目は国語・算数・理科・社会の4教科で、1日に複数教科、数時間の講義と小テストなどを行います。出される宿題も補習塾に比べると圧倒的に量が多いです。

授業回数は小学4年生で週2日~3日程度ですが、受験生本番の小学校6年生になると週4日~5日と非常に忙しくなります。カリキュラムは小学3年生の2月から小学6年生の1月まで3年間で組まれています。そのため3年分の費用の準備ができることが大前提になります。

詳しい内訳は次章で説明しますが、中学受験塾に通わせると、小学4年生~6年生までの3年間で最低300万円程度(大手集団指導塾に小3の2月~小6の1月まで通わせた場合)は必要と心得ておきましょう。塾によってはさらにかかることもあり得ます。

中学受験専門の個別指導塾もあり、マンツーマンで細やかに指導してもらえる半面、より高額になる傾向があります。

なお同じ中学受験でも、公立中高一貫校を受検する場合は、通う年数や費用相場がかなり異なります。詳しくは以下の記事を参考にしてください。

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【最新データで見る】小学生の塾にかかる平均費用はいくら?

文部科学省が公表している平均的な学習塾費の調査結果をご紹介します
文部科学省が公表している平均的な学習塾費の調査結果をご紹介します

だいたいの相場がわかったところで、ここでは小学生をもつ家庭が塾にどの程度の費用をかけているのか、国の調査結果を見ていきます。あくまでも平均値や分布状況ですので、他のご家庭の「傾向」を知るのにお役立てください。

(1)小学生の塾にかかる各学年の平均費用

以下は、文部科学省が公表した「令和3年度子供の学習費調査」から、「公立・私立小学校別による各学年の学習塾費」のみを抜粋して表にしたものです(調査対象者総数は公立19,336人、私立3,339人、合計約23,000人。調査する費用の対象期間は1年間)。

公立小学校全体の年間平均費用は81,158円、私立小学校全体の平均費用は273,629円となっています。なお、前回調査結果(平成30年度)ではそれぞれ約5万3千円と約25万円だったため、この数年で教育費が約2万円~3万円上昇していることもわかります。

【学年別補助学習費:学習塾費(1年間の費用)】(単位:円)
【学年別補助学習費:学習塾費(1年間の費用)】(単位:円)

(出典)文部科学省「令和3年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要:表6 学年別補助学習費」より

公立・私立ともに4年生から大きく出費が増えている理由は、

・4年生頃から学習内容が複雑になり分量が増え、学校の授業のみでは理解不足となり塾を利用する子どもが増えるため

・中学受験対策塾のカリキュラムが小学校3年生の2月スタートが一般的のため

という2つの理由が考えられます。

なお、この「平均」費用(年間8万円程度)は全調査対象者数から算出したものであり、学習塾を利用していないと回答した世帯(子どもの人数)も含まれています。よって、「学習塾を利用している小学生のみ」で算出した場合の平均額は、さらに高くなると考えられます。

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(2)年間にいくらかけている家庭が多いのか?

以下は同じ調査より「小学生のいるご家庭がどの程度お金を学習塾にかけているのか」を金額ごとの分布表にしたものです。

【学習塾費の金額分布(小学校)】(単位:%)
【学習塾費の金額分布(小学校)】(単位:%)

(出典)文部科学省「令和3年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要:表6 学年別補助学習費」表8-2より

公立小学校に通う小学生のうち塾を利用しているのは約40%で、年間5万円~20万円未満の層がその多くを占めています。

一方、私立小学校では約75%、4分の3の生徒が学習塾を利用しており、年間の支出は20万円未満から40万円以上が半数を占めています。私立小学校の保護者のほうが学習塾に高い関心をもち利用していることが推測できます。

中学受験をするとなると、必然的にこれ以上の金額がかかることになります。

さらに興味深いのは、前回(平成30年調査)より、高い金額をかけている割合が増えていることです。公立・私立ともに教育費にお金をかける保護者が増加傾向であることがわかります。参議院調査結果(経済のプリズムコラムNo16)でも、一人の子どもにかける教育費の家計に占める割合が、年々上がっていることがうかがえます。

【比較用資料】平成30年度調査の分布

【比較用資料】平成30年度の学習塾費調査の分布

以上、小学生の塾にかかる費用をデータで見てきました。ただし、データでの分布や平均からわかるのはあくまでも「傾向」です。「みんながそうだからうちもそうしないといけないの?」と不安になる必要はありません。実際の塾にかかる費用は、子どもの学年、塾の種類や授業形式、家庭の教育方針によって異なることをおさえておいてください。自習室をフルに利用するなど、お金をかけずに塾を利用する方法もあります。

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小学生の塾でかかる費用の内訳

あらためて、小学生が塾に通った場合にかかる費用の「内訳」について見ていきましょう。なお、塾費用は塾や地域によっても異なるため、詳細は各塾に問い合わせることをおすすめします。

小学生向けの「補習塾」の費用の内訳
「中学受験塾」の費用の内訳

(1)入会金

入塾に際して支払う入会金は、補習塾では0円~数千円程度が相場です。中学受験塾は、大手集団指導塾で2万円~3万円程度ですが、塾によってさらに高額なところもあります。

(2)通常の授業料

授業料は、補習塾・中学受験塾ともに学年ごとに設定されています。

ただし補習塾は学年が上がってもそれほど授業料は上がりません。中学受験塾の場合は、学年が上がるごとに授業回数も増え、授業料も2万円、4万円、6万円以上…と上がっていくことがわかります。

(3)季節講習・特別講習費用

夏期講習や冬期講習、受験直前対策講座などの費用です。補習塾や個別指導塾の場合は、通常授業のコマ数を増やして対応するところもあります。

この季節講習は、中学受験塾では受講必須となっています。特に6年生にとって夏休みは受験の天王山。1日8時間以上の授業(+自習)をこなすのが一般的です。冬休みは直前の時期のため、学校別対策を行います。集団指導塾でおおむね20万円~となり、個別指導のオプションなどを加えると最大で100万円程度になるケースもあります。

(4)教材費

教材費は、授業料に含まれている塾と、別途必要な塾があります。入塾前に説明を受けましょう。

(5)模試・テスト費用

補習塾では、模試は無いケースも多く、塾内での小テストや月間定着度テストなどは授業料に含まれる場合もあります。

中学受験塾では各塾主催の模試のほか、小テスト、クラス分けテストなどが頻繁に(定期的に)行われます。大手集団塾の場合は、入塾の際に支払う費用に一括で含まれる塾と、申し込みごとに費用がかかる塾があるようです。その他、外部模試を受けるときには申し込みごとに料金がかかります。

(6)その他(諸経費、追加の講習費用、交通費、食費など)

塾によっては諸経費がかかる場合があります。また集団指導塾であっても、追加で個別指導を依頼した場合などは別途費用がかかります。

その他、通塾のための交通費、中学受験生の場合は夕食代もかかります。

【参考】塾の費用は、塾に直接問い合わせるのが確実
塾によってはHPにいっさい金額を記載していないところもあります。また記載してあっても、実際に入会したらパンフレットの金額より高かったということも少なくありません。

これは、生徒の成績状況によってオプションで授業数やサービスが変わったり、クラスのレベルで金額設定が異なったりするからです。集団指導塾では一律のことも多いですが、個別指導を受けたり、受験対策のために学校別特訓などを受けたりすると、やはり費用は変わります。

塾の費用は、HPや資料パンフレットに書いてあっても、必ず面談をとおして担当者と話し、お子さんの状況を伝えて、どれくらいの金額になるか確認してください。塾の担当者はきちんと答えてくれるはずです。これを怠ると、後々トラブルになるおそれもあります。
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塾を選ぶ前に決めておきたいこと・調べておきたいこと

塾選びで失敗しないために、塾へ通う目的やお子さんとの相性をみてから入塾先を決めるようにしましょう
塾選びで失敗しないために、塾へ通う目的やお子さんとの相性をみてから入塾先を決めるようにしましょう

小学生のお子様を塾に通わせる費用感はお分かりいただけたでしょうか。ところで、小学生が塾に通うには金銭的な負担とともに、子ども本人の体力や精神面にも負担がかかる可能性があります。ここからは、子どもに合った塾を選び無駄をなくすために、塾に通わせる前に決めておきたいこと、確認しておきたいことを説明します。

(1)塾に最大どの程度お金をかけられるのか算出しておく

入塾を希望する塾の費用、月謝などを問い合わせるのはもちろんですが、将来のことも見越して、最大どの程度お金をかけられるのか考える必要があります。

塾は一般的に、小学校低学年の頃よりも高学年になるほど費用は上がります。特に子どもが複数人いるご家庭の場合は、一人の子どもにどの程度の塾費用を充てられるのか、中学・高校、場合によっては大学進学まで見越して計画を立て、算出する必要があります。

(2)費用だけで決めず、子どもに合う塾かどうか見極める

塾通いを始めてもすぐに辞めてしまったり、頻繁に塾を変えたりするお子さんがいます。入会金などが無駄になってしまうのはもちろんですが、それ以上に長続きしないことで子どもが自信をなくしたり、腰を据えた学習習慣がつきにくくなったりする方が問題です。

塾を決める際は、費用だけでなく子どもとの相性を考えて選びましょう。そのためにも積極的に塾の無料体験を受けることをおすすめします。塾の無料体験についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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(3)「何のために塾に通うのか」を家族で話し合っておく

何故、塾に通うことを検討しているのでしょうか?「周りの子たちが塾に通っているからうちも通わせたい」という安易な考えは避けましょう。

小学生をもつ保護者の方が子どもの塾通いを検討している場合、理由はいくつか考えられます。

学校のテストの出来が悪く、勉強の理解が不十分のため

学習習慣をつけさせたい

高校受験の準備として、先取りで中学の内容を学ばせて自信をつけさせたい

子ども本人が、学校で学ぶ内容が易しすぎるため、塾で高度なことを学びたがっている(いわゆる「浮きこぼれ」状態)

中学受験の準備のため

これらのどれに当てはまるか、塾に通う目的、子どもの状態に合わせて、塾を選ぶ必要があります。例えば、中学受験を目指しているのに補習塾に行っても望む結果は得られないでしょう。同じように、学校の授業の復習や定着が必要な子を中学受験塾に入れても、基礎ができていないため授業についていくのは困難です。「何のために塾に通うのか」を親子で話し合い、確認しましょう。

【参考】集団指導塾と個別指導塾の費用の違い・それぞれのメリットとデメリット>
集団指導塾と個別指導塾では、提供する学習内容や指導方法も、通わせる保護者が求めるものも異なります。そのため一概に比較することはできません。

補習塾ならば、集団指導塾よりもマンツーマンで生徒に合わせた指導をする個別指導塾の方が費用は割高の傾向があります。しかし個別指導塾でも比較的費用を抑えられる塾もあります。

また、中学受験対策塾にも個別指導塾があります。授業1コマ(60分程度が多いが塾により80分~90分のところもある)で5,000円程度~数万円まで様々です。中学受験を全て個別指導塾だけで乗り切ろうとすると大きな出費となってしまうため、集団指導塾の補足として個別指導塾を利用する人が多いようです。

集団指導塾の方が合格までに必要な学習内容のカリキュラムが定まっており、かかる費用が算出しやすいというメリットがあります。一方で、授業内容が子どもの理解度に合わないことも起こり得ます。個別指導塾は子ども一人一人に合わせたカリキュラムで進めてくれるため、無駄が起きにくいメリットがありますが、費用が非常に割高になる可能性が高いといえます。

集団指導塾と個別指導塾どちらを選ぶかは、子どもの性格や学習の習熟状況、他の習い事との兼ね合い、受験をする場合は目指す中学校の偏差値帯やその塾の合格実績などを総合的に見て判断するとよいでしょう。

まとめ|塾は費用だけで選ばないこと!

いかがでしたか。この記事では小学生の塾費用の相場について解説しました。

塾選びはライフプランの一環のため、費用を検討することは大切です。しかし塾の費用は塾の種類や塾通いの目的によって異なるため、まずは様々な塾を比較して検討してください。何より、何故塾に入れるのかをよく考え、お子さんに合った塾を選ぶ必要があります。

塾に通わせるかどうか、どの塾が合っているのかを判断できるのは、保護者の方だけです。「他の子も通っているから」という安易な理由ではなく、しっかりと目的をもって塾を選んであげてください。

その際、費用についてはこの記事で紹介した相場を参考に、各塾に詳細を必ず問い合わせるようにしましょう。「塾探しの窓口」ならあなたのお子さんにぴったりの塾が地域ごとに簡単に見つけられます。「塾探しの窓口」を上手に利用して、予算に合った中で最もお子さんに合う塾を選んでくださいね。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

塾探しの窓口編集部

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