【データで見る】中学生(高校受験)の塾にかかる費用はいくら

更新日 2022.10.29
【データで見る】中学生(高校受験)の塾にかかる費用はいくら

中学生のお子様を塾に通わせる場合、「どれくらいの費用がかかるのか」は保護者の方にとって最も気にかかるポイントでしょう。特に受験生である中学3年生になると、塾費用はぐんと増えます。お子様の志望校合格を万全にサポートするためにも、塾にかける費用についてしっかりと計画を立てる必要があります。

とはいえ、そもそも高校受験対策の塾にはどれくらいのお金がかかるのか、相場がわからなければ費用を無駄にたくさんかけてしまうかもしれません。そこでこの記事では、高校受験を控える中学生とその保護者の方に向けて

中学生の塾にかかる費用相場

指導タイプ別に見る塾費用の目安と内訳

塾の選び方

について解説します。将来につながる高校受験で満足できる結果を出すために、ぜひ参考にしてください。

(1)年間にかかる学習塾費用の分布について

文部科学省が公表した「平成30年度子供の学習費調査」では、学習塾など学校外の習い事全般について調査を行っています。以下は中学生が年間で学習塾にかけている費用の分布表と、それを円グラフにしたものです。高校受験のある公立中学に注目してみましょう。

学習塾費の金額分布(中学校)(単位:%)
学習塾費の金額分布(中学校)(単位:%)

(出典)文部科学省「平成30年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要:表8-2 学習塾費の金額分布」より

年間にかかる学習塾費の金額分布(公立中学校)
年間にかかる学習塾費の金額分布(公立中学校)

公立・私立ともに6割強~7割の生徒が学習塾を利用していることがわかります。このうち高校受験を目指す公立中学校家庭では、「年間40万円以上」が塾に費やす金額のボリュームゾーンとなっています。

(2)学年別年間にかかる学習塾費用の「平均」金額

以下は同じく文部科学省が公表した「平成30年度子供の学習費調査」より、「公立・私立中学校別・各学年の学習塾費」のみを抜粋して表にしたものです(調査対象者総数は約2万9千人、調査する費用の対象期間は1年間)。

【学年別補助学習費:学習塾費(1年間の費用)】(単位:円)

(出典)文部科学省「平成30年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要:表6 学年別補助学習費」より

公立中学校全体の年間平均費用は約20万円、私立中学校全体の平均費用は約15万円となっており、公立中学校のほうが出費が多いことがわかります。学年ごとでも公立中学3年が約30万円以上かかるのに対し、私立中学3年生は3分の2以下の約20万円以下です。

公立中学校の生徒の方が塾費用が多い理由として、

・高校受験対策のため、3年生になると季節講習(夏期講習・冬期講習)・特別講習(受験直前特訓講座など)費用・模擬試験費用などが追加されるため

・私立中学校は中高一貫校のケースが多く、高校受験対策が不要のため

などが考えられます。

なお、この「平均」費用は全調査対象者数から算出したものであり、学習塾を利用していないと回答した世帯(生徒の人数)も含まれています。よって、「学習塾を利用している中学生のみ」で調べた塾費用の方が高くなります。

いずれにせよ、中学生の塾通いには、年間で大きな費用が必要ということがわかります。特に高校受験を控える中学生がいる保護者の方は、「高校受験で成功するためには、この平均金額が最低ライン(これ以上お金がかかる可能性が高い)」と考えて用意しておきましょう。

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中学生向け(高校受験対象)塾の授業形態別で見る費用相場

中学生(高校受験)の塾にかかる費用の内訳

データで平均的な塾費用を見てきましたが、ここではさらに具体的に、学習塾の授業形態別による高校受験対象の塾費用相場について説明します。

前提として、中学生の塾の授業形式は「集団指導」「個別指導」の大きく2つに分かれます。集団指導では10人以下の少人数クラス制から30人程度の大人数クラス制、個別指導では1対1(マンツーマン)から講師1人に生徒2人~4人程度を受け持つ方式など、個々の塾によって異なります。

(1)集団指導塾(高校受験対策用)の授業料相場

中学生向けの集団指導塾(高校受験対策用)の授業料相場

中学生(高校受験)向けの集団指導塾は、志望校のレベルによるクラス分けで金額が異なることが多いです。中学3年生では、上記の表の最小金額でおさまるなら約50万円、最大金額かかるとすると約100万円です。平均すると約80万円前後の塾が多いでしょう。

中学生の集団指導塾の費用相場

例えば、毎年国立・私立最難関高校への合格者を多数出している大手集団指導塾の場合、中学1年生から学力に合わせてクラスが3~4程度に分けられており、それぞれのレベルに合った授業が行われます。クラスごとに授業やテストの回数が異なっている(レベルが上がるほど回数は増える)ため、費用は難関クラスになるほど上がっていく傾向があります。

入会金やテスト費用、その他諸経費などは初回の納入費用や毎月の月謝に含まれることが多いようです。

最も費用がかかるのは、夏期・冬期・受験直前に行われる特別な講習です。こちらも難関校を狙うレベルになるほど費用がかかります。

(2)個別指導塾の授業料相場

中学生向けの個別指導塾の授業料相場

中学生(高校受験)向けの個別指導塾では、講師1人に生徒が1人のマンツーマンか、生徒2人~4人程度の形式かで費用が異なる場合があります。マンツーマンのほうが費用は高い傾向がありますが、塾によります。マンツーマンでも1回(60分~90分)数千円から、数万円の塾までさまざまです。

個別指導塾は、集団指導塾と比べると、講師一人が受け持つ生徒数が少ない分、時間当たりの料金は高くなる傾向があります。中学3年生で1対1(マンツーマン)指導の個別指導塾に通った場合、上記の表の最小金額でおさまるなら約65万円、最大金額かかるとすると約130万円です。平均すると約100万円前後の塾が多いと考えられます。

中学生の個別指導塾の費用相場

個別指導塾の場合、集団指導塾のように志望校のレベルによるクラス分けはありません。その生徒の弱点に合わせた指導を毎回行うのが一般的です。そのため、苦手科目だけに集中して個別指導塾を利用する方もいます。

個別指導塾の費用は、基本的に授業を行った回数に比例します。入会金やその他諸経費などは初回の納入費用や毎月の月謝に含まれることが多く、この点は集団指導塾と同じです。ただし、個別指導塾では模擬試験は別途料金が必要な場合があります。また教材については生徒が持っているものを使うケースもあり、教材費がかかる場合と、ほとんどかからない場合があります。

最も費用がかかるのは、集団指導塾と同じく、夏期講習・冬期講習・受験直前特訓などの季節講習です。こちらも授業回数(コマ数)を増やすほど費用が増えます。

なお、「集団塾に通いながら、科目によっては個別指導を利用する」併用型では、さらに費用が加算されます。集団指導塾と個別指導塾にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、あれもこれもと利用するのではなく、お子さんに合った指導方法を見極めましょう。

以上の金額はあくまでも平均的な相場です。集団指導塾も個別指導塾も、塾によって費用感は異なります。また地域によっても上下します。気になった塾があれば、まずは問い合わせをして確認しましょう。

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塾でかかる費用の種類

ここでは上記の補足として、中学生(高校受験生)が塾に通った場合にかかる費用の種類について詳しく説明します。

授業料以外にも、季節講習や模試代などで費用はかかる
授業料以外にも、季節講習や模試代などで費用はかかる

(1)入会金

入塾に際して支払うお金です。入会金は、多くは数千円~数万円程度が相場です。兄弟姉妹の入塾などで免除される場合もあります。

(2)通常の授業料

最もメインとなる固定費用です。集団指導塾のうち受験対策塾は、志望校の難易度によってクラス分けされます。クラスが上がると授業料も少しずつ高くなります。

個別指導塾では、まとめての授業料ではなく授業を取るごとに1コマ当たりの授業料がかかります。

(3)季節講習費用

受験対策の集団指導塾は、季節講習は合格カリキュラムに組み込まれているため、固定費用としてかかります。クラス別に料金が変わります。補習塾の場合は利用しない選択肢もあります。塾によっては受験直前対策講座など、春夏冬以外にも講座を設けていることがあり、実費がかかります。

個別指導塾では、通常授業と同じく1コマ取るごとに料金がかかります。全て個別指導塾で集団指導塾と同じ日数・授業数にすると、倍以上の金額になることもあり注意が必要です。

(4)教材費

入会時に支払う費用に含まれている場合は、追加費用は基本的にかかりません。個別指導塾では、生徒のレベルに合わせて教材をそろえる場合と、生徒が持っている教材(集団指導塾との併用など)で指導する場合があります。生徒の教材を使う場合、教材費はかかりません。

(5)模試・テスト費用

月謝に含まれている場合と、申し込むごとに料金が必要な場合があります。

(6)その他(諸経費、追加の講習費用など)

塾によりますが、諸経費は一般的に高額ではありません。最初に徴収して以後はかからない塾が多いですが、冬期の暖房費などは実費で請求されることもあります。

中学生が塾を選ぶ前に費用とともに考えておきたいこと

塾へ通う目的を明確にし、お子さんとの相性をみてから入塾先を決めよう
塾へ通う目的を明確にし、お子さんとの相性をみてから入塾先を決めよう

塾を選ぶのに費用は大きな要素です。しかしそれ以外にも、塾を選ぶ際に考えておきたいことがあります。ここでは費用を考えるためにも大切な、塾を決めるための確認事項や考えておくべきことを解説します。

(1)塾にお金をどの程度かけられるのか

これまで見てきたように、中学生(高校受験)の塾通いには費用が多くかかります。塾の費用、月謝などを問い合わせる前に、高校受験が終わるまでに最大どの程度お金をかけられるのか考える必要があります。

例えば、近年は私立大学付属高校の人気が高まっています。大学受験のための塾や予備校通いの費用・時間・労力を費やすことがないのが理由のひとつでしょう。とはいえ、私立大学付属高校は高偏差値で難関校のことが多く、塾の費用も高額になります。また入学してからは公立高校よりも高い学費を払い続けることになります(世帯年収により高等学校等就学支援金が使えます)。

また、公立高校から国立大学に進学する場合と比べ、私立高校から私立大学への進学は、トータルではお金がかかります。高校受験、大学受験の塾費用とどちらがよりお金がかかるのか、いちどファイナンシャルプランナーなどに相談して算出してみるのも良いかもしれません。そのうえで、志望校を決め、合格するために最適な塾を選んでください。

(2)内申点アップはどうする?補習塾から始めるか、受験対策塾から始めるか

内申点の扱いについては、公立高校(都道府県)ごとに異なります。例えば神奈川県では、内申点は中2の成績と、中3の2学期までの成績が合否判定に使われます(中3の成績は2倍換算。内申点不要の第二次選考もあるが非常に狭き門)。変更される可能性があるので、必ずお住いの地域や、志望校の内申点の扱いについて最新の情報を調べておきましょう。中には中学3年間の内申点平均を合否判定に使う学校もあり、中1、中2の定期テストの成績が悪いと、中3でどれだけ成績を上げても志望校の受験が叶わないこともあり得ます。

よって、特に中2~中3にかけては、内申点を意識して成績を維持する必要があります。内申点には定期テストの成績のほか、部活動や学校活動の成果、授業への取り組みなど平素の生活態度が反映されます。

とはいえ、入学直後から中2にかけては、学業だけでなく部活動なども忙しい生徒が多いでしょう。そのため、費用面だけでなく、子どもの体力や時間との兼ね合いを考えて塾を選ぶ必要があります。始めから厳しい高校受験対策塾に入れるのではなく、中2ぐらいまでは部活などを頑張りつつ、補習塾で学力を補い、成績を維持するのもひとつの方法です。

(3)集団指導塾か、個別指導塾か

集団指導塾は志望校に合わせたクラス分けがされており、カリキュラムもしっかり整えられています。模試や季節講習の年間計画が分かるため、生徒はいつまでに何を習得すればよいかわかりやすくなっています。また同じように高校入学を目指す他の生徒たちと励まし合い、競い合いながら学んでいくことで、モチベーションアップにつながり、自分の立ち位置も明確になります。しかし一方で激しい競争に疲れてしまう生徒もいます。

個別指導塾は、生徒が自分のペースでコツコツと学べるメリットがあります。その一方で同じ高校を目指す受験生たちとの競争の現実や自分の立ち位置が実感しづらいため、実力が思ったようにつかないデメリットがあります。どちらかというと、推薦狙いで内申点を上げたい場合に個別指導塾は有効かもしれません。また、苦手科目だけ個別にするなど、集団指導塾との併用も有効と考えられます。

費用の問題ではなく、集団か個別かは生徒の性格によって合う・合わないがあります。塾の無料体験などを利用して、子どもに合うかどうかを判断しましょう。

(4)志望校の合格実績はあるか

塾は値段が高いからいいわけでも、安いからいいわけでもありません。生徒に合っていることはもちろん、成績を上げて志望校に合格することが塾に入る目的です。適切な費用かどうかを調べると同時に、志望校の合格実績があるかどうかは必ず確認しましょう。

まとめ

この記事では中学生(高校受験)にかかる塾費用について解説しました。中学生が塾に通うと、学年にもよりますが年間30万円~最大で100万円程度かかると心得てください。資金計画をしっかり立てて、お子様の高校受験や学力向上をバックアップしてあげてください。

中学生が塾を選ぶ際は、費用だけでなく、補習塾か受験対策塾か、集団か個別か、志望校の合格実績はあるか、何よりもお子さんに合っているかを考える必要があります。

費用についてはこの記事で紹介した相場を参考に、各塾に詳細を必ず問い合わせましょう。この際、「塾探しの窓口」を利用することで中学生の成績アップや高校受験対策に適した、あなたのお子さんにぴったりの塾が地域ごとに簡単に見つけられます。もちろん費用についても問い合わせ可能です。「塾探しの窓口」を上手に利用して、満足できる塾を選んでくださいね。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

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