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塾の集客イベントのアイデア7選|成功のコツや実施手順も解説
塾業界は、集客施策の転換点に直面しているといえないでしょうか。従来の集客施策が機能しない場面が増え、またオンライン集客の複雑さに辟易する担当者も多いはずです。
そんな昨今、あらためて「イベント」の重要性が見直されています。今回は塾の集客イベントのアイデア7選や、成功させるコツ、押さえておきたい実施手順などをお届けします。
目次
塾の集客に「イベント」が重要な理由

塾の集客において、イベントは一定の効果性を持ちます。通常行っている集客施策のほかに、イベントの開催が大切な理由を3つ、解説します。
(1) 塾の認知度向上につながる
イベントは、そもそも耳目を集めやすい催しです。「イベント」とあるだけで生徒や保護者から注目され、認知度の向上に寄与します。「限定開催」「今しか体験できない」など特別感あるタイトルにすると、一層興味を引き付けるでしょう。
また、イベントでは通常の集客施策とは異なる宣伝手法も採用されます。通常施策ではリーチできていない、新規の顧客層(「学習にはまだ関心がないが、イベント感度が高い家庭」など)との接点を生みやすいというメリットもあります。
(2) 新規客の来校ハードルを下げる
どの塾も、体験授業や校舎見学と銘打って、新規客の来校を待っているはずです。しかし、体験授業・校舎見学等は、一定以上の意欲がある人しか集まらないという課題があります。個別対応になるため、「勧誘されそう」「営業されそう」というイメージが付きまとうのも、心理的ハードルを高める一因でしょう。
ところが、「イベント」とするだけで、気軽さが一気に高まります。来校のハードルを下げ、まず足を運んでもらいやすくすることも、イベント開催するべき理由の1つです。
(3) 塾生・保護者との信頼関係強化につながる
イベントの開催は、塾生やその保護者にも好印象を与えます。「これだけの規模のイベントを開催できる塾」「しっかりとした内容を企画できる塾」といった企業イメージを伝える、格好の場であるためです。塾生保護者も参加できる内容にしておくと、塾の様子や雰囲気を保護者に知ってもらう良い機会にもできます。
既存顧客からの信頼性アップは、良い口コミの流布にも欠かせないポイントです。
塾の集客イベントの計画・実施手順

塾の集客イベントを計画し、開催するまでの手順を5つのステップに分けて解説します。参加者の満足度が高いイベントを完成させるため、一つひとつを綿密に進めていきましょう。
(1) 目的・目標・ターゲットを明確にする
まず、目的と目標、ターゲットを定義します。ターゲットは、自塾のマーケティングで定義したターゲットと同一で構いません。あらためて言語化し、確認しておきます。
目的と目標の違いは、押さえられているでしょうか。
| 目的 | 最終的に達成したいこと |
| 目標 | 目的達成のための測定可能な行動指標 |
たとえば、「○○中の生徒との接触機会とし、認知度を高める」は目的、「○○中生の参加者××名達成させる、そのため○○中付近での訴求活動を5パターン実施する」が目標、といった具合です。
(2) 目的達成にふさわしいイベント内容を考える
定義された目的によって、ふさわしいイベント内容は変わります。最短距離で目的を達成できるイベントはどのような内容か、他塾の例も参考にしつつ、知恵を絞って考案します。
喫緊のニーズがあり、入塾意欲が顕在化している生徒を集めたいなら、学校別に開催するテスト対策イベントなどが有効でしょう。知的水準が高く、教育熱量の高い家庭の早期囲い込みが目的なら、知育教材を使った幼児向けのイベントが有効かもしれません。
(3) ターゲットに届くよう告知する
イベント開催の細部が決まってきたら、周知の段階に移ります。活用できるあらゆる手段を駆使してイベントを告知し、参加を募りましょう。
ホームページやSNSでの告知など、オンライン上のPRはもちろん、「ターゲット校付近でチラシを配る」「最寄り駅に案内を掲出する」などのオフライン手法も活用してください。
(4) 新規客のフォローを実施する
イベントを開催し、参加者のリストを回収できたとします。さて、ここからが重要です。集めても、活用しなければ売り上げにはつながりません。
参加者を入塾や講習受講につなげるフォローを実践しましょう。入塾意欲が高い生徒には、入塾へのクロージングを進めます。いますぐの入塾が期待できそうにない生徒は、見込み客リストに入れ、継続的にアプローチできるようフォロー体制を構築します。いつか「塾が必要だ」と思った際に、まっさきに貴塾が候補に挙がるような、程よい距離で寄り添ったフォローが理想的です。
(5) 振り返り、改善策をまとめる
イベント開催後の振り返りと改善策のまとめは、集客イベント・施策のブラッシュアップのために非常に重要です。目標と結果を数値で振り返り、今回の成果と改善ポイントを言語化しておきます。
次のイベント開催時に閲覧できるよう、わかりやすい場所に格納して完了です。
集客効果が期待できるおすすめのイベント7選

ここからは、塾の集客イベントにおすすめの内容・アイデアを7選、紹介します。取り入れられそうなもの、効果が期待できるものがあれば、どんどん具現化していってください。
(1) 定期テスト対策イベント
定期テスト対策を塾生向けに開く塾も、多いでしょう。積み重ねてきたテスト対策講座のノウハウを生かし、「定期テストで結果を出したい生徒」を集めるイベントはいかがでしょうか。
新規に接触した生徒に、普段の塾の様子を見せたい場合は、塾生向けテスト対策講座に参加させるようにします。イベント生だけを集め、丁寧に指導・クロージングしたい場合は、専用の日程を組みます。貴塾のテスト対策の強み、参加するメリットを具体的に訴求し、興味を引き付けてください。
数回のテスト対策で「通塾する」体験をした上で、テスト後に保護者を交えた振り返り面談を実施します。この場で入塾の意欲を見極め、クロージングに移っても良いでしょう。
(2) 入試情報の説明会イベント
入試情報の収集・分析に自信がある塾におすすめのイベントです。地域でニーズの高い受験をピックアップし、説明会の形で生徒・保護者を集め、解説します。
入試情報の説明会は、少なくとも年2回程度の開催が可能です。
・2~3月:「速報」として動向を解説
・夏休みごろ:「見通し」として傾向や変更点を解説
このほか、地域の実情やニーズに合わせ、「受験勉強を始めるタイミング」「テスト後」などに、定期的に開催しても良いでしょう。
入試情報の説明会には、教育熱の高い家庭が集まります。必然的に入塾意欲が高めの家庭も多く、信頼してもらえれば速やかな入塾も期待できます。
開催場所は、塾の教室か、公共施設となります。集客が見込める人数や立地を踏まえ、適切な開催場所を選定してください。
(3) 塾テスト・模試イベント
塾のオリジナルテストや模試を活用した集客イベントです。結果返却と成績分析のために保護者の同席を依頼し、塾の紹介やクロージングにつなげる、という流れです。
集客効果の高いテストは、2種類あります。「受験を意識したもの」と、「学力測定のためのもの」です。受験を意識したものは、定期テストの前後や長期休みに開催すると良いでしょう。比較的、今すぐの入塾意欲がある生徒を集められます。
学力測定のためのテストは、長い目で見た集客戦略となります。継続的に受験し、塾への信頼を徐々に高めてもらう流れを考えてみてください。
(4) キャンペーンつきの体験授業イベント
恒例の体験授業も、華やかなキャンペーンやノベルティをつけると特別感が増し、1つのイベントとして成立させられます。開催期間と人数を限定しての特典つき体験授業や、先着名にギフトカードやプレゼントをつけた体験授業など、アイデアを駆使して企画してみてください。日ごろから実施しているキャンペーンがあれば、ノベルティの増額などもおすすめです。
また、「友達と一緒に」を謳う体験授業イベントもぜひ取り入れてみてください。友達とともに参加することで参加しやすくしつつ、塾側は一度に複数名の生徒と接触できます。友達と一緒だと生徒の気持ちもほぐれやすく、本音を引き出しながら授業することも可能でしょう。
(5) 難関校合格者との対談イベント
難関大学や有名大学、地域で誰もが知るトップ高校・中学などに合格した卒塾生がいれば、彼らを招き、トークイベント企画も開催できます。進学実績が高く、地域から進学塾と認定されている塾におすすめのイベントです。
対談イベントの形態は、2つ考えられます。
・卒塾生とイベント参加者が直接対話する
・卒塾生が登壇し、パネルトーク形式で行う
どちらの形態が良いかは、塾やイベントの目的、雰囲気によって変わります。アットホームな塾なら前者、権威性を大切にしたい塾なら後者が適しています。
対談イベントは、参加者がいてこそ成り立ち、盛り上がります。塾生や塾生保護者にも参加を呼びかけ、できるだけ多くの人数を集められると良いでしょう。
(6) スペシャル講師の講演会イベント
特別な講師を招き、講演会を開催しても良いでしょう。講演会は主催側と参加側が1対多となるため、比較的気軽に参加しやすい点がメリットです。施設を借りて開催すれば公共性の高さもアピールでき、イベントと塾への信頼感を高める効果も期待できます。
招聘する講師は、目的に合わせて選定します。たとえば、以下のような例があります。
・貴塾の塾長、経営者
・長年、教鞭をとってきたベテラン講師
・大手予備校の有名講師
・教育に造詣の深い地元の有名人
・一般的な知名度の高い人物 など
かならずしも教育者である必要はありません。教育や子どもたちとの接点を見出し、講演内容の方向性を構築するのもイベント主催者の力の見せどころです。
(7) ワークショップ・体験イベント
ワクワク感満載のワークショップや体験イベントもおすすめです。子どもたちが「行きたい!」と保護者に頼み込む構図が生まれ、保護者が行動を起こしてくれる可能性が高まります。
ワークショップや体験は、自塾の得意分野とつながりのある内容で構成すると良いでしょう。プログラミング教室の「ゲームを作ってみよう」、そろばん教室の「そろばんを作ってみよう」といったものが好例です。
ワークショップや体験イベントは、他のイベントと比べて材料費がかさむ可能性があります。当初の計画を入念にたて、予算と集客の見込みを精度高く考えておくことが重要です。
塾の集客イベントを成功させるコツ

塾に限らず、集客イベントは“ただ”開催するだけでは、成果を得られません。成功裏に終えるために欠かせない3つのポイントを、詳しく解説します。
(1) 学校行事や近隣イベントとの日程重複を避ける
イベントの日程は、集客したいターゲットのスケジュールが空いているタイミングであることが重要です。ターゲットに予定がある日に開催しても、集客は望めません。
すくなくとも、以下と重複する日程は避けるべきです。
・ターゲット校の学校行事
・近隣で開催予定の大きなイベント
・(中学生以上)部活の地区大会
また、土日は、平日に受けられない習い事を入れる家庭も多めです。イベントは日曜開催としたほうが、集客の可能性を高められます。
(2) イベントを積極的に告知する
イベントの開催告知は、あらゆる手段を駆使して積極的に行います。どんなに魅力的なイベントも、知られなければ集客はあり得ないためです。
現代は、インターネットを使ったオンラインの告知がよく用いられます。しかし、地域に密着した塾であるほど、オフラインの告知のほうが効果を発揮する可能性があります。チラシを配布したり、知人に来訪を呼び掛けたりと、スタッフ総出で告知を工夫すると良いでしょう。
(3) 塾の魅力やイベント開催の理由を訴求する
自塾の魅力、あるいはイベントの開催理由を明確・ロジカルに訴求すると、参加者の理解度と納得度が高まります。反対に、開催理由が不明なイベントは、「ただ行っただけ」になりやすく、参加者にとって得るものが少ない時間に成り下がるでしょう。
「合格実績に自信があるから、難関校に合格した先輩のパネルトークイベントを開催し、地域の受験情報へのニーズを満たす」「子ども創造力を育む塾だから、指先を使った体験イベントを開催し、知的好奇心を高める」など、魅力と開催目的を関連させ、わかりやすくメッセージに乗せます。
まとめ
塾の集客におけるイベントの重要性は高まっています。目的とターゲットを明確にし、彼らに“刺さる”イベントを考案していきましょう。参加者へのフォロー、事後の振り返りも忘れずに行っていくと、ノウハウがやがて独自の“成功法則”になっていきます。
イベントと同時に、塾の集客サイトの活用もおすすめです。塾探しの窓口は初期費用・月額利用料無料、完全入塾課金型の集客サイト。最低限のコストで、貴塾の集客をサポートします。



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