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予備校の集客を成功させる戦略|業界の課題とまずすべき施策を解説

大手予備校の再編、中小予備校の倒産など、予備校業界には淘汰の波が訪れています。正直いって、今後数年の見通しすら難しいと感じる方も、多いのではないでしょうか。
変化が激しい時代を切り抜けるために、集客は最優先で取り組むべき課題です。少子化が進む現代、予備校の集客に必要な戦術や工夫を、わかりやすく解説します。
目次
予備校の集客における課題

効果的な集客戦略立案は、予備校が置かれる現状・直面する課題を正しく押さえてこそ可能になります。はじめに、予備校業界の課題を3つの観点から考えます。
(1) 少子化による絶対的な顧客数の減少
少子化とはいわれるものの、大学進学志望率の向上により、大学受験者(志願者)数に大幅な減少は見られません。
※ 参照:大学入学者数等の推移|文部科学省
同様に、大学の倍率も私立大学は右肩上がりに伸びており、国公立大学でも横ばい~微減を維持しています。
このデータからは、大学受験生を指導する予備校の経営は安泰と見えるかもしれません。ところが、予備校に在籍する生徒数は徐々に減少している事実があります。
※ 参照:令和6年度学校基本調査|文部科学省
予備校は、学校制度上では専修学校/各種学校に分類されます。専修学校の在籍者数は横ばいですが、各種学校の生徒数は激減しています。
予備校に通う生徒数の減少率は、18歳人口の減少率を上回るとのデータもあります。予備校は、選ばれにくい選択肢になっているという事実を押さえておきましょう。
(2) ニーズの多様化によるサービスコストの増大
近年は顧客ニーズが多様化し、対応するように新たなサービスが次々と生まれています。学習アプリや映像授業、快適な自習室、生徒管理システム、連絡システムなどの導入を余儀なくされ、運営コストを圧迫しているという予備校も多いでしょう。
顧客の減少に加え、ニーズの多様化に対応するサービスのためのコストも看過できない課題です。
(3) 競合他塾との差別化戦略の煩雑化
少ない生徒数を多くの予備校が奪い合う現状では、他の予備校との差別化が何より重要です。ところが、多様化するニーズに対応した結果、予備校・塾の訴求内容が似たり寄ったりになっている現状も見られます。どこを見ても、「合格率」「実績」、あるいは「個別計画の立案」「徹底的な進捗管理」のオンパレードです。
工夫を凝らしたアイデアもすぐに真似され、他塾との差別化がいたちごっこになっている現状も、何とかしなければなりません。
【前提】予備校の集客成功に欠かせない要素

そもそも、予備校の集客を成功させるためには、満たしておかなくてはならない前提条件が3つあります。1つでも欠けている要素があれば、対策が必要です。
(1) 顧客からの信頼に足る専門知識・受験ノウハウ
大学受験には、高校受験までとは比較にならないほどの専門知識やノウハウが求められます。顧客の要望レベルも高くなり、教科指導からメンタル面まで、総合的にサポートしている予備校も多いでしょう。
では、指導・サポートの一つひとつを、「プロ」を自負できるレベルで提供できているでしょうか。まずは、そこから振り返ってみてください。
・教科知識
・目標にあわせた指導ノウハウ
・顧客の心理を踏まえたカウンセリング
・戦略的な面談
・わかりやすく伝える話術 など
(2) 最新の受験動向に対応できる指導・サービス
大学受験は、毎年のように制度変更が発生します。知識のアップデートを数年怠っただけで、隔世の感を覚えるほどです。保護者のほうが情報収集に熱心で、予備校講師より詳しいという事象が起きては本末転倒。常に最新の受験動向をキャッチアップし、いち早く対応できる体制を整える必要があります。
・医療系学部の動向
・大学再編への対応
・「情報」など新しい教科への対応
(3) 立地、設備・サービス
集客には、立地が重要な役割を果たします。通いやすい立地を確保できなければ、どんなに広告を打っても期待するほどの集客は望めないでしょう。好ましい立地をどうしても確保できなければ、オンラインへの切り替えを検討しても良いほど、立地は重要です。
あわせて、予備校内の施設も充実させてください。施設の充実度をアピールする予備校がある以上、手をこまねいていては競合の後塵を拝することになります。
・広い自転車置き場
・快適な空調
・貸出教材の充実度
・質問対応の正確性とスピード など
予備校集客の基本戦略

ここからは、予備校の集客を成功に導く基本的な考え方を解説します。(1)~(4)の4項目は、手掛けるべき順番に並べました。貴予備校が課題だと感じる戦略から、着手してみてください。
(1) 自塾の強みを言語化する
受験生に選ばれる予備校には、分かりやすい「強み」があります。強みを言語化できている予備校は、強みがキャッチコピーとなって受験生に刺さり、問い合わせとなって返ってきます。まずは、他の予備校と差別化できる個性を見つけ、言語化していきましょう。
ポイントは、世にありふれた表現を使わない、ということです。「第一志望大学合格まで、親身に伴走」「一流講師のわかりやすい授業」といった表現は、どの予備校も使っており、差別化になりません。オリジナリティあふれる表現を工夫してください。
(2) ターゲットを明確にする
世の中には、ターゲットを厳選した予備校が存在します。「医学部専門」「薬学部専門」と学部に特化したケースや、「総合型選抜専門」と入試方式を限定する予備校、「逆転合格専門」と謳う予備校も見られます。ターゲットが明確だと、ターゲットが「これは自分のことだ」と感じやすく、問い合わせのハードルが下がるメリットがあります。
貴予備校のターゲットは、明確になっているでしょうか。得意な偏差値帯や学習の悩み、受験方式、志望など、多方面から強みを分析し、ターゲットを定めていきましょう。
(3) 基本の集客動線を構築する
強みとターゲットの明確化が済んだら、基本の集客動線を構築します。具体策は次章で詳しく解説するため、先をご覧ください。
集客動線も多様化の一途をたどっています。中には、自社のリソースだけでは手に負えないものもあるでしょう。困ったら、速やかに外注の検討をおすすめします。
(4) 販路拡大の施策をとる
基本の集客動線が完成したら、販路を拡大します。最初から手を広げ過ぎると、管理しきれなくなる恐れがあります。基本を完成させ、その上で応用に取り組むというセオリーを大切にしてください。
予備校集客でまずやるべき施策とその役割

予備校の基本的な集客動線となる施策を、6つ紹介します。それぞれを単独で動かすのではなく、互いに関連させ、相乗効果を生むよう運用すると集客効率がアップします。ホームページとSNS、MEOは、連携させやすい施策の代表例でしょう。
基本の施策を構築しながら、相互連携の手法も工夫してみてください。
(1) 公式ホームページ
ホームページには2つの役割があります。
・最新の正しい情報を発信
・問い合わせを受ける拠点
ホームページは、「運用する」意識で作成しましょう。ある程度の情報を掲載して公開したら、定期的に情報を更新します。更新されているホームページは、受験生に「きちんと運営している予備校」との信頼を与える効果もあります。ブログやニュースのコンテンツを配置し、更新日がわかるようにしておくやり方がおすすめです。
あわせて、受験生が知りたい情報は、極力公開をおすすめします。ホームページを訪れたユーザーは、知りたいことがわからなければ、簡単に離脱してしまいます。
ホームページには問い合わせフォームを設置し、各所から流入した問い合わせを確実に受信できるようにしておきましょう。
(2) SNS
SNSは受験生や保護者が日常的に使うスマートフォンに、積極的に情報を届けられる点が強みです。訪問してもらわなければならないホームページと異なり、予備校側からマーケティングを仕掛けていきやすい媒体といえるでしょう。
SNSには、それぞれ利用率の高い年代や得意な訴求ポイントがあります。ターゲットや訴求ポイントに合わせて、最適なSNSを選択し運用していきましょう。
画像やショート動画をメインに運用したい場合は、Instagramがおすすめです。拡散力が高いのはX、長尺の動画でファンを増やすにはYouTubeが良いでしょう。
ユーザー数の多いLINEは、クーポンやキャンペーンの周知に向いています。
(3) 集客サイト
集客サイトとは、塾の情報を掲載して関心の高いユーザーを集め、塾に送客するサービスです。貴予備校に代わってユーザーを集め、興味の芽を育て、体験授業の申し込みや資料請求という具体的なアクションとして貴予備校の集客に貢献してくれます。
集客サイトは多々ありますが、「情報の掲載時点で費用がかかるサイト」と、「掲載は無料で成果報酬型」のサイトがあるため、注意してください。
また、一般的な集客サイトは、体験授業や資料請求の都度、費用が掛かります。その後に入塾しなくても費用が減額されることはありません。
入塾しなかった生徒にコストを掛けたくない予備校は、完全入塾課金型の塾探しの窓口をご検討ください。
(4) 看板、外観
看板や外観は、道行く受験生に予備校を印象付けることがゴールです。以下を意識して設置しましょう。
・一目で「予備校だ」とわかるデザイン
・信頼、信用を与える色使い
・わかりやすい実績
・問い合わせの動機付け
奇をてらったデザインは不要です。受験生と保護者層に「ここは予備校で、きちんと指導してもらえそうだ」と感じさせられれば成功です。
また、通りかかった受験生が問い合わせをしたくなるきっかけも配置できるとベストです。体験授業の案内や簡単な資料を入り口に設置しておく、「校舎見学はいつでも歓迎」と張り出しておくなど、一工夫を凝らすと良いでしょう。
(5) 口コミ
口コミは、少コストで成果を手にできる効率的な集客施策です。口コミには、オフラインとオンラインの2種類があります。
・オフラインの口コミ:生徒同士、保護者同士のおしゃべりから生まれる口コミ
・オンラインの口コミ:インターネット上に存在する口コミ
高校生が「友だちを連れてきました」「友だちが通っていると聞いて」と、問い合わせるのはオフラインの口コミの代表例です。学校で口の端に上ることをめざし、訴求ポイントの精査、キャンペーンの実施などを駆使していきましょう。
オフラインの口コミには、先に紹介した集客サイトの活用や、次項のMEOが役立ちます。
(6) MEO
MEOは「マップ検索エンジン最適化」のことで、おもにGoogleMAPで自社の上位表示をめざす方法です。「地域名 予備校」といったキーワードでユーザーが検索した、その結果画面で上位表示されれば、見てもらい、問い合わせしてもらえる可能性が高まる、との考え方に基づきます。
GoogleMAPに掲載される店舗情報は、Googleビジネスプロフィールから編集できます。多くの写真や情報を掲載するほど、上位表示の可能性が高まります。
また、GoogleMAPには口コミも集まりやすい傾向があります。生徒や保護者に良質な口コミの投稿を依頼し、オンラインの口コミも質量ともに向上を図っていきましょう。
予備校の集客なら塾探しの窓口が便利!

集客サイトは、貴予備校が割くリソースを最小に抑えつつ、集客という結果を手にできる可能性が高い頼れるサービスです。多彩な集客戦略の実施に追われる予備校ほど、利用をおすすめします。
塾探しの窓口は、完全入塾課金型の集客サイトです。他の集客サイトのように「資料請求1件いくら」「体験授業1件いくら」という料金体系ではなく、問い合わせが入塾に至ってはじめて、費用が発生します。入塾するかわからない問い合わせに、貴予備校のコストをかけさせません。
また、予備校の紹介ページは塾探しの窓口が無料で作成。入塾率20~25%という高い実績を誇る塾探しの窓口を、一度利用してみませんか。まずは資料請求からお待ちしています。
まとめ
大学受験者数はいまだ高水準ではあるものの、18歳人口の急激な減少を踏まえると、予備校の集客は困難さを増すと考えられます。これまで通りの集客戦略では、競合に勝てなくなるということです。
これまで取り入れてこなかった工夫や施策を導入し、試行錯誤しながら自社ならではの解を見つけるプロセスが重要になるでしょう。
塾探しの窓口は、最小限のコストで高い集客効果を見込めるサービスです。過去には月50件の送客実績も持つ塾探しの窓口を、貴予備校の集客戦略に加えてみてはいかがでしょうか。



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