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塾の集客は何から始める?最初に取り組むべき施策や成果を出すポイントを解説

少子化やサービスの多様化が進み、年々集客が難しくなっていると感じてはいないでしょうか。「新規開校した校舎の集客がうまくいかない」「これまでのやり方から脱したいが、方向性が見えない」といった悩みもあるかもしれません。
今回は、塾の集客は何から始めるべきか、基本セオリーを改めて解説します。段階的に施策を進められるよう、最初に取り組むべき施策と、次段階のものとに分けてまとめました。
集客を成功させ、生徒があふれる塾を実現するヒントとして、役立ててください。
目次
塾集客の特性・押さえておくべきこと

塾の集客を成功させるには、業界特有の事情を踏まえたマーケティングの実行が重要です。塾の集客を具体的に始める前に、押さえておきたい塾業界の特徴を解説します。
(1) 地域性が高い
どの業界にも「商圏」という考え方は存在します。ただ、塾には一般的にいわれる商圏とは別に、「通塾圏」という概念がある点を押さえる必要があります。集客成功のためには、通塾圏をできる限り正確に押さえ、通塾圏の生徒・保護者への訴求に尽力しましょう。
通塾圏は、地域事情と密接に関わります。交通網や道路状況、競合他塾の立地はもちろん、学校と住宅街、進学先として人気の学校との位置関係や、通学路も押さえます。
また、その地域で必要とされている教育を提供してこそ、信頼され、人が集まる塾になります。学校の方針や保護者の教育熱などを、十分知ることから始めると良いでしょう。
(2) 利用者と費用負担者が異なる
一般的に、商品やサービスを享受する人と、代金の支払者は同一です。ところが、塾はサービスを受ける主体は生徒であり、費用の支払者は保護者となります。利用者と費用負担者が異なる点に、気をつけてください。
生徒は意欲的なのに、保護者が首を縦に振らなかったために入会しなかった、という経験は、誰もがあるのではないでしょうか。塾のマーケティングでは、利用者(生徒本人)と費用負担者(保護者)の双方への訴求が重要です。
塾のマーケティングは、生徒と保護者の双方をよく知り、共に訴求する施策が成功を引き寄せます。ターゲットを細かく設定し、響く訴求を丁寧に行っていきましょう。
(3) 競合との比較が前提となる
競合との比較は、どの業界でもあるものです。ただ、塾業界の人が知っておきたいのは、保護者は「大切な我が子を預ける先」との視点で選んでいる、という点です。日用品をどの店で購入するか、といった話とは、比較の真剣度が異なります。
できるだけ質が良く、子どもに合う塾に入れるべく、保護者は多くの塾を比較します。塾業界に携わる以上、比較されて当たり前だと考えてください。強みが「学校から近い」「費用が安い」といった理由だけでは、もう選んでもらえない時代になっています。
競合を詳しく分析し、自塾の強みを明確な言語に落としこみ、戦略に生かしていってください。
塾の集客で最初にやるべき施策と注意点

集客成功をめざす塾が、最初にやるべき施策は4つあります。それぞれのポイントを解説します。
(1) 公式ホームページの作成
公式ホームページは、塾からの情報発信の起点です。塾を探す生徒や保護者が、信頼できる情報を求めて訪れる場所でもあります。基本的な項目を網羅した、見やすいホームページを設置しましょう。
・アクセス
・コース情報、受入れ可能学年
・合格や成績アップの実績
・口コミ
・問い合わせフォーム
・よくある質問 など
料金情報を掲載するかどうかは、戦略によって変わります。近隣塾や他塾の公開状況もチェックし、自塾の方針を決定してください。

(2) チラシの作成と配布
ホームページと異なり、チラシは手元に残る媒体として活用できます。A4・B4の2サイズを作成しておくと汎用性が高まります。
・学校前での配布
・近隣の店頭に設置
・ポスティング
・塾生に配布
・家庭への配布物に同封 など
新聞折込やポスティング用には「新規生募集」の内容を、塾生や家庭に配布するチラシは「友人紹介のお願い」を載せるなど、活用法によって内容をアレンジすると効果的です。

(3) 体験授業の企画と実施
体験授業を、文字通り「体験してもらう場」と考えていては、集客施策として不十分です。体験授業の目的と、手にしたいゴールを明確にし、内容を企画しましょう。
「体験授業の段階で入塾意思を固めてほしい」場合と、「体験授業を受け、他塾も十分に比較した上で判断してほしい」場合とでは、必然的に関わる人のスタンスや声掛け、体験授業の位置づけが変わります。体験授業で入塾意思を固めてもらうなら、意思決定に大きく関与する保護者の同席も必要かもしれません。あるいは、入塾面談を体験授業の前と後と2回実施する手段も考えられます。
体験授業の目的・ゴールを明確にしてから手順を決め、実施するという順番が大切です。
(4) クロージング力の養成
「集客」は、生徒を集めることを指します。ただし、集客に成功しても、入会に至らなければ売上は0円のままです。集客施策は、入塾の成否を決めるクロージング戦略とセットで考えるようにしましょう。
「返金保証」「1か月間の授業料無料」などの金銭インセンティブは、保護者の心理的なハードルを下げる効果が期待できます。その上で、誠実で的確なクロージングが実践できるよう、スタッフ研修を行っても良いでしょう。
次に手掛けたい塾の集客施策

公式ホームページを開設とチラシの作成、体験授業の企画、クロージング力の養成を実施すれば、いったんは集客の流れが完成です。ここからは、集客の効率を高め、効果性をアップさせる段階に入ります。
基本の4項目の次に塾が取り組みたい集客施策を、4つ解説します。
(1) Web広告
ホームページは大切な施策ですが、プル型のマーケティング手段である点がデメリットです。どんなに素晴らしいページを作っても、顧客が検索しなければ見てもらえません。公式ホームページの活用には、「ホームページまで顧客を連れてくる」施策が必要です。
Web広告は、インターネット上のさまざまな場所に表示される広告です。ユーザーの興味関心を刺激し、クリックによって指定のホームページに遷移させます。ホームページを設置しているだけでは情報を届けられない、幅広い顧客に自塾を周知する際に役立ちます。
多種多様なWeb広告が乱立していますが、まず始めるなら、Googleのリスティング広告がおすすめです。システム利用料は無料、広告費用のみで出稿できます。
(2) SNS
SNSは、自塾の個性を投稿によって訴求し、さまざまなユーザーとつながることができる媒体です。Web広告と異なり、投稿するだけなら無料です。ターゲットとなる生徒・保護者層が興味を持ちそうな内容を投稿し、投稿から公式ホームページに誘導、問い合わせとつなげる動線を構築できます。SNSのコメントやDMを利用すれば、直接のやりとりも可能です。
投稿の閲覧数を増やしたい時、短期的な成果を手にしたいときには、広告機能も使えます。
テキストメインで拡散力が高いX、ビジュアル重視のInstagram、ショート動画向けのTikTokが3大SNSです。また、ユーザー数が圧倒的に多いLINE、長時間の動画を投稿できるYouTubeを活用しても良いでしょう。

(3) MEO
MEO(マップエンジン最適化)は、おもにGoogle MAPなどの地図アプリの掲載情報を充実させ、Googleやマップ検索で、自塾情報を上位表示させる施策です。アクセスが重要になる実店舗ビジネスや、地域密着型サービスにとって、欠かせない施策となっています。
地図の塾情報や画像、口コミなどを充実させると、ユーザーにどのような塾かマップ情報からも訴求できるようになり、新たな顧客層へのアプローチが可能になります。具体的な情報を知ることができ、問い合わせる動機にもなるでしょう。
MEOは、Googleビジネスプロフィールの登録と、ビジネスオーナーの確認から始めます。
(4) 塾専用集客サイトへの掲載
効率的な集客には、集客サイトの活用も効果的です。集客サイトとは、塾情報を掲載し、Webマーケティングを駆使して関心の高いユーザーを集め、興味を持った塾に送客するサービスです。代表的な塾集客サイトは、次の4社です。
・塾探しの窓口
・塾ナビ
・塾選
・Ameba塾探し
それぞれ、料金体系や提供サービスが異なるため、まずは資料を請求し、比較してみてください。

塾の集客当初から仕込みたい成果を出す秘訣

消費サイクルが速く、マーケティングにもスピードが求められる現代は、1つの施策にじっくりと時間をかけていることが困難です。時間をかけている間に、スタートアップで登場した新規塾に、生徒を奪われかねません。
成功につながるエッセンスを、早い段階から集客施策に取り入れていきましょう。
塾の集客を始めた段階から仕込んでおきたい、成功の秘訣を3つ、解説します。
(1) 良質な口コミを集める仕組みを構築する
口コミは、塾の信頼性を高めるだけでなく、さまざまな広告・戦略にも活用できます。塾運営のあらゆる場面で、収集を心がけましょう。
前提として、信頼を広げる良質な口コミは、信頼してもらえる指導あってこそだという原則を忘れないでください。広告で集客し、入会させたらマーケティングは終了、ではありません。来てくれた生徒、お子さんを預けてくれた保護者が、良い口コミを発してくれること、そして友人知人に紹介してくれる状況にまでつなげて、初めて成功といえます。
良い口コミが集まる充実の指導を実践しながら、口コミが集まる仕組みを構築しましょう。その場で書いてもらったり、口コミ投稿にインセンティブをつけたりと、アイデアを駆使し口コミを収集します。
(2) 集客施策の効果測定を行う
効率的な集客の実現には、集客施策の効果測定と、結果からの改良改善が重要です。少なくとも、次の3つの項目に関しては、集客施策の効果測定を行ってください。
・費用効率
・集客効率
・入会効率
効果測定では、感情や思い込みを極力排除し、事実のみを客観的に分析します。「なぜその結果になったのか」を、多角的に検証してみてください。効果測定を繰り返すと、集客効率の高い広告手段や、入会率が高い集客媒体などが見えてきます。
結果を自塾の個性や方針と照合していくと、成果を最大化するノウハウを編み出せるでしょう。
(3) 我流にこだわらず、良い施策を真似る
「守破離」の考え方をご存じでしょうか。武道・芸道の習得段階を示す概念です。
・守:師や流派の教えに忠実に行う
・破:やり方を変え、挑戦する
・離:独自の道を切り開く
この考え方は、マーケティングでも同様です。まず、成果を出している先達や他塾の手法をまねてみてください。特に新規に開校した地域では、この考え方が役立ちます。塾のマーケティングは地域事情に精通することが重要とは、冒頭で解説したとおり。右も左もわからぬ状況で我流にこだわっても、成果は手にできないでしょう。
成果の裏には、かならず成功法則があると考え、良い施策を真似ていってください。オリジナリティを出すのは、後からでも十分間に合います。
ただし、真似るのは考え方であり、手法です。広告やホームページを、他人が見ても「同じ」と感じるまでにコピーするのは避けてください。
塾の集客は早期からの「集客サイト」活用がカギ

塾の集客サイトは、自塾のリソースを最小限に抑えたまま、顧客にアプローチしていける点がメリットです。
たとえば「塾探しの窓口」は、塾紹介ページはサポートチームが無料で制作しています。何を・どのような順番や表現で載せれば良いのかと、貴塾担当者が悩む必要はありません。
また、完全入塾課金型をとっており、塾探しの窓口経由で発生した問い合わせが入塾して初めて、費用が掛かります。入塾するかどうかわからない資料請求に、費用がかかる懸念は不要。問い合わせの質の高さにも定評があり、入塾率20~25%の実績を誇ります。
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まとめ
塾の集客は、通塾圏を踏まえ、生徒・保護者の双方に訴求していく戦略の精度が成否を分けます。地域ニーズや教育志向を十分に踏まえ、ターゲットに刺さる集客施策を構築していきましょう。社内のリソースだけでの戦略実行が難しければ、積極的に社外のプロを頼る姿勢も重要です。コストと時間の効率良く、成果を手にできるようになります。
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