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地方の塾経営者必見!集客課題の原因分析と劇的に改善する方法9選
塾の集客課題は、地方にある塾ほど顕著なようです。地域に密着した塾だけでなく、大手のフランチャイズ塾も例外ではありません。本部の方針をいくら実践しても、集客できなくなってきてはいないでしょうか。
今回は、地方の塾経営者やマーケティング担当者必見の、集客課題の分析と有効な集客手法9選、注意点などを解説します。
地域に合わせた集客施策を実施し、生徒を確実に集めたい方はぜひ最後までご覧ください、
目次
地方特有の塾集客における課題

はじめに、地方都市にある塾に特有の、集客上の課題を「少子化」「教育熱」「公的支援」の観点から考えます。
(1) 子どもの数が着実に減ってきている
2025年4月1日時点での15歳未満人口は1,366万人です。子どもの数はすべての都道府県で減少しており、人口に占める子どもの割合は11.1%と、51年連続で低下し続けています。
※ 我が国のこどもの数-「こどもの日」にちなんで-|総務省統計局(以下同)
また、子どもの数を年齢区分で見ると、低年齢ほど少なくなります。少子化の加速度的な進行は、不可逆的な事実です。
地方都市の現状を、都市部と比較してみましょう。東京都をみると、実は2030年までは中学生数が増える予測が立っています。
※ 令和7年度教育人口等推計(速報値)の概要について (東京都公立小学校児童数・公立中学校生徒数の推計)|東京都教育委員会
都内の子どもの数の減少率が地方都市より鈍いのは、地方から都心へ人口流出が続く現状も一因と考えられます。地方都市は子どもの絶対数の減少に加え、都市部への人口流出という課題への対策も検討しなければなりません。
(2) 保護者の教育熱は、都市部ほど高くない
「私立中学受験が熱を帯びる」とのニュースも、地方にいると他人事に感じられます。「公立至上主義」「公立信仰」が極めて強い地域も、まだ健在ではないでしょうか。
中3夏から初めて塾に通う生徒も多く、保護者の教育熱も都市部と比べて高いとは言い難い現状があります。子どもが少ない上に、教育の重視度に都心と差があり、教育費の支出が緊縮されやすい点も、押さえておく必要があります。
(3) 教育関連の公的支援が手薄で、保護者への負担が大きい
都市部は、教育に関する多様な公的支援が提供されています。東京都を見ると、先行しての高校授業料無償化や「018サポート」「受験生チャレンジ支援貸付事業」などの支援が実施されています。都市部では、制度を利用して教育サービスを利用する家庭も、よく見られます。
一方、地方自治体で東京ほどの充実した支援を提供できるところは、多くはないでしょう。結果的に教育費は家庭の経済状況に依拠せざるを得ず、保護者にとっては負担となり、教育サービスの利用をためらう構図も見られます。
・018サポート:都内在住の0~18歳までに月額5,000円/人を支給する制度
・受験生チャレンジ支援貸付事業:一定所得以下の世帯に塾費用などを貸付ける制度
集客で有利に働く地方塾のメリット

ネガティブな要素ばかりを述べましたが、他方で地方の塾だからこそ手にできるメリットもあります。
(1) 競合となる塾が少ない
競合となる塾の数や種類は、地方の方が少なめです。近年、都心は教科や目的、対策に特化した新形態の塾も増えていますが、そうしたスタートアップ塾はまだ地方には波及していません。地方都市は昔から地元に密着した集団指導塾や大手個別指導塾のFCなどが大半を占めます。
他の塾と差別化しやすく、独自性の高い戦略立案をしやすいというメリットがあります。
(2) 利便性の良いテナントを見つけやすい
塾に好ましい立地のテナントも、地方都市のほうが見つけやすいでしょう。学校の前や大通り沿いといった、塾に最適な物件も手ごろに取得できる可能性があります。保護者が送迎しやすい立地、あるいは大きな駐車場を併設した物件を確保できるのも、地方都市ならではの強みです。
(3) 地域密着の独自性が高いサービスを提供しやすい
通学区が存在する公立学校ニーズが高い地方都市は、商圏を限定し、地域の需要を細やかに捉えた指導を構築しやすいというメリットがあります。ターゲット校で評判の塾になれれば、口コミだけでの集客も不可能ではありません。広告宣伝費を削減でき、利益率向上にも貢献します。
地方都市の塾集客に必須の条件

地方にある塾が集客を成功させるために、必要な条件は3つあります。
(1) 良い口コミが流れている
地方で集客に成功している塾は、総じて良い口コミが流れています。そして塾側から、良い口コミが流れる「仕掛け」を講じているケースが多いようです。
生徒や保護者のふとした会話の折に、口の端に上りやすいキャッチコピーを浸透させたり、実績をアピールしたりするのも、工夫の1つでしょう。友人関係が幅広い生徒や保護者、生徒会や部活で活躍する生徒など、発言が一目置かれる「キーマン」たる人物を探し、良い口コミが生まれるよう、それとなく働きかけるといった地道な努力も可能です。
(2) 生徒・保護者の満足度を上げるサービスが徹底されている
火のないところに、煙は立ちません。良い口コミには、その口コミが生まれる土壌があります。良い口コミは、生徒と保護者が十分に満足するサービスが提供されている状態が前提となります。
また、口コミは「生徒同士」「保護者同士」の2種類あり、区別しての対策が望ましいです。生徒同士で評判になりやすい要素、保護者が重視する要素を分類し、それぞれで良い口コミが生まれるよう日々の指導・サポートを徹底します。
(3) 地域の実情に合わせた教育方針を掲げている
教育熱心な塾ほど、都市部で見られる教育手法やツールを導入し、先進性をアピールしたくなるものです。しかし集客に成功する塾は、地域の生徒・保護者の教育ニーズとのマッチングを大切にしています。
公立高校志望率が高い地域で、私立対策を前面に打ち出しても集客にはつながらないでしょう。地域を知り、ニーズに合ったコンセプトを徹底的に実施する塾が集客を成功させます。
地方塾におすすめの集客具体施策9選

集客に悩む地方の塾におすすめの具体施策を、9選紹介します。新たな施策の導入、進行中の施策を改善するヒントにしてください。
(1) チラシ
紙媒体は用途の汎用性が高く、手元に残してもらえる可能性も高い媒体です。あらためて、活用法を考えてみませんか。対策講座やイベントの訴求にも有効で、生徒の手から手に渡っていくことも期待できます。
ターゲットに刺さるキャッチコピーを練り、貴塾の強みをできるだけ具体的に言語化し、作成します。どの塾も謳う「学校に合わせた指導」といった平凡なワードより、「〇〇中の期末テストで数学を20点アップさせます」といった具合です。1枚作っておくと、新聞折込や学校前配布、ポスティングなど、多用途に活用できます。
(2) SEO
オンラインの集客施策も、改善していきましょう。塾を探す生徒や保護者が「地域名・学校名×テスト対策」といったワードで検索した際に、貴塾の情報が上位表示されるように対策します。
地域密着型の指導から導かれたノウハウやデータを、コンテンツ化してブログ等で発信しても良いでしょう。「〇〇中から△△高校に合格するには、学年順位□番以内が必須」といった情報を発信できれば、見た保護者の心を一気につかめるはずです。
(3) MEO
地名を含むワードの検索結果には、最上部にマップからの情報が表示されます。ここに、貴塾の情報を上位表示させる施策が、MEO(マップエンジン最適化)です。Googleビジネスプロフィールに登録して情報を作りこみ、整備しましょう。
Googleマップには口コミタブもあるため、口コミ施策としても活用できます。
ただし、「地域名×塾」などのワードは競争率が高く、資金力に富む大手塾が上位に来るかもしれません。その場合、大手塾の直下を狙うようにします。
(4) SNS
SNSは生徒や保護者の検索を待たず、こちらから情報を届けられるプッシュ型マーケティングツールです。アカウントに親和性・信頼性を持ってもらうために、単なるお知らせではなく、塾の個性が分かる投稿や、お役立ち情報の投稿を心がけます。
競合や参考となるアカウントをフォローし、投稿内容や頻度、表現などをベンチマークしても良いでしょう。
(5) 地域メディア
地域のフリーペーパーやタウン誌などは、保護者が意外と見ている媒体です。競合も比較的少ないため、予算が許す限り広告枠を利用してみてください。目に留まるよう、シンプルでわかりやすい広告を作成します。配布エリアが貴塾の商圏と重なる媒体を選ぶ視点も重要です。
あわせて、「教育特集」「塾特集」などの企画があれば、参画をおすすめします。教育熱心な家庭からの耳目を集められる可能性があります。
(6) 地域イベント
地域で行われるイベントやマーケット等へ出店すると、通常のマーケティング施策では出会えない層との接触が期待できます。後日の問い合わせや来校につながるような、楽しく取り組める企画を立案しましょう。
後日、校舎に来校したときに渡すインセンティブを訴求すると、ターゲットの行動を喚起するきっかけづくりにもなります。
(7) 自主開催イベント
塾独自のイベントを企画し、集客する方法です。テスト対策や検定対策、模試、独自テストなど、生徒が思わず注目する企画、生徒のニーズに刺さる企画を考案します。
保護者向けには、受験や近年の動向の説明会、志望校別の対策解説会などが響くでしょう。地域のイベント出店時に、日程の近い独自イベントの案内を配布すると、運営の計画性や情報力のプラスイメージも訴求できます。
(8) 看板・のぼり
地方は、車社会です。歩きスマホで視線が下に落ちることがなく、看板やのぼりは塾が思う以上に保護者の目に入ります。だからこそ手を抜かず、計算しつくされた訴求が重要になります。
運転中の保護者が見た、その一瞬で理解できるように、明瞭で読みやすく、一言で刺さるコピーを載せます。明るい色で、読みやすいコントラストにも配慮してください。
(9) 集客サイト
集客サイトとは、塾の情報を紹介するコンテンツでユーザーを集め、関心のあるユーザーを塾に送るサービスです。自塾のコストを最小にしたまま露出を増やせ、集客力を高められるとして、注目する塾が増えています。
入塾するか未知数の資料請求・体験授業の予約だけでコストが発生するサービスが多めですが、「塾探しの窓口」は完全入塾課金型です。問い合わせした生徒が入塾して初めて費用が発生する体系のため、コストが無駄になる懸念もありません。
集客に悩んでいるが、費用は最少に押さえたい地方の塾にとって、検討の価値あるサービスです。
地方塾の集客施策の立案における注意点

ここまで、地方にある塾の集客上の課題や具体的な対策を解説してきました。集客は、どの塾にも共通する課題です。競合の後塵を拝する展開にならないよう、本気の集客をスピーディに実践していきましょう。
(1) 地域に密着したコンテンツを意識する
地域に密着し、地域の生徒・保護者に必要とされるコンテンツの発信は、まず取り組みたいポイントです。「あの塾は、〇〇学校のことを実によくわかっている」と評判が立てば、自然と生徒が集まり始めます。
ターゲット校を定め、トピックやテスト・入試に関する情報、併願先に選ばれやすい学校の情報など、多様な観点から情報を発信します。校長先生の交代による学校の方針の変化などまで訴求できれば、生徒・保護者の注目を一身に集められるはずです。
(2) 地域特性を考慮し広告宣伝を実施する
塾のマーケティングノウハウでは、「駅やバスに広告を出稿する」という手法も解説されます。ただ、地方での有効性は不確かです。公共交通機関の利用率は低く、掲出しても見るのは電車通学する高校生程度。果たして、安くない費用を掛ける意義があるのでしょうか。
通り一遍の手法を闇雲に試すのではなく、地域の特性を十分に考慮した広告宣伝手法を取捨選択してください。
集めたい生徒の年齢に合った手法選びも重要です。小中学生向けの塾なら、広告宣伝のメインターゲットは保護者に設定するのが正解です。
(3) 口コミを重視する
先に解説した通り、口コミは地方塾の集客で非常に重要な要素です。保護者が顔を合わせれば、勉強や塾の話をしていると考えて間違いありません。ここで、いかに「良い評判」を口にしてもらえるかで、来月の問い合わせ数すら変動する可能性があります。
狙い通りの口コミが流れる状態をめざし、生徒・保護者の満足度向上に努めてください。また、機会があるごとに塾の特徴を生徒・保護者に伝え、ターゲットたる知人に話たくなるよう、仕向けることも大切です。
まとめ
少子化や支出の厳格化の流れは止まらず、塾にとっては逆風ともいえる状況です。地方都市にある塾の集客は、今後も厳しさを増すでしょう。
塾の存続には、子どもたちが貴塾に来たくなるような仕掛けがこれまで以上に大切になってきます。
塾の集客サイトは、最小の費用で最大の効果を期待できる、有力な集客ツールです。完全入塾課金型でコスト面の懸念が少なく、サポートも充実している塾探しの窓口を、ぜひチェックしてみてください。



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