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小学生に塾通いは必要か|中学受験する・しない場合の塾の選び方
お子様が小学生になると、塾通いについて気になり始める保護者の方は多いようです。小学生のうちは友達と自由に遊んでほしいと思うものの、塾に通う周りの子たちが増えてくると「うちも早く通わせたほうがいいのでは?」「今の時代は、小学生に塾通いが必要なの?」と悩むこともあるのではないでしょうか。
この記事では小学生の保護者の方に向けて、「小学生の塾通いは必要か」をケースごとに解説します。また受験に関わらず、小学生が塾に通うことのメリットとデメリット、またデメリットに対する対策方法、お子様の状況に合わせた塾の選び方も解説します。
小学生の塾通いの必要性はケースによって異なる
結論から言えば、小学生の塾通いは基本的には不要です。しかし、中学受験を考えているご家庭、お子様の学校でのテストの点数が悪くお悩みのご家庭では状況が異なります。
ここではケースごとに、小学生の塾通いの必要性を解説します。
保護者が勉強を見てあげられる = 基本的には家庭学習でよいが…
小学生という年齢は、勉強よりもさまざまな体験を通して物事への興味をもち知識を増やしていく時期です。子どもの発達段階に合わせたカリキュラムを国が学習指導要領としてまとめており、小学校ではそれに従って授業が進められます。ですので、本来は学校での勉強と家庭での宿題だけで十分と考えられます。
しかし、自分からすすんで勉強する小学生はあまり多くありません。また家庭学習は、保護者の方がお子様と一緒に進めることが前提です。保護者の方が家庭学習のサポート可能で勉強を教えてあげられるなら塾通いは必要ありませんが、仕事の都合などで難しい場合は塾に頼ることも検討してみましょう。
中学からの勉強でよいスタートを切れる
小学校の学習内容は、中学校の学習のベースになります。中学生活で好スタートを切れるかどうかは小学校で基礎をしっかり定着させているかどうかにかかっています。特に算数の「割合と百分率」「比例と反比例」「場合の数」「平面と立体」などは、直接数学につながっていきます。小学校のうちにしっかり身につけておきましょう。
また、2020年から教科化された英語も実は落とし穴です。小学校では文法は習わず難しい英文も出てこないため、中学からでも大丈夫と考える保護者の方もいらっしゃいますが、小学校の教科書で出てくる単語は、中学では「既出単語」とみなされることをご存じでしょうか。
教科書により異なりますが、小学校のうちに習う英単語は600語~700語に及びます。これが全て、中学の教科書では既出単語扱いになります。単語を知らないと英文は読めないため、小学校で定着していない子は大きな遅れをとることになります。
小学校のうちから塾に通うことで、これらの不安がなくなり、中学からの学習にもよいスタートを切れるでしょう。
なお、高校受験には内申点が必須のため、中1から定期テストで良い成績をとっておくことは重要です。
<参考>文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語活動・外国語編」
遊びや習い事など、小学生の頃にしかできない体験時間が減る
塾に時間を取られることで、小学生という発達段階でしかできない遊びや、友達とのかかわり、習い事を身につける時間が減ることはデメリットと言えるでしょう。
学ぶ楽しさが分かってきたら、他の科目を徐々に増やしていくこともできます。このような場合、一教科から選んで受講できる塾を選ぶ必要があります。
費用がかかる
当然ですが、塾に通うとお金がかかります。教育熱心な保護者の方ほど子どものために教育費を大きくかける傾向があります。しかし、家族のライフプランを考え、適切な金額をかけることが大切です。
塾の費用は、学校の費用と異なり、支出の幅をある程度動かせます。苦しくなったらやめることもできますので、まずはお子様の才能や適性、興味・関心を知るために塾に通わせてみることも一つの方法です。
本人が行きたくない場合、勉強嫌いになるおそれがある
勉強が嫌いなお子様を、成績が悪いからと無理やり塾に入れると、かえって勉強きらいが悪化することがあります。
ただし、通信教材やオンライン教材は、親が採点をするなど、ある程度かかわる必要があります。それが難しい場合は、お友達と一緒の塾を選ぶなど、まずは成績を上げることよりも、お子様が楽しみながら通える塾を選んであげてください。
中学受験しない小学生の塾選び・4つのポイント
中学受験をしなくても塾通いは小学生にとって良い経験になることがおわかりいただけたのではないでしょうか。ここでは受験しない小学生はどのように塾を選ぶべきか、ポイントをお伝えします。
補習塾を選ぶ
中学受験しないなら、小学校の授業内容を補い、定着を目的とする「補習塾」を選びましょう。
ただし、公立中高一貫校受験の可能性があるなら、そちらに対応可能な塾を選ぶとよいでしょう。公立中高一貫校対策塾は私立中学受験塾より費用も安く、公立中学への進学も見据えたカリキュラムのため無駄がありません。
なお、中学受験をしない小学生を中学受験塾に通わせることはおすすめしません。実際に、難しい勉強ができるからと、受験させる気は無いのにお子様を中学受験塾に通わせている保護者の方が時々います。周りの子たちにとって、同じクラスに受験をしない子がいるのはモチベーション上で迷惑になります。本人にとっても、勉強したところで受験できないなら意味がないため、真面目に勉強しなくなるおそれがあります。
小学生が塾に通うならいつからがベスト?
小学生が塾に通うなら、最適な時期はあるのでしょうか。ここではいつから通うべきか、ケースごとに説明します。
中学受験するなら小3の2月から
中学受験のカリキュラムは小3の2月スタートになっています。中学受験の内容は小学生にとって高度なため、どの塾もスパイラルなカリキュラムで定着を図っており、3年かけることが妥当と判断されているためです。
よって、中学受験を考えているなら、小3の2月より前から塾の説明会などに参加し、検討しておきましょう。それ以外の学年からスタートして合格することも不可能ではありませんが、リスクも伴うため十分に家族で相談してください。
小学生が塾に通う最適な時期については、以下の記事を参照してください。
まとめ
この記事では小学生に塾が必要かどうかをケースごとに解説しました。
小学生は本来、基本的に家庭学習だけで十分とされています。しかし勉強に苦手意識があったり、テストの点数が良くなかったりするならば塾通いを検討した方が良いでしょう。
成績が悪くなくても塾に通うことは悪いことではありません。むしろ、お子様の適性や得意な教科、興味のある分野が分かり、将来への布石になるかもしれません。ほかにも、勉強が好きになる・学習習慣が身につくなど塾には多くのメリットがあります。お子様が塾に行きたいと言ったら、費用には気を付けながら良い塾を選んであげましょう。
お子様に合った塾を選ぶには、「塾探しの窓口」を活用してみてください。エリアごとに条件に合った塾が検索できます。良さそうな塾が見つかったら、無料体験を必ず受けましょう。体験授業を受けることで、塾の雰囲気や先生の授業の面白さ、お子様に合っているかどうかがわかるでしょう。「塾探しの窓口」を使って、お子様も保護者の方も満足できる塾を見つけてくださいね。