塾の無料体験で得られる5つのメリット!体験後の断り方も解説

更新日 2024.01.27
塾の無料体験で得られる5つのメリット!体験後の断り方も解説

「内申点の上げ方や得意科目の伸ばし方などをもっと具体的に知り、子どもに自信をつけさせたい」と考え、塾の利用を考える保護者は多いのではないでしょうか。子どもに最適な塾を選ぶためには入塾前の無料体験は有効です。

この記事では、

塾の無料体験の利用によるメリット

無料体験での注意点、見るべきポイント

子どもに合わない場合の断り方(キャンセル方法)

保護者として塾の無料体験をさせる前の心構え

について紹介します。

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塾の無料体験とは?

塾の無料体験とは?
講師の質や校舎の雰囲気をみるためにも無料体験を利用することをおすすめします

塾を選ぶ際に失敗しないためには、塾の無料体験の利用がおすすめです。

塾にはさまざまなタイプがあり、塾ごとに講師の個性や授業の進め方も異なるため、子どもに合うか合わないかの判断は広告やパンフレットだけでは判断できません。そのため、実際の授業を体験してから入塾の判断ができるよう、無料体験のサービスが設けられています。

塾ごとに無料体験の内容も異なります。1日~一定期間(1週間など)実際の授業を受けられるもの、授業体験だけでなく学力診断テストや模擬試験などを受けられるもの、またその分析結果を塾の講師が説明し弱点や苦手分野を教えてくれるものなどがあります。

ただし、塾によっては「無料体験」であっても、テスト代やテキスト費用は実費としているケースもあるので、体験前に確認しましょう。また無料体験を受けたからといって必ず入塾しなければならないということはありません。無料体験の注意点や体験後の断り方については後ほど説明します。

最初におさえておきたい!塾の指導方針の3タイプ
塾の指導方針は大きく分けて3つあります。 A 学校の補習を行い、授業内容の理解と定着を図る。内申点アップにつなげる。 B 受験に特化させた内容と進度で授業を行う。学校の授業とは直接関連しない。難関校受験など学校別に特化していることも多い。 C 成績がふるわない生徒、勉強方法がそもそもわからない生徒のために、勉強の仕方を教えて、弱点を補強し成績を上げる。 3章でも詳しく説明しますが、無料体験を申し込む前に、子どもの入塾の目的と塾の指導方針が合っているかどうかは、必ず確認しておきましょう。

塾の無料体験で得られる5つのメリット

塾の無料体験には、多くのメリットがあります。

塾の無料体験で得られる5つのメリット

(1)無料で1日~一定の期間、実際の授業やテストが受けられる

その塾で行われている通常の授業を、塾の生徒たちと一緒の教室で実際に体験できます(集団指導塾の場合。個別指導塾でも、実際に生徒を受け持っている講師が行う)。塾によっては学力診断テストなども受けられます。無料体験の期間、回数は塾によって異なりますので、入塾前に確認しておきましょう。

(2)無料で弱点や苦手科目、課題と改善方法が教えてもらえる

無料体験期間中に受けた学力診断テストなどの結果から、現在の弱点や苦手科目が教えてもらえます。どのような勉強方法が合っているのかなど、弱点に合わせた改善方法の提案などもしてもらえるでしょう。

ただし、実際に入塾してから、時間をかけて講師や塾長と生徒がコミュニケーションをとることで見えてくる課題もあります。あくまでも「無料体験期間中にわかること」に限られる点はおさえておきましょう。

(3)無料で受験に関するプロの意見が聞ける

塾長や講師は「受験のプロ」「勉強に関するプロ」です。受験の最新情報や新設された(または今後新設予定の)学校やコースなどについても情報を豊富に持っています。また生徒の悩みについても経験が豊富なため、悩み事や、塾に入るべきかどうかなど迷っていることがあれば相談してみましょう。無料体験中であっても、丁寧に答えてくれるでしょう。

(4)他の生徒たちの勉強する姿を見ることでモチベーションが上がる

実際に塾の教室で授業を受けると、周りには同じ目標に向かって頑張っている同年代の生徒たちが、たくさんいることに気づくでしょう。「皆こんなに勉強している、自分もやらなければ」と、勉強に対してモチベーションが上がる可能性が高まります。

(5)無料で最新のデータや資料がもらえる

塾の無料体験を受けることで、最新の受験に関するデータがもらえる場合があります。

昨今、受験に関する情報は刻一刻と変化しています。また社会のIT化に伴い、オープンスクールの申し込み方法や各高校・大学への出願方法なども、書類からweb申請に変更するところが増えています。それら最新の情報を、個人で全て追いかけるのは難しいといえます。

塾の無料体験では、最新の受験情報や、文部科学省の指導要領の内容などについても質問すれば教えてもらえます。また最新の入試動向や各高校の進路情報など、データや資料をもらえる場合もあります。無料体験を積極的に利用することで、現在の受験情報についても知識を得られます。「上の子で受験は経験済み」という保護者の方でも情報が古い可能性がありますので、最新の情報を得られることは大きなメリットだといえるでしょう。

塾探しは無料体験で比較してから選ぶ、が正解

塾の無料体験で確認すべきポイント【体験前・体験中】

塾の無料体験で確認すべきポイント【体験前・体験中】
確認すべきポイントを把握した上で、無料体験を利用しましょう

ここでは、塾の無料体験で確認しておきたいポイントを、体験前と体験中に分けて説明します。

体験前(訪問前)に確認したい5つのポイント

塾の無料体験前に、あらかじめ以下のポイントについて、HPなどで確認しておきましょう。

(1)指導方針

塾の指導方針は、最初に説明したように、大きく分けて3つあります。

A 成績向上、内申点アップを図る

B 受験に特化させた内容と進度で志望校への合格を目指す

C 学校の授業を補い、成績の向上を図る

例えば成績が悪く、まずは平均程度まで成績を上げたいと考える生徒がBの方針の塾に入っても、効果はほとんど見込めないでしょう。子どもに合う指導方針かどうかを見極めることが大切です。

(2)授業体制

塾の授業体制は大きく「個別指導塾」「集団指導塾」に分けられます。

同じ個別指導塾でも、「マンツーマン」「講師一人に対して複数生徒」などタイプが分かれます。集団指導塾の場合は一クラス何人なのか、成績別なのか、成績別クラスはどのくらいの頻度でクラス替えが行われるのかなど、塾によってさまざまです。(1)で説明した指導方針の違いと合わせて、あらかじめ確認しておきましょう。

(3)通塾の利便性

通塾が継続できるかどうかは重要です。その塾の最寄り駅や自宅からの距離、学校と自宅の間にあって通いやすいか、保護者が車で迎えに行く場合は駐車場があるかどうかなどを確認しましょう。

(4)合格実績

受験を意識して塾選びをしている場合は、その塾の志望校への合格実績はどの程度か、指導経験はあるかどうかなども確認しておきましょう。全く志望校の合格実績が無い塾は避けたほうが無難ですが、指導経験がある講師が他から異動して在籍しているケースもありますので、合格実績以外の条件が揃っている場合は無料体験をしたうえで、直接聞いてみるとよいでしょう。

(5)授業料

おおまかな授業料はHPやパンフレットでわかるケースもあります。しかし授業の取り方やコースの選び方など、塾によっても料金体系は異なるため、詳しくは無料体験の際に問い合わせることをおすすめします。

各学年ごとの塾費用の相場は以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

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無料体験時に確認したい7つのポイント

(1)塾の雰囲気と子どもとの相性

塾の雰囲気や、子どもと塾との相性は最も大切なポイントです。子どもが「具体的には言えないけれど、なんとなく気に入らない」なら、保護者の方は無理強いしてはいけません。無理に相性の悪い塾に通っていると、勉強に対するモチベーションも下がってしまいます。

(2)授業を担当する講師の印象

(1)とも関連しますが、講師の印象や子どもとの相性、好き嫌いも重要です。どんなに評判の良い人気講師でも、合うか合わないかは人それぞれということを念頭においておきましょう。他人の評価ではなく、生徒本人や保護者の目で判断してください。

(3)授業のわかりやすさ、進め方

授業がわかりやすいか、進度が早すぎないか、講師の口調は聞き取りやすいか、板書を丁寧にしてくれるのかなどは、実際に体験することでしかわからないポイントです。無料体験の間にしっかり観察しましょう。

(4)設備面

教室の広さ、トイレの清潔さと数、自習用のブースがあるかどうか、音読用の防音室があるかどうかなど、設備面をチェックします。女子生徒の場合はトイレが不衛生だからというのも入塾を拒む理由としてあり得ます。また近年では新型コロナウイルス対策が入念にされているかどうかも大切なポイントといえるでしょう。

受験直前になると自習用ブースにお世話になることが多くなります。また近年の英語学習では読む・話すも重要視されており受験にも取り入れられているため、音読用の防音設備があると大変便利です。生徒の目的に合った設備があるかどうかを確認しましょう。

(5)学校の友達や知り合いがいるかどうか

これは、生徒によってはモチベーションアップにつながりますが、逆に知り合いがいないところのほうがいいという生徒もいるため、子どもの希望を聞くことが大切です。

(6)宿題の量

例えば部活を続けており、どうしても限られた時間しか勉強に費やせない場合は、大量の宿題を出されるとこなしきれず、モチベーションが低下してしまいます。子どもの状況などを総合的に見て宿題の量が多すぎないかもチェックしましょう。

(7)面談担当者の印象や進路指導の手法、各種情報量

面談担当者の対応の丁寧さや第一印象、情報をどの程度持っているかなどもチェックします。今後長くお付き合いしていくうえで、何度も面談や相談をすることになるためです。

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塾の無料体験の断り方と注意点

塾の無料体験の断り方と注意点
無料体験後に断っても問題ありませんが、誠意をもって伝えましょう

塾の無料体験を受けてみたものの、子どもに合わない場合も考えられます。その場合は断って問題ありません。

ただ、体験授業は塾側の生徒募集の手段のひとつといえますが、実際に授業をする講師や面談する担当者は体験する生徒のために準備をし、時間を使っています。断る場合でも、感謝を述べて丁寧に、社会人としての礼儀をこころがけた断り方にするとよいでしょう。

また、例えば子どもが中1の頃は相性や都合が合わなくて入塾を見送ったけれど、中3になって再度検討した結果、入塾するというケースもあります。そのような場合でも、最初に断った際に丁寧な対応をしていることでお互いの心象も良く、スムーズに手続きなども進められるでしょう。

断る手段は電話でもメールでも問題ありません。丁寧に、誠意をもって伝えます。今回は入塾しない理由も、差支えのない範囲で答えると、塾側の改善につながるかもしれません。どちらの場合でも、曖昧な返事ではなく、はっきりと意思を伝えましょう

塾の無料体験から入塾までの流れ

ここでは、一般的な申し込みから入塾またはキャンセルまでの流れを見ていきます。なお、塾によって流れは異なりますので、あらかじめ各塾のHPなどで必ず確認してください。

塾の無料体験から入塾までの流れ

step1.塾情報を集める

各塾のHPや比較サイトなどで情報を集めます。2章の「無料体験前のポイント」をチェックしましょう。塾が初めての子どもで不安がっている場合は、いちど保護者の方だけで話を聞きにいくのもよいでしょう。

step2.無料体験を申し込む

無料体験を申し込みます。塾によって、HPからメールで申し込むもの、フォームから入力するもの、電話など方法が異なります。

step3.無料体験を受講する

実際の授業を体験します。2章の「無料体験中のポイント」を参考に、授業内容や、子ども自身に合っているかどうかなどを確かめます。

step4.無料体験後の個別面談を受ける

無料体験が終わったら、担当者との面談を受けます。テストを受けている場合は結果を教えてもらい、今後の勉強方針や、弱点などを教えてもらえる場合が多いです。この際、面談してくれている担当者の対応は信頼できるか、話の内容はわかりやすいか、志望校の情報に詳しいかなどもチェックしましょう。

step5.いくつかの塾を無料体験し比較する

最初の塾で印象がとても良い場合はすぐ決めても問題ありません。ただ、塾は数多くあり、いくつか体験し比較することで子どもに最も合っているかどうかが見えてきます。ある程度条件を絞り込んだうえで、複数の塾を比較して子どもに最適な塾を決めましょう。

step6.入塾手続き(または断りの連絡)

入塾を決めたら、諸手続きの連絡が来ますので手順にそって行います。入塾してからが塾とのお付き合いの始まりです。志望校合格や成績アップなど、目的のために伴走してもらうパートナーとして積極的にかかわっていきましょう。

なお、断り方については4章を参考にしてください。

塾の無料体験で保護者がすべきこととは

出典:文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」(p.34)平成20年8月

文部科学省の調査では、塾へ通ってよかったこと(上図参照)などさまざまなデータが出されていますが、その中の「塾が好きな理由」として「友だちに会えるから」の割合が、中学生では特に多くなっていることがわかります。友だちの存在が入塾、通塾のモチベーションになっていると考えられます。

一方で、「友達と学校が終わってからも会えて遊べるから」「友達に誘われたから、なんとなく」という理由による入塾も時折見られます。そのため塾の無料体験に、子どもが友達と約束して受講し、子どもの判断だけで決めてしまうケースもあるようです。

塾に通う最も大きな目的は、子どもの「勉強への取り組み方」の改善ではないでしょうか。成績を上げる、受験対策をする、学習習慣をつける、苦手科目をなくすなど、目標は子どもによって異なりますが、何よりも「自分で自分の課題を見つけて勉強し、成長する」ことが塾選びの動機となり、塾を利用することで達成できる可能性が高まります。

保護者の方には「子どもには、こうあってほしい」という思いがあるかもしれませんが、まずは子ども自身の希望を聞き、なぜ塾に通うのかを話し合ってみましょう。そして子どもに入塾の意思があるときは、親が全て決めてしまうのではなく、子どもの自主性を尊重しながら、子どもの性格や続けられるかどうかなどを考えてじっくり選んであげてください。

そのためにも、子どもに任せっぱなしではなく、保護者の方も塾に面談に行き、どのような指導をしてくれるのか、子どもにとって良い環境かどうかなどを親の目線でしっかりと確認しましょう。

まとめ

いかがでしたか。この記事では塾の無料体験について以下の内容を紹介しました。

塾の無料体験とは何か

塾の指導方針の違い

塾の無料体験のメリットと注意点、チェックポイント

無料体験受講後の断り方

無料体験から入塾までの流れ

保護者として、塾の無料体験をとおして考えること、すべきこと

子どもに合った塾を選ぶには塾の無料体験を利用し、実際に授業や塾の雰囲気などを体験してから入塾するかどうかを決めましょう。またいくつかの塾を比較する際にも無料体験は便利です。

とはいえ、「初めて塾を選ぶのでどう比較すればいいかわからない」「無料体験をやっているかどうかひとずつ調べるのは手間がかかる」とお悩みの方もおられるかもしれません。そんな方には「塾探しの窓口 」をおすすめします。

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塾のHPやパンフレットの情報、合格実績などのデータだけで入塾を決定するのではなく、無料体験を上手に利用して後悔のない塾選びを行ってください。この記事が保護者様とお子様の塾選びの参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

塾探しの窓口編集部

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