塾は決める前に見学を!外せないチェックポイント8つを解説

更新日 2024.01.22
塾は決める前に見学を!外せないチェックポイント8つを解説

「塾探しを始めたら、塾の数も種類も多くて驚いた」「うちの子に合う塾は、どうやって探せばよいのか」、そんな悩みを持つ親御さんも多いと聞きます。

お子さんが塾を活用し、意欲をもって勉強するようになるためには、塾との相性が重要です。相性を見極めるためにも、入塾を決める前にかならず見学に行きましょう。

この記事では塾の見学でチェックすべきポイントを8つの観点から解説します。見学前の準備事項や有意義な見学にするコツも紹介しています。

お子さんに合う塾を見極めるヒントとしてご活用ください。

お近くの個別指導塾の料金・サポート体制を徹底比較!
【中学生向け】おすすめの個別指導塾14選!編集部が厳選
定期テストの点数を見て「うちもそろそろ塾が必要かな?」とお悩みでしょうか。高校受験に向けて勉強して欲しいと思う一方で、…
詳しく読む

塾は見学してから決めるべき!その理由3つ

実際の様子を知るベストな方法は、行ってみること
実際の様子を知るベストな方法は、行ってみること

「テストまで時間がない」「忙しくて時間がとれない」など、見学をせずに塾を決めたくなる場合もあるでしょう。しかしお子さんの学力を伸ばすには、学びやすい環境が欠かせません。

塾を決める前に見学に行った方が良い理由を3つ解説します。

塾は見学してから決めるべき!その理由3つ

(1) 塾や授業の雰囲気が実感できるから

雰囲気や講師との距離感には、塾の個性があります。「授業中も講師と生徒が活発にやり取りをする塾」「落ち着いて黙々と取り組む塾」などです。

学習環境の雰囲気はお子さんによって好みがわかれます。実際に足を運ぶと、入塾前に相性を判断できるのです。ホームページに書かれている内容が、その塾のすべてとは限りません。百聞は一見に如かずの気持ちで、足を運んでみましょう。

(2) 講師との相性が見極められるから

塾での学びは、相性の良い講師に出会えるかどうかが鍵を握ります。見学に行くと、指導を担当する講師の人柄がわかり、相性を確認しやすくなります。また、授業前後の時間が見られたらラッキーです。授業前後は、素の姿があらわれやすいからです。生徒との関わり方を見てみてください。

入塾した場合に担任になる可能性がある講師と話してみても良いでしょう。話を真摯に聞いてくれるか、お子さん自身が抱く印象はどうかなどは、塾を決める大切な判断材料になります。

(3) 通塾経路の確認になるから

見学の際は、「学校から塾」「塾から自宅」という2つのルートを通ってみてください。意外な危険や、防犯面での懸念点に気づくこともあります。

実際に足を運ぶことで距離感や所要時間も把握でき、移動・帰宅に必要な時間もわかります。

塾見学でチェックしたいポイント8つ

季節講習費や塾内外の環境、振替授業の規則も要チェック
季節講習費や塾内外の環境、振替授業の規則も要チェック

多くの塾では、見学に来た親子に面談を勧めます。見学だけではわからない点や不安に答えるのが目的です。面談や見学で確認しておきたいポイントを8つにまとめました。帰宅してから「聞き忘れた!」とならないよう、事前にリスト化しておくと良いでしょう。

8つのポイントを、それぞれ簡潔に解説します。

(1) 指導方針

指導方針はホームページに書かれていることも多いのですが、あらためて尋ねてみましょう。「どのような関わり方で子どもを伸ばそうとしていますか?」と聞くと、聞きたいことに対する回答が得られます。

会話の流れによっては、指導方針が垣間見られる具体的なエピソードが聞けるかもしれません。

(2) カリキュラム

カリキュラムは、塾の企業秘密ともいえる重要なものです。ホームページに載せていない塾もあるため、見学に行った際はぜひ見せてもらいましょう。

お子さんの現学年から受験までのカリキュラムを見せてもらうと、塾での学習の全体像が見通しやすくなります。

(3) 授業形態

「集団指導塾」「個別指導塾」などは、あくまで一般的な呼称です。授業形態は塾によって異なるため、毎回の授業の流れや指導形態を確認しましょう。

定期テスト前には授業形態が変わる塾もあるため、通常時とテスト前との授業の違いも聞いておくと安心です。

(4) 月謝・費用

費用面はかならず聞いておきたい項目です。ホームページに費用を載せていない塾でも、見学に行くと教えてもらえます。

また、費用は月謝以外にもさまざまな名目で必要になります。「教材費」「季節講習費」「管理費」なども含めた年間にかかる総額を聞くようにしましょう。

(5) オプション講座の有無

通常授業とは別に、さまざまな目的に合わせて「オプション講座」を開く塾もあります。とくに受験学年に多く、「志望校別対策」「土曜特訓」といった名称の講座が見られます。

オプション講座の費用は月謝とは別にかかるケースが多いため、オプション講座の有無と費用、任意参加かどうかも確認します。

(6) 合格実績

合格実績は「その校舎の実績」「お子さんの志望校への実績」の2つの観点で教えてもらいましょう。

塾全体の実績と、校舎の実力とが比例するとは限りません。校舎によって指導の得意不得意もあり、実績に差があるケースもよくあります。

また受験では学校別対策が重要です。お子さんの志望校へ多数の合格者を輩出していれば、志望校対策がきちんと機能していると考えられます。

(7) 校舎内外の環境

塾に行ったからこそチェックできるのが、校舎内外の環境です。校舎環境には塾のあり方が顕著にあらわれます。

校舎は清潔に整えられているか、駐輪場の停め方は整然としているか、共有スペースは使いやすそうかなど、親御さんの目で確認しましょう。また校舎周辺の人通りや夜間の明るさなども見ておくと安心です。

(8) 入塾規約、通塾に当たっての注意点

入塾すると決めていなくても、入塾規約や通塾のルールも確認します。次の3点はかならずチェックしておきましょう。

授業を休んだ場合の振替授業の有無

月謝の支払方法と支払日

年間の授業スケジュール

この3つは塾によってルールが異なります。メモしておくと、塾を比較する参考情報として役立ちます。

塾探しは無料体験で比較してから選ぶ、が正解

塾の見学は予約してから行くのがおすすめ

おすすめの時間帯は「普段の様子」が見学できる平日夕方以降
おすすめの時間帯は「普段の様子」が見学できる平日夕方以降

塾の見学は、行って良い日時を問い合わせてから行きましょう。予約なしで見学に行くと、「先客がいて十分な対応が受けられない」「試験中で、気を遣わなければならなかった」などのケースも考えられるからです。

塾に見学の予約をする方法と、伝えておきたい内容を解説します。

(1) 塾見学の予約方法

塾の見学予約は、見に行きたい校舎に直接連絡するのがベストです。電話、もしくはホームページの問い合わせフォーム、メールなどでコンタクトをとりましょう。

希望の日時を2~3つ用意しておくと、予約がスムーズに取れます。見学日時は平日の夕方以降がおすすめです。学校や部活が終わり塾に来た生徒たちが勉強する「その塾の普段の様子」が見られます。

(2) 予約の際に伝えておきたい内容

見学を予約する際は、次の内容を伝えましょう。

伝えておきたい内容
●お子さんの学校・学年
●(決まっていれば)志望校
●5教科の成績
●勉強面でとくに感じている課題
●見学に行こうと思ったきっかけ

以上の情報を塾に伝えると、お子さんに合うクラスの授業日を案内してもらえたり、面談でお子さんに合った具体的な話が聞けたりする可能性が高まります。

塾見学当日に必要な準備

緊張せず、普段どおりにリラックスして見学してOK
緊張せず、普段どおりにリラックスして見学してOK

初めての塾見学では、どのような格好で行くべきか気になる方も多いのではないでしょうか。持っていくと便利なアイテムや気になる服装など、見学当日の準備を解説します。

塾の見学当日に必要な準備(持ち物・服装)

(1) 持ち物

塾の見学に持っていくと便利な持ち物は、次のとおりです。

アイテム
用途
筆記用具・メモ帳重要事項や気づいた点のメモに。
「塾の資料にメモすればいい」と考えていると、到着後すぐに
見学となった際、書くものがない!となりかねません。
スリッパ土足禁止の塾も多いため。
来客用スリッパに抵抗がある方は、マイスリッパの持参がおすすめ。
クリアファイル塾の資料は紙が多めです。
クリアファイルがあるとバラバラにならずに持ち帰れます。
A4が入るバッグパンフレットや資料の持ち帰り用に。
通知表/テスト結果成績がわかる資料があると、
指導計画を具体的に提案してもらえる場合も。
部活などのスケジュール通塾する場合の曜日・時間帯の確認用に。

(2) 服装

見学時の服装は、普段着で構いません。学校のようにフォーマルな服装を用意しなくても大丈夫です。

お子さんは制服がベストですが、「制服を着ると学校名がバレる」と気にするようであれば、私服で行って構いません。お子さんが私服で行く場合は、派手なものは避けるのが無難です。

(3) 塾見学は親子で行く

塾の見学では、親子それぞれの視点が大切です。

親御さんは「お子さんを安心して預けられそうか」を確認し、お子さんは「意欲的に勉強できそうか、通い続けられそうか」を確認します。そのため見学は親子揃って行くのがおすすめです。

もしどうしても都合が合わない場合は、先に親御さんだけが見学に行きます。良さそうだと感じたら、お子さんが体験授業に行く段取りがスムーズです。

お近くの個別指導塾の料金・サポート体制を徹底比較!

塾の見学をさらに充実させる秘訣5つ

せっかくの見学!見学の意義を120%アップさせるコツ
せっかくの見学!見学の意義を120%アップさせるコツ

塾の見学や面談の時間は限られています。5つのポイントを押さえた事前準備をしておくと、短時間でも実りの多い見学となります。

塾の見学前にやっておきたい準備を解説します。

塾の見学をさらに充実させる秘訣5つ

(1) 時間的な余裕を持って出かける

塾には、予約した時間から少し余裕を持って到着するように行きましょう。

時間的な余裕があると見学で聞きたいことの再確認もでき、コンビニや書店、文具店など通塾に欠かせない店舗の位置も確認できます。

通りの反対側などから塾の入り口が見える場合は、入っていく生徒の様子を見るのもおすすめです。生徒が活気と意欲に満ちた表情で校舎に入っていく塾は、きっと信頼できるでしょう。

(2) 質問したい項目をまとめておく

塾に問い合わせたい内容は、事前にまとめメモしておきましょう。どの塾にも共通するチェック項目は、次のとおりです。参考にし、ご自分なりのチェックリストをつくってみてください。

項目
内容
クラスの人数●1クラスの人数(集団授業塾)
●同時に指導を受ける人数(個別指導塾)
質問●授業に関する質問ができるタイミング
●学校の勉強や宿題に関する質問は可能か
自習室●自習室の有無
●利用ルール
●利用できる時間帯(土日祝日の開放状況)
●自習室で学習している内容の質問可否
講師●プロ講師と学生講師の割合
●講師を選べるか
定期テスト・受験対策●テストや受験に向けての特別対策の有無
●対策がある場合、通塾日が増えるか
●特別対策の費用
保護者面談●保護者面談の頻度、回数
●提供される情報の内容
●保護者から面談の希望は出せるか

(3) 本人の意志もよく確認する

見学に行く前に、お子さん本人の意志も確かめておきましょう。

塾に行くことについてどう考えるか聞くのはもちろん、勉強や受験に対する課題意識・意欲について話すのも大切です。

自分には危機感がないのに、焦る親に無理に連れて行かれた場合、見学に主体的になれずかえって勉強に対する反発心を抱かせてしまうおそれもあります。

お子さん自身が勉強や受験をどう考えているか、問題意識を持っているのかを確かめてください。その解決策として通塾があり、そのための「見学」であると理解しておくことが大切です。

(4) 実際に授業がある時間帯に行く

塾の見学は、実際に授業が行われている時間帯に行きましょう。平日なら夕方以降、土曜なら午後以降です。「授業の邪魔になるかな?」と心配する必要はありません。生徒も講師も、こちらが案じるほどは授業の見学者を気にしないものです。

また、できれば「定期テスト2週間前からテスト当日まで」は避けるようにしましょう。テスト前は特別対策授業として、別のカリキュラムに取り組む塾が多いからです。普段は個別に指導している塾が全体指導になるなどのケースもあり、通常期の様子が把握しにくくなります。

(5) 気に入ったら体験授業を受ける

塾から、「せっかく見学にいらっしゃるんですから」と体験授業も受けるよう勧められるかもしれません。見学し、良さそうだなと感じたら体験授業を受ける心づもりでいて大丈夫です。

体験授業は、見学で気に入った塾から順番に受けてみてください。一番印象が良かった塾の体験授業を最初に受けると、もっとも良さそうな塾を基準にして、他の塾を比べられます。

塾の無料体験で得られる5つのメリット!体験後の断り方も解説
「内申点の上げ方や得意科目の伸ばし方などをもっと具体的に知り、子どもに自信をつけさせたい」と考え、塾の利用を考える保…
詳しく読む
塾への資料請求が不安な方へ | 電話がくる本当の理由と正しい対処法を解説
「子どもを塾に通わせたいけれど、しつこい営業電話は受けたくない」 「同時にいろいろな塾に資料請求できるなら便利だけ…
詳しく読む

お子さんに合わないと感じたら入塾を断ってOK

塾の見学の目的は、「塾の様子を知る」「お子さんとの相性を確かめる」です。見学してみてお子さんに合わないと感じたら、体験授業や入塾のお誘いははっきり断わって構いません。わずかに感じた不安に目をつむり、なんとなく入塾しても、「やっぱり違った」という結果になりやすいものです。

相性を確かめるために見学に行く意識を忘れずに、冷静に判断しましょう。

まとめ

塾は、一度始めると卒業・合格まで通い続けるのが一般的です。見学では、親御さんは「安心してわが子を預けられそうか」、お子さんは「目標達成まで頑張り続けられそうか」という点の印象を大事にしましょう。

またテストや受験前などの特別対策の日数より、通常授業の回数の方が多くなります。「普段の様子」を見るためにも、テスト前を避け、授業が行われている時間に行くようにしましょう。

見学の前に塾のパンフレットを見て比較したい親御さんは、「塾探しの窓口」をご利用ください。お住まいの地域で口コミ評価の高い塾へ、一括で資料請求ができます。

塾探しは無料体験で比較してから選ぶ、が正解
中学生におすすめの塾15選【高校受験対策&定期テスト対策】
中学生が学ぶ内容は同じ義務教育でも小学校より格段にレベルが上がります。また生徒によってはさまざまな要因で教科ごとの得…
詳しく読む
【タイプ別】小学生におすすめの塾14選!選び方のコツも解説
小学生のお子さまに塾を検討しているけれど、ホームページやチラシを見ても、どの塾も同じに見えて決められない…、とお悩みで…
詳しく読む
高校生におすすめの塾14選!【大学受験対策&テスト対策】
高校生になると、勉強の目的やレベルも千差万別です。学校での勉強以外に、自分の進路に必要な学びを求めて塾や予備校に通う生…
詳しく読む

この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

塾探しの窓口編集部

学習塾の口コミ比較サイト「塾探しの窓口」が運営。初めて塾を探されている保護者に向けて、塾を探す上での基礎知識や塾選びを成功に導くためのポイント等を、わかりやすくお届けします。

ページの上部へ