【中学英語】to不定詞とは?名詞的/形容詞的/副詞的用法を解説

更新日 2023.04.01
【中学英語】to不定詞とは?名詞的/形容詞的/副詞的用法を解説

不定詞は、英語の基本的な文法の一つであり、重要な要素の一つです。

不定詞を苦手としている中学生は少なくありません。不定詞をきちんと理解することで、英語の文法や長文読解のハードルが下がり、高校受験対策もスムーズに進めることができます。

ここではおもにto不定詞について、名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の違いなどを、例文や練習問題を使いながら詳しく解説します。

to不定詞とは

to不定詞の意味や用法を知っておこう
to不定詞の意味や用法を知っておこう

英語における不定詞には、”to”と動詞の原形から構成される「to不定詞」と、動詞の原形のままの「原形不定詞」があります。特に中学で習う重要な不定詞は「to不定詞」です。

【豆知識】「不定詞」の「不定」ってどういう意味?
「不定詞って、どうしてこの名前なの?」と不思議に思うかもしれませんね。
 
動詞は、主語や時制によって形を変えますが、このような影響を受けない動詞の用法を「制限を受けないもの、定まらないもの」=「不定詞(英語ではInfinitives)」としています。toがつくものをto不定詞、そのままの形のものを原形不定詞といいます。

「I can go. / I want to go. における go,to go のように人称・数・時制・法などの限定を受けない動詞形; to のつくものを to‐infinitive (to 付き不定詞), to のつかないものを bare [root] infinitive (原形不定詞)という.」

weblio英和辞典・和英辞典

to不定詞と原形不定詞

to不定詞

to不定詞は、動詞の原形の前にtoを付けた形で表され、名詞、形容詞、副詞など、様々な役割を持つことができます。

(例)I want to play soccer.
この文では、”to eat”というto不定詞が「(サッカーを)すること(を)」と名詞のような意味になり、これは動詞”want”の目的語になります。

詳しくは「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」、それぞれの用法の章でのちほど解説します。

原形不定詞

原形不定詞とは、toを付けずに動詞の原形を直接使う用法です。

中学で学ぶ原形不定詞は、主に使役動詞、知覚動詞を使った構文になります。後ほど詳しく解説します。

to不定詞の働きと3つの用法

中学での不定詞の学習は、to不定詞における「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」の、3つの用法が中心になります。以下に代表的な使い方を紹介します。

to不定詞の名詞的用法

to不定詞の名詞的用法は「~すること」という意味になる
to不定詞の名詞的用法は「~すること」という意味になる

不定詞は元は動詞ですが、toをつけることで名詞のような働きをするものを名詞的用法と呼びます。

日本語で考えてみましょう。「動く」だと動詞ですが「動くこと」と「こと」を後ろにつけると、名詞の扱いになりますよね。不定詞の名詞的用法は、中学英語ではほとんどの場合「~(する)こと」と訳します。

(例1)I want to play tennis.

この「want to~」を使った文は、小学校の英語で「~したい」と学んだのを覚えている人もいるかもしれません。そのためなのか、「『~すること』になっていないので、名詞ではないのでは?」と質問してくる生徒がときどきいます。

この文を直訳すると「テニスをすることを望む」となりますね。それを自然な日本語にして「テニスがしたい」と訳しているだけなので、不定詞の用法としては名詞的用法となります。

(例2)To study is important.(勉強することは大切です。)

(例3)She likes to read books.(彼女は本を読むことが好きです。)

(例4)Her dream is to be a doctor.(彼女の夢は医者になることです。)

(例5*)It is important to study.(勉強することは大切です。)

例5は、例3を形式主語Itを使った構文にしたもので、意味は同じです。この構文ではItがto不定詞以下を指しています。高校受験でよく出る問題ですので覚えておきましょう。

to不定詞の形容詞的用法

to不定詞の形容詞的用法は「~するための」「~すべき」という意味になる
to不定詞の形容詞的用法は「~するための」「~すべき」という意味になる

形容詞のような働きをするto不定詞です。

形容詞は日本語でも英語でも、主に名詞を修飾する品詞です。例えば「あれは大きい車です。」の「大きい」は「車」という名詞を修飾(=詳しく説明)しているので、形容詞です。(That is a big car.)

「~するための」「~すべき」と訳せることが多いのがto不定詞の形容詞的用法です。

いくつか例文を見てみましょう。

(例1)I need a pen to write with.(書くためのペンが必要です。)

“to write with” は、名詞 “pen” を修飾する形容詞的なto不定詞です。「書くための」と訳せます。

※withは「それを使って」という意味でwriteとセットで使われてイディオムになっている

(例2)I can bring for you something to drink.(あなたに飲み物を何か持ってこれます。)

直訳すると「飲むための何かを持ってくることができる」となります。

この「something to +原形不定詞」は、不定詞の形容詞的用法の代表的なフレーズです。覚えておきましょう。

(例3)She bought a dress to wear to the party.(彼女はパーティーに着ていくためのドレスを買った。)

※to the party は前置詞句

【豆知識】
英語では、修飾語句が複数になると名詞の後ろに置かれることが多くなります。必ず名詞の「前」にあるわけではありません。
 
The baby laughing in the bed is very cute.(ベッドの中で笑っている赤ちゃんはとてもかわいい。)
 
このlaughingは「動名詞」といい、to不定詞の名詞的用法と同じように名詞的な役割をします。この文では最初の tha baby を修飾しています。

to不定詞の副詞的用法

to不定詞の副詞的用法には3つの意味がある
to不定詞の副詞的用法には3つの意味がある

副詞のような働きをするto不定詞を「副詞的用法」といいます。

副詞とは、主に動詞や形容詞を修飾する役割を持っています。日本語で考えるとわかりやすいこともあります。

小学校で学んだ”run fast”や”cook well”の、動詞の後ろについている単語は副詞です。「速く走る」「上手に料理する」と、それぞれ「走る」「料理する」を修飾していますね。

ほかに小学校で学んだ副詞の代表的なものに、頻度を表す語があります。

”I sometimes play video games.”(私はときどきテレビゲームで遊ぶ)では、sometimesが副詞で、「遊ぶ」を修飾しています。

中学英語で扱われる副詞も、この2つを最初に覚えましょう。

さて、不定詞の副詞的用法は、「目的」を表すものと「理由・原因」を表すもの、「結果」を表すものの大きく3つに分けられます。

「目的」を表す副詞的用法の基本の訳し方は「~するために」となります。

(例1)She went to Australia to study English.(彼女は英語を勉強するためにオーストラリアへ行った。)

これと同じ例文に以下のようなものがあります。

(例2)I ran to catch the train.(私は電車に乗るために走った。)

(例3)She woke up early to study.(彼女は勉強するために早起きした。)

「理由・原因」を表す副詞的用法の基本の訳し方は「~して」「~なので」となります。(訳し方は状況や文の前後によって変わるため、一例です)

(例4)I’m glad to see you here.(ここであなたに会えて、うれしいです。)

(例5)His mother was sad to hear the news.(彼の母親は、その報せを聞いて悲しんだ)

「結果」を表す副詞的用法の基本の訳し方は「~して」となります。

(例6)My son grew up to be a doctor.(私の息子は、成長して医者になった。)

例6では「私の息子は医者になるために成長した」と訳せなくもなく、またその訳し方のほうが副詞的用法とわかりやすい人もいるかもしれません。

しかし本来の意味としては、前から順に意味を取り、「成長した結果、医者になった」とするほうが自然です。

to不定詞では、特に副詞的用法と形容詞的用法の違いがわかりにくい生徒も多いようです。それぞれの意味と使い方、よく出てくるフレーズをしっかり覚えましょう。どちらも3つぐらい、例文を覚えておくことをおすすめします。

原形不定詞の用法と構文

to不定詞とともに、「原形不定詞」についても解説します。代表的な二つの構文を覚えましょう。

原形不定詞とは?to不定詞との違い

中学で学ぶ不定詞は、基本「to+動詞の原形」のto不定詞ですが、不定詞の働きをしながらtoがないものもあります。これを原形不定詞といい、名前のとおり動詞の原形です。

原形不定詞は、主に以下の2つの構文で出てきます。(助動詞の後ろの動詞の原形も不定詞ですが、ここでは割愛します)。

(1)知覚動詞+目的語(人)+原形不定詞
(2)使役動詞+目的語(人)+原形不定詞

原形不定詞の2つの構文

(1)「知覚動詞+目的語(人)+原形不定詞」の構文

(例1)I saw the baby cry.(私は赤ちゃんが泣いているのを見た)

知覚動詞とは、感覚を表す動詞です。いわゆる「五感」と言われるものなどです。

see、look at、watch(見る)
hear、listen to(聞く)
feel(感じる)
smell(匂う)
taste(味わう)

このほか、notice(気付く)なども知覚動詞として扱われます。

知覚動詞の後ろは人が目的語に置かれ、その後ろに動詞の原形=原形不定詞が置かれます。意味は「(人)が(原形不定詞)しているのを(知覚動詞)した」となります。

(2)「使役動詞+目的語(人)+原形不定詞」の構文

(例2)
I made her clean this room.(私は彼女にこの部屋を掃除させた)
I had her clean this room.(私は彼女にこの部屋を掃除させた)
I let her clean this room.(私は彼女にこの部屋を掃除してもらった)

使役動詞とは人を使役する、つまり「〜させる」「~してもらう」という動作を求める動詞です。

使役動詞で原形不定詞を使うものはmake、have、letの3つを覚えておきましょう。

使役動詞構文の語順は、使役動詞の後ろに人が目的語に置かれ、その後ろに動詞の原形=原形不定詞が置かれます。意味は「(人)に、(原形不定詞)させる」となります。使役動詞自体が「させる」の意味を表します。

意味としては、make>have>letの順で強制力が強くなります(makeが最も強制的)。

なお、getも「~させる」の意味になりますが、原形不定詞ではなく、to不定詞を使いますので注意が必要です(書き換え問題で出されることがあります)。

(例2)をgetと使うと以下のようになります。

I got her to clean up this room.

まとめ

中学英語のto不定詞について解説しました。また原形不定詞についても追加で解説しています。

to不定詞は中学英語のターニングポイントといえるかもしれません。文法問題では書き換えや並べ替えで頻出となっています。また長文読解問題でも、文中にさまざまな形で現れます。

to不定詞の出題範囲やパターンは多岐にわたるため、なかなか得点できない、苦手意識があるという場合は、塾通いも検討してみてください。英語が苦手な中学生は多く、英語だけ塾に通っているという生徒も少なくありません。自分一人で悩んでいるより、プロの手を借りて効率よく勉強してください。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

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