私立中高一貫校生におすすめの塾13選!活用法・注意点も解説

更新日 2024.10.01
私立中高一貫校生におすすめの塾13選!活用法・注意点も解説

私立中高一貫校に合格したものの、入ってみたら学校の勉強が難しい上に進むのが速く、お子さんの様子が心配になってはいないでしょうか。高校受験がないのが中高一貫校の利点とはいえ、その先に控える大学入試を見据えると不安が募る親御さんも少なくないと聞きます。

今回は中高一貫校生が学校対策や受験に向けて通塾する際におすすめの塾をご紹介します。通塾のメリットや注意点もまとめましたので、参考にしてくださいね。

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目次

私立中高一貫校生は塾に通うべきか

通塾は基本的に不要だが、塾を検討した方が良いケースもある
通塾は基本的に不要だが、塾を検討した方が良いケースもある

高校受験がない中高一貫校生に、本来塾は必要ありません。学校の授業カリキュラムがしっかり組まれており、高校進学も基本的に保証されているからです。

ただし、「学校の授業についていけない」「成績が低迷している」といった場合は、高校進学後の大学受験で苦戦してしまう可能性が高いため、早めに塾で対策した方が良いでしょう。

また中高6年間を同じ仲間と過ごすためマンネリしやすく、一度やる気が下がってしまうと取り戻しにくいとも言われます。勉強面での刺激が欲しい場合も、塾という学校外の環境に身を置くのはおすすめです。

私立中高一貫校生が塾で得られるメリット

塾の利点は、学校や目標に合わせた指導が受けられること
塾の利点は、学校や目標に合わせた指導が受けられること

中高一貫校生が塾に通うと得られるメリットは、どのようなものがあるでしょうか。大学受験・苦手克服・学校対策・勉強環境という4つの視点から解説します。

私立中高一貫校生が塾で得られるメリット

(1) 大学受験に向けて体系立てられた勉強ができる

多くの中高一貫校生は、大学受験を見据えているはずです。塾に通うと、受験に向けて体系立てられた勉強ができるというメリットが得られます。

東大・京大・早慶大などの難関大学医学部などを志望していて、受験がハイレベルな戦いになるとわかっている場合は特に、塾を利用して早期から大学受験にターゲットを置いた勉強を開始するのがおすすめです。志望大学・学部に合った対策や演習のための時間が確保できます。

受験勉強にフライングはありません。ライバルに先んじての早期通塾は、受験における優位性となってくれます。

(2) 苦手科目・分野を集中的に勉強できる

中高一貫校では、難しい授業がスピーディーに展開されます。分からない箇所があってもどんどん授業は進んでいくため、気づいたら苦手教科になっていた…というお子さんも多いようです。学校の勉強についていくことだけを頑張っているのでは、苦手対策が後手になるケースもあります。

塾では苦手克服のための勉強を集中的に行うことも可能です。特に個別指導塾は授業の内容も生徒一人ひとりに合わせてくれるため、自分のペースで苦手科目と向き合えます。

(3) 学校の授業や定期テストに向けた対策ができる

学校の授業のフォローや定期テスト対策を得意とする塾もあります。学校の授業スピードが速くて理解できない、テスト範囲が広くて手が回らないといった悩みがあるならば、ぜひ塾に相談してみましょう。学校ごとの教科書や進度に合わせてしっかり理解できるように、またテストで良い成績がとれるように指導してくれます。

授業への参加態度や定期テストの成績は内申点にも影響しますから、推薦入試などで大学受験を目指す場合にも通塾は有効な対策だと言えます。

また大学付属の中高一貫校では、成績順に進学する希望学部が振り分けられます。成績が悪いと、人気の無い学部や、自分の志望していない学部に進学せざるを得なくなってしまいます。希望の学部があるならば、中高の成績は一定以上を維持できるように塾を利用するのも一つの方策です。

(4) 勉強に集中できる環境が手に入る

塾には静かに集中して勉強できる環境が整っており、居心地の良い勉強場所が手に入るのもメリットです。多くの塾が備える「自習室」も、通塾理由の上位にくるほど生徒たちから人気を集めています。

また中高一貫校では6年間を同じ仲間と過ごすため、マンネリしがちです。塾には年齢も学校もさまざまな仲間が集まるため、新鮮な刺激となりモチベーションアップも期待できます。

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私立中高一貫校生におすすめの塾は?編集部が選んだ13選を紹介

中高一貫校生には「一貫校生向けの対策が可能な塾」がおすすめ
中高一貫校生には「一貫校生向けの対策が可能な塾」がおすすめ

一貫校は公立中高とは進度も教科書も異なるため、一貫校生専用のカリキュラムや指導力を持つ塾を選ぶことが大切です。私立中高一貫校生におすすめの13塾ご紹介します。

(1) 中高一貫校専門 個別指導塾WAYS

中高一貫校専門 個別指導塾WAYSの特徴

「中だるみ中高一貫校生の専門塾」がコンセプトの塾が個別指導塾WAYSです。授業スピードについていけない、苦手教科ができてしまったなど、自力では対策が難しい一貫校生特有の悩みを解決してくれます。

授業は1回120分と長めですが、塾だけで勉強を完結できるメリットがあります。宿題はなく、中高一貫校に精通した講師が勉強のやり方から解説、成績を伸ばす指導まですべてを塾で行います。使う教材も「プログレス21」や「ニュートレジャー」、「体系数学」など中高一貫校専用のもので、定期テスト直結の学習が進められます。

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(2) 個別教室のトライ

個別教室のトライは全国約650教室!1対1授業の個別指導塾

個別教室のトライは、マンツーマン指導で自分のペースに徹底的に合わせて勉強できます。AI技術を活用した「AI学力診断」をいち早く導入し、カリキュラムの精度向上に努めているのも、トライならではの特徴です。地域の学校や受験情報に精通した校舎専属の「教育プランナー」が、指導の質をさらに高めます。

マンツーマンの強みは、授業の計画や進度を一人ひとりに合わせられることです。塾の授業を中高一貫校のペースに最適化でき、テスト対策から大学受験対策まで万全の計画で取り組めます。

すべての教室は自習室を完備しており、塾生は開校時間内に自由に利用できます。自分に合う学習計画と集中できる環境を手に入れ、成績アップに邁進したい中高一貫校生におすすめの塾です。

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(3) 東京個別指導学院関西個別指導学院

【東京個別指導学院】ベネッセグループの個別指導塾。『まなび方』を育て、『自学力』を伸ばす。

私立中高一貫校は、学校ごとに教科書や進度が異なります。塾には最新の学校情報を十分に収集し、指導に反映するスピード感が大切です。

教育業大手・ベネッセのグループ塾である東京個別指導学院関西個別指導学院は、スケールメリットを生かして学校別の情報を収集。計画どおりに実力を伸ばす、適切な指導が受けられます。内部進学に必要な成績の確保や、宿題のサポートも万全。内申点アップも狙えます。

私立中高一貫校別のテスト対策も、東京個別指導学院・関西個別指導学院が得意とする指導です。学校ごとの過去問分析により、出題傾向にピタリと合ったテスト対策補講で成績を向上させましょう。

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(4) 代々木個別指導学院

代々木個別指導学院は、「認める」「ほめる」「励ます」指導で、やる気と自信を育み、自分で考える力、やりとげる力を培います

代々木個別指導学院は、生徒の個性と自主性を伸ばす指導に定評ある塾です。高い指導力と人間性を持つ講師陣が、生徒一人ひとりと真剣に向き合い、学習の意義を一緒に考えます。「学習に向き合う姿勢を整えたい」「実力がつく勉強法を知りたい」、そんな中高一貫校生におすすめです。

また、一貫校の授業進度に合わせるため、勉強の効率を上げる方法も指導します。勉強の敵「わかったつもり」を撃破する反復学習システムや、わからなくなった根源に立ちかえるリターン学習法など、独自の学習ノウハウも豊富。代々木個別指導学院なら、自分のペースで無理なく、そして効果的に勉強を進められるでしょう。

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(5) 個別指導WAM

地域密着のWAMだから学校のテスト対策はお任せください!

個別指導WAMは、全国に教室を展開する大手個別指導塾です。全国ネットワークによる情報収集力をもちながら、一つひとつの教室は地域に密着。近隣の学校情報に精通しており、傾向に特化した対策で成績を上げます。

カリキュラムは生徒一人ひとりのニーズと現状を踏まえて、個別に作成します。中高一貫校生の多様な目標に対応できる、指導力に長けた講師が授業を担当。定期テスト対策から内部進学対策、また学校の補習や課題への対応も可能です。

勉強の仕方や勉強習慣に悩む中高一貫校生も、個別指導WAMにご相談ください。学校のペースについていくための勉強法から、自習室利用まで、幅広くサポートします。

お近くに個別指導WAMの教室がない場合は、オンライン家庭教師WAMがおすすめです。WAMの対面指導とかわらない授業を、全国どこにいても受けられます。

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(6) トライのオンライン個別指導塾

【トライのオンライン個別指導塾】全国No1のマンツーマン指導を、好きな場所から

トライのオンライン個別指導塾は、定評あるトライの家庭教師指導をオンラインで受講できるサービスです。在籍する講師は33万人、中高一貫校や難関大出身の講師も多く、学校や受験の現状を知り尽くした的確な指導が受けられます。

毎回の授業が講師の主観に頼ることのないよう、経験豊富な教育プランナーがつくのもトライのオンライン個別指導塾の特徴です。学校のテスト対策や内部進学対策、内申点対策など、どのような悩みも相談してみてください。

月々1万円台からという受講料のコスパも魅力的。他塾との併用、部活との両立も可能です。

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(7) 個別指導スクールIE

授業も講師もテキストも、すべて一人ひとりに合わせた完全オーダーメイドの個別指導、それがスクールIE

中高一貫校は、学校ごとにカリキュラムや進度、課題が異なります。公立中高以上に、各学校に即した指導が重要なのは言うまでもありません。学校、さらに個人ごとに異なる中高一貫校生の悩みを解決するには、オーダーメイド指導に定評ある個別指導スクールIEがおすすめです。

スクールIEは、生徒一人ひとりの個性や課題を明確にするため、独自の診断ツールを開発。診断結果に基づいて指導方針や学習計画を立案します。客観的な診断が、自分でも気づけない根本的な課題を発見します。

通塾の曜日や日数、時間帯もすべて選べます。他の塾や習い事と両立したい中高一貫校生にもおすすめです。

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(8) 大学受験ディアロ

大学受験ディアロは、インプット⇄アウトプットの対話式トレーニングで学ぶ大学受験専門・個別塾です

大学受験ディアロは、生徒が講師に学習内容を説明するスタイルの個別指導塾です。学んだ知識を実戦的にアウトプットする経験を通じて、真の理解と本番で解ける力を養成します。

中高一貫校の速く、濃密な授業は、学習内容の消化不良を起こすことがあります。「日々、学校の授業を聞くのに精いっぱい」「本当に身についているのか不安」という中高一貫校生は、ぜひディアロの授業を体験してみてください。

ディアロの授業は、「自分の言葉によるプレゼン」「講師との対話」という2本立てで進みます。授業中は、脳内が常にフル回転!次々と気づきや発見が生まれ、勉強がどんどん面白くなっていくはずです。

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(9) 河合塾

大学受験の大手予備校である河合塾には、中高一貫校生を対象としたコースが3つあります。大学受験を中心に、目的に合わせて選べる点が魅力です。

◎ MEPLO

東大現役合格を目指す中高一貫校生のためのコースです。プロ講師とチューター、現役東大生が生徒をフォロー、授業は少人数制で行われます。

◎ K会

少人数で学ぶ無学年制のクラスです。数学・英語・情報科学・物理から自由に講座を選択でき、大学で学ぶ高度な内容にも触れられます。

◎ 中学グリーンコース

大学受験に強い河合塾のオリジナルカリキュラムで学べる、一貫校生のためのコースです。地域ごとに開設されています。

(10) 早稲田アカデミー

早稲田アカデミーの一貫校生向けコースは、中1~中3生を対象とした「大学受験コース」と、高校生向けの「大学受験部」の2部構成です。東大や早慶・上智、国公立大医学部などの最難関大学への合格を目指し、早い段階から土台の完成を目指します。

「大学受験コース」は学力・志望校別によって少人数編成されたクラスで授業が行われ、ハイレベルかつハイスピードに進みます。できるだけ早く基礎学力を完成させ、実戦演習を十分に確保できるカリキュラムが特徴です。

また、保護者会など受験情報を伝えるイベントも数多く開催されます。

(11) アイ・シー・イー私立専門塾

アイ・シー・イー私立専門塾は、私立の一貫校生を専門に指導する塾です。中高一貫校生を対象とする「中高生コース」では、私立学校で使われることの多い教材に合わせたカリキュラムで、生徒のペースに合わせた指導が行われます。学校の授業や定期テストに合わせ、教科書内容の理解にも重点をおいています。

小論文の書き方から丁寧に教えてもらえる「アカデミー小論文講座」や、英数国理に対応した「定期試験対策講座」など、学校で困りやすい課題を解決する講座も見逃せません。高1の冬に英検準1級合格を目指す英検講座も人気があります。

(12) 個別指導のアプロット

個別指導のアプロットは、プロ講師の授業をマンツーマンで受けられる塾です。中高一貫校専門のカリキュラムがあること、さらに個別指導であることの利点を活かし、変則的な学校進度にも柔軟に対応可能。定期テスト後には個別面談を実施し、課題発見と対策・計画を生徒と一緒に考えることも大切にしています。

「四天王寺コース」「清風コース」など、学校別のコースがあるのも特徴です。学校の教科書に合わせた授業や先取り学習も自由自在。生徒一人に担任が役割別に4人つくため、勉強や受験、また保護者からの相談にも細やかに対応しています。

(13) 研伸館プライベートスクール

研伸館プライベートスクールは、中高一貫校生や高校生など、大学受験を目指す生徒を専門に指導する塾です。講師には中高一貫校から難関大に合格した経歴を持つ人物だけを採用し、実体験に基づいた説得力のある指導を大切にしています。

生徒1~2人に講師が1人つく個別指導スタイルのため、受講回数や受講科目は自由に設定可能。定期テスト前に苦手科目を補強したいといったニーズには「補習制度」もあります。AI教材を使った学習や推薦・総合型選抜に向けた対策など、目的に合わせて選べる多彩なコースラインナップも魅力です。

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塾に通うなら知っておきたい、学年別学習の要点

進度と内容のポイントを押さえれば、勉強効率がさらにアップ
進度と内容のポイントを押さえれば、勉強効率がさらにアップ

塾を利用して勉強する、その効果を最大化するためには、学年別の要点を押さえることが大切です。「いま、何のために、どのような内容に取り組むべきなのか」を知っておくと、先を見通しての勉強が可能になります。

私立中高一貫校生が知っておきたい、学年別の勉強のポイントを解説します。

【中高一貫校生】塾に通うなら知っておきたい、学年別学習の要点

(1) 中学1年生・学習のポイント

中1では、「中高一貫校の授業内容と進度、課題に慣れる」「大学受験を自分ごととして考えられるようになる」の2点がポイントになります。

勉強は、まずは学校の授業に軸を置きましょう。塾では、学校の教材の使い方やわからない問題があったときの対処法、予習・復習といった「中高一貫校の勉強のやり方」を教えてもらいます。

また、学校では早くも、大学受験を意識した指導が始まるはず。塾が持つ情報を積極的に活用しつつ、将来の夢や目標の明確化、大学で学べることのリサーチなどを進めましょう。

(2) 中学2年生・学習のポイント

中2は、中学の学習内容が修了します。自分の得意不得意や将来の夢が、徐々に明確になる学年でもあります。中3から始まる高校の学習内容を見据え、進むべき道を決める1年になることを押さえましょう。

苦手教科は、塾の集中特訓や季節講習を活用して克服しておきたいところ。また、得意教科の検定を受けたり、課外活動に取り組んだりして、実績を残すことも検討してください。大学受験でアピールできる好材料になります。

(3) 中学3年生・学習のポイント

中3になると、学年内の学力差が顕著になります。周りに先んじたい場合は、自由にカリキュラムが組める塾を利用して、高校の内容を先取りしても良いでしょう。教科書の内容を早く終わらせられるほど、受験レベルの演習にじっくり取り組めます。

成績が伸び悩んでいる教科が固定されてきたら、志望大学の具体化や絞り込みを検討しても良い時期です。塾は、得意教科で受験できる大学を探す相談にも乗ってくれます。

(4) 高校1年生・学習のポイント

高校の学年に入ると、大学受験が一気に現実味を帯びてきます。一方で、学校の授業も難しくなり、テストや課題に追われる日々に疲れが見えるかもしれません。「中だるみ」と呼ばれる、気の抜けた日々を送る中高一貫校生も見られる学年です。

この学年は、保護者と塾の連携が重要です。お子さんの様子を塾に連絡し、モチベーションをあげる指導を要請しましょう。親には言えない悩みを抱えていそうな場合は、塾をお子さんのメンタルサポーターとして活用する方法もあります。

(5) 高校2年生・学習のポイント

いよいよ、高校の学習範囲が修了します。この先に待つのは、大学入試に向けた膨大な演習です。高3の1年間を大学入試に向けて効果的に活用するためにも、高2では受験に必要な全科目の総復習をしておきましょう。

高3にスムーズに入るための特別カリキュラムを、塾に組んでもらうのもおすすめ。家庭学習も含め、短期間で効率良く全体を網羅できる学習計画を立ててもらいましょう。

苦手教科を克服する、最後のチャンスでもあります。

(6) 高校3年生・学習のポイント

高3の1年間は、受験本番を想定して具体的な学習を進めます。これまで作ってきた基礎を踏まえ、過去問が解けるレベルに完成させましょう。この学年のライバルは、既卒生です。本番を経験し、問題集を何周も終わらせている、そんな既卒生に勝つイメージを強く持ってください。

併願校を具体的に決めて、併願校対策も同時進行させます。対策する範囲が多岐に渡るため、受験指導経験が豊富な塾のサポートも積極的に利用します。

 私立中高一貫校生が通塾する際の注意点

中高一貫校生が、学校と塾を両立させるのは簡単ではない
中高一貫校生が、学校と塾を両立させるのは簡単ではない

中高一貫校生の通塾には、メリットもありますが注意すべき点もあります。「塾に通う」と決める前に考えておくべきポイントを5つ解説します。

私立中高一貫校生が通塾する際の注意点

(1) 目的は明確になっているか

「なぜ塾に通うのか」「何を目指して通塾するのか」など、目的が明確になっているか考えておきましょう。

目的は学習計画の指針となるだけではありません。勉強やモチベーションの原動力にもなります。塾の勉強が大変になっても、「あの大学に行くために頑張っているんだ」と考えれば、やる気も出てくるというものです。不明瞭な目的は挫折の原因にもなりますから、はじめに「なぜ通塾するか」は必ずはっきりさせておきましょう。

(2) 学校と両立できるか

学校との両立は、「勉強量」「通塾時間」の2つの視点から検討します。

中高一貫校は学校の予習・復習や課題だけでもかなりの勉強量です。塾の勉強が加わってもやっていけそうか、冷静に考えてみましょう。過密すぎるスケジュールは、すぐに破綻します。無理なく両立できる計画を考えることが大切です。

また学校・塾・自宅の位置関係によっては、移動時間も考慮しなければなりません。移動時間が多いと、体力的に厳しいことになり、体調不良などを引き起こしてしまうおそれもあります。

(3) 通う私立中高一貫校に合った勉強が可能か

私立中高一貫校は、使う教科書や教材をはじめ、カリキュラム、定期テストの時期など、学習のすべてが公立学校とは異なります。また、進度や扱う単元の順番も、学校によってさまざま。ある程度、同じ方針で指導が可能な公立の中高とは、事情が大きく異なります。

選んだ塾が「通う中高一貫校に対応した学習」が可能かどうかで、成果が左右されます。同じ学校の生徒が通っているか、学校の進度や授業内容に即した指導が可能か、事前にしっかりチェックしておきましょう。

(4) 私立中高一貫校に詳しい指導者がいるか

私立中高一貫校生の学校事情や苦労、内部進学のノウハウなど、私立中高一貫校に通った経験がある人でなければわからないことは、たくさんあります。塾を利用して成績をあげ、志望大学への合格を狙うなら、自身も私立中高一貫を卒業し、実態を熟知している指導者がいる塾がおすすめです。

中高一貫校を専門的に受け入れる塾も、中高一貫校特有の事情を汲んだかかわりをしてもらえ、おすすめです。

(5) 塾費用を支払う経済的余裕があるか

現実問題として、塾に通うためにはお金がかかります。私立中高一貫校は学費だけでも相当な額にのぼるため、さらに塾に費用を支払う余裕があるかも検討しておきましょう。

また通塾すると、月謝以外にも講習費や教材費、管理費、交通費などさまざまな費用が掛かります。卒業後には大学進学の費用がかかることも押さえておかなければなりません。

大学に4年間通い、卒業するまでを見据えたマネープランを考えてから、通塾するかどうか決めると安心です。

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私立中高一貫校生が塾を最大限に活用するポイント

塾活用のポイントは「どんなことでも遠慮なく相談すること」
塾活用のポイントは「どんなことでも遠慮なく相談すること」

塾は「どれだけ積極的に活用できるか」によって価値が変わるといっても、過言ではありません。中高一貫校生が塾を最大に活用するためのポイントを3つ解説します。

私立中高一貫校生が塾を最大限に活用するポイント

(1) 困ったことは遠慮なく相談する

塾通いを始めてからは、困ったことがあれば遠慮なく相談しましょう。勉強や受験・進路、学校、友達関係のことなど、どのようなことでも相談して構いません。塾は、通う生徒の目的を達成するために存在しているわけですから、目的達成を妨げる要素を一緒に解決してくれます。

学校の先生以外に相談できる先生がいる、というのは想像以上の安心感が得られます。

(2) ペースがつらいときは早めに申し出る

もし塾の授業や課題のペースが厳しいと感じたら早めに申し出ましょう。「頑張りが足りないのかもしれない、周りはもっとやっているはず」と自分を追い込み、無理する必要は全くありません。勉強のペースは人それぞれです。クラス替えペース変更など、生徒の現状に合わせて柔軟に対応できるのも塾のメリットです。

塾と相談しながら勉強に集中できる環境を作っていく、そんな意識が大切です。

(3) 目的に合った塾を選ぶ

塾にも個性や得意不得意があります。勉強の目的や目標に合った塾を選ぶようにしましょう。

学校のテスト対策をしたい生徒が、難関大の大学受験対策がメインの塾に通っても目標達成は難しいでしょう。同じように授業やカリキュラムの難易度、進度など、通塾の目的に合った塾を選ぶことが大切です。

まとめ

私立の中高一貫校は、塾なしでも大学に十分合格できるカリキュラムを持っています。しかしそもそも学校の授業についていけない、成績が伸びない、あるいはモチベーションが上がらないといった場合は、厳しい大学入試になるかもしれません。

もし勉強に苦しさを感じたならば、早めに塾の力を借りるのも良い方法です。中高一貫校生が塾に通う場合は、「中高一貫校に対応した塾」を選ぶようにしましょう。公立中高のカリキュラムに沿った授業を行う塾では、一貫校の勉強に合う指導は受けられないからです。苦手を克服でき、勉強にやる気が戻ってくれば、自信をもって大学入試に臨むことができますよ。

中高一貫校生に最適な塾を選ぶ場合は、「塾探しの窓口」を利用してみましょう。エリアから、目的に合わせた塾を検索できます。複数の塾の資料請求が無料で、一括でできるため大変便利です。効率よく塾を探して、お子さんの学習や目的達成に役立ててください。

塾探しは無料体験で比較してから選ぶ、が正解

この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

塾探しの窓口編集部

学習塾の口コミ比較サイト「塾探しの窓口」が運営。初めて塾を探されている保護者に向けて、塾を探す上での基礎知識や塾選びを成功に導くためのポイント等を、わかりやすくお届けします。

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