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中学生が冬休みに確保したい勉強時間とは?効率的な勉強法も
冬休みは季節ごとの長期休みの中でも期間が短い地域が多いでしょう。多くの地域では中学校の冬休みは2週間程度しかありません。この時期は年末年始のためイベントも多くなっています。気づいたときには新学期になり、特に受験学年は受験本番が目前…ということになりかねません。
冬休みは年末までに学んだことを復習し、年明けからの新しく学ぶ単元を定着させ学年の総まとめにつなげるために貴重な時間です。時間が限られていることから、できるだけ効率よく勉強を進めていきたいものですね。この記事では中学生が冬休みにどれくらいの時間、どのように勉強しておくべきかについて紹介します。
【学年別】中学生が冬休みに確保したい勉強時間
中学生は冬休みに1日平均どの程度勉強すべきなのでしょうか。ここでは各学年の中学生に確保してほしい目標勉強時間を説明します。
(1)中学1年生・2年生=1日平均2時間~3時間、課題を先に終わらせる
受験学年ではない中1・中2は、1日平均して、中1が2時間、中2が3時間程度を目標にするとよいでしょう(学年+1時間)。冬休みに運動部で部活動がある場合は、体調を崩さないように調整もよいですが、よほどでなければこの程度は時間は取れます。まとめて2~3時間ではなく、細切れ時間で合計し、確保できれば十分です。
冬休みが終われば多くはすぐ実力テスト、1カ月半後には学年末テストが始まり、その後は新しい学年が始まります。春休みに新学年の予習に余力を割くためにも、冬休みの間に、習った範囲の単元を定着させ、基礎を固めておきましょう。
特に中2は、春からは受験生になります。この機会に苦手科目の見直しをしておくと、受験学年になってから余裕をもって受験勉強に取り組むことができます。
(2)中学3年生(高校受験生)=1日平均8時間を目指そう!
冬休みは、高校受験をする中学3年生にとっては勉強時間をまとめて取れる貴重な期間です。冬休みをどのように過ごしたかで受験に対する自信の持ちようが変わってきます。
勉強時間が多ければいいというわけではありませんが、日頃学校にいる時間と同じ程度、8時間を目標にしましょう。8時間ずっと集中しなければならないわけではありません。一人で勉強しているときは、20分~30分程度で一区切りして休憩しても大丈夫です。細切れ時間の蓄積で、必要な時間を確保してください。もちろん、集中が続く限りは勉強を継続して大丈夫です。勉強する際は、タイマーをかけて時間を計りましょう。
なお、クリスマスやお正月など、節目となるイベントは家族と楽しく過ごしても大丈夫です。息抜きをしたら、その後は再び勉強に向き合って集中してください。
なお、塾の冬期講習を利用すると、授業+自習で8時間以上、勉強時間を確保することが可能です。
【科目別】中学生の冬休み・おすすめ学習法
ここでは、中学生が冬休みに各科目をどのように勉強すべきか、解説します。
(1)中1:基本は英語と数学を中心に、時間あるときに国語を
中1は、冬休みは英語と数学に重点を置きましょう。
冬休み期間は夏休みと比べて短く、時節柄慌ただしいため、全ての科目や単元を復習することは難しいです。重要科目の英語と数学を中心に、苦手科目や、最近習ったばかりで定着が進んでいない単元を復習します。
ところで、中1の時点で国語が苦手な人は要注意です。国語は、得点を伸ばすことがおそらく最も難しい科目だからです。今後、苦手なまま受験学年になると、大きな落とし穴になるおそれがあります。そのため、中1の余裕のあるうちに国語を勉強し、できれば苦手意識を払拭しておくとよいでしょう。冬休み期間中だけでは難しいので、冬から少しずつスタートしてみてください。
なお、国語が苦手な生徒が一人で勉強しても、国語の成績はなかなか伸びません。国語を得意科目にしたい場合は、一度塾に通うことをおすすめします。
それ以外の科目は、暗記を中心に進めましょう。短い期間に効率よく勉強するには、ある程度範囲を絞って進めることが大切です。
(2)中2:英数に重点を置きつつ、苦手な単元の洗い出しと復習を
中2も、中1と同じように英語と数学に重点を起きます。ただし、中1よりも勉強時間を多く取り、苦手科目をつぶすことを目標にしてください。
中2は、冬休みが終わって学年末テストも終われば、いよいよ受験学年になります。塾に通っている場合は、春休みは中1・中2の総復習に加えて、中3の単元にもどんどん進んでいきます(塾によっては中2の冬当たりから、中3の内容を進めるところもあります)。
塾に通っていなくても、受験学年になると、受験レベルの応用問題にも対応できるようにならなければなりません。応用問題を解くために、基礎や標準レベルの問題は身につけておきたいため、中2の冬の間に苦手科目を復習しておきましょう。
また、中3になってから中1・中2の取りこぼしがあると、そこまで戻って学習しなければならないため非常に効率が落ちます。この場合は分からないところまで戻ることが(例え時間がかかっても)正解なのですが、できればそうならない方が良いのは間違いありません。早めに苦手科目や単元への対策をうっておくのが得策です。
以上から、中2の冬休みは苦手科目を洗い出すチャンスといえます。
(3)中3(受験生):得意科目を伸ばし、苦手科目は最低点を確保
モチベーションの維持と得点源確保のため、受験生は得意科目を中心に進めます。
中2までと反対に、中3のこの時期から苦手科目の点数を劇的に伸ばすことは、一般的に難しいです。よって、苦手科目は最低限の取らなければならない問題は取れるように基礎を再度確認します。
「できなくてもいい」とは絶対に考えてはいけません。1教科でも大きく得点を落とせば、合格が遠のきます。あくまでも合格者の平均レベルは確保できるよう、取るべき問題を確実な得点源にできるよう、繰り返し解きなおしましょう。
一方で、得意科目は、大きな得点源になります。また、自分の学力に対する自信にもなります。特に英語は、最難関高校などではかなりレベルの高い問題が出されます。そこで受験者平均よりも大きく得点できれば合格に大きく近づきます。
英語が得意な人は、英語を勉強する時間を多く取ってかまいません。高校受験が終わってからの大学受験にも、社会に出てからも、英語力はどんなときも必要で、役立ちます。全体の得点のバランスを崩さない範囲で、どんどん勉強しましょう。
理科と社会が苦手科目の場合、暗記を中心に進めます。暗記ならば最後まで、少しですが得点を伸ばすことができます。1点でも2点でも、受験に挑むからにはわずかの点でも多く取る、という心がけが必要です。
冬休みにおける勉強の効率よい進め方
冬休みはイベントも多く、また親戚の集いなど、普段と違う特別な経験もできる機会です。時間を上手にやりくりする必要があります。ここでは冬休みの勉強を効率よく進める方法について説明します。
(1)課題は年内に終わらせる
学校から出されている課題をまず年内に終わらせることを目標としましょう。
年末年始が過ぎるとすぐ冬休みは終わってしまいます。提出必須の学校課題を先に完了することで、苦手科目の見直しや、年明けからの予習に落ち着いて取り組めます。
(4)塾の冬期講習を利用する
(1)~(3)は、塾の冬期講習を利用することで、比較的簡単に実行することができます。家では落ち着いて課題や勉強が進められない場合は、塾の冬期講習を利用することも検討してみてください。普段塾に通っていない生徒でも、冬期講習だけ受講することも可能です。
特に中2生は、次の年から受験生のため、塾通いを検討し始めている人も多いのではないでしょうか。冬期講習を受講して、気に入ったらそのままその塾を継続することもできます。春休みからスタートするよりも一足早くスタートが切れるので、余裕をもって受験態勢に入れるでしょう。
なお、各塾は新型コロナウイルス感染症の流行以来、感染症対策を徹底しているところがほとんどです。心配な場合は、集団指導塾でも個別指導塾でも、オンライン授業配信を取り入れているところも増えていますので、問い合わせてみてください。春から通う予定でも、冬の間からいくつかの塾を検討しておくとよいでしょう。
【学年別】冬休み中の勉強に対する心構え
ここでは、勉強のための中学生各学年の心構えを説明します。中学生になったばかりの中1と受験直前の中3生ではおさえておくべきポイントが異なってきます。
【中3】「今できること・やるべきこと」に集中する
苦手科目の勉強が進まない、模試の点数が思ったように伸びていないなど、この時期になると焦りが出てきます。「何故もっと早く勉強しておかなかったのか」「もっと苦手科目をやっておけばよかった」と悔やんでも、今からはどうしようもありません。終わってしまったことに目を向けるのではなく、これから先にできることを考えましょう。
そのためには、「今できること」「今やるべきこと」という、目の前のことに集中しましょう。あれもこれもと先のことを見るのではなく、目の前の問題を解くというタスクだけにフォーカスします。それを続けることで、おのずと受験合格も近づくでしょう。
具体的には過去問、模試の解きなおし、暗記の毎日の継続など。自分がテストで最も高いパフォーマンスを発揮できる問題着手順や、テストのときに落ち着けるルーティーンなども決めておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。この記事では、中学生の冬休みの勉強について、学年別の具体的な勉強方法と、心構え、苦手科目と得意科目の扱いなどについて説明しました。
中1~中2は2時間~3時間、受験学年である中3は8時間を目標に勉強時間を確保しましょう。冬休み特有のイベントに流されず、毎日の勉強時間は、細切れでもよいので確保してください。
また各学年、それぞれに心構えをもって勉強に取り組みましょう。特に受験生は、ここから本番までは自分との戦いになります。余計なことを考えず、やるべきことに集中しましょう。
それでもどうしても不安を感じたり、やるべきことがわからなくなったりしたら、塾を活用してください。受験生では塾に通っている人がほとんどかもしれませんが、塾に通わずに受験を考えている人も、冬期講習に通うことで緊張感をもって冬休みを過ごすことができます。
塾を選ぶには、「塾探しの窓口」を利用することをおすすめします。自宅の近くにある塾を、集団指導塾から個別指導塾、オンライン指導塾まで、お子さまに合ったタイプから選べます。また勉強の仕方や計画の立て方なども指導してもらえるでしょう。勉強が苦手なお子さまには「塾探しの窓口」を上手に活用して塾を選び、有意義な冬休みの勉強時間を確保してあげてくださいね。