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中1英語のまとめ|文法や単語の覚え方・点の取れる勉強法
中1は英語のスタートダッシュに最適な時期です。中1で英語の成績を上げて英語を得意科目にしておくと、高校受験や大学受験はもちろん、社会に出てからも役立ちます。ここでは、
・中1英語で学期ごとに学ぶ内容
・中1で学ぶ英語文法
・中1で身につけておきたい長文読解の基礎
を中心に、中1英語について解説します。そのほか英語の豆知識的なことも覚えやすく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
中1の1・2・3学期別、英語学習のポイント
学期ごとに分けて、中1の英語学習の進め方を解説します。やみくもにあれこれ覚えるだけでは英語が苦手になってしまいますので、ポイントを絞って学習していきましょう。
なお中1で学ぶ内容については、東京書籍による年間指導計画(略案)を参考にしています。また3学期制を前提としています。2学期制の中学に通うお子様の場合は年間指導計画の該当月を参考にしてください。
中1の1学期:英語の決まり事に慣れる/単語を覚える/動詞の種類を知る
1学期は、まだそれほど難しい文法や長文は出てきません。しかし最初のスタートが非常に重要です。まだ簡単な1学期にこそ、次の3つの点に集中しましょう。
【1学期のポイント①】英語の約束事を守った書き方を身につける
中学の英語のテストでは、「英語の約束事」が守れているか、かなり厳密にチェックされます。「単語のスペルは正しいか」は当然なのですが、意外と多くの生徒がミスをするのが次の項目です。
・文末にピリオドを打ってあるか
・疑問文の最後をクエスチョンマークにしているか
・名詞に冠詞(a, theなど)が必要なとき、つけてあるか
小学校の国語のテストの記述問題で、漢字が正しく書けていなかったり、文末に句点「。」がついてなかったりしたら、減点されていませんでしたか?英語も同じです。意識しなくとも自然にできるようになるまで練習しましょう。大学受験までこの採点ポイントはずっと見られますので、この時期に習慣づけておくと先々まで役立ちます。
【1学期のポイント②】単語をできるだけ多く覚え、正しく書けるようにする
単語のインプットを意識的に多くしましょう。教科書の新出単語はもちろん、小学校ですでに習った単語も、「スペルを正しく書ける」ところまで覚えてください(小学校で学んだ単語は中学では「既習」扱いになっています)。
単語は、スペル・発音(アクセント)・意味をワンセットで覚えます。やみくもにたくさん書くのではなく、ゆっくりと丁寧に、発音しながら書きましょう。目と手と耳を使うことで記憶に残りやすくなります。
発音やアクセントを間違えて覚えてしまうと矯正が難しいので、電子辞書、教科書の付録(QRコードをスマホのカメラで読み取れば、単語の音声が出てくるものが多い)、web上の辞書、読み上げアプリなどを使って確認しましょう。
小学校の英語では「聞く・話す」が中心で、「書く・読む」はあまり扱いません。塾に通ったりしないかぎり、ほとんどの小学生は「習った英単語のスペルを正しく書く」練習をしていないと考えられます。
しかし中学では、ペーパーテストが成績に大きな比重をもちます。正しく書けなければテストの点に結びつかないのです。だからこそ、中1から多くの英単語を、あらためてインプットし直すことが大切なのです。
【1学期のポイント③】be動詞と一般動詞の違いを意識する
この時期に2種類の動詞の違いをしっかり身につけておきましょう。中1生の中にはbe動詞と一般動詞の違いがわからない子も多くいます。動詞がわからないと、英語の学習が全く先に進まなくなってしまいます。
一般動詞:「動き(~する)」を表す |
be動詞:「主語の状況や状態を説明する(~である)」「存在を表す(~に居る)」 |
詳しくは下の「(4)動詞」で解説します。
中1の2学期:基本の語順と文法を覚える/問題をたくさん解く
2学期になると、中間テスト・期末テストを経て、単語や簡単な英文、英語のテストの形式にも慣れてきた頃でしょうか。授業回数が増え、授業の進み方が速くなり、重要な文法単元を学びます。
そして中1の2学期は、主語が「三人称単数」で動詞が変化する(s,esがつく)など、徐々に文法的に覚えることが増えて複雑になってきます。この時期に英語が嫌いになる生徒も多いです。
とはいえ、この時期学んでいるのは英語の「基本」。中2、中3、高校、大学…と、この先ずっと使う「英語のベース」になるものです。まだ覚えることが少ない中1の間に英語の語順と基本文法に馴染むことを目標にしてくださいね。
そのためにも、おすすめするのは問題演習です。学校の授業ノートを作って満足している生徒がたびたびいますが、授業のまとめノートをどれだけきれいに作っても、テストで点は取れません。何度も問題を解いて、解きながら単語や文法、語順、間違えやすいところに気づいていくことが大切です。
また、1学期に引き続き、単語の知識は少しずつ増やしておきましょう。単語がわかれば、文法がわからなくても、長文読解がかなり楽にできるようになります。
中1の3学期:中1で習ったことを定着させる/過去形を覚える/長文読解に慣れる
中1の3学期は、これまで習った英語の約束事や文法を完璧に、定着させておきましょう。先取りするより、小さなミスやわからないところをなくすように心がけてください。それが中2〜中3になったとき、確実に役立ちます。
中1の冬から、動詞の過去形の学習が始まります。過去形はひたすら暗記です。国語の漢字と同じです。ここは中学の英語で最もつらいところですが、がんばって登り切ってくださいね。
また、長文読解に慣れておきましょう。中2から長文読解問題が増え、文章の長さもどんどん長くなります。中1の1パラグラフ(段落)5行程度の文章が多い時期に慣れておくと、この先に役立ちます。
長文読解で真っ先に身につけてほしいのは「動詞と主語を見極める力」です。動詞がわかり、主語がわかれば、その文が何を伝えようとしているのかおおまかに分かります。英語は結論を最初に言い、その後ろに説明が続く言葉なので、動詞と主語は、たいていは近くにあります。
(例) She has a letter from her grandmother. |
この文の動詞は”has”、主語は”she”です。この文の中心=主語と動詞は、赤字の部分、「彼女はもらう(受け取る)」。「何を」受け取るかといえば、動詞の後ろにある「手紙」です。
さらにその後ろの”from her grandmother” は、「前置詞句(前置詞と名詞のかたまり)」といいます。「誰から」手紙を受け取ったのかを、この前置詞句が表しています。「おばあちゃんから」ですね。続けると、「彼女はおばあちゃんから手紙を受け取る」となります。
英語の文章が読めると、「英語が得意」と自信がつきます。そしてなにより、英語のテストでは長文読解の配点が高いため、成績上昇に直結します。
文法ばかり勉強する生徒がいますが、文法はあくまでも英語を読むためのツールです。まず英語の語彙力をコツコツ増やしていきましょう。そして毎日5分でもいいので、英語の文章を読むようにしてみてください。
中学1年生で学ぶ英語の文法事項・表現一覧
ここでは中1英語で学ぶ文法について紹介しています。
(1)名詞・代名詞
・単数形と複数形
英語の名詞には、可算名詞と不可算名詞があります(数えられるか、数えられないか)。はっきりしているものは数えられるためaやan、末尾にs/esがつくことが多いですが、厳密ではありません。前述したようにひとつのまとまりで覚えたほうがよいでしょう。
・冠詞
前述したように、日本語にはない英語のルールで、名詞の前につくものを「冠詞」といいます(a/an/the)。どのようなときにaやtheがつくか、実は決まりがありますが、中1では覚える必要はありません。教科書や問題集に出てきた組み合わせでそのまま覚えておけば大丈夫です。
・代名詞の特徴
“this/that/it”、”they/we”、”he/she”などを指します。日本語での「これ/それ/あれ」「彼ら/私たち」「彼/彼女」です。
英語は同じ言葉の繰り返しを嫌うので、一度文中に出てきた単語は、基本的には「次に出るときは代名詞に置き換わる」と覚えておきましょう。
代名詞は、長文を読むときに問題として出されやすいです。国語の読解問題でも「”彼”とは誰を指しているか答えなさい」という問題はよくありますよね。英語も同じです。
代名詞の問題を得意にするには、英語だけではなく国語の読解力も高めたほうが有利です。英語とともに国語も毎日すこしずつ、問題を解くことや、文章問題を読むことをおすすめします。
(2)一人称/二人称/三人称の意味と覚え方
よく勘違いする生徒がいるのですが、この言葉の「一」「二」「三」は、1人、2人、3人…の「人数」ではありません。「一番」「二番」「三番」という「順序」「順番」を表しています。
一人称 | 二人称 | 三人称 | |
単数 | I | you | he/she/it |
複数 | we | you | they |
一人称は「一番大事な人(称)」という意味です。英語は「自分=私が世界の中心」と考える言語です。一人称を指すのは「I(=「私」)」「we(=「私」を含む「私たち」)しかありません。一番大切な「私」なので、単数形と複数形では形が違います。
二人称は二番目に大切な人、私と相対する「あなた」です。でも二番目なので、単数も複数も同じ形です。
私とあなた以外は全て「三人称」、三番目以下その他大勢ということになります。単数形は、人は男女別にhe/she、それ以外は生き物も無生物も全てitです。複数形になるとこの区別もなくなり、なんでもtheyになります。
少し大袈裟に感じるかもしれませんが、この覚え方をしておけば忘れにくくなりますよ。
(4)動詞(一般動詞とbe動詞)
一般動詞:「動き(~する)」を表す |
一般動詞は、日本語で言うところの「母音がウ段で終わる言葉」です(する、たべる、遊ぶ、行く、寝るなど、最後の音がウ段の音になる)。一つの単語が複数の意味をもつことが多く、また、組み合わせで別の意味になることも多いです。
(例)haveの意味
I have a Nintendo-Switch. (私はニンテンドースイッチを持っている。)
I have breakfast every day. (私は毎日朝食を食べる。)
このように、英語の一般動詞は一つで多くの意味をもっているので、文やフレーズまるごと覚えてしまうのが理想です。とはいえ、これは大人でもなかなか難しいことです。最初は単語の基本的な意味だけ覚え、徐々に知識を増やしていくとよいでしょう。
be動詞: 「主語そのものを説明する(~である)」 「主語の状況や状態を説明する(~である)」 「存在を表す(~に居る)」 |
中1では、この3つだけ覚えておけば大丈夫です。
(例1)I am Mary.
IとMaryは、「I=(イコール)Mary」の関係です。同じものを別の言葉で説明しています。
(例2)You are happy.
You の状態が「happyである」と説明しています。be動詞の後ろに形容詞が置かれるパターンです。
(例3)He is in the woods.
このbe動詞は、「存在する」という意味で、動詞と同じ使い方になっています。「彼は森の中にいます。」となります。
(5)各人称の主語と動詞の現在形の変化(★難易度高)
主語によってbe動詞、一般動詞は変化します。特に、一般動詞で個別に覚えるのが主語が三人称単数の場合です。
主語 | be動詞 | 一般動詞 (例:take) | 一般動詞 (例:have) | |
一人称 | I | am | take | have |
二人称 | you | are | take | have |
三人称(単数) | he/she/it | is | takes | has |
「一般動詞の現在形が変化するのは、主語が三人称単数のときだけ」です。三人称は大事な「私とあなた」ではない「その他大勢」なので、わかるように動詞に違いの印をつけてあるのだと覚えましょう。ちなみに、末尾に-sがつくか、-esがつくかはある程度ルールがあります。
ただし、三人称もたくさん集まる=複数になると、少しだけ大切さが上がります。なので、主語が三人称の複数形では、一般動詞現在形は二人称と同じ=変化なしになります。
不規則に変化するもの(haveとhasなど)については、数が少ないので覚えてくださいね。過去形の変化のほうがずっと大変なので、ここはウォーミングアップと思って乗り切ってください。
(6)否定文と疑問文のルール
・be動詞の否定文と疑問文
be動詞(現在形)は、am/are/isです。be動詞を使う文を疑問文、否定文にしてみましょう。
【be動詞】 平叙文:He is my hero. 否定文:He isn’t(=is not) my hero. 疑問文:Is he my hero? |
be動詞の基本構文(構文とは、英文のテンプレートのようなものです。5種類あり、全ての文がこの5種類に分類できます。中2のページで説明します)は、上の3つと以下を覚えておけば大丈夫です。
「否定文は、be動詞の後ろに”not”を置く」
「疑問文は、主語と be動詞を入れ替える」
基本となる最初の文(平叙文)の語順だけは、覚えておかないと応用が効きません。この文は以下の構成になっています。一つ覚えておくとさまざまに使えます。
He(主語)+is(be動詞)+my hero(主語を補足説明する語。補語という). |
・一般動詞の否定文と疑問文
一般動詞はbe動詞のように、単純に主語と位置を変えません。助動詞do/doesを使います。doseは三人称単数が主語のときに使います。「私でもあなたでもない」違いをここでも出している、と覚えましょう。
否定文と疑問文では、主語が三人称単数の場合、一般動詞そのものは元の形に戻ります。「s/esはdoが引き受けてくれているから元の動詞には不要」と覚えてくださいね。
【一般動詞】 平叙文:He has a son. 疑問文:Does he have a son? 否定文:He doesn’t (=does not) have a son. |
(7)疑問詞(疑問代名詞)がある疑問文(★難易度高)
「5W1H」と呼ばれる、主に以下を「疑問詞」とよびます。これらのほか、”which”(どちら)、”whose”(誰のもの)も含まれます。
When :いつ Where :どこで Who :だれが What :何を Why :なぜ How :どのように |
疑問詞を使った疑問文は、普通の文ではbe動詞や一般動詞の一般動詞の後ろに置かれる具体的なものや状態を表す言葉を、疑問詞に置き換えて問いかける文です。
(例1)
平叙文:He is my brother.
疑問詞の疑問文:Who is he?
この疑問文の答えが、元の平叙文になっていますね。(「彼は誰?」「私の兄だよ」)
(例2)
平叙文:She is sick.
疑問詞の疑問文:How is she?
疑問文から読むと、「彼女、どんな様子?」「病気なんだって。」というやりとりになっていますね。
疑問代名詞の文は語順を間違えやすいため、例文を何度も読み、問題を解いて覚えるようにしてください。高校英語になってからもたびたび問われるため、中学のうちにさまざまなパターンを見ておきましょう。
(8)形容詞と副詞
・形容詞は「名詞の前」または「be動詞の後ろ」が基本
(例)
It is a beautiful lake. ←名詞lakeの前に置かれて、lakeを修飾している。
She is kind. ←be動詞の後ろに置かれ、主語の状態を説明している。
・副詞は動詞を説明(修飾)する
(例1)
I always wake up at 7:00. ←「いつも」が「起きる」を説明(修飾)している。
(例2)
I can run fast. ←「速く」が「走る」を説明(修飾)している。
副詞の位置は多くの生徒が間違えやすいです。おもに中学では副詞=頻度を表す単語、動詞の様子を直接説明する単語になります。例文をいくつかそのまま覚えてしまいましょう。
(10)命令文/感嘆文
・命令文のバリエーション
英語の中で一番大切な「主語」がない文が命令文と感嘆文です。命令文は名前のとおり、誰かに命令(指示)する文で、動詞から始まり、「~しなさい」と訳されます。末尾は「!」のもの、ピリオドのものがあります。
(例1)一般動詞
Go to sleep, quickly. (早く寝なさい。)
Clean your room. (部屋を掃除しなさい。)
Turn left at that corner, please.(その角を左に曲がってください。)※道案内の表現
文の先頭または末尾に”please”をつけると、少し丁寧な表現になります。
(例2)be動詞
Be quiet. (静かにしなさい。)
命令文の否定文は、一般動詞でもbe動詞でも、どちらも先頭に”Don’t”をつけます。
(例3)
Don’t be silly. (ふざけないで。)←be動詞
Don’t enter this room. (この部屋に入らないで。)←一般動詞
・感嘆文
感嘆文には、whatを使うものとhowを使うもの、2つの形があります。どちらも末尾に「!」をつけます。
What+(a/an)+形容詞+名詞(+主語+動詞)! How+形容詞(副詞)(+主語+動詞)! |
実際の会話で、何について言っているかはっきりしているときは、後ろの主語+動詞は省略されることもあります。
(例)
What a beautiful painting that is! →あれはなんて美しい絵なのでしょう!
How beautiful that painting is! →あの絵はなんて美しいのでしょう!
※目の前に対象があるとき
What a beautiful painting! →なんて美しい絵でしょう!
How beautiful! →なんて美しい!
(11)現在進行形
【現在進行形】 「今まさに、~している」という意味になる 主語+be動詞+[一般動詞+ing]. |
(例)
I am working now. →私は今、仕事をしています。
なお、進行形にできない一般動詞もあります。元々その動詞が、継続的な状況を表す意味をもつ場合(have/live/know など)や、動作が途中で終わっていない場合(want/belong toなど)です。※例外もあります。
また慣用的な表現でよく出題される表現もあります。
(例)
I am looking forward to seeing you. →あなたに会えるのを楽しみにしています。
この文の後半にあるseeingは進行形ではなく動名詞です。中2以降で学びます。
現在進行形は問題パターンがある程度決まっており、覚えることも少ないため、点数が取りやすい単元です。ぜひ得意分野にしてください。
(12)be動詞の過去形/一般動詞の過去形(★難易度高)
数年前までは中2以降に学んでいた重要単元です。中2のページでも詳しく説明しますが、中1でも基本的な文法は3学期(1月~3月)にほぼ全て学びます。動詞の過去形で一番やっかいなのは、動詞によって過去形の変化が異なることです。
・規則変化動詞
規則変化動詞は単語の末尾に-edをつけるのが基本ですが、いくつか例外があります。
① -e で終わる語:単語の終わりに -d だけをつける。
like – liked
smile – smiled
②子音字+ y で終わるか、母音時 + y で終わるか
単語の最後がyで、その前のアルファベットが子音字(a, e, i, o, u以外)の場合は、yをiに変えて-edをつけます。(study – studied)
単語の最後がyで、その前が母音字の場合は、そのまま -ed をつければ大丈夫です。(play – played)
③母音字(a, e, i, o, u) +子音字1つで終わっている
最後の子音を2つ重ねて、-ed をつけます。(step – stepped)
・不規則変化動詞
覚えましょう!!!中学英語の最難関のひとつです。過去分詞形も一緒に覚えると後で(受動態や現在完了を学ぶ際に)ラクです。
①現在形と過去形、過去分詞形が全く同じで変わらないもの(A-A-A型)
(例)cut – cut – cut
②過去形と過去分詞形だけが同じもの(A-B-B型)
(例)buy – bought – bought
③現在形と過去分詞形が同じで、過去形だけ違うもの(A-B-A型)
(例)come – came – come
④現在形、過去形、過去分詞形が全て違うもの(A-B-C型)
(例)go – went – gone
「全部覚えることなんて無理」と途方にくれるかもしれませんが、不規則変化はこの4パターンしかなく、似た単語は似た変化をするので、やっているうちにある程度予測がつくようになります。あきらめずに覚えていってくださいね。
(13)その他の重要表現
東京書籍の年間指導計画にあるものをいくつか紹介します。
・不定詞:want to~/need to~/try to~
簡単な定型文を、中1では学びます。小学校でも出てきた表現ですね。toの後ろに一般動詞の原形が入ります。いずれも「~したい(~することを望む)」という意味になります。
なお、to beとなっている場合は、このbeは「~になる」という一般動詞です。
(例)I want to be a doctor. (私は医者になりたい。)
・助動詞:can
中1では定型文のみです。詳しくは中2以降に学びます。主語と動詞の間に配置して、「~できる」という意味になります。
・Would you like ~?/What would you like? /I would like ~.
食事の注文のときに使ったり、「~はいかがですか」とすすめたり、自分の好きなものを伝えたりするときに使える表現です。ある程度パターン化しているので、中1の時点では定型文のやりとりをいくつか覚えておくとよいでしょう。
このwouldはwillの過去形で、助動詞です。仮定法でも使います。文法的な説明は中2以降に行います。
・There is ~./There are ~.
「~がある」という表現です。単数のとき、複数のときでbe動詞が変わります。
Q1.英語の読み方をカタカナで書いてもいい?
→A.「聴こえてきたとおりに書いて覚える」のは一定の効果があります。ずっとその方法を使うのはおすすめしませんが、導入として利用して大丈夫です。
例えば”water”を日本人は「ウォーター」と読んでしまいがちですが、実際の英語の発音は「ワラー」に近いです。読み方をカタカナで書くなら、「ワラー」と書いたほうが良いです。
「発音記号じゃないとダメ」「カタカナで読み方を書いてはダメ」と入口のハードルを上げすぎると、英語が嫌いになってしまいます。聞こえてきた通りにカタカナでふりがなを振っておくのは、導入としては悪い方法ではありません。実際、大学で英語を教えているような人でも、全く知らない言語を学ぶときは、最初はテキストにカタカナで読み方を書いて覚えたという話もあります。うまく使って、耳を慣らしていってください。特に小学校の頃に英語をあまり真面目にやってこなかった場合は、ぜひやってみてください。
Q3.小学校の教科書は中学でも問題集として使えますか?
→A.小学校の英語の教科書よりも、中学生用の市販問題集や塾テキストがおすすめ
小学校の英語教科書は、それ単体では問題集として機能しづらく(アクティブラーニングを目的に作られているため)、筆記が多い中学英語の復習には不向きといえます。
中学1年生向けの市販問題集を一冊購入し、その中の単語を全て覚えるつもりで繰り返し解いてみましょう。問題レベルは標準以下で大丈夫です。大切なのは、あれもこれもと欲張って買わないこと!一冊の問題集を使いこみましょう。
また、塾を利用するのもおすすめです。塾のテキストは必要な問題が年間カリキュラムに応じて過不足なく入っています。成績の良い生徒でも、英語だけは塾に通っていることも少なくありません。検討してみてくださいね。
まとめ
中1英語で習う文法単元や英語の特性、英語の学期ごとの勉強法について解説しました。
英語は高校受験、大学受験、またその先までずっと必要になる教科です。中1でつまずいてしまうと、これから先ずっと授業がつらくなってしまいます。ぜひ中1のうちに英語をしっかり吸収して、得意科目にしてしまってくださいね。
英語に苦手意識がでてしまっているなら、早めに塾などを使い、これまでの復習をしておきましょう。「塾探しの窓口」を使うと。お子様の学習状況にあった塾がエリアごとに探せます。上手に利用してお子様の英語の学習にお役立てください。