【中学英語】過去形とは?過去形の意味と使い方をわかりやすく解説

更新日 2024.11.19
【中学英語】過去形とは?過去形の意味と使い方をわかりやすく解説

この記事では、中学英語文法の最重要単元のひとつである「過去形」について解説します。過去形は、英語で最も基本となる文法事項の一つであり、英語を学ぶうえで必要不可欠な要素です。

過去形をしっかり定着させることで、高校受験も自信をもって取り組むことができます。過去形の形、過去形の意味、否定文や疑問文での使い方などについて詳しく見ていきましょう。

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過去形とは

過去形は中学英語の重要ポイント!
過去形は中学英語の重要ポイント!

ここでは過去形と時制、過去形の作り方(形)について見ていきます。

【中学英語】過去形とは?過去形と時制、作り方

過去形と時制

過去形とは、過去の「時制」を示す動詞の形のことです。

【用語解説】時制とは
「時」を表す際、動詞の語形を変えて表現すること。

基本の時制は、「過去」「現在」「未来」の3種類があります。英語の時制は日本語には無いものもあります(完了形など)。

過去形の作り方

過去のことを英語で表したいとき、基本の形は動詞の語尾に -edをつけることで過去形を作ることができます。このような変化をする動詞(一般動詞)を規則変化動詞といいます。

【例】
I play the piano every day.
私は毎日ピアノを弾きます。(現在)

I played the piano yesterday.
私は昨日、ピアノを弾いた。(過去)

ただし、この決まりどおりにならない過去形もあり、不規則変化動詞と呼ばれます。不規則変化動詞には、それぞれ別の形が決まっています。

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過去形の形|動詞を過去形にするには?

動詞の過去形、特に不規則変化動詞をしっかり覚えよう
動詞の過去形、特に不規則変化動詞をしっかり覚えよう

動詞を過去形にすると形が変化します。どのような形になるか、見ていきましょう。

【復習】一般動詞とbe動詞の違いを確認しておこう

最初に復習です。中学英語の基本の動詞には「一般動詞」と「be動詞」の2種類があります。

一般動詞はおもに「動作」を表す動詞で、日本語に訳すと「〜する」の意味になる、「語尾の音がウ段で終わる言葉」です。

例えば「たべる」「遊ぶ」「行く」「寝る」など、最後の音がウ段の音になっていますね。

「be動詞」は、おもに「状態」を表す動詞です。中学英語では「〜です」「〜だ」と訳すことが多いです。また、一般動詞、be動詞ともに、現在形はそれぞれ主語によって形が変わります。

 主語be動詞一般動詞 (例:take)一般動詞 (例:have)
一人称Iamtakehave
二人称youaretakehave
三人称(単数)he/she/itistakeshas

一般動詞の過去形

初めに少し触れたように、一般動詞の基本の過去形は、語尾に -edをつけて作ります。この形の動詞を「規則変化動詞」といいます。

ただし、動詞の語尾の形によっては、edをただつけるだけでは駄目なものがあります。

一般動詞の規則変化の基本と例外

規則変化動詞の形には、次の決まりがあります。

(1)そのままedをつけられる動詞の例
play→played

(2)語尾がeで終わる動詞の例:dだけをつける
advise→advised

(3)語尾が子音字+yの動詞の例:yをiに変えてからedをつける
study→studied ※dが子音字なのでこの形になる。
playはyで終わっているが、yの前がaで母音のためこの法則にあてはまりません。

(4)語尾が短母音+子音字で終わる動詞の例:子音字を2回使ってからedをつける
stop→stopped
※短母音とは、英語の発音で「ア、イ、ウ、エ、オ」に近い音で伸ばさないものです。
「アー」「エイ」など、伸ばす音、短母音を重ねるものは長母音となります。
※playも見かけはa+yで短母音と子音字に見えますが、aは「エイ」と読むためこの法則にあてはまりません。

一般動詞の不規則変化の基本と4つの変化パターン

規則変化以外の動詞は不規則変化動詞と呼ばれます。それぞれ決まった形なので、覚えていくしかありません。変化のパターンには4つあります。

①【A-A-A型】現在形と過去形、過去分詞形が全く同じで変わらないもの
(例)cut – cut – cut

②【A-B-B型】過去形と過去分詞形だけが同じもの
(例)buy – bought – bought

③【A-B-A型】現在形と過去分詞形が同じで、過去形だけ違うもの
(例)come – came – come

④【A-B-C型】現在形、過去形、過去分詞形が全て違うもの
(例)go – went – gone

不規則変化動詞は覚えるしかないので、とても大変と感じる中学生も多いようです。しかし、ある程度覚えていけば「この単語はこのパターンだな」と、徐々に分かるようになってきます。

例えば、becomeという単語は、上の③comeと同じ変化パターンになります。どちらもcomeが入っているからですね。

また①と④については数が少ないので、簡単に覚えられるでしょう。

全ての動詞の不規則変化を覚えることは不可能です。中学で学ぶ基本の動詞についてはがんばって覚えて、高校以上のレベルの動詞は、それを応用していくようにしましょう。

be動詞の過去形の基本

be動詞の過去形は、2つだけです。

・am、is            →was

・are                   →were

主語によって使い分けましょう。

 主語be動詞 (現在形)be動詞 (過去形)
一人称(単数)Iamwas
二人称(単数)youarewere
三人称(単数)he/she/it などiswas
一人称(複数)wearewere
二人称(複数)youarewere
三人称(複数)they などarewere
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過去形の文の作り方・語順

過去形の文も基本をおさえれば難しくない。しっかりマスターしよう!
過去形の文も基本をおさえれば難しくない。しっかりマスターしよう!

過去形の文というと身構えてしまうかもしれませんが、ごく少数の特殊なものを除いて、過去形の文は現在形の文と同じ語順です。一般動詞とbe動詞で、平叙文・否定文・疑問文の順に例文を見ていきましょう。

【一般動詞】過去形の平叙文(肯定文)・否定文・疑問文の作り方

一般動詞の過去形の平叙文の作り方

平叙文とは、否定文・疑問文、また命令文や感嘆文でもない「普通の文」です。

(例1)I get up at 7:00 every morning.
私は毎朝7時に起きます。

これを過去形にすると次のようになります。

(例2)I got up at 7:00 yesterday.
私は昨日、朝7時に起きました。

変えたところは動詞と、末尾の「いつ」を表す単語ですね。なお、現在形の文では「繰り返される習慣」を表す文でしたが、過去形の文では「昨日(の7時)」という一時的な時点の行動を表しています。

一般動詞の過去形の否定文の作り方

上で作った過去形の文を、否定文にしてみましょう。

(例2)I got up at 7:00 yesterday.
私は昨日、朝7時に起きました。

(例3)I didn’t get up at 7:00 yesterday.
私は昨日、朝7時に起きませんでした

現在形でも、一般動詞の文を否定文にするときは、don’t/doesn’t を使いますね。過去形の文も同じで、didという助動詞にnotをつけたものを使います。

また、このとき、過去形になっていた動詞は原形(元の形)に戻ります。

一般動詞の過去形の疑問文の作り方

同じ過去形の文を、疑問文にしてみましょう。

(例2)I got up at 7:00 yesterday.
私は昨日、朝7時に起きました。

(例4)Did I get up at 7:00 yesterday?
私は昨日、朝7時に起きましたか?(少しおかしな表現ですが、自分が起きていたかどうか誰かに尋ねているシチュエーションと考えてください)

こちらも疑問文と同じく、現在形ではdo/doesを文頭に置いていたものを、didにして作ります。過去形になっていた動詞は原形(元の形)に戻ります。

【be動詞】過去形の平叙文(肯定文)・否定文・疑問文の作り方

be動詞の過去形の平叙文の作り方

(例1)She is a singer.
彼女は歌手です。

これを過去形にすると次のようになります。

(例2)She was a singer at that time.
彼女はその当時、歌手でした

be動詞がwasに変化し、過去を表す語句”at that time”も追加されていますね。

be動詞の過去形の否定文の作り方

上で作った過去形の文を、否定文にしてみましょう。

(例2)She was a singer at that time.
彼女はその当時、歌手でした。

(例3)She wasn’t a singer at that time.
彼女はその当時、歌手ではなかった

現在形のbe動詞構文と同じように、be動詞の後ろにnotを置きます(wasn’t=was not)。

be動詞の過去形の疑問文の作り方

同じ過去形の文を、疑問文にしてみましょう。

(例2)She was a singer at that time.
彼女はその当時、歌手でした。

(例4)Was she a singer at that time?
彼女はその当時、歌手でしたか?

現在形のbe動詞構文を疑問文にするのと同様、be動詞を主語の前に出します。文末に「?」をつけるのを忘れないように!

過去形の意味

過去形には実は複数の意味がある
過去形には実は複数の意味がある

過去形は文脈によって、すでに終わった過去の一回の出来事を表したり、習慣的な過去の行動を表したり、ある時点までの継続した状態を表したりすることができます。

ここでは基本的な、おもに一般動詞の過去形の意味を解説します。

【中学英語】過去形の意味

過去に起きた「動作・出来事」を表す

(例1)I bought two applepies at the store yesterday.
私は昨日、その店でアップルパイを2個買いました。

「買う」という動作が過去の一時点で行われています。「買う」という動詞は、継続して行うものではないので、その時点だけの「動作」「出来事」となります。

過去のある一定期間の「状態」を表す

(例2)I belonged to the cooking club in junior high school.
私は中学で、料理部に所属していました。

「所属する」というのは、もちろん一般動詞なのですが、一時的な行為ではありません。そのためこの文の意味は、「過去のある一定期間(=中学生だった期間)に、所属し続けていた」ということになります。

このように、過去のある一定期間に継続している状態の一般動詞を、状態動詞とよびます。

状態動詞で表される過去は、上のbuyなどのようにある特定の時点の過去ではなく、ある程度幅がある過去の期間を表します

過去の「習慣的な行動」を表す

(例3)When I was a child, I played with dolls.
私は子供のとき、人形で遊んでいた。

この文では、過去形の”played”が、習慣的な過去の行動を表しています。上の「過去の継続的な期間」というわけではなく、はっきりしない期間ではあるものの、現在から見た過去において、繰り返しその行動が行われていたことを表しています。

上記の3つのパターンいずれも、過去の時点で終わっている話です。現在の状況とは直接的につながっていないのが、英語の過去形の特徴です。

なお現在の状況と過去の状況がつながっているときには「現在完了形」を使います。

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練習問題

今回の内容のまとめとして、過去形の問題を解いてみましょう。

【問題】
 
(1)次の英文を過去形の文にしなさい。
①I have breakfast at the hotel.  

②He looks sad.  

(2)次の英文を過去形の否定文にしなさい。
③He is my teacher.

④Tom cuts down the tree in his yard.

(3)次の英文を過去形の疑問文にしなさい。
⑤Her mother makes cookies for me.

⑥It is cold this morning. ※thisをyesterdayにする  

【解答】

①I have breakfast at the hotel.
→I had breakfast at the hotel.

②He looks sad.
→He looked sad.  

③He is your teacher.
→He wasn’t your teacher.  

④Tom cuts down the tree in his yard.
→Tom didn’t cut down the tree in his yard.

⑤Her mother makes cookies for me.
Did her mother make cookies for me?

⑥It is cold this morning. ※thisをyesterdayにする
Was it cold yesterday morning?

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まとめ

中学英語の過去形の基本について解説しました。動詞の過去形は、特に不規則変化動詞を覚えることを苦痛に思う中学生が多くいます。しかし、動詞の過去形を乗り越えないと、高校受験や大学受験、将来英語を使った仕事につきたいときなどに大変になります。コツコツと覚えていきましょう。

どうしても覚えられない、覚え方がわからない、過去形の文が苦手、そもそも英語が苦手…という場合は、塾通いも検討してみてください。英語が苦手な中学生は多く、英語だけ塾に通っているという生徒も少なくありません。自分一人で悩んでいるより、プロの手を借りて効率よく勉強してください。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

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