【中学生】塾に行っても成績が上がらない?意外な理由とポイント3つ

更新日 2024.01.26
【中学生】塾に行っても成績が上がらない?意外な理由とポイント3つ

「中学生の子どもを塾に通わせているのに、なかなか成績が上がらない」

「小学生の頃は優秀だったのに、中学生になって成績が落ちてきた」

「内申点を上げて良い高校に入れたいから塾に通わせたのに、成果が出ない」

などと悩んでいませんか?

中学校に入ると授業のレベルが格段に上がるため、急に成績が下がってしまう生徒は少なくありません。とは言え、塾に行って成績が伸びなければ、お金や時間が無駄になってしまうどころか、高校への進学も不安に感じてしまうことでしょう。

そこでこの記事では、塾に行っても成績が上がらない原因と、成績を上げるポイントを3つずつご紹介します。勉強方法を工夫するだけでも成績がグンとアップする可能性がありますので、「中学校に入ってから子どもの成績が伸び悩んでいる」という方はぜひ参考にしてください。

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中学生になると小学生のように成績が安定しなくなる理由

中学に入った途端に成績が下がることは珍しいことではない
中学に入った途端に成績が下がることは珍しいことではない

「小学生の頃は優秀だったのに、中学に入った途端に成績が下がった」というケースは、決して珍しくありません。親としては、その背景に「子どもの心理的変化」や「環境の変化」があることをまずは認識することが大切です。

中学生になると小学生のように成績が安定しなくなる理由

(1)学習範囲が広くなるから

中学校の学習範囲は、小学校の学習範囲とは比べものになりません。科目数が増えることはもちろん、授業スピードも一気にアップすると言えます。

小学校と中学校の主な違い
・科目数が増える
・授業時間や授業数が増える
・科目ごとに先生が変わる
・中間テストや期末テストが始まる

上記の中でも特に大きいのは、中間テストや期末テストの存在。小学校のテストは出題範囲が単元ごとに絞られており、頻度としても月に1回ペースで行うのが一般的です。そのため、小学校のテストで高得点をとるのは難しいことではありません。

しかし、中学校の中間・期末テストでは、全教科を一斉にテストするだけでなく、各教科の出題範囲もかなり広くなります。小学校の頃は毎回100点をとっていた生徒でも、中学校に入った途端に平均点以下、さらには赤点を取ってしまうケースも決して珍しくはないのです。

(2)中学生は自我が目覚める時期だから

中学生は、精神的にも多感な時期。独立した自我が目覚めると同時に、いろいろなことに悩む時期でもあります。例えば、親子・友人・先生との関係、異性の存在、自分の趣味や部活動など、中学生の悩みはつきません。

学習以外にも考えるべきことがたくさん増えてくると、それだけ学習に身が入らなくなってしまうのは当然とも言えるでしょう。

(3)部活動が始まるから

中学生になると部活動が本格的にスタートし、小学校のクラブ活動などにくらべても活動時間がはるかに長くなります。特に運動系の部活動に入った場合には、時間だけでなく体力の消耗も激しく、帰宅してすぐに寝てしまうというケースもあるでしょう。

部活動で疲れ切ってしまうと、「家で勉強する時間がない」、「翌日の授業に集中できない」といったデメリットが生じてしまい、成績にも大きな影響を及ぼす可能性が考えられます。

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【中学生】塾に通っているのに成績が上がらない3つの理由

各教科の苦手分野を明確にし、基礎をしっかり固めることが最優先
各教科の苦手分野を明確にし、基礎をしっかり固めることが最優先

中学校での成績を上げるために、子どもを塾に通わせるという対策をとる方も多いでしょう。しかし残念ながら、中学生の場合には「塾に通っても成績が上がらない」というケースが少なくありません。ここでは特に顕著な原因を3つご紹介します。

【中学生】塾に通っているのに成績が上がらない3つの理由

理由 1:体力的に厳しい

中学校に入ると、学習量が一気に増えるうえに部活動も始まり、かなりの体力が必要になると言えます。しかし、例えば小学校6年生と中学校1年生では、そこまで体力に差はありません。そのため、中学生になったお子さんの体にもかなりの負担が生じていると言えるでしょう。

親が良かれと思って塾に通わせても、子どもからすると負担でしかない可能性が十分に考えられます。この場合、塾でのコマ数を増やしても逆効果になるだけですので、コマ数をあえて減らすというのも立派な選択肢となりえます。

理由 2:レベルがあっていない

中学校の授業はスピードも上がるため、「分からないうちにどんどん進んでしまう」と感じる生徒は多いようです。特に各教科の基礎が理解できていない場合、どれだけ進んだレベルの授業を受けたところで、当然スムーズに内容を理解できるはずがありません。

そのため、まずは各教科の苦手分野を明確にし、基礎をしっかり固めることが最優先と言えるでしょう。

理由 3:ノート作りにこだわり過ぎている

「中学校の広い学習範囲に対応するにはノートづくりが大切だ」と言われることがあります。

カラーを使って見た目にこだわる

参考となる資料を貼り付ける

教科書の内容をそのまま要点だけ書き写す

上記は中学生がやりがちなノートのとり方ですが、心当たりのある方も多いのではないでしょうか?確かに自分にとってわかりやすいノートを作成することは大切ですが、ノート作りが目的になってしまっては本末転倒。

ノート作りにこだわりすぎると、肝心の学習時間が削れてしまい、ノート作りをしただけで満足してしまいます。あまりノート作りにこだわりすぎず、学習範囲を定着させること(具体的には演習問題を解く、間違った問題を解き直すなど。後述)に割いたほうがよほど賢明と言えるでしょう。

中学生が塾で成績を上げるための3つのポイント

1日10分でもいいので、勉強を習慣づけることが最も大切
1日10分でもいいので、勉強を習慣づけることが最も大切

子どもを塾に通わせている親とすれば、何としても子どもに成績を上げてほしいもの。そこでここでは、塾に通う中学生が成績を上げるために意識すべきポイントを解説します。子どもに適切なアドバイスを送ることで、成績の変化を実感できるようになるでしょう。

中学生が塾で成績を上げるための3つのポイント

ポイント1:勉強を習慣づける

大前提として、子どもの一日の中でまとまった勉強時間を確保することが必要不可欠。「○曜日と○曜日は塾に通う」、「○時から○時は勉強する」などとルーティン化することで、勉強したくないという気持ちを抑えて行動することもできるでしょう。

とは言え、家にいるとついついだらけてしまう子どもがほとんど。テレビやスマホがあるだけで、子どもはいくらでも遊ぶことができるでしょう。そのため、「復習が終わるまで家に帰らない」、「宿題が終わるまでスマホをいじらない」など、何かしらの強制力をもたせるのがポイントです。

ポイント2:復習で定着を図る

幅広い学習範囲に対応する上で、特に重要なのが復習。実際、学校や塾の授業が終わってすぐに復習するかどうかで、学習内容の定着度は大きく変化します。

勉強が苦手な中学生に多いのが、学校や塾の授業を「受けっぱなし」にしてしまうパターン。これではせっかく学習した内容も身につくことはなく、いざ試験勉強の時に思い出そうとしても、また一からやり直さなくてはいけません。

一方で復習を毎日徹底した場合、記憶の定着度が上がることはもちろん、試験前は軽いおさらいだけで十分良い点数が取れるようになります。学校や塾の授業はそのまま放置するのではなく、その日のうちに定着させることを心がけましょう。

ポイント3:問題演習でアウトプットする

意外に忘れがちなのが、学習内容に関連した問題演習を行うこと。授業ではどうしてもインプットが中心になりますが、こうした受動的な姿勢ではなかなか記憶に定着することはありません。

復習によって内容を定着させた上で、さらに問題演習によりアウトプットできれば、中学生の勉強法としてはバッチリです。さらに問題演習で間違ったところも解き直しをすれば万全です。

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【科目別】中学生が成績を上げるためのおすすめ勉強法

成績を上げるためには「基礎固め」に徹することがポイント
成績を上げるためには「基礎固め」に徹することがポイント

効果的な学習法を押さえたところで、今度は教科ごとのおすすめ勉強法を紹介します。結論を言えば、中学校の学習内容は高校での学習にも直結するため、「基礎固め」に徹することがポイントです。

英語

英語のおすすめ学習法は、「とにかく英語を口(声)にだす」こと。例文を発音してみたり、長文を最初から最後まで音読したりすることで、「英語のリズムに慣れること」ができ、リズムに乗せて覚えることで忘れにくくなります。

また目で英文を見て、声に出して発音し、それを自分の耳で聴くことで3つの感覚器官(目・口・耳)を使うことから、記憶に残りやすいとされています。

さらに、音読することで文節の区切りや単語のアクセント、発音も意識できます。文節の区切りを意識すると、黙読だけではわからなかった文の主語、動詞などが見えてきます。すると、すべてを日本語に訳して考えるのではなく、先頭からそのまま意味を考えていくことができ、英語の状態で意味を理解できるようになります。

音読では、たとえ細かい発音が間違っていたとしても、あまり気にすることはありません。音声付きの教材などを上手に活用し、徐々に発音を矯正していきましょう。

数学

数学のおすすめ学習法は、「ひたすら問題演習をこなす」こと。公式を覚えることは簡単ですが、それだけでは点数を取れるようにはなりません。公式は計算をこなすだけでなく、どうやって活用できるか、つまりどの問題にどの公式を当てはめて解くかが大切です。

数学の出題パターンはある程度決まりきっているため、知っているパターンが多ければ多いほど高得点を狙うことができます。またパターン認識を繰り返すことで、解答に費やす時間が短くなり、試験の際に余裕をもって取り組むことができるようになります。

国語

国語は、最も成績の上がりづらい教科といっても過言ではありません。理由として、国語の得意な子と苦手な子では読書量に差があり、中学生になるまでに蓄積してきた語彙力や表現力に大きな差が出てしまっていることが挙げられます。

全ての試験問題の設問は日本語で書かれていますから、国語に強くないと、将来的に高校受験や大学受験で、他教科の出題理解も不完全になるかもしれません。

国語の苦手な子におすすめする国語の学習法は、論説文から手をつけることです。「段落ごとの文ごとに意見と具体例を見分け、意見の部分にだけ線を引く」「意見をつなぎ、文章全体の要約を作ってみる」ことにまずは集中してみましょう。

論説文は筆者の意見と具体例が明確に分かれていることが多いので、物語文や随筆よりも読解が実はやりやすいです。まずは簡単な論説文からチャレンジしてみてください。同時に、漢字の読み書きの練習や、言葉の意味をあいまいにせずしっかり調べて覚えることもコツコツ続けましょう。

国語の得意な子におすすめする国語の学習法は、「長文を何度も読み返す」こと。国語の基礎となる読解力を養うためには、何度も本文を読み返し、細かい意味や背景を理解しようとすることが大切です。特に物語文では、国語の得意な子はついつい妄想をして、書かれていないことを勝手に捏造してしまうケースがあります。物語文では、登場人物の行動に着目し、「なぜここでこのような行動をしているのか」を考えましょう。

ワークなどを活用すればテクニックとして点数を稼ぐことはできますが、本当の意味での読解力にはつながりません。本を読むような感覚で出題される長文を読み返してみると、文章をより深く理解することができ、様々な問題にも対応できるようになるでしょう。

理科

学習内容が単元によって大きく異なる理科では、「実験内容を覚える」ことが大切です。実験を行った内容がテストに出題される可能性は極めて高いため、実験で使った道具名や実験結果などを詳しく復習しておくと効果的でしょう。

また、問題の種類や形式、実験内容なども単元ごとに異なるため、問題集で様々な出題形式に慣れておくことで、高得点を狙うことができます。

最近はYouTubeなどで理科の実験動画がアップロードされていることも多いです。学校ではよくわからなかった実験があれば、それらの動画などを見直して復習しておきましょう。

社会

暗記がメインになりがちな社会では、「知識と知識を結びつける」ことが大切です。例えば「○年に~があった」という単純記憶だけでは、せいぜい年号問題にしか対応することはできません。

「○年に~があったから…が起こった」と他の何かと関連付けることで、選択肢問題や記述問題などにも幅広く対応できるようになります。

特に歴史では大きな流れの中で起こった出来事が歴史のどの位置にあるか、を意識することが重要になりますが、地理でも公民でも「関連付けて覚える」ことは社会の勉強方法の鉄則です。

こちらも、最近はテレビなどで歴史がドラマ仕立てで覚えられるものや、漫画などさまざまな媒体で勉強がしやすい素材が出ています。色々と探してみてくださいね。

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成績が伸びないのは塾が原因?中学生ならではの塾の選び方

「正しい学習法を実践しても成績が伸びない」という場合には、通っている塾があっていない可能性も考えなくてはなりません。中学生を対象とする塾の数は非常に多いため、ここでは上手な塾選びの方法を押さえておきましょう。

(1)授業形式

まず最初に考慮しなくてはならないのが、授業形式。個別指導塾と集団指導塾には、それぞれ下記のようなメリット・デメリットが存在します。

個別・集団のメリットとデメリット
個別・集団のメリットとデメリット

個別指導塾と集団指導塾では、それぞれメリットとデメリットが真逆になるのがおわかりでしょう。特に「基礎がわかっていない」、「授業の内容についていけない」という場合には、集団指導塾から個別指導塾に変えるだけでも、成績がグンと伸びる可能性が高いと言えます。

(2)レベル

中学生の塾選びで、さらに注意が必要なのがレベル。それぞれ何を目的にするかによって、通うべき塾も絞られてきます。

高校受験:受験勉強に特化

内申対策:中学校での勉強フォローに特化

レベルやコースを間違えれば、当然思うような成績アップを望むことはできません。同じ塾でも両方のコースを設置しているケースもありますので、まずは塾に通う目的を明確にしましょう。

(3)通いやすさ

中学生が塾に通う上では、通いやすさも考慮しなくてはなりません。先述の通り、中学生は勉強に部活に忙しく、体力的にもかなりの負担がかかる年頃。塾が遠ければ、さらに体力的負担を強いられることになります。

そのため、たとえ評判の良い塾が遠く離れた場所にあったとしても、なるべく自宅周辺の塾を選んだ方が効果が出る可能性は高いと言えるかもしれません。

正しい塾を選べば中学生の成績は上がる

「自宅周辺にどのような塾があるのかわからない」という方は、ぜひ『塾探しの窓口』を利用してみましょう。『塾探しの窓口』なら下記のようなメリットがあり、自宅周辺の塾を簡単に比較することができます。

市区町村や駅から塾を探せる → 自宅からのアクセスが一目瞭然

口コミが高い塾を探せる → 「ハズレ」を引くリスクを回避できる

気になる塾に一括で資料請求できる → 一つずつ電話する手間が省ける

「この塾、良いかも」という塾が見つかったら、そのまま簡単に無料体験の申し込みができ、実際の塾の雰囲気を知ることができます。『塾探しの窓口』を利用して入塾すれば、入塾金が割引になるというメリットもあるため、親にとって負担となる初期費用をしっかり節約することも可能です。

中学生の塾選びは難しいですが、だからこそ正しい塾を選ぶことが肝心。ポイントを押さえてお子さんにあった塾を選べば、それだけで成績が飛躍的にアップするということも決して夢ではありません。ぜひ簡単&お得な『塾探しの窓口』を活用し、お子さんの明るい将来づくりに役立ててください。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

塾探しの窓口編集部

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