【高校受験】面接でよく聞かれる10の質問と成功するための準備を解説

更新日 2024.08.09
【高校受験】面接でよく聞かれる10の質問と成功するための準備を解説

「高校受験の面接対策ってどうすればいいんだろう?」というご相談は、多くの保護者さまからお聞きします。

今回は高校受験の面接について、目的から準備、よく聞かれる質問、やってはいけないことまで徹底的に解説しています。

高校受験に面接がある方は必見のパーフェクトガイドです。ぜひ最後までご覧ください。

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目次

高校受験で面接が課される理由

高校受験の面接は、受験生をよく知るために行われる
高校受験の面接は、受験生をよく知るために行われる

まず、高校受験において面接を行う理由から見てみましょう。理由を知ることで、面接の際に気を付けるべきことなどが見えてきます。

高校受験で面接が課される理由とは?

(1) ペーパーテストでは分からない「受験生の人間性」「思考力など」を見たい

調査書に書かれていることと実際の生徒像が異なっていないか、「受験生の人となり」を見て人物像を深く確かめたいという高校側の狙いがあります。

また、学習指導要領の改訂に伴い、高校受験においても「思考力・表現力・判断力」を重視する傾向にあります。受験生本人と対話することで、これらの力を見極めたいという意図が考えられます。

(2) 高校の「求める生徒像」にあっているか確かめたい

(1)とも重なりますが、選抜に当たって、高校側は必ず「求める生徒像」を公開しています。

「求める生徒像」には資質やタイプ、卒業後の志向などが記載されており、筆記試験では判断しにくい要素といえます。

受験生が自校の「求める生徒像」に合致しているかを確認するために、面接を行う高校もあります。

(3) 入学後の意欲、興味関心の方向などを確かめたい

受験生の熱意を見ることも目的のひとつとなっています。

入学後、どんな活躍が期待できるのか?意欲は?入学後に力を入れたいのはどの分野か?など、高校側として聞いておきたいことを確かめることが目的です。特に、スポーツ推薦や自己推薦などでは重要な指標になります。

〈メモ〉高校入試で面接が課される入試形式とは?
公立高校は、「特色選抜」「前期選抜」等の名前で呼ばれる『自己推薦型入試』で面接が課されます。また筆記試験に比重を置く「一般選抜」でも、面接を課す学校もあります。

大半の私立高校でも面接を実施します。ただし、都市部の難関校では面接を行わないところもあります。

高校受験の面接でよく聞かれる10の質問

よく聞かれる質問には、答えを用意しておくと安心
よく聞かれる質問には、答えを用意しておくと安心

高校受験の面接でよく聞かれる質問をまとめました。以下の質問には回答の要点を用意し、模擬面接でしっかり練習しておきましょう。

(1) どうしてうちの高校を志望したのですか?

まずは志望理由です。志願理由書に書いた場合は、その内容を踏まえつつ、話を発展させていくと良いでしょう。

高校の特色や力を入れている活動に触れると、志望校研究をしっかり行っているというアピールにもなります。また「その高校にこだわる理由」も加え、強い思いを伝えるチャンスにもしましょう。

(2) 高校に入学したら、どんなことに力を入れたいですか?

入学後の希望については、自分の興味を中心に具体的にまとめると、面接官に伝わりやすいですよ。中学で頑張ったこと、力を入れたことをさらに伸ばしたい、という方向も良いですね。

この質問を通じて、面接官は受験生の志望の度合いや熱意を見ています。高校入学後に期待を抱いていることが伝わる内容を考えましょう。

(3) 中学3年間で一番力を入れたことは何ですか?

中学校時代に頑張ったこともよく聞かれます。部活動の実績などは調査書に書かれていますから、この質問の意図は「具体的なエピソードを聞きたい」というところにあります。

ドラマチックである必要はありませんが、自分の努力や人柄が伝わる話題を用意しておきましょう。

単に「吹奏楽部の練習を頑張りました」ではなく、どんな風に頑張ったのか、その結果得たものは何か、といった話題を盛り込むと、お子さんの良さが伝わる回答になりますよ。

(4) 中学校生活の一番の思い出は何ですか?

この質問は、受験生の価値観を知る狙いがあると思われます。何を大切にする人物なのか、どんなことを重視するのかを見たいという面接官の意図に答えつつ、お子さんの人柄が伝わりやすい出来事をピックアップしてみてください。

(5) 得意教科・不得意教科は何ですか?

この質問は、本当に得意・不得意を知りたいというよりも、コミュニケーション力を見るために使われることがあります。聞きやすい質問を投げかけ、受験生の反応を見ているのですね。

とはいえ、聞かれたままに教科名を答えるだけでは味気ないやり取りに。得意教科ならその理由、不得意教科には克服の努力についてなど、ちょっとした一言を添えると自然な会話になり、コミュニケーション力のアピールにつながります。

(6) 将来の夢はありますか?

将来の夢は、どんな夢でも自信を持って堂々と答えましょう。面接官は夢の内容によって、評価を分けるようなことはしません。むしろ、夢に向かって努力しているのなら、その姿勢を評価したいと思うはずです。

また夢のきっかけを伝えても良いですね。将来に向かって主体的に生きる姿は、必ず面接官に良い印象を与えます。

(7) 自分の長所・短所を教えてください。

長所・短所については、「自己分析ができているか」を確かめるために聞かれる、と思ってください。長所も短所も、包み隠さず正直に伝えて大丈夫です。

ただし短所は、「○○なところです」と言うだけではマイナス印象を残してしまいます。短所を自覚したうえで、気を付けている点も添えると、「自己分析ができ、工夫もできる人物だ」という印象を与えることができます。

(8) 部活はやっていましたか?

調査書を見ればわかることをあえて尋ねるのは、「努力の過程」や「部活を通して得たもの」を知りたいからです。「はい、やっていました」だけではなく、自分が成長したと感じる点や、特に力を入れた点なども伝えたいですね。

途中で辞めていても、正直に伝えて構いません。辞めた理由や、辞めた後に力を入れたことなどを伝えると、前向きな印象の回答になります。

(9) 最近のニュースで気になったものはありますか?

社会情勢や時事問題についての質問は、世の中の情勢にアンテナを張っているか、また社会問題についてどのように考えているかを見る狙いがあります。

専門的な意見を要求されているわけではないので、中学生らしい観点で答えれば大丈夫です。ただニュースを見ていないと答えるネタがなくなってしまうので、日頃からチェックしておくこと。地元の話題や科学ニュースなどでもOKです。

(10) 自分を動物にたとえると、何ですか

奇抜な質問は、とっさの振る舞いや考え方を見るために行われます。回答だけではなく、そう考えた理由を添えるのがおすすめ。面接官が知りたいのは、回答そのものよりも「どう考えたか」という点だからです。

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高校受験の面接までに準備すること

入念な準備が、高校受験の面接を成功に導く
入念な準備が、高校受験の面接を成功に導く

面接に向けてしておくべき準備は、次の3項目です。

高校受験の面接までに準備すること

(1) 志願理由書・自己PRをまとめる

志願理由書や自己PR書は、以下の手順で進めてみましょう。

志願理由書や自己PR書の作成手順
1.盛り込みたい要素を書き出す
2.書き出した要素を絞り込む
3.全体像を構成する
4.文章に落とし込む
5.先生に添削してもらう
6.書き直し
7.5と6を完成まで繰り返す

必要に応じて親御さんもサポートしてあげてください。内容を考える際に話し相手になるだけでも、お子さんの頭は整理されていきますよ。

(2) よく聞かれる質問に対する答えをまとめる

「定番質問」には、答えをまとめておきましょう。

模範回答を暗記する必要はありません。面接官が聞きたいのは、「受験生本人の、等身大の素直な回答」です。お子さんが、自分自身を自分の言葉で語れるように導いてあげましょう。

面接でよく聞かれる質問は、10の質問でまとめています。

(3) 大人を相手に模擬面接で練習を重ねる

模擬面接も十分に行っておきましょう。

面接練習は学校や塾の先生にお願いしてみてください。できれば多くの先生に面接官役をしてもらうのが理想。男性/女性、若い/年配、気さく/寡黙……、などさまざまなタイプを相手に練習しておけば、どんな面接官に当たっても自信を持って対応できるようになります。

集団面接の場合は、同じ高校を受験する同級生と誘い合って、集団面接形式で練習をしてもらうのもおすすめです。

なお、塾に通っている場合、面接指導や練習を受験生には必ず行ってくれます。担当の先生のほかに志望校の合格実績が豊富な先生に試験官役をお願いして、よかったところ、悪かったところなどを指摘してもらいましょう。

高校受験の面接を成功させる準備のコツ

お子さんの良さが十分伝わるよう準備するのがコツ
お子さんの良さが十分伝わるよう準備するのがコツ

コツを押さえた準備が、面接の成功に繋がります。面接準備のコツを4つ、ご紹介します。

高校受験の面接を成功させる準備のコツ

(1) 志願理由書・自己PR書は「盛らない」

「自分を良く見せたい」気持ちは分かりますが、志願理由書や自己PR書を”盛る”のはご法度です。過大に書くこと、実績の虚偽記載もいけません。

面接では、書かれた内容についてもよく聞かれます。身の丈以上のことを書いても、応答態度などで面接官は分かってしまうものですよ。

(2) よく聞かれる質問の回答は「ポイントを覚える」

想定質問への回答は、「要点」を覚えておくのがコツです。質問に応じて、要点を使いこなす方法を教えてあげてください。

たとえば、「中学時代に一番頑張ったこと」という質問に、〈野球部〉〈練習以外でも自主トレ〉〈グローブを3回買い換えた〉といった要素があれば、質問が「一番頑張ったことは何ですか」「どんな風に頑張りましたか」「具体的なエピソードを教えてください」と質問が変わっても応用できるといった具合です。

(3) 一番大切なのは「中学生らしい、快活な態度」

慣れない面接では「失敗しないこと」ばかりに気を取られる中学生も多いのですが、一番大切なのは中学生らしい快活な態度である、という点も忘れずにおきましょう。

相手は毎年、何十人もの受験生を見ているプロです。背伸びはすぐに見抜かれます

無理に大人びた話し方をする必要も、言い間違いを気にしすぎる必要もありません。中学生らしく、自然で素直な在り方で臨むよう促してください。

(4) 面接官へお礼の気持ちも忘れずに

面接官に対する「お礼の気持ち」も、円滑なコミュニケーションには大切な要素です。

自分のために時間を取ってくれたこと、話を聞いてくれたことへの感謝は、自然と態度にもあらわれますよね。

ぶっきらぼうなやり取りよりも、配慮あるやり取りの方が気持ち良いもの。ちょっとした気遣いが持つ意味を、保護者の方からもお子さんに教えてあげてください。

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高校受験の面接で気を付けるべきマナーや振る舞いは?

どんな場面でも、中学生らしく快活にいれば大丈夫!
どんな場面でも、中学生らしく快活にいれば大丈夫!

当日慌てないために、マナーや振る舞いの基本も押さえておきましょう。

(1) マナーや振る舞いより大切なこと

マナーというと「ノックの回数」「椅子には右と左、どちらから座るか」といった”作法”ばかり注目されますが、面接において一番大切なのは「誠実さ」です。

誠実な気持ちは態度にあらわれ、相手に伝わります。まず、気持ちを整えてから臨むことを忘れないでください。

(2) ことば遣いの注意点

言葉遣いは「中学生らしい丁寧さ」が大切です。

フォーマルな場なので、くだけた話し方はNG。語尾は「です/ます」で、「よろしくお願いします」「失礼いたします」といった挨拶はスラスラ出るまで繰り返します。

聞こえやすく、ハキハキと話すことも大切です。ぼそぼそとした話し方は、聞き取りにくく自信なさげな印象を与えます。明瞭な話し方を意識しましょう。

(3) 身だしなみの注意点

身だしなみはきちんと整えます。

制服はできればクリーニングに出し、清潔感ある着方を。長い髪は束ね、顔にかからないようにします。靴下の穴、上履きの汚れもチェックしてください。

また身だしなみと同じくらい大切なのが、姿勢です。アイロンのかかったシャツも、猫背ではだらしなく見えるもの。背筋を伸ばし、キビキビとした仕草を心がけましょう。

高校受験の面接でやってはいけない3つのNG

特に「丸暗記」はやりがちなので、要注意
特に「丸暗記」はやりがちなので、要注意

高校受験の面接で、やってはいけないこともあります。

【×やってはいけない①】用意した答えを丸暗記する

想定質問への回答を、文章で丸暗記するのは避けましょう。別の角度から聞かれたときに対応しにくく、覚えた文章を話すのは不自然な話し方になることが理由です。

また丸暗記は、1箇所忘れると一気に答えられなくなるおそれもあります。

【×やってはいけない②】1つの質問に長々と答える

1つの質問に、長々と答えるのもNGです。ダラダラした回答は「話がまとまっていない」というマイナス印象になりかねません。特に集団面接では、1人が長く話すと他の受験生の持ち時間を奪うことにも。

高校受験の面接は、1人5~10分程度です。端的に話をまとめる応答力を意識してください。

【×やってはいけない③】面接官のウケを狙いにいく

場を盛り上げようと思ってか、ウケを狙った回答をする受験生が稀にいるそうです。よほど知的で、高校に合った話題なら面接官が反応してくれることもあるかもしれませんが、やらない方が無難。面接に、普段の学校のノリを持ち込まないようにしましょう。

面接で困ったときの対処法!

困る場面ほど、深呼吸して落ち着いた対応を
困る場面ほど、深呼吸して落ち着いた対応を

こんな時どうすればいい?というときの対応は、万一の心構えとしてお子さんに伝えておくと安心です。

(1) 回答を用意していない質問をされた場合

思いがけない質問、回答を用意していない質問が出ることも考えられます。とっさに答えが出なかったら、焦って支離滅裂な答えをするよりも「少しお時間をください」と伝え、考えをまとめてから答えましょう。

ただし、実際の面接では待ってもらえるのは10秒が限界です。それ以上考えていると、次の質問に進まされてしまうかもしれません。

(2) 集団面接で前の人と回答がかぶったとき

集団面接で前の人と答えがかぶったときも、「先ほどの方と同じですが」と一言添えて、自分の発言をすれば問題ありません。

面接官も、同じ答えを持つ受験生がいることは想定しています。別の答えを用意しないと、と焦らずに、自分の答を堂々と話しましょう。

(3) 面接会場で急に具合が悪くなったとき

体調が悪くなった時やトイレに行きたい時は、すぐに会場の先生に申し出てください。面接の順番を繰り上げる、別室面接にしてくれるなど、状況に応じた対応をしてくれます。がまんして面接に挑むと集中できず、最悪、不合格になってしまうリスクがあります。

まとめ

この記事では、高校受験の面接について注意すべき点、準備しておくことなどを詳しく解説しました。

面接対策は、練習あるのみ!場数を踏めば、自信があると言えるようになります。学校の先生や保護者の方など大人の人に相手をしてもらい、評価してもらって改善していくとよいでしょう。

面接練習をしてくれる塾もたくさんあります。さまざまな先生に相手役になってもらい、対応力を磨いておきましょう。ぜひ「塾探しの窓口」で塾を見つけ、面接練習をしてもらえるかどうか、問い合わせてみてくださいね。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

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