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高校受験の「推薦入試」ってどんな制度?わかりやすく解説!
お子さんの高校受験を考えたときに、「推薦入試」が気になる親御さんも多いですよね。
ところが調べるほどに、「推薦入試」や、よく似た「特色選抜」や「前期選抜」など、さまざまな方式が出てきます。違いは何なのか、うちの子に合うのはどの選抜方法かと、お困りではないでしょうか。
今回は高校の推薦入試に注目し、さまざまある方式の違いや推薦入試の合否基準、推薦に向けて準備しておくべきことなどをまとめました。
最後まで読めば、推薦入試のすべてがスッキリわかります!さっそく、推薦入試とは?というところから見ていきましょう。
高校受験の「推薦入試」とは?
高校受験の推薦入試は、都道府県ごと、また公立か私立かによって形態が異なります。まず高校受験の推薦入試とはどんな制度なのか、他の選抜方法とも比べながら整理していきましょう。
(1)【公立高校】「推薦入試」とは?
公立高校の推薦入試は、いわゆる「学校推薦」だとお考えください。中学校長の推薦があって初めて出願できる、ということです。推薦が可能かどうかを決める「推薦基準(推薦要件)」を設けている自治体もあります。
推薦入試ではほとんどの場合学力検査はなく、調査書や推薦書、面接、作文や小論文の結果で合否が決まります。合格内定時期は1~2月と、「一般選抜」より早く判明するのも特徴です。
ただし岩手県のように推薦入試でも中学校長の推薦が不要なところや、宮崎県のように「推薦入学者選抜」という名称なのに学力検査を行うところもあります。
後に、推薦入試を実施している都道府県と内容をまとめてありますので、あわせてご覧ください。
(2)【公立高校】「特色選抜」「自己推薦型入試」とは違うの?
都道府県の中には、推薦入試と似た「自己推薦型入試」を行っているところもあります。
自己推薦型入試とは、学力検査だけでは測れない生徒の個性や活動実績を評価する目的で行う選抜方式のこと。「特色選抜」「前期選抜」などの名称で呼ばれています。
自己推薦型入試が推薦入試と異なるのは、「基本的に中学校長の推薦は不要」「学力検査が課されることもある」という点です。
推薦入試の場合は「推薦書」を中学校が発行しますが、自己推薦の場合は自分で「志願理由書(自己PR書)」を書くことになる点も押さえておきましょう。
ただし新潟県のように、特色化選抜と呼ばれるにもかかわらず、学校長の推薦を必要とする自治体もあります。
(3) 【公立高校】推薦入試を実施している都道府県一覧(2024年度入試最新)
推薦入試は、すべての都道府県公立高校で実施しているわけではありません。また選抜方法や名称、要件もさまざまです。
以下に、推薦入試、もしくは自己推薦型入試を実施している都道府県をまとめました。推薦入試について情報収集をする際、選抜方式の名称を区別するのにもご活用ください。
※ 記載されていても、すべての高校で推薦入試を実施するかは都道府県によって異なります。詳しくは学校の先生に尋ねるか、教育委員会のホームページでご確認ください。
※ 「中学校長の推薦」欄の※は、推薦基準があるなど条件付きであることを示します。
選抜の名称 | 検査時期 | 中学校長の推薦 | 学力検査 | |
北海道 | 推薦入学者選抜 | 2月 | 不要 | 英語の聞き取りテスト実施の場合あり |
岩手 | 特色入試 | 3月 | 不要 | 面接、小論文、作文、実技、口頭試問、プレゼンテーション等のうち1~2項目程度 |
山形 | 推薦入学者選抜 | 2月 | 不要※ | - |
福島 | 特色選抜 | 3月 | 不要 | 5教科 |
茨城 | 特色選抜 | 2月 | 不要 | 作文・実技検査を実施する場合あり |
栃木 | 特色選抜 | 2月 | 不要 | 作文・小論文・独自検査から1つ |
東京 | 推薦に基づく選抜 | 1月 | 要 | 小論文・作文、実技検査などから1つ実施 |
新潟 | 特色化選抜 | 2月 | 要 | - |
富山 | 推薦入学者選抜 | 2月 | 要 | - |
石川 | 推薦入学 | 2月 | 要※ | - |
福井 | 推薦入学者選抜 | 1月 | 要 | - |
山梨 | 前期募集 | 1月 | 不要 | - |
長野 | 前期選抜 | 2月 | 不要 | 学力検査あり |
愛知 | 推薦選抜 特色選抜 | 2月 | 推薦:要 特色:不要 | - |
三重 | 前期選抜 スポーツ特別枠選抜 | 2月 | 不要 | - |
滋賀 | 推薦選抜 特色選抜 スポーツ・文化芸術推薦選抜 | 2月 | 推薦:要 特色:不要 スポーツ・文化芸術推薦:要 | - |
大阪 | 特別入学者選抜 | 2月 | 不要 | 3教科 |
兵庫 | 推薦入学 特色選抜 | 2月 | 推薦:要 特色:不要 | - |
奈良 | 特色選抜 | 2月 | 不要 | 3教科(高校選択制) |
和歌山 | 特色化選抜 | 2月 | 要※ | - |
鳥取 | 特色入学者選抜 | 2月 | 不要 | 高校による |
島根 | 総合入学者選抜・スポーツ特別選抜 | 1月 | 不要 | - |
岡山 | 特別入学者選抜 | 2月 | 不要 | 3教科 |
山口 | 推薦入学 | 2月 | 要 | - |
徳島 | 育成型選抜 | 2月 | 不要 | 5教科 |
香川 | 自己推薦選抜 | 2月 | 不要 | 3教科(高校選択制) |
愛媛 | 推薦入学者選抜 | 2月 | 要 | - |
福岡 | 推薦入学者選抜 | 2月 | 要 | - |
福岡 | 特色化選抜 | 1月 | 不要 | - |
佐賀 | 特別選抜 | 2月 | 不要 | 3教科 |
長崎 | 特別選抜 | 1月 | 不要 | - |
熊本 | 前期(特色)選抜 | 2月 | 不要 | - |
大分 | 推薦入学者選抜 | 2月 | 要 | - |
宮崎 | 推薦入学者選抜 | 2月 | 不要 | 3教科/適正検査のいずれか一方 |
鹿児島 | 推薦入学者選抜 | 2月 | 要 | - |
沖縄 | 特色選抜 | 2月 | 不要 | 一般選抜の学力検査を受検 |
参考:各都道府県教育委員会発表の公立高校入試募集要項
(4) 【私立高校】私立高校で実施されている「推薦入試」の種類
私立高校でも推薦入試を行っています。
私立高校の推薦入試は学校ごとに要件が異なりますが、中学校長の推薦は必要です。合否判定は推薦書や調査書、面接、実施した検査の結果で決まります。
また3~5教科の学力試験や、適性検査を実施する私立高校もあるので、詳しくは各高校の募集要項をご確認ください。
私立高校推薦入試のポイントは「専願」と「併願」という2種類がある点です。
「専願」とは、受験する私立高校が第一志望の受験生が受ける方式で、合格したら必ず入学することが受験条件となります。万が一、合格後に入学辞退した場合は翌年から母校中学の後輩受験生が不利になるかもしれません。入学を決めてから出願しましょう。
「併願」とはその私立高校も受験するが、他の高校も受験したい場合に選択する受験方式です。公立高校のいわゆる「滑り止め」として私立高校の「併願」を利用する受験生が多く見られます。
(1) 試験は「面接」「作文」などが一般的
ほとんどの高校では、推薦入試で「面接」を実施します。面接は集団、あるいは個人で行われ、中学校で頑張ってきたことや入学後の希望などについて聞かれることが多いようです。
★高校入試の面接については、こちらもどうぞ!
また作文・小論文や適性検査、専門科の受験では実技試験が行われる場合もあります。
志望校の試験内容を知りたい場合は、担任の先生に相談してみてください。中学校には推薦入試の試験内容もストックされているはずです。
作文・小論文は、いいかげんな内容を書いたり、あきらかに指定の文字数に不足したものしか書けなかったりすると、不合格にされるおそれがあります。必ず受験までに過去の出題例を確認し、実際に書く練習をしておきましょう。
「文章を書くのは苦手」「小論文って、どう書けばいいかわからない」という場合は、学校の先生に相談してみてください。また塾にも作文・小論文対策講座を行っているところがあります。頼れるところは遠慮せずどんどん頼って、当日までに準備を確実に行いましょう。
(2) 推薦入試の合否基準
高校の推薦入試では、主に以下の資料を使って合否を判定します。
調査書(内申書)
推薦書、自己PR書など
面接の結果
実技試験や適性検査など、実施した検査の結果
それぞれの資料をどのくらいの割合で評価するかは自治体・高校によって異なりますが、一般的には「調査書50%+面接25%+その他の要素(作文など)25%」と割り振ることが多いようです。
合否判定の半分は、調査書(内申点)が占めているということですね。
★高校入試に欠かせない「内申点」については、こちらもどうぞ!
推薦入試を受けるべきなのは、こんな中学生!
推薦入試には、向いている中学生タイプというのがあります。推薦入試を受けるべき生徒像を、公立高校・私立高校別にまとめました。
推薦で高校受験するための手順
推薦で高校に出願する手順を解説します。推薦入試は一般選抜より早い時期に検査が行われますから、早めに動くことが大切です。
【高校受験】推薦入試対策におすすめの塾5選
推薦入試での高校受験には、さまざまな準備が必要です。出願書類を用意し、面接や作文・小論文の練習をしなければなりません。時間をかけて入念に準備したい場合は、塾の活用がおすすめです。
高校受験の推薦入試対策に定評ある個別指導塾を、厳選して5塾紹介します。
個別教室のトライ
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東京個別指導学院・関西個別指導学院は、教育大手ベネッセのグループ塾でもあります。常に最新の入試情報を収集しており、今年の傾向に合わせた適切な指導が受けられます。
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個別指導WAM
個別指導WAMは、地域の高校情報に精通した指導が評判の塾です。日ごろから「地域密着」をモットーにしており、近隣の中学校・高校の情報を収集。最新の傾向を踏まえ、生徒一人ひとりの個性に合わせて必要な指導を提供します。
長年の指導実績から、合格できる「型」を知り尽くしているのも、個別指導WAMの強み。合格できる作文の書き方や面接の受け答え方、書類の書き方などを、個別に細かく教えてもらえます。
業界屈指のレベルを誇る講師陣はフレンドリーで話しやすく、「なんでも相談できる」「困ったときは、まずWAMの先生に相談する」といったコメントも見られるほどです。
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ナビ個別指導学院
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まとめ
高校受験の選抜方法のひとつ「推薦入試」について、概要や「特色選抜」との違い、推薦入試に向けた準備などについて解説しました。
推薦入試で最も重視されるのは「内申書」です。内申書の中でも、評定、つまり9教科の5段階評価が大切!評定が推薦基準に到達していないとそもそも推薦を受けられませんし、合否判定の資料としても最重要だからですね。
内申書の評定アップには、日々の学習に積極的に取り組み、定期テストの得点を上げることが近道です。特に定期テストは、中学校ごとの傾向や特徴に合わせた勉強に切り替えるだけで、得点が安定してきますよ!
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