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【高校入試必出】記述式問題の解き方と記述問題5タイプを解説
定期テストや模試で、記述問題を面倒がる中学生は少なくありません。確かに選択問題と比べると、記述式問題は「書く内容を考える」「筋道を通してまとめる」という手間が必要なだけ、厄介だというのも分かります。
しかし記述問題には、勉強のとても大切な力を養う目的が隠されています。「選択問題より配点が高い」というだけではない、記述問題の重要性や対策・勉強法について解説します。
(1) 高校入試問題では、記述式問題の出題量が増えている
実は近年、高校入試ではどの教科でも解答を記述させる問題が増えています。東京都立高校・神奈川県立高校、それぞれの入試問題を見てみましょう。
◎ 東京都立高校入試問題(令和4年度入試・国語)
◎ 神奈川県立高校入試問題(令和3年度・英語)
まとまった文字数を書かせる問題は、5教科に共通して増える傾向にあります。学習指導要領が改訂され、「思考力・判断力・表現力」を重視する指導に変わりつつあること、つまり勉強も「結果」だけではなく、どうやってその答えに辿り着いたかという「過程」も重視されるようになったことが、記述問題の増加の要因だといわれています。
大学入試共通テストでも、記述問題の導入が盛んに議論されていましたよね。結局、共通テストでの記述式問題導入は断念されましたが、あの議論もすべては「子どもたちに考える力」を付けさせることが必要だ、という社会からの要請があったことは確かです。
社会動向の影響も受けている記述問題は、今後も減ることはないと考えられます。
(2) 定期テストでも記述式問題の出題量が増えている
中学校の定期テストは、高校入試の問題形式を踏襲して作られます。よって高校入試で記述問題が増えると、定期テストもそれに合わせて記述問題が増えるのです。
実際、ベネッセ総合研究所が行っている経年調査でも、「記述式問題・論述式問題を出す」と考えている中学校教員は年々増えているという結果が出ています。
◎定期テストで「論述式(記述式)の問題を出す」ことを考慮している 中学校教員(経年変化)
また同じ調査では、「高校入試を意識した定期テスト問題を出す」と考えている教員も同程度以上いたことも分かっています。
高校入試でも、それを見据えて作られる定期テストでも、記述式問題は増えている実態がわかりました。問題が増えるということは、配点も大きくなるということです。面倒かもしれませんが、これからは記述問題を解く力がないと、テストや高校入試で目標点突破が難しくなるということですね。
対策の前に「記述式問題」のタイプを知ろう!入試頻出の記述問題5タイプ
記述問題の勉強法を解説する前に、よく出る問題形式を知っておきましょう。ひとくくりに「記述式問題」といっても、問題は5タイプに分けられます。
(2) 書き抜きタイプ
「書き抜きタイプ」問題とは、国語で良く見られる問題形式です。問題の指示に合致する部分を本文中から抜き出す問題を指します。文字数制限が付くことが多く、適切な箇所を過不足なく見つけられる力が問われます。
※ 問題主旨:サステナブルファッションについての対話を読み、問題に答える
(3) 理由記述タイプ
「理由記述タイプ」とは、事象の原因や根拠を延べさせる問題のことです。理科の実験操作を行う理由のように「教科書内容の暗記」で対応できる問題と、生徒本人の思考を問う問題とに分かれます。前者は比較的できる中学生が多いのですが、自分で考えるひと手間が必要な後者は、苦手とする中学生もよく見られます。
(4) 説明タイプ
「説明タイプ」とは、「~とはどういうことか、説明せよ」と問われる問題形式のことです。多くの問題は、要点の説明を求められます。本文に即しつつ、問題の指定に合わせて書き換えが必要になるため、記述問題の中では最も難度が高いといわれています。
(5) 自由記述タイプ
「自由記述タイプ」とは、問題文の指定に沿って自分の考えなどを述べる形式です。国語の「作文」や英語の「自由英作文」などが該当します。英語なら20~50語、国語では150~200字程度というまとまった字数を要求されることが多く、簡潔にわかりやすくまとめる力が必要になります。
記述式問題で失点する4つのパターン
よく出る記述問題5タイプが分かりました。続いては、記述問題で減点されるパターンを見ておきましょう。
お子さんが次の4パターンのどれかをやっていたら、すぐに手を打ってください。次のテストから得点が上がるかもしれませんよ。
(4) 空欄のまま出している
そもそも空欄で出しては、得点できるはずがありません。ただし、「なぜ」空欄のままなのかを知ることが大切です。
空欄のまま出す生徒の中には、本当に何もわからなくて書けないタイプもいますし、「完璧な答案じゃなきゃ書いちゃいけない」と思い込み、結局何も書けずに出すタイプもいます。
前者は勉強を頑張ろうね、という働きかけで良いのですが、後者の生徒はプライドの高さが答案作成の邪魔をしている可能性がありますから、本人の気持ちに配慮が必要です。
頭ごなしに「書きなさい!」と言うのではなく、寄り添って丁寧に「分かることを書くことが大切」と繰り返し伝えていきましょう。
同時に、テストや受験は、1点でも多く取らなければ、志望校の合格という目的に近づけません。完璧に書かなくても、「部分点」がもらえるケースは多くあります。プライドが邪魔をして一文字も書けないのは、自信のなさの裏返しでもあるため、わかりやすく「点が上がる」ことに意識を向けさせ、自信につなげさせるとよいでしょう。保護者の方はお子様が「少しでも書いて、点が取れた」ならば、「改善結果と努力の過程を思いっきり褒める」ことを心掛けましょう。
(5) 答え合わせにもコツがある
「記述問題は答え合わせが難しい」という声も聞きますが、コツを押さえれば大丈夫です。
次の3ポイントに気を付けて答え合わせしてみましょう。記述問題の正解率が徐々に上がっていくのが実感できるはずです。
◎ 必要な言葉や情報は盛り込まれているか
◎ 正しい文章で書けているか
模範解答と自分の答えを見比べ、解説をよく読みながら、上の3点に注目してください。また文章として正しく成立しているかは、音読するとわかります。不自然さを感じたら、日本語としてどこかおかしいということ。主語と述語が呼応しているか、文章はねじれていないかなど、チェックしてみましょう。
とはいえ、「問題もわからないのに、解答が正しいかなんて余計わからない」と途方にくれる生徒さんも多いのは事実です。ですから、記述式問題の答え合わせは、学校の先生や塾の先生など、記述式問題を知り尽くしているプロに依頼するのが最も確実です。
自分で採点して「まあこれで合っているだろう」では、いつまでたっても上達しないおそれがあります。身近なプロの力をうまく利用してください。
いざ、実戦!記述式問題の基本的な解き方
ここまでは日頃の記述問題練習法をまとめてきました。ここからは、いざ問題演習!テスト本番!実戦の場で気を付けるポイントをまとめます。
やってみると、これまでよりずっと記述問題が解ける自分に気づくはず。得点力アップに直結する方法です。
(4) 解答として正しくまとめあげる
1~3まで進めたら、後は解答としてまとめあげるだけです。文章の正しさや漢字ミスなどに気を配りながら、答案用紙に書いていきましょう。
いきなり答案用紙に書くのは不安、という場合は余白に下書きしても良いですね。試験問題によっては下書き用のスペースが用意されていることも多いので、活用していきましょう。
テスト本番では時間配分が重要なのはご存じのとおりです。記述問題に多くの時間を割かなければならない生徒さんは、他の問題を短時間で解かなければならないことになります。それでは見直しの時間もなくなってしまいますよね。
そこで、家で記述問題を解くときも、タイマーをセットして時間内に書き終えるよう練習してください。繰り返しているうちに、どのくらい書いたらだいたい何文字で、何分ぐらいかかるかなど、自分の癖がわかってきます。
最初は時間よりもじっくり取り組むのが大切ですが、徐々に慣れてきたら、ぜひ実践的に「時間を気にする」ことも取り入れてくださいね。
高校入試の記述問題対策に利用したい個別指導塾5選
記述問題の種類や対策法は、一通り押さえられたでしょうか。入試で思考力や判断力、表現力を重視し、試験で記述問題を出す傾向は、これからも続くと考えられます。
記述問題への対応力を伸ばすには、生徒一人ひとりを個別に指導し、丁寧な添削や解説を実践する個別指導塾の活用がおすすめです。記述問題対策、さらには高校入試全般の対策におすすめの個別指導塾を5選紹介します。
個別教室のトライ
個別教室のトライは、マンツーマン授業(講師1人:生徒1人)を徹底する、大手の個別指導塾です。記述問題の考え方やアプローチ法から、解答の添削、解説まで、講師がつきっきりで指導します。他の生徒を気にせず、自分が納得できるまで記述問題に取り組めるでしょう。
140万人の指導実績から生まれた「トライ式学習法」は、5教科の高校入試対策に活用できる独自のメソッドです。また、個別教室のトライはどの教室にも、プロの教育プランナー「トライさん」が常駐しており、入試や勉強法について、いつでも気軽に相談できます。
トライのオンライン個別指導塾は、トライ品質の授業を自宅で受けられるサービスです。マンツーマン指導はそのままに、リモート形態を活用して高い利便性と、リーズナブルな授業料を実現しています。
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東京個別指導学院・関西個別指導学院
東京個別指導学院・関西個別指導学院は、生徒にトコトン寄り添い、きめ細やかに指導する塾として評判です。授業は講師1人が生徒2人までを見る1対2形式です。講師がもう1人の生徒を指導する間は演習時間。自力で、じっくりと記述問題に取り組みましょう。「解いている最中は一人になりたい」「ずっと見られていると緊張する」という中学生に、おすすめしたい塾です。
地域の公立高校から難関私立高校まで、毎年多くの合格者を輩出する実績が、東京個別指導学院・関西個別指導学院の指導力の証。ベネッセのグループ塾でもあり、高校入試に関する最新情報の収集・分析力にも定評があります。
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個別指導WAM
個別指導WAMは、努力をいち早く結果につなげることを重視する塾です。入会後、学校の定期テストで規定以上の得点アップを約束する「成績保証制度」を実施していることからも、個別指導WAMの成績に対するこだわりが垣間見られます。
講師陣は、プロや難関大生など、実力ある人材がそろい踏み。生徒の個性や目標、ニーズに合わせて、ベストな1人がお子さんを担当します。定期テスト前には、5教科の勉強が可能なテスト対策も実施しています。定期テストで着実に成績を上げれば、内申点向上も期待でき、第一志望の高校合格がグンと近づくはずです。
オンライン家庭教師WAMは、自宅で個別指導WAMの指導を受けられるサービスです。専用の授業システムを利用し、対面授業と変わらぬ感覚で受けられる品質から、人気を集めています。
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代々木個別指導学院
「何を、どのように勉強していけば記述問題が解けるようになるのか」、そう悩む中学生は、代々木個別指導学院に相談してみましょう。代々木個別指導学院は、指導のすみずみまでを生徒個々に合わせられる柔軟性を持った塾です。本当に必要な勉強を効率良く組み込んだ「キミ専用カリキュラム」を見れば、勉強の進め方やペースが一目瞭然。手厚い指導に定評ある講師陣が、課題に合わせて教え方を工夫しながら、親身に指導します。
公立・私立高校受験のほか、中高一貫校生にも対応可能。中高一貫校のハイレベルな記述問題に悩む生徒にも、おすすめしたい塾です。
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ナビ個別指導学院
ナビ個別指導学院は、生徒が自分の力で解けること、できることを大切にする塾です。自力で問題を解ききるためには、根気や思考力、意欲など多くの要素が必要です。ナビ個別指導学院では、生徒を積極的に褒めて自己肯定感を高めることで、勉強へのモチベーションを引き出し、努力につなげる指導を実践しています。
実際、通う生徒たちからは「毎日、ナビの先生に会いたくなる」「もっと頑張りたいと思えるようになった」など、変化を実感する声が寄せられています。
ナビ個別指導学院では、4回分もの体験授業を受講可能です。まずは褒める指導を体験し、お子さんに合うかどうか確かめてみてはいかがでしょうか。
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まとめ
近年増え続けている「記述式問題」への対策や勉強法を解説しました。
中学校、そして高校の勉強も、これまでの暗記偏重から、生徒が主体的に考え取り組むスタイル、いわゆる「アクティブラーニング」に置き変わりつつあります。大学入試まで包み込んだ大きな潮流の中で、テストや入試問題も「考えさせる」形式が増えてくるのは、何ら不思議なことではありません。
こうした動向は社会全体の影響の結果でもあり、今後も止まることはないでしょう。「記述問題は面倒だから」と避けてばかりでは、受験や高校入学後にも苦労が続くことが容易に想像できます。
記述問題は、いきなり完璧な答案を書こうとすると、とてもハードル高く感じるかもしれません。大切なのは問題をかみ砕き、スモールステップで始めること。もしご家庭での取り組みが難しければ、ぜひ塾に相談してみてください。塾ではお子さんの現状に合わせて、無理なく問題に取り組ませてくれますよ。
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