【中学生】夏期講習の値段とは?相場や費用を抑えるコツを紹介

更新日 2024.08.07
【中学生】夏期講習の値段とは?相場や費用を抑えるコツを紹介

夏休みが近づくと、夏期講習探しに奔走する親御さんが増えてきます。中学生になり、「夏期講習は、行くのが当たり前」という空気を感じるという方も多いのではないでしょうか。また、夏期講習をきっかけに「ずっと通える塾を探したい」というご家庭もあるかもしれません。

夏期講習は夏休みの勉強を有意義なものにしてくれる強い味方です。しかし、費用が安くはない点が悩みの種ですよね。

この記事では、夏期講習を「費用」の面から徹底解説します。相場や費用の内訳、お得に受講できるコツもご紹介しました。最後まで読み、夏期講習で損をしない方法を手に入れましょう。

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(1) 集団指導塾の夏期講習

集団指導塾で夏期講習を受ける場合、およそ以下の費用を見積もっておくと良いでしょう。

中学1・2年生:3~6万円

中学3年生:5~8万円

集団指導塾とは、学校のように大人数の生徒に対して一斉に授業を行うスタイルの塾です。クラスは学力や習熟度、目標などによって分けられることが多く、経験豊富なベテラン講師が多いのも特徴です。

集団指導塾の夏期講習では、1学期の復習や2学期のテスト対策、受験準備などを行う塾が多く見られます。周りの生徒の様子が良い刺激になり、勉強のモチベーションが高まるというメリットがあります。

(2) 個別指導塾の夏期講習

個別指導塾で夏期講習を受ける場合は、受講するコマ数(授業の回数)によって費用は変わります。一般的な相場は次の通りです。

中学1・2年生:6~9万円

中学3年生:10~18万円

個別指導塾とは、生徒2~3人に対して講師が1人つき、一人ひとりがそれぞれのペースで勉強するスタイルの塾です。授業の進度は必ずしも学校に合わせる必要はなく、さかのぼり学習や先取り、ハイレベルな学習など自由にカスタマイズできます。

個別指導塾では授業1回あたりの値段が決まっており、受けた回数で総額が決まるシステムです。中3になると受験準備として5教科をすべて受講したり、授業回数を多めにとったりする生徒が増えるため、相場も高くなっていきます。

夏期講習の値段はこう決まる!費用の内訳

夏期講習の値段にはさまざまな項目が含まれている
夏期講習の値段にはさまざまな項目が含まれている

決して安くはない夏期講習の費用には、一体どのような項目が含まれているのでしょうか。塾に問い合わせても、「当塾の夏期講習費用は〇〇円です」と総額で案内されることも多く、不透明になりがちですよね。

ここからは夏期講習費用の内訳について、詳しく見ていきます。

夏期講習の値段はこう決まる!費用の内訳

(1) 指導料・授業料

夏期講習の値段のうち、一番大きな割合を占めるのが指導料(授業料)です。文字通り、講師の指導に充てられる費用で、学年や目標、クラスのレベルが上がるに従って、指導料も高くなる傾向があります。

また講師を指導力や実績によってランク分けし、ランクによって授業単価が変動する形態を取る個別指導塾もあります。最高ランクと最低ランクの講師では、倍近く単価が変わることもあるため、事前に料金体系をよく確認しておくようにしましょう。

(2) 教材費・テキスト代

夏期講習は、夏期講習用の専用教材を使う塾も多く、テキスト代が別にかかることもあります。

集団指導塾は全員同じ教材を使うため講習費に含まれることが多いのですが、個別指導塾は生徒に合わせてテキストを用意するため、別途請求されることもあります。相場は5,000円~10,000円程度です。

(3) 合宿費

塾によっては、夏期講習の一環で勉強合宿を行うところもあります。合宿参加費や宿泊費は、夏期講習費とは別に必要となります。数万~十万円程度の出費になることも多いので、合宿の有無や参加が必須か任意かという点は事前に確認しておきましょう。

(4) 管理費

管理費とは、校舎の維持や出欠席の把握、進捗管理などに充てられる費用のことです。正式に入塾すると全員必要となる塾が多いのですが、夏期講習のみを受ける場合は必要な塾と不要な塾とに分かれます。

(5) その他必要な費用も要チェック

夏期講習そのものの費用だけではなく、夏期講習に伴うさまざまな費用についても押さえておきましょう。たとえば塾までの交通費、飲食代・昼食代などです。1回あたりは少額でも、毎日のこととなるとまとまった金額になる場合もあります。

また模試受験を夏期講習カリキュラムに組み入れている塾もあります。模試を受ける場合、受験料は別途かかるのが一般的です。

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夏期講習の費用を抑えるコツ

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「できるだけ費用を抑えたい」という方のために、かさみがちな夏期講習費用を抑えるコツを解説します。

夏期講習の費用を抑えるコツ

(1) 受講する教科を絞り込む

多くの塾では、夏期講習費用を「授業を受ける教科の数」で決めています。つまり受講する教科を絞り込めば、それだけ費用は節約できるということです。得意教科は参考書を使っての独学でも進められるはず。苦手教科だけ、勉強の仕方が分からない教科だけを受けるなど、プロの指導が必要な教科を厳選して受けるのもおすすめです。

集団指導塾では学年ごとにパッケージ価格で提示されたり、目的別のコースを複数取るよう勧められることもあります。そんな時も塾の見積もり通りに申し込むのではなく、「苦手な数学の授業だけ受けられるか」など、個別に相談するようにしましょう。

(2) 受講する授業数を減らす

授業数を減らすというのは、個別指導塾の夏期講習で有効な節約方法です。個別指導塾は「授業1回あたりの単価 × 回数」で料金が決まるため、回数を減らすと総額も減るようになっています。塾からは10回と提案されたけれども、予算が8回分なのであれば、8回で収まるように授業を工夫してもらえないか、相談してみると良いでしょう。

授業を受けた量と成績は、必ずしも比例しないことは知っておいてください。授業を受けるのに手いっぱいで宿題や復習に手が回らなかった結果、何の成果も得られなかったということにもなりかねないのです。お子さんの成績を伸ばすために本当に必要な勉強は何か、しっかり分析してから夏期講習を申し込むようにしましょう。

(3) 合宿やオプション講座は申し込まない

勉強合宿をはじめ、志望校別対策・苦手分野特訓など、オプション講座をたくさん用意している夏期講習もあります。塾から提示された講座をすべて申し込もうとしたら、相当の金額になって驚いたという方もいらっしゃいます。夏期講習費を節約するには、追加講座は申し込まないと決めてしまうのも方法です。

本来、夏期講習は正規メニューだけでも力がつくように設計されています。まずは正規メニューを丁寧に学習することから取り組んでいきましょう。

(4) 家から近い塾を選ぶ

塾を選ぶ際は、できるだけ家から近い塾にするのもコツです。お子さんが徒歩や自転車で通える塾ならば、交通費の節約につながります。また、近ければ昼食は自宅に一旦戻って食べる、ということも可能となります。

コスパの良い夏期講習をしてくれる塾の選び方

“節約”だけが選び方じゃない!コスパが良い塾の見つけ方
“節約”だけが選び方じゃない!コスパが良い塾の見つけ方

夏期講習は、「コストパフォーマンスの良さ」で比較検討するという方法もあります。多くの塾をご紹介している塾探しの窓口だからこそ知っている、コスパの良い夏期講習を見つけるポイントを解説します。

コスパの良い夏期講習をしてくれる塾の選び方

(1) 1教科あたりの値段で比較する

夏期講習は総額だけではなく、「1教科あたりの値段」も比べてみてください。たとえば、次の2つの夏期講習のうち、よりコスパが良いのはどちらでしょうか?

A塾:5教科 49,800円

B塾:3教科 35,600円

総額だけを見ると、B塾の方が安く見えます。では1教科あたりの値段を計算してみましょう。

A塾:49,800円 ÷ 5教科 = 10,000円

B塾:35,600円 ÷ 3教科 = 11,866円

1教科あたりの値段は、A塾の方が安いことが分かりました。A塾の方が、安く・多教科学べる塾なのですね。コスパの良い夏期講習を見極めるには、値段を「1教科あたり」に均して比べるのがコツです。

(2) 1時間あたりの値段で比較する

総額も科目数も同程度という夏期講習を比べる場合は、「1時間あたり」の値段を計算してみましょう。次の2塾のうち、よりコスパが良いのはどちらでしょうか?

※ 授業時間は、どちらも1回60分とします
※ 毎日3教科の授業があるものとします

 教科数講習費用授業日数
A塾3教科38,900円8日間
B塾3教科35,600円6日間
一見同じくらいに見える場合は、1教科・1時間あたりを計算

それぞれ、1教科・1時間あたりの値段を出すと次のようになります。

A塾:38,900円 ÷ 3教科 ÷ 8日間 = 1,620円

B塾:35,600円 ÷ 3教科 ÷ 6日間 = 1,977円

1教科・1時間あたりの値段は、A塾の方が350円ほど安いことが分かりました。条件が同程度に見えても、「1教科・1時間あたり」を計算すると、コスパが比べられるのです。

(3) 授業料以外でかかる費用を比較する

教材費や管理費、合宿代や模試受験料など、授業料以外にかかる費用を比較するという方法もあります。夏期講習について塾に問い合わせる際に、「授業料以外にかかる費用はないか」と聞くようにしましょう。

(4) 割引キャンペーンを行っていないかチェックする

多くの塾では、夏期講習と同時にさまざまなキャンペーンを開催します。お得に夏期講習を受けるためには、こうしたキャンペーンの活用も欠かせません。

良く見られる特典には、次のようなものがあります。公式ホームページや塾のSNSなどに載っていることが多いので、事前にチェックしておきましょう。

・塾生の紹介/友達と一緒に受講だと受講料割引
・早期申込で受講料割引
・期間限定で教材や文具などをプレゼント

(5) オンライン受講ができる塾を探す

コロナ禍で一般化した「オンライン受講」は、対面指導より費用が割安です。オンラインに対応した夏期講習を選ぶと、費用が大きく節約できることがあります。

オンライン指導と一括りに行っても、マンツーマン指導が受けられるものや映像授業を視聴するもの、ライブ授業を見るものなど塾によってさまざまです。お子さんのタイプや得意・不得意に合わせて、選ぶと良いでしょう。講習を申し込む前に、体験授業を受けてみるのもおすすめです。

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先を見据え入会後にかかる費用も確認しておく
先を見据え入会後にかかる費用も確認しておく

お子さんが気に入れば、講習後の継続入会も視野に入れているという方は、次の3項目も確認しておきましょう。後から「知らなかった」と後悔しないために必須のチェック項目です。

(1) 継続入会した場合の費用をチェック

継続入会を考えている場合は、夏期講習費用に加えて、入会した場合に必要な初期費用も確認しておきましょう。授業料以外の費用は半年、ないしは1年分をまとめて支払うケースも多く、まとまった支出になりがちです。

ご家庭のマネープランに無理なく収まるかどうか、少なくとも以下の項目はきちんと調べてから判断するのがおすすめです。

・入会金
・管理費、維持費
・教材費

(2) 費用計算は「年間の総額」で

一般的に、塾は一度入会すると、高校合格までずっと通塾することになります。当然、通塾している間は費用がかかりますから、「1年間に掛かる総額」を押さえておくことも大切です。

大きな支出としては、冬期講習や春期講習費用があるでしょう。「夏期講習費用の相場」の項目でご紹介したように、中3になると講習費だけでかなりの額になります。あらかじめ年3回の講習費を把握しておくと、予定外の出費に慌てなくて済みますよ。

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(3) キャンペーンや特典もチェック

夏期講習受講と同じように、入会にもさまざまな特典やキャンペーンが用意されていることが多いものです。「〇月中の入会で図書カードをプレゼント!」「友達の紹介で入会すると入会金が半額に!」など、組み合わせると万を超える恩恵が受けられるものもあります。こうした情報は公式ホームページでチェックするほか、塾に直接問合せても教えてもらえます。

また塾探しの窓口を経由して入会すると、「入会金1万円OFF」という特典が受けられることもあります。お近くにお得な塾があるか、ぜひ下のタブから探してみてください。

まとめ

夏期講習の相場や値段の内訳、また夏期講習費を節約し、お得に受講できるコツなどをご紹介してきました。

中学生向けの夏期講習は、塾の指導形態や教科数、授業日数、学年などによって大きく異なります。安さやコスパの良さだけで選んだ結果、「安かろう・悪かろう」の夏期講習になって一番困るのはお子さんです。

塾それぞれの費用の差を客観的に比較しつつ、お子さんにとって最も良い夏期講習とはどんなものなのか、どんな勉強をしておくと有意義な夏休みになるのか、親子で話し合う機会を持っても良いでしょう。

夏期講習は、暑くて長い夏休みに「快適な環境でメリハリある勉強ができる」というメリットが得られる大切な機会です。お子さんにピッタリの夏期講習に出会い、良い夏休みになさってくださいね。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

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