【高校受験】過去問はいつから何年分取り組むべき?効率的な方法を解説

更新日 2022.11.24
【高校受験】過去問はいつから何年分取り組むべき?効率的な方法を解説

「高校受験対策には過去問が効果的」、そんな話を聞いたことがある方も多いでしょう。

しかし過去問の演習は、正しい方法で行わないとほとんど効果がありません。この記事では、過去問を正しく使う方法として

・過去問の効率的な利用の仕方

・過去問に取り組む時期

・過去問は何年分取り組むべきか

について詳しく解説をしていきます。筆者は中学校の教員を11年間行なっていました。現在も教育活動を行なっており、登録者5万人のYouTuber・月間30万人が利用する学習サイトの運営者でもあります。私の元にはたくさんの中学生や保護者から質問が届くため、効率的な勉強法を常に学習し続けています。

この記事では、私が学んできたノウハウをお伝えしたいと考えています。本記事が参考になり、皆様の受験突破の一助となれば幸いです。それでは解説を始めます。

何のために過去問に取り組むのかを理解する

過去問を解く目的をしっかりと持つ
過去問を解く目的をしっかりと持つ

まずは「過去問は何のために解くのか」その目的をはっきりとさせましょう。過去問を解く目的は主に次の3つが挙げられます。

1.入試問題の難易度を把握できる
2.時間配分の練習になる
3.現在の力試しになる

となります。それぞれ詳しく解説していきます。

入試問題の難易度を把握できる

「入試問題の難易度を把握できる」こと、これが過去問に取り組む最大のメリットになります。

ほとんどの中学生にとって高校受験が初めての受験であるため、「難易度の把握」の重要性は、なかなかわからないと思います。難易度の把握は非常に重要です。これは大学入試や様々な資格試験でも同様です。

難易度の把握はなぜ重要なのか。それは「どれくらい勉強すれば合格できるのかがわかる」からです。過去問を確認し、志望校の合格目安となる点数を、学校や塾の先生に聞いてみて下さい。そうすることで、「どのレベルの問題まで解ければよいのか」がわかります。

当然ですが、入試は100点を取らなくても合格ができます。言い換えると、間違えても良い問題が存在するということです。入試問題には、正答率が10%程度の問題も出題されます。そのような問題に時間をかけて対策をしてはいけません。

出題頻度や重要度が高い問題に時間をかけることが大切です。反対に言えば「捨てる問題を決める」ことが効率化のコツなのです。過去問を見ることで「難易度の把握」ができれば、捨てる問題を選ぶ判断基準ができるということです。これが過去問を解く1つ目のメリットになるのです。

ですが初めに行った通り、難易度を把握し問題の取捨選択をすることは、中学生には難易度が高めです。上手に取捨選択ができるようになるのは、大学生・社会人くらいだと思います。中学生には難しいのですが、中学生からの積み重ねが将来役に立つと考え、経験値を貯めていただければと思います。

時間配分の練習になる

過去問を解く2つ目の目的は「時間配分の練習になる」ということです。入試本番の結果を左右する最も大切なものが時間配分です。

テストが始まってしまえば、自分の実力を上げることはできません。大切なのは今の自分の力を100%発揮することです。力を出し切るために必要になるのが時間配分です。そして過去問は、時間配分の練習に最適なツールとなるのです。

時間配分の代表的なコツは次の通りです。

1.自分が問題を解くペースを把握しておく
2.テスト開始直後に全体を見る
3.得点源や解きやすい問題を優先する
4.時間がかかりそうな問題は後回しにする

まず大切になるのが、自分が問題を解くペースがどのくらいかを知っておくことです。「いつも通りのペース」で進むと、時間がどの程度余るのか。もしくはギリギリなのか。これを知っておく必要があります。

その上で、自分が得意なところや得点源になるところは、早めに手をつけることが大切です。万が一得点源の問題に手をつけられなければ、その科目は失敗と言えます。得点源の問題にしっかりと取り組むことが何より大切です。

また、時間がかかりそうな問題や、解いている途中に詰まってしまった場合は、一度保留にし、次の問題に進むことが大切です。多くの中学生は、3分〜10分程度は時間が余るはずです。詰まった問題を最後に回すと時間を有効に使えます。

国語・数学・理科などは時間配分で点数が大きく左右されます。特に国語は多くの入試で1つ目の教科となり、緊張感が最も高い教科です。これらの知識を身につけた上で、時間配分を意識して過去問に取り組むことで、本番の成功率は格段に高まるでしょう。

現在の力試しになる

過去問を解く目的の3つ目は「現在の力試しになる」ということです。現在の自分の力で入試本番、どのくらいの点数が取れるのか。それを測るには過去問を解くことが一番です。

もちろん普段から、定期テストや学年末テストなどに取り組んでいるとは思いますが、これらの問題の傾向と、入試問題の傾向はかなり異なります。

定期テストではいつも点数がとれる教科でも、入試問題の形式ではなかなか点数がとれない…。という中学生は珍しくありません。必ず入試問題の形式で力試しをするようにしましょう。そして大切なことは力試しの結果をこれからの学習計画に生かしていく、ということです。

自分の力を測るのは、今後の学習計画を立てるためです。一喜一憂をせずに、結果を分析する癖をつけるようにしましょう。

以上が過去問を解く主な目的になります。これらのポイントを意識しながら取り組むだけでも、漫然と取り組むよりも何倍も効果的に学習ができるはずです。ぜひ参考にしてみてください。

では続いて、過去問に取り組む具体的な時期について解説をしていきます。

結論:過去問は夏休み・冬休みに取り組むのがベスト

計画を立て、正しい時期にとり組むことで効果が上がる
計画を立て、正しい時期にとり組むことで効果が上がる

結論としては、過去問は「夏休み」「冬休み」などの長期休暇中に行うのがベストと言えます。

私が中高生1000人以上を対象にとったアンケートでも、過去問は7月以降に取り組む人が多かったです。

「閲覧用」を除いたパーセンテージは以下のようになります。

なぜ私が夏休みと冬休みを勧めるのか。それは、過去問を解く目的や過去問の性質を考えれば明らかです。ここでは「過去問3年分を解く」という計画を前提に話を進めさせていただきますが、余裕があれば5年分ほど解いてみるのもよいでしょう。

【高校受験】過去問はいつから取り組むべきか?

夏休みに1年分・冬休みに2年分取り組もう

過去問3年分を解く場合は、夏休みに1年分、冬休みに2年分を解く計画で進めるとよいでしょう。

というのも、夏休み以前に過去問に挑戦したとしても、まだ5分の1ほどは学習していない範囲であるため、解く意味が薄れてしまうからです。では、もっと後に解けば良いかというと、そうではありません。なぜなら早めに一度解いてみて、入試問題の難易度や自分の力量を把握し、今後の学習計画に生かす必要があるためです。

まずは夏休みに一度解いてみましょう。習っていない範囲もあるため、思うように解けないこともあるはずです。ですが一度体験してみることで、夏以降の学習に取り組む意識が大きく変わるはずです。

力を入れて学習すべき教科や単元も明らかになるでしょう。ただし、一度の過去問だけで得意不得意を判断するのではなく、これまでの定期テストや模試などを総合的に踏まえて学習計画を立てるようにしましょう。

続いて、冬休みに2年分解いてみることをおすすめします。3年生の冬休みとなると、中学生で学習すべき範囲の大部分は終了しています。

つまり、時間配分の練習や力試しにはうってつけのタイミングと言えるのです。できる限り本番に近い環境を用意して取り組みましょう。万全を記すのであれば、本番同様1日に全教科。時間も合わせられると完璧です。

時間を本番と合わせておくと、テストの終了時間をうっかり勘違いしてしまうミスなども少なくなります。(基本的に試験官が10分前などを伝えてくれますが、頭の中で終了時刻を間違えてしまうことは意外とあるミスです)

そこまで合わせられない場合も、最低でも1教科の時間を正確に記録しながら取り組みましょう。時間を計らずに自分のペースで進めることはやめましょう。

冬休みに過去問に取り組むことは、力試し以外にもメリットがあります。それは「思うような結果が出なくても挽回する時間が残されている」ということです。入試のタイミングは高校により様々ですが、基本的には2月〜3月です。残された時間は多くありませんが、必死に挽回する時間は残されています。

結果が思わしくない場合は、焦りを力に変えてラストスパートをかけるようにしましょう。

「入試直前にまとめて解く」は最悪の方法

「過去問を本番直前の力試しに行う」、これは昔はよく聞いた学習法ですが、現在は基本的にはおすすめされていない学習法です。それはなぜでしょうか。

答えは簡単で、直前に解いても今後に生かせることがほぼ無いからです。時間配分の練習にはなるでしょう。しかしそれ以外はほぼ意味がありません。例えば直前に過去問を解き、よい点数がとれたとしても、本番も必ず良い点が取れるかは全く別問題です。

「自信がつく」という人もいますが、本番で解けない場合に逆に焦ってしまうケースも多いので注意です。あくまでも過去問は練習と肝に命じておきましょう。

直前に全く解けなかった場合はさらに悲惨です。自信を失ってしまうでしょうし、なにより挽回して勉強に取り組む時間もありません。ただ不安感が増すだけになってしまいます。

過去問に取り組むタイミングは、夏休みや冬休みなどの時間にゆとりがあるときにしっかりと取り組むことがベストでしょう。

過去問は何年分・何回取り組むべきか?

過去問は最低3年分・3回は取り組むとよい
過去問は最低3年分・3回は取り組むとよい

最後に、過去問は何年分を何回解くべきかについて解説します。結論としては「最低3年分を3回ずつは取りくむべき」となります。以下で詳しく理由を説明していきます。

【高校受験】過去問は何年分・何回取り組むべきか?

過去問は3年分は取り組もう

まずは「何年分取り組むべきか」についてですが、最低3年分は取り組むと良いでしょう。理由は先に述べたように、「夏休みに1回、冬休みに2回解く」ことが効果的なためです。

3年分取り組めば、入試問題の傾向や難易度を概ね把握することができるでしょう。もちろん5年分解いても構いませんが、1年分につき3回は解き直したいので、解く年数を増やす場合は消化不良にならないように注意しましょう。

また、過去問は基本的に最新の年度から解くようにしましょう。最新の年度が最も出題範囲や難易度の信頼性が高いためです。

過去問は3回はくり返し解いてみよう

過去問は1年分につき3回は解き直すようにしましょう。「くり返し解く」というのは、過去問に限らず効率的な勉強の原則です。

3年分を1回ずつ解く。よりも1年分を3回解くほうがはるかに学習効率がよいので、間違えないようにしてください。1回目を解いてから、なるべく時間を開けて再挑戦することで、自分が志望校にどれだけ近づくことができたのかを具体的に測ることができます。

最低でも3週間ほどは時間を開けながら、くり返し挑戦してみてください。

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余裕があれば併願校の問題にも挑戦しよう

余裕があれば、併願校の過去問にも挑戦してみるとよいでしょう。ただし、受験勉強で時間的な余裕ができる人はほぼいません。

普通であれば第一志望合格へ向けての勉強が精一杯です。併願校であれば、少しレベルを落とした高校を受験することが通常ですので、併願校の入試2ヶ月ほど前に1年分問題を解いてみれば十分でしょう。

また、入試本番前には必ず見直しをし、難易度や時間配分を確認しておきましょう。併願校の受験には「第一志望校の受験の練習」という意味合いも含まれます。経験が少ない中学生にとっては大切な経験です。

良いイメージをもって受験を終えられるよう、対策は入念に行いましょう。

まとめ

これで、高校入試に向けて過去問を利用した効率的な学習法の解説を終わります。ポイントは以下の3つです。

1.過去問を解く目的を理解する
2.過去問は夏休みと冬休みに取り組む
3.3年分を3回は解くようにする

です。これらのポイントを押さえながら取り組むことで、学習効率や入試本番の成功率が高まります。ぜひ参考にしてください。

また、志望校合格の確率をさらに高めたい場合は、塾を効果的に利用することもおすすめです。塾を利用すると学習面をサポートしてくれるだけでなく、志望校への対策も行ってくれるところが魅力です。

塾選びが難しい場合は「塾探しの窓口」というサービスを利用するのがおすすめです。塾探しの窓口を利用すると、近所の塾を簡単に検索することが可能です。入塾金1万円割引などの特典もありますので、気になる方はぜひ利用してみてください。

この記事が参考になり、みなさまの受験成功の一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

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