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【高校受験が不安】不安を和らげるために親ができること5つ
高校受験が近づくにつれ、お子さんが不安な様子になるのは当然のことです。公立の小中学校に通っており、高校受験が「初めての入試」となるお子さん・ご家庭は尚更ではないでしょうか。
「不安になっても仕方ない」と頭で分かってはいても、我が子の不安を解消するために何かできることはないか、と探してしまうのが親心というものです。
今回は、高校受験が不安になる原因や解消法、すぐにできる対策について解説します。親子ともども自信を持って試験本番に挑めるよう、ぜひ最後までお読みください。
お子さんの不安を和らげるために、親ができる5つのこと
受験前に不安になるのは、どの中学生も同じです。平気な顔をしている友達も、心は不安でいっぱい、不安なのはあなただけじゃないんだよ、とお子さんにはあたたかく伝えてあげたいですね。
「周りと比べる必要はない」と伝えるほかにも、お子さんの不安を和らげる方法があります。家庭でこそできる不安解消法を5つ、ご紹介しましょう。
(1) 不安のはけ口となる
保護者の方ができる不安解消法の一つ目は、「子どもの不安のはけ口となること」です。
高校受験では、仲の良い友達がライバルになることもあります。お子さんが、友達に気軽に悩みや不安を話せなくなっていることもあるでしょう。保護者の方はお子さんとコミュニケーションの機会を作り、不安を吐き出させてあげてください。
不安は、抱えているとどんどん大きくなってしまいます。また不安なままでは勉強に集中できない悪循環に陥ることも。まずはスッキリさせることが大切です。
この時、保護者の方は聞き役に徹してください。お子さんの話を否定せず、ひたすら聞き続けます。
もし保護者の方から発話するなら、保護者の方自身の失敗談や苦労話を話すことは効果的です。「な~んだ、親も同じ道を通り、同じ苦労をしてきているんだ!」という新鮮な発見は、お子さんに想定外に大きな勇気を与えることもありますよ。
(3) 十分な睡眠時間を確保させる
睡眠不足は集中力に悪影響を及ぼします。さらに情緒不安定や体調不良の原因にもなりますから、受験生は特に十分な睡眠時間を確保するよう心がけましょう。
東京大学の調査によると、中高生(男子)に必要な睡眠時間は8.5時間という結果※も出ているそうです。
受験直前期は塾などで遅くまで勉強してくるお子さんも多いでしょうから、睡眠時間8時間以上というのは難しいかもしれません。それでも「8時間」を一つの目安とし、お子さんには実力を十分発揮できる睡眠を確保できるようにしてあげましょう。
あまり遅くまで勉強しているようなら、早めに寝るよう声を掛けるのも大切なサポートですよ。
※『思春期の子どもは夜何時間眠ったらよいのか?〜精神保健の観点から〜』東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻教授 佐々木司
(4) 気分転換に外に連れ出す
受験生といえども、時には気分転換も大切です。長時間や遠方へのレジャーではなくても、「外に出る」というのは、それだけでリフレッシュ効果が期待できます。普段の買い物や散歩など、意識的に外に連れ出してみましょう。
並んで買い物をしている最中に他愛もない話をする中で、お子さんがポロッと本心を話すこともあるかもしれません。また些細なきっかけで、気持ちが切り替わるということもあるものです。
「そういえば、もう何年も買い物に連れて行ってないな」というご家庭は、ぜひさりげなく誘ってみてくださいね。
(1) 子どもの力を無条件に信じる
まず、「子どもを『無条件に』信じる」ということをやってみてください。無条件に、というところがポイント。理由や根拠、条件を一切つけず、子どものありのままを信じるよう思考スイッチを切り替えるのです。
たとえば次の例では、太字の部分で条件を加えてしまっていますよね。これはNG例です。
・塾の先生が「安全でしょう」と言っていたんだから、大丈夫!
・今年は倍率が低めだから、受かる!
合格の可能性を検証する際には、模試のデータや倍率、客観的な声は参考になります。しかしここでお伝えしたいのは、そうした学校や塾の先生でもできる評価ではありません。「親のあなたにしかできない」不安を和らげる方法なのです。
受験に挑むのは、あなたのお子さんです。生まれてからずっと、大切に育て見守ってきた、かけがえのない子です。これまでも、何度も困難を乗り越えてきたはず。その度にたくましくなってきましたよね。
お子さんの力を信じてみましょう。
ほら、不安が少し軽くなった気がしませんでしたか?
(2) 子どもと一緒に勉強してみる
「お子さんと一緒に勉強する」のもおすすめの不安解消法です。お子さんと同じ勉強でも良いですし、ご自身が取り組みたいテーマでも構いません。ぜひお子さんと並んで、勉強という時間を共有してみてください。
不思議なもので、親が勉強している姿を見ると、子どもも自然と勉強に向きはじめます。また親が隣にいることが安心感につながり、集中して勉強できるというお子さんも多いといいます。
保護者の方にとっても、お子さんが真剣に勉強している姿を間近で見るというのは、頑張りを実感できる貴重な機会となるはずです。
勉強は、すればするほど、自信につながります。お子さんと一緒に勉強し、勉強時間をどんどん増やし、自信をつけていきましょう。
(3) 信頼できる人に相談する
それでも不安が消えない場合は、信頼できる人に相談するのがおすすめです。不安の原因でもある「高校受験」に詳しい人に打ち明けると間違いがありません。
学校の先生は、最も信頼できる相手の一人でしょう。学校生活を通じて、お子さんの考え方や取り組みを良く知っています。受験校の決定でも親身になってくれたのではないでしょうか。どの生徒も本番を無事迎えられるよう、強く願っているはずです。
また塾の先生も良い選択肢です。塾は毎年受験生を送り出していますから、まさに受験のプロフェッショナル。保護者からの相談にも対応しているので、親心を知り尽くしたアドバイスがもらえます。先輩たちの不安解消法を聞くこともできるかもしれません。
不安は、吐き出すと気持ちがスッキリするのは子どもも親も同じ。一人で抱えこみ過ぎず、周りを頼って高校受験を乗り切りましょう。
まとめ
高校受験のプレッシャーは、大学受験を上回ると言われることがあります。毎年一定数の浪人が出る大学受験と比べて、高校受験は合格が既定路線と見られやすいからです。「受からなかったらどうしよう…」と不安になるのも当然だといえます。
しかし厳しいことを言うようですが、勉強の不安は勉強することでしか解決できないのもまた事実。不安で勉強が手につかないあいだにも、ライバルは勉強を進めているかもしれないのです。
高校受験は、誰もが不安です。だからこそ、不安と上手に付き合うという考え方も大切。不安を否定せず、当たり前のものと受け入れ、親子で乗り越え方を考えていきましょう。
不安の先には、必ず大きな桜が咲いています。あなたとお子さんに素晴らしい春が来ることを、心から応援しています!