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中2英語のまとめ|文法や用法の覚え方・勉強するポイントを解説
中2英語では、助動詞、不定詞、比較表現、受動態などの重要単元を学びます。いずれも高校受験にも頻出単元です。ここでは、
・中2英語で学期ごとに学ぶ内容
・中2で学ぶ英文法と覚えておきたいポイント
・中2で身につけておきたい長文読解や英作文の基礎
を中心に、中2英語について解説します。高校受験の準備にも中学2年生の英語は大切です。ぜひ参考にしてください。
中2の1・2・3学期別、英語学習のポイント
学期ごとに分けて、中2の英語学習の進め方を解説します。
なお中2で学ぶ内容については、東京書籍による年間指導計画(略案)【2年】を元にしています。また、3学期制を前提としています。2学期制の中学に通うお子様の場合は、年間指導計画の該当月を参照してください。
【1学期のポイント②】助動詞”will”と”be going to”の基本を理解する
助動詞自体は1年生でも習っています。「~できる」の意味をもつ”can”と、一般動詞の疑問文や否定文で使った、”do/does”です(do/doesは普通の文(平叙文)では目に見える形で出てきません。疑問文や否定文で使ってきました)。canもwillも使い方(文の中での置き場所)は同じです。
詳しくは下の「助動詞will」の項目を参照してください。
また助動詞の文を正しく扱うには、1年生で学んだ「動詞(be動詞、一般動詞)」の原型について理解が必須です。この機会に、不明点が見つかったならば復習しましょう。
【1学期のポイント③】不定詞をマスターする
不定詞は、特に中学英語では文法の問題としてよく出題されます。不定詞には「用法」と呼ばれる使い方と意味の違いが3つ(名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法)あります。東京書籍ではこのうち形容詞的用法と副詞的用法を中2で学びます。不定詞の名詞的用法は動名詞とセットで覚えるとわかりやすいため、後々説明します。
また今後、長文読解でも不定詞の読解が重要になってくることは覚えておいてください。ここでも動詞の原形の知識が必要になります。
不定詞は使い方の名称そのものや用法のわかりづらさもあり、ここでつまずく生徒は非常に多いです。しかし基本の形は「to+動詞の原形」だけで、意味がつかめるようになり得意単元にすれば、他の生徒と差をつけやすくなります。
中2の2学期:助動詞/動名詞/節を使った文のつくり/比較表現
中2の2学期に学ぶ単元も、高校入試でも頻出の単元ばかりです。ただ、中学英語全体で見れば、比較的覚えやすく、確実な得点源にできるものが多くなっています。
【2学期のポイント①】助動詞 must/have to を得意単元にしよう
中2の2学期は、1学期で学んだ助動詞willに加え、新たに may/must/have to を学びます。同じ助動詞なので、文中の配置場所は同じです。willでしっかりマスターしていれば、使い方自体はそれほど難しくありません。得意単元にできるようにがんばってください。
あわせて、中1で学んだ”can”の使い方も復習しておきましょう。canは中学英語では「~できる」が主な意味として学びますが、高校英語からはさらに発展した内容になるため、今のうちに定着させておいてください。
【2学期のポイント②】動名詞の定型文を覚えよう
動名詞は「動詞の原型+ing」の形で、1年生で学んだ進行形と同じ形になります。このため混乱する生徒も多いです。しかし動名詞はいちど覚えてしまうとわかりやすく、英作文などでも使える便利な表現です。
中2では、小学校英語でも出てきた簡単な動名詞のフレーズを覚えましょう。不定詞との見分け方などは中3で詳しく学びます。
【2学期のポイント③】比較表現は出題パターンが決まっている!
比較表現を新たに学びます。小学校ではほとんど出てこなかったため、初めて見る生徒も多いかもしれません。意味は3つで「~と同じ」「~より~が●●」「~の中で最も~」となります。
中学英語の比較表現は、ある程度問題パターンが決まっています。そのため、覚えてしまえばこれも、得点源にすることができます。
中学2年生で学ぶ英語の文法事項・表現一覧
ここでは中2英語で学ぶ主な文法について紹介しています。
(1)動詞の過去形の復習
・動詞の過去形
すでに1年生でも解説しましたが、動詞の現在形・過去形・過去分詞形の組み合わせには4つのタイプがありましたね。復習しておきましょう。
①現在形と過去形、過去分詞形が全く同じで変わらないもの(A-A-A型) (例)cut – cut – cut ②過去形と過去分詞形が同じもの(A-B-B型) (例)buy – bought – bought ③現在形と過去分詞形が同じで、過去形だけ違うもの(A-B-A型) (例)come – came – come ④現在形、過去形、過去分詞形が全て違うもの(A-B-C型) (例)go – went – gone |
過去分詞形は、中2の3学期で学ぶ受け身の文(受動態)で必要になります。受動態は中2の3学期で学びますが、そのときあらためて覚える前に、代表的なものだけでもいいので、過去形と一緒に覚えて予習しておくことをおすすめします。受動態を学ぶ際にぐんと楽になります。
(2)過去進行形
・過去進行形と現在進行形の違い
過去進行形は、中1で学んだ現在進行形で、be動詞を過去形にしたものです。意味は「(過去に)~していた」となります。
【現在進行形】主語+be動詞の現在形+(動詞+ing)~ (+現在を表す語).
【過去進行形】主語+be動詞の過去形+(動詞+ing)~ +過去を表す語.
(例)
現在進行形:He is teaching English to his sister now. →彼は今、彼の妹に英語を教えている。
過去進行形:He was teaching English to his sister yesterday morning. →彼は昨日の朝、彼の妹に英語を教えていた。
現在進行形は、「今まさに、~している」状態ですが、過去進行形は「過去のある時点において、~していた」と継続していたことを表します。
特徴として、過去進行形では文の末尾に「過去のいつだったか」を表す語がつく傾向があります。「昨日(yesterday)」「そのとき、当時(then)」「日付」などです。
過去進行形は、過去のある時点で継続していたことを表します。しかし、この行動は現在には直接影響していません。
これが、中3で学ぶ現在完了形になると、話が違ってきます。ある行為が過去からずっと現在まで続いていることを表すのが現在完了形の一つの意味です。しかし、文の形では進行形にはなりません。これを聞くと、混乱する人もいるのではないでしょうか。
現在完了形は、中学英語の山場です。今はまだ考えなくてもいいので、この時間軸の書き方だけ覚えておいてくださいね。進行形にも実は多くの意味があるのですが、中学英語では基本の「~している」「~していた」だけをしっかり覚えておいてください。
(3)未来を表す助動詞”will”と”be going to ~”
・助動詞will
中1では助動詞として”can”を学びました。意味は「〜できる」でしたね。
(例)I can run fast. →彼は早く走ることができる。
canの文中の位置は、動詞の前です。動詞は原形(現在形と考えてよいですが、be動詞のみ原形はbe)です。
未来を表す助動詞”will”も文中の位置は動詞の前、動詞は原形になります。意味は「~のつもりです」(ほぼ、一人称単数の主語のとき)、「~だろう」(二人称、三人称の主語のとき)など「未来の予定」「未来の予測」を表します。
(例1)
I will watch this TV show tomorrow morning. →私は明日の朝、このテレビ番組を見るつもりです。
(例2)
She will make it in time. →彼女は間に合うだろう。 *make it in time:間に合う
疑問文にするときはwillを主語と入れ替えて先頭に出します。否定文はwillにnotをつけます。doやdoesを使った疑問文・否定文と同じですね。短縮形はwon’tとなります。
(例3)
Will she make it in time? →彼女は間に合うだろうか?
She will not(won’t) make it in time. →彼女は間に合わないだろう。
・be going to ~
中学英語では、willとほぼ同じ意味として扱われます。この3語のまとまりで「~する予定だ」となります。文法問題の初歩の「書き換え問題」としてよく出題されます。
文中での配置は、平叙文ではwillの位置に3語をいれます。疑問文、否定文はbe動詞で変化をつけます。
(例)
She is going to do homework after dinner. →彼女は夕食の後に宿題をする予定です。
She is not going to do homework after dinner. →彼女は夕食の後に宿題をする予定はありません。
Is she going to do homework after dinner? →彼女は夕食の後に宿題をするつもりですか?
・willとbe going to~の違い
willがおもに不確定な未来を表すのに対し、be going to は確定している未来を表します(ニュアンスにより異なります。また厳密には違うケースもあります)。
中学英語ではそこまでの違いを問われる問題はほぼ出ないでしょう。よくある問題は、未来の意味のときに空欄が1つならwill、3つならbe going toを入れる、などです。確実に得点できるようにしておきましょう。
(4)5文型
文型については、高校生でも「よくわからない」という生徒も少なくありません。中学のうちに理解しておくと、後で非常に楽になります。まれに書き換え問題で出題されることがあり、正答率が低くなる傾向がある=他の生徒ができないことが多いため、得点できると有利です。
まず用語を覚えましょう。S、V、O、Cを使います。()の中の元の英語の頭文字を取っています(今は、元の単語を覚える必要はありません)。
S(subject):主語 V(verb):動詞 O(object):目的語 C(complement):補語 |
英語の文は、すべて次の5つの文型に分類されます。
第1文型 S+V 第2文型 S+V+C 第3文型 S+V+O 第4文型 S+V+O+O 第5文型 S+V+O+C |
目的語(O)と補語(C)の違いがわからないという生徒は多いです。中2のうちは、全てを理解する必要はないのですが、第3文型までは確実に覚えて、第2文型と見分けられるようにしておきましょう。
・第1文型:目的語(~を、~に)を必要としない「自動詞」
(例)I run along the seaside every day.
赤字が主語、青字が動詞です。後ろに何かあるよ、と思うかもしれませんが、後ろは前置詞と時間を表す言葉で、これは文型を構成する4つの要素となりません。あくまでも修飾語です。
・第2文型:補語(C)を後ろにとる
(例)He is a teacher.
主語と補語は同等なのがこの文型の特徴です。あるいは、主語の状態を補語が説明しているものになります。動詞は中学英語ではbe動詞を使うものが多いです。
・第3文型:目的語(O)を後ろにとる
(例)I play soccer.
「~を(する)」「~に(する)」という意味の文になります。動詞の「目的」にあたる語なので「目的語」といいます。英語の文の基本です。
・第4文型:目的語を2つとる
主語(S)+述語動詞(V)+目的語(O:人)+目的語(O:物)
(例)She gave me her book.
1つ目の目的語は人、2つ目の目的語は物で、「Sは、~(人O)に~(物O)を●Vする」となります。
・第5文型:目的語と補語をとる
(例)I find his room clean.
この文型は、O=Cになります(His room is clean.)。その状態を私は分かっている(I find)となります。
5文型を扱った問題は、理屈で覚えるよりも問題演習で出題パターンに慣れたほうがよいでしょう。意味がよくわらかないときは、必ず学校の先生や塾の講師に質問してください。一度でわからなくても、何度も問題を解いて、質問をしましょう。
(5)不定詞(★難易度高)
不定詞とは、「to+動詞の原形」で様々な意味を持たせる用法です。「to不定詞」とも呼ばれます。不定詞には、「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」の3つの用法があります。
・不定詞の名詞的用法
「~(する)こと」と訳します。名詞のような働きをするため、名詞的用法と呼ばれます。
(例)I want to play tennis.
この文「want to~」は、小学校のときに「~したい」と学びました。この文は直訳すると「テニスをすることを望む」となります。それを自然な日本語にして「テニスがしたい」と訳しています。
不定詞の名詞的用法については、後から”It is ●●(形容詞) to ~”構文で詳しく扱いますので、ここでは簡単に見ておいてください。
・不定詞の形容詞的用法
形容詞のような働きをする不定詞です。形容詞とは名詞を修飾する品詞です。副詞的用法との違いがわかりにくい生徒も多いようですが、それぞれの意味と使い方、よくあるフレーズをしっかり覚えましょう。どちらも文のパターンは決まっているので、3つぐらい、例文を覚えておくことをおすすめします。
(例)You can bring something to drink.
「飲み物を何か持ってこれます」という意味になります。直訳すると「あなたは飲むための何かを持ってくることができる」です。「~するための」「~すべき」と訳せることが多いのが形容詞的用法です。
この「something to 動詞の原形」は、不定詞の形容詞的用法の代表的なフレーズです。覚えておきましょう。
・不定詞の副詞的用法
副詞のような働きをする不定詞です。
小学校で学んだ”run fast”や”cook well”の、動詞の後ろについている単語は副詞です。この文ではrunを修飾しています。
一方で”I sometimes play video games.”(私はときどきテレビゲームで遊ぶ)では、主語と動詞の間に置かれている、頻度を表すsometimesが副詞です。
中学英語で扱われる副詞は、このどちらかが多いです。
不定詞の副詞的用法は、目的を表すものと原因を表すもの、大きく2つに分けられます。
(例1)She went to Australia to study English.
最初のtoは前置詞なので間違えないようにしましょう。toの後ろが名詞(オーストラリア)なので分かりますね。
この文は「彼女は英語を勉強するためにオーストラリアに行った」となります。「~するために」と訳せるものがこの用法です。
(例2)I’m glad to see you here.
「ここであなたに会えてうれしいです」という意味ですね。「あなたに会えたこと」が「嬉しい(I’m
glad)の理由になっています。「~して」と訳せる傾向があります。
(6)助動詞(must/have to)
・mustを用いた文例
助動詞mustには「〜しなければならない」=「強い義務」の意味があります。どちらかというと「命令」に近い意味です。文中の配置はcanやwillと同じで動詞の原形の前に置きます。
(例)You must study hard to enter this high school.
「あなたはこの高校に入学するためには一生懸命勉強しなければならない。」となります。後半の“to enter”は、不定詞の副詞的用法ですね。”study hard”を修飾しています。
・have toの用例
have toの2語で、mustと同じく「〜しなければならない」の意味を持つ表現です。2語のかたまりで平叙文では助動詞と同じ配置になります。
ただし、”have to”はmustほどの強い義務の意味は持ちません。
(例)I have to study hard to enter this high school.
「私はこの高校に入学するために、一生懸命勉強する必要がある」
・それぞれの否定文と疑問文
have toは、平叙文での配置は助動詞と同じ動詞の原形の前ですが、否定文と疑問文では扱いや意味が異なります。
【①mustの否定文】
You must not enter this room.
「~してはいけない」という意味になります。「あなたはこの部屋に入ってはいけない」という禁止を表しています。
mustではwillやcanのように、疑問文で主語と位置を入れ替える作りはしないのが一般的です。「~しなければならない」の疑問文では、have toを使いましょう。
【②have to の否定文】
You don’t have to study hard to enter this high school.
haveが一般動詞のため、don’t have to〜になります。must not が禁止を表したのに対し、こちらは「〜しなくてもよい」「〜する必要はない」という意味になります。
【③have to の疑問文】
Do I have to study hard to enter this high school?
「〜しなければならないですか?」とたずねる場合は、一般動詞の疑問文と同じ形になります。例文は、「この高校に入るには、しっかり勉強しないとならないでしょうか?」という意味です。
(7)比較表現
比較表現は「比較級」「最上級」「原級」の3つのパターンに分けられます。中学英語では、覚えてしまえば解きやすい出題が多い分野です。また中2の学習である程度完結するため、完璧にしておくと受験にそのまま使えます。
・比較級
形容詞または副詞の語尾にerをつけます。音節が多い長い形容詞や副詞の場合は、語の前にmoreをつけます。後ろにthanを置き、「~より」という意味になります。
Her dog is bigger than mine.(彼女の犬は私の犬より大きい。)
My brother is more intelligent than me.(兄は私より頭がいい。)
・最上級
最上級とは「~の中で最も~」という意味になります。「the +形容詞または副詞+est」、音節が多い長い語の場合は「the most +形容詞または副詞」になります。
He is the tallest in this school.(彼はこの学校で一番背が高い。)
This is the most popular song this year.(これは今年最も人気の歌です。)
・原級
原級とは「…と〜は同じくらい」という意味の文を指します。as … as ~ と使います。
Mary is as tall as me.(メアリーは私と背の高さが同じくらいです。)
いくつか慣用表現などもあるので、覚えておきましょう。(as…as you can など。)
・betterとbest/moreとmost
goodとwellは比較級がbetter、最上級がbestになります。
manyとmuchは、比較級がmore、最上級がmostになります。
(8)受け身(受動態)(★難易度高)
中2で最も難しく感じられるかもしれません。しかし、受け身の文は、日本語で主語を入れ替えて考えることである程度わかりやすくなります。
英語特有の、「誰によって」それが行われたか、などもしっかり身につけてください。
形は「be動詞+動詞の過去分詞」になります。ここで、中1で過去形を学んできたときから「過去形と一緒に覚えておきましょう」とおすすめしてきた過去分詞が役立ちます。
受動態の文は「~される」という言い方で表すことができます。今まで扱ってきた文は、受動態に対して能動態と言われます。
【能動態】AがBを~する。 【受動態】BがAによって~される。 |
(例)
Everyone loves this story.(皆がこの物語を愛している)
This story is loved by everyone.(この話は皆に愛されている)
元の文の、主語と目的語が入れ替わっているのがわかりますね。「皆がこの物語を愛している」→「この物語は皆に愛されている」。この「~される」という表現が受動態です。
受動態の文では「by」という単語が出てきます。これは「~(誰、何)によって」という意味になり、「~された」という行為を誰が(何が)しているのかを表します。人だけとは限りません。
受動態は中3でさらに演習などを行います。実戦的な入試問題や長文読解でもよく問われます。
また受動態の問題で多いのは、例のような「書き換え」です。能動態の文にするものが特に難しく感じる生徒は多いようです。
中2英語の勉強法に関するよくある質問
中学の英語によくある質問を紹介します。疑問解消にお役立てください。
Q1.英語の長文が読めません。どうしたらいいですか?
→A.動詞と主語を見つけることを意識しよう。根本的には「たくさん読む」ことだけが苦手から抜け出す方法です。一人では手がつけられないなら、塾がおすすめです。
英語の長文読解では、「動詞と主語を見つけて、中心になる文の意味を探すこと」を中1の記事でお伝えしました。この方法で紐解いていくと、どんな英文でも読めるようになります。
一つ見てみましょう。小学生の頃読んだ人も多いのではないでしょうか、「エルマーのぼうけん」の最初の一文です。
(例2)「エルマーのぼうけん」より One cold rainy day when my father was a little boy, he met an old alley cat on his street. *was=isの過去形 *met=meet(会う)の過去形 *alley cat(野良猫) |
この文は難しく見えますが、動詞をまず探してみましょう。動詞は”was”と”met”の2つ。すると、その前にある”my father” と “he” の2つが主語であることがわかります。
文の最後に “on his street” があります。これはonという前置詞から始まっているので、前置詞句ですね。
「カンマより前の部分」と「前置詞句」をよけてみると、中心になる文(主語と動詞)は赤字の部分だけです。「彼は年取った野良猫に会った」という中心文に、それをさらに説明する部分が前後にくっついているのです。
前半部分の文法は中2で習うものですが、もしわからなくても「冷たい雨の日」「お父さんは子どもだった」「彼は年取った野良猫に出会った」「道で」をつなげば、なんとなく意味はわかりますよね。
「私のお父さんが子どものころ、ある冷たい雨の日、道で年取った野良猫に出会った」と言っています。
長文読解力を鍛えるには、とにかく「たくさん読むこと」に尽きます。しかし大抵の中学生にとって、英語の長文を読むのは苦痛でしょう。国語の長文すら苦手という人が多いのですから当然です。
それでも、英語の長文読解は、強制的に読まないと身につきません。他に方法はありません。よって、「長文読解が苦手だけれど成績を上げたい」場合は、塾を利用することを強くおすすめします。塾に通うことで、強制的に英語の長文を読まなければならなくなります。
「苦手なものをたくさん読んだら、余計苦手になるのではないか」と心配する生徒がいますが、自主的に長文が苦手だと気づいているなら、苦手にはならないです。「自分は英語長文読解が苦手だからやらなければ…」と思った時点で、すでにスタートは切れているのですから、後は具体的に行動するのみです。検討してみてくださいね。
Q2.英作文はどのように勉強すればよいですか?
→A.例文を真似して書いてみましょう。最初は間違っても大丈夫!たくさん書いて慣れていくことが大切です。
最近は高校入試、大学入試でも英作文が課せられるところも増えています。また英検にも英作文の項目がありますよね。
英作文には、「例文丸暗記」が非常に強力な武器になります。単語だけを覚えるのではなく、例文まるごと覚えることで、総合的な力が身につきます。
そもそも英語は、日本語と考え方が違う表現が多くあります。
(例①)This room has ten windows.
赤字下線が動詞と主語です(主語が三人称単数なので、動詞は変化してhasになっています)。この文を直訳(そのまま日本語にあてはめること)すると、「この部屋は10の窓を持っている」になります。まるで部屋が生き物のような言い方(無生物主語)です。
日本語では「この部屋には窓が10個ある」のように言うのが自然ですね。この日本語をそのまま英語にして、”There are 10 windows in this room. “とするのも正しい表現ですが、もしテストで問題が「this roomを主語にして英語で表現しなさい」だと、間違った答えになってしまいます。
また、主語がはっきりしない文が日本語には多くあります。それをそのまま英文にしても問題ないものと、おかしな英語になるものがありあります。英語の文を書くときは、まず主語と動詞がはっきりした日本文にしてから英文にしてみましょう。
(例②)「今朝は、寒い。」
▲ This morning is cold. ←そのまま英語にしたもの。会話なら通じるが、「朝」そのものが寒いわけではないので、文法的に正しいとはいえない。
○ It is cold this morning. ←気候を表す決まった言い方。
○ I feel cold this morning. ←寒いと感じた「自分」を主語にしている。
(例③)「家が建つ。」
× A house build. ←家が自分で建つわけではないのでおかしな表現。
○ A house is built. ←直訳は「家が建てられる」。受動態の表現。
○ I build a house. ←「私は」家を建てる。
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まとめ
中2英語で習う文法単元や、英語の学期ごとの勉強法について解説しました。
中2では今後の英語学習、また高校受験で必出の文法単元を学んでいます。中3になる前に、わからないところはしっかり復習しておきましょう。
英語は高校受験、大学受験、またその先までずっと必要になる教科です。英語に苦手意識がでてしまっているなら、早めに塾などを使い、これまでの復習をしておきましょう。特に中2の内容は、受験英語の得点に直結する内容が多いです。早めの対策をおすすめします。
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