中3から受験勉強は遅い?間に合う勉強法と塾の選び方を解説

2021.11.19
最終更新日 2021.12.28
中3から受験勉強は遅い?間に合う勉強法と塾の選び方を解説

「受験勉強は中3からでは遅いのか?」というご相談をお聞きすることがあります。現実的には中3夏までは部活一筋、宿題をこなすのが精いっぱい、という中学生も多いでしょう。部活を引退してから受験モードに切り替えて、何とか間に合わせたい、と思うお気持ちもわかります。

でも実は、受験勉強を中3から始めるというのは難度が高い選択。お子さんにかかる負担もかなりのものになります。

今回は「受験勉強は中3からでは遅い」といわれる理由と、それでも間に合わせたい方へのアドバイス、塾を選ぶ際の見極めポイントを解説していきます。お子さんの「第一志望校合格」へのヒントにしてくださいね。

受験勉強は中3からでは遅い!?その理由3つ

多くの都道府県で、中1からの成績が評価の対象となっている
多くの都道府県で、中1からの成績が評価の対象となっている

高校入試のための受験勉強は中3からでは遅い、といわれるのには理由があります。「内申点」「勉強の進度」「テスト対策」の3つの視点から解説していきましょう。

(1)高校入試の判定資料「内申点」は中1からが対象だから

高校入試の合否判定で重要な役割を占めるのが「内申点」です。内申点は調査書点とも呼ばれ、中学での成績が5段階評価で記入されたもの。高校側は学力検査の点数と内申点によって合否を決めます。

内申点が重視される割合は都道府県教育委員会ごとに定められていますが、多くは「中1からの成績を評価の対象とする」点が注目ポイント。

「高校入試の合否には、中1・中2の成績も影響する」ということです。中3になってから中1・2の成績を変えることはできませんよね。「もっと頑張っておけばよかった」と後悔してもどうしようもないのです。

「内申書には中1からの成績が記録される」、これが中3から受験勉強を始めても遅いといわれる理由の1つ目です。

(2)中3の学習と既習内容の復習を同時進行するには時間が足りないから

中3まで受験を意識した勉強をしてこなかった中学生には、中1・2の範囲が理解不十分なために中3の授業についていけていないというケースもみられます。

既習範囲をやり直さないと今の授業が分からない、でも復習をしている間にも学校の授業は進み、”わからない”が積み重なってしまうのです。復習の必要性はわかっていても、現実問題として手が回らない悪循環ですね。

「既習範囲を復習する十分な時間がない」、これが中3から受験勉強を始めるのでは遅いといわれる理由の2つ目です。

(3)「定期テスト対策」と「受験対策」を両立させないといけないから

中3は受験対策と定期テスト対策の両立が求められる学年です。

定期テストの結果は内申点に影響しますから、テスト対策はこれまで以上にしっかり行わないといけません。一方で、受験には中学3年間の学習内容すべてが出題されますから、全範囲の学習も同時に進める必要があるということ。これまでの苦手分野の克服も受験レベルの問題演習もと、やることは山積みです。

もし中1・2から受験を意識した勉強を始めていれば、中3になってからの負担はもっと軽くなっていたということ。

「定期テストも受験も、両方全力で対策しないといけない」、これが中3から受験勉強を始めるのでは遅い、といわれる理由の3つ目です。

中3から始めた受験勉強を間に合わせるコツ5つ

コツを押さえて学習を進めれば、中3からでも間に合わせることはできる
コツを押さえて学習を進めれば、中3からでも間に合わせることはできる

「でも、部活引退後に受験勉強を始めて合格した、という話も聞くけど」、と思われましたか?中3から受験勉強を始めて本番に間に合わせるために欠かせないコツを5つ、見ていきましょう。

(1)中1・2学習範囲の「穴」を的確に見つける

短期集中の受験勉強は、既習範囲を俯瞰して「穴」を発見することから始まります。

「穴」は弱点とも言い換えられ、理解や定着が不足している箇所のことです。教科書レベルの問題で次のような箇所があったら、すべて「穴」といって良いでしょう。

解法や解き方の道筋が思い浮かばない

どの知識を使えば解けるのかわからない

どの分野の問題か判断できない

公式が正しく思い出せない

漢字や英単語が正しく書けない

穴を放置しては、受験勉強に弱点を残すことになります。まずは弱点を抜けもれなく、正確につかむことが大切です。

(2)「穴」を短期集中で埋める学習計画を立てる

次に、弱点を克服する学習計画を立てていきます。

成功する学習計画のポイントは、「短期集中・何度も反復」です。本番までの時間は限られていますから、できるだけ短期間で一巡できることが大切。

また計画には必ず「反復」も盛り込んでください。知識は何度も繰り返すことで定着するからです。弱点克服には、最低でも3~4回の繰り返しは必要です。

(3)中3学習範囲は「苦手をつくらない」勉強を

復習や弱点克服と同時に、中3の学習範囲の定着にも取り組みましょう。

学校の授業は日々進みます。その日のうちに理解するよう、復習を促しましょう。中3の学習範囲をおざなりにしたために、また一からやり直しになるのは時間がもったいないためです。

中3の内容は日々理解・定着!これが、全体の勉強効率をアップさせるコツです。

(4)テスト対策と受験対策を両立させる

受験勉強の大きな計画の中に、定期テスト対策を組み込んでしまうのが、受験とテストを両立させるコツです。

受験対策は長期計画で考えつつ、定期テストはテスト範囲の単元を重点強化する期間、と考えてみてください。

受験勉強は必ずしも、教科書の初めから順番に進めないといけないということはありません。テストというタイミングを「利用」し、勉強の順番を適宜入れ替えつつ進めるのが効率の良い方法です。

(5)勉強時間を確保できる生活リズムを整える

受験生として生活リズムを整え、勉強時間を確保することも忘れてはいけません。帰宅後や休日の時間の使い方を見直してみましょう。

高校受験生の平均的な学習時間は、学校以外に平日2時間/休日5時間といわれています。志望校までのギャップが大きい場合は、もっと長時間勉強が必要になるかもしれません。 また勉強は毎日決まった時間に取り組むことで習慣になっていきます。「時間を決める」という視点も意識してみましょう。

中3から受験対策を完成させられる塾の見極めポイント5つ

中3から受験勉強を始める場合には個別指導塾がおすすめ
中3から受験勉強を始める場合には個別指導塾がおすすめ

中3からの受験勉強を本番に間に合わせるには、”プロの手”を借りるのも方法の一つです。地域の中学と受験を知り尽くす学習塾は、頼りになる存在でしょう。

ただし期待通りの成果を得るには、お子さんに合う塾に出会うことが必須。ここからは、中3から受験勉強を始めるお子さんに合う塾を見極めるポイントをご紹介します。

(1)集団指導塾より個別指導塾をチェック

学習塾は、学校のように集団に対して指導する「集団授業塾」と、一人ひとりに合わせて進める「個別指導塾」とに分かれます。どちらもメリット・デメリットはありますが、中3から受験勉強を始める場合には個別指導塾がおすすめです。

集団授業塾は進度やカリキュラムが年間で決められており、途中入塾の場合は授業も途中からになることがあります。すでに終わっている範囲は、自力で対策をしないといけないということ。

その点個別指導塾なら、いつ始めても自分専用計画を立ててくれます。授業ペースもお子さんに合わせてくれ、「受験に間に合わせたい!」「中2の範囲もやってほしい」といったリクエストにも応えやすい点がメリットといえます。

関連記事:個別指導塾のメリット・デメリットとは?集団との違いを解説

(2)明確なカリキュラムが整っているかチェック

塾は各社独自のカリキュラム(勉強の設計図)を持っています。カリキュラムは塾の指導実績や指導体制が如実にあらわれるポイント。しっかり見てくれる塾は、カリキュラムも確立されています。

個別指導塾は一人ひとりに合わせられるのがメリットですが、子どもにペースを合わせすぎたために間に合わなくなっては本末転倒。カリキュラムについて、少なくとも以下の点を網羅しているか確認すると良いでしょう。

各教科の単元と内容、標準の授業回数が決まっているか

テストや受験に頻出の重要事項はおさえられているか

授業と問題演習は納得できる配分になっているか

(3)テスト前・受験前の集中対策の有無をチェック

定期テスト前や受験前に特別特訓があるかもチェックしましょう。

塾によっては定期テスト前の2~3週間前の土日などを使い、専用のテスト対策メニューに取り組ませてくれるところがあります。中3の冬期以降は、受験に向けて集中特訓を行う塾も多くありますよ。入試過去問に取り組んだり、模試を受けたり、必要な場合は面接や作文の対策もしてくれたりもします。

自力では手が回らない点もサポートしてくれる塾なら心強さが増しますね。

(4)自習室や質問対応の充実度もチェック

自習室の有無、利用可能時間や授業日以外も使えるかなども要チェックです。

多くの塾では自習用のスペースを用意しています。自宅では誘惑が多くて集中できないというお子さんも多いですから、塾の自習室は積極的に利用したいですね。

また質問対応もどの程度受けてくれるか、聞いてみてください。

塾により、授業時間内のみ可能/開校中はいつでも可能/受講科目のみ可能/学校の宿題もOKなど、質問の受け方はさまざまです。思っていたほど質問できなかった、というトラブルを避けるためにも初めの確認が肝心です。

(5)先生との相性は体験授業でチェック

塾を決める前には、必ず体験授業を受けましょう。

子どもにとって「先生との相性」というのは、大人が思う以上に重みを持つものです。塾に通っても、先生との相性が合わないために勉強がはかどらない、となっては元も子もありません。

個別指導塾は自分に合う講師を選べることが多いので、体験授業で相性を見てから決めるのがおすすめです。また「入塾後に実際に受け持てる先生」に体験授業を持ってもらうのもポイント。塾によっては「体験専用の先生」がいることもあるからです。

関連記事:塾の無料体験を利用するメリットとは?無料体験後の断り方も解説

中3からの受験勉強を間に合わせてくれる塾を見つけるポイントは、

個別指導塾

明確なカリキュラムがある

テスト対策・受験対策が充実している

自習室がある・質問対応OK

相性が合う先生がいる

という5つです。お近くの塾から条件に合う塾を、ぜひ見つけてくださいね。

中学生はいつから塾を始めればいい?おすすめのタイミングは3回!

塾に通い始めるベストなタイミングは3回ある
塾に通い始めるベストなタイミングは3回ある

中3を待たずに、中学生が塾に通い始めるベストなタイミングは3回あります。お子さんにとってできるだけ負担が少ない「塾の始めどき」をご紹介しましょう。

(1)中学入学と同時にスタート

「中学入学と同時に塾も始める」というのが1つ目のタイミングです。

中学入学と同時に塾を始めるメリットは、お子さんの生活リズムを一気に整えられること。塾ありきで中学生活が始まるため、生活に馴染みやすいのです。

「中学生活が落ち着いた5~6月ごろから」という方もいらっしゃいますが、実はあまりおすすめできません。中学入学と5~6月という短期に2度も生活リズムが変わるからです。

中学生としての生活を早く落ち着かせるためにも、入学と塾を同時にスタートすることは理にかなっているといえるでしょう。

(2)中1の冬~中2進級でスタート

2つ目のタイミングは、中1の冬から中2進級の時期です。

中1の冬は英数が難しくなり、わからなくなりやすい時期というのが理由です。苦手になる前に対策をしておくことで、その後の勉強にも良い影響を与えられるでしょう。

また冬場は部活動が早く終わることが多い点も、塾開始をおすすめできる理由です。夕方の時間を勉強に充てやすいので、勉強の習慣確立も期待できそうです。

(3)中2の夏~秋にスタート

中2の夏~秋は、受験を見据えた塾探しにおすすめの時期です。

中2で学ぶ内容は、受験に出る重要単元が目白押しだからです。英語の不定詞・動名詞、受け身、比較や、数学の二次関数、平面図形など、入試直結の内容が続きます。

また中2の秋以降は部活でも主力学年となり、忙しくなりやすい時期。秋になる前に生活に塾を組み込み、勉強するのが当たり前という毎日にしてしまうのが、勉強を継続させるコツでもあります。

関連記事:中学生の高校受験対策、塾にいつから通う?おすすめ開始時期とは

(4)塾の資料は余裕がある時期に集めておくのがおすすめ

大手から地元密着型まで、地域には数多くの塾があります。「そろそろ塾に」と思い立ったらすぐ検討できるよう、気になる塾の資料はあらかじめ集めておくと良いでしょう。

塾同士の比較もしやすくなりますし、塾の情報を把握しておくと体験授業や面談でもより深い話ができます。

関連記事:塾への資料請求が不安 | 電話がくる本当の理由と正しい対処法を解説

まとめ

「中3から受験勉強を始めたのでは遅いのか」という疑問への答えを解説してきました。

受験勉強、つまり中3の勉強は、土台である中1・2の内容の上に成り立ちます。また中3は、既習範囲の復習と新出単元の学習を、効果的に同時進行させることが重要だともわかりました。知識も学習習慣も一朝一夕には定着しません。時間をかけてコツコツ進めていきましょう。

受験を成功させるためには、十分な勉強量に加え、情報収集や戦略性も欠かせません。受験のプロである学習塾は、お子さんの受験を総合的にバックアップしてくれる頼もしい存在。ぜひ上手に活用してみてください。

数多くの塾からお子さんにピッタリの1つを見つけるには、「塾探しの窓口」が便利です。まずは気になる塾をピックアップし、資料を取り寄せたり、体験授業を受けてみたりすると良いでしょう。「塾探しの窓口」で効率よく塾を見つけ、1日も早くお子さんに本格的な受験勉強をスタートさせてあげてくださいね。

この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

塾探しの窓口編集部

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