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【中学生】今日からできる!テストで点が取れる英語の勉強法
「時間をかけて勉強しているのに、英語の点数が伸びない」「小学校の英語は楽しかったのに、小学校と違いすぎて中学校の英語は苦手」「高校受験に向けて、英語をもっと強化したいのにどう勉強すればいいかわからない」といった生徒さんからのお悩みをたびたびお聞きします。
また保護者の方からの「どこから対策すれば良いのか、子どもにどう声掛けすればいいのかわからない」とお困りの声も、英語は多い傾向があります。
英語は他の教科以上に、中学入学直後から得意・不得意が差が出やすい教科です。英語を得意教科にして得点源にするためには、ポイントをおさえた効率的な勉強法が大切です。
この記事では英語が得意になるためのアドバイスとして、英語の勉強のコツ、テストでの得点に直結する英語勉強法を解説します。高校入試では英語が合否を分ける鍵。ぜひ参考にしてください。
実は難しくなっている中学英語《学習指導要領の改訂》
2020年度の学習指導要領改訂で「難しくなった」といわれる中学英語。その理由は、次の2点にあります。
中学3年間で習う英単語量が約400語増加
英文法の一部が、高校から中学に移動
中学3年間で習う英単語は約1200語から1600~1800語に増えました。1年あたり平均約130語増えたことになります。英単語を10語覚えるのもひと苦労という中学生も多い中、年間100語以上の増加はかなりの負担増でしょう。
また「感嘆文」「現在完了進行形」といった、従来は高校で扱っていた文法も中学に降りています。これらは語順や概念の理解が難しく、高校生でも苦手を感じる生徒が少なくありません。
大学入試や社会の国際化までも見据えた現在の中学英語は、保護者の方が思う以上に難しくなっているといえるでしょう。これからの英語学習では、従来以上に「効率よく覚えられる」「理解でき、定着させられる」学習方法を実行する必要があります。
【分野別】英語が得意になる!勉強法のコツ
英語を「単語・文法・長文・英作文・リスニング」の5項目に分け、勉強方法を解説します。
特に苦手を感じている分野から重点的にチェックしてみてください。
(1)単語(語彙):発音・スペル・意味はワンセットで覚えよう
英語の基本は英単語力にあります。英単語をたくさん覚えると長文読解が楽にできるようになります。高校入試だけでなく、大学入試でも語彙力のレベルが合否を左右すると言っても過言ではありません。語彙力アップは英語力アップの最重要項目です。
このとき、単語の正しいスペルを覚えることはもちろん「書く」ために重要ですが、同時に「正しく発音でき(聞き取れて)、意味を知っている」状態を目指す必要があります。正しい発音を押さえておけば、スペルを同時にインプットするのは、比較的容易なのです。
ただし、覚えている単語の数を増やそうと、やみくもに覚えるのは非効率です。英語の単語は「派生語」を意識してグルーピングしながら覚えると、知らない単語でも一つの単語から連想して意味を推測することができるようになります。
(3)長文読解
長文読解力を上げるコツは「一文一文の丁寧な解釈」にあります。丁寧に解釈する力は、結果的に速読力に通じます。身につけておくと、高校入試だけでなく社会人になってからの英語習得や資格試験でも役立ちます。
長文読解力を高める手順は、次の通りです。
1.単語の意味を調べる
2.主語と動詞にそれぞれ印を付ける
3.文法事項をチェックする
4.主語動詞関係と文法を踏まえ、正しく訳す
はじめは時間がかかりますが、慣れると読みながら主語動詞や文法を発見できるようになります。そしてやがて、英文を英語のまま文頭から理解する「直読直解」ができるようになるのです。
この英文解釈法は、実は大学入試まで使える優れワザ!ぜひチャレンジしてみてください。
(4)英作文
高校入試でも出される英作文は、3つの「ない」を意識した練習が効果的です。
完璧な英文を書こうとしない
難しい言い回しで書こうとしない
難しい単語を使おうとしない
中学生の英作文で出される日本語文は、実はかなり難易度の高いものなのです。また日本語特有の「主語がはっきりしない」「物がその動作をしたかのように(主語であるかのように)書かれている」ケースや、「日本語と英語では別の表現をする」ケースなどがあり、「日本語をその形のままナチュラルな英語に直すことはかなり難しい」と覚えてください。
そのため、英作文を解く際、まず問題文を「主語と述語がはっきりしている、正しくシンプルな日本語」に書き換える必要があります(つまり、国語力(日本語力)も必要ということです)。こうやって修正した問題文を、英語に置き換えていきます。
はじめは簡単すぎるほどの言い回しで、ごく基本的な英単語を使い、間違えても良いという姿勢で取り組むこと。これが英作文の力を伸ばす秘訣です。
また、英作文の力を伸ばすために、「英語の基本的な例文(表現)を丸覚えする」方法があります。単語だけを知っていても、英作文ではどう言えばいいかわからず困ったことがあるのではないでしょうか。基本的な表現を丸ごと覚えることで、英語の文を書くハードルがぐんと下がります。毎日一文からスタートして、徐々に慣れてきたら覚える文を増やしてみてください。このとき、必ず音読して覚えましょう。目(字を追う)と口(実際に発音する)と耳(自分の声を聴く)という体の3つの器官を使うことで、脳への記憶定着度が上がるとされています。
覚える文は教科書のものが最適ではありますが、面白くないなと思ったら好きな英語の歌詞を丸暗記するのでも大丈夫です。
英語の例文・表現を丸ごと覚えると、単語力と文法力、発音やアクセントの知識も一緒に増えます。ぜひ今日からやってみてください。
忙しくてもできる!効率の良い英語学習法5つ
ここからは部活や生徒会活動、習いごと等で忙しい中学生におすすめの、効率的な勉強法をご紹介します。
英語の勉強は継続してこそ成果が出るもの。やり始めたら少なくとも3か月は頑張ってみましょう。「自力では難しい」と感じたら、早めに塾の利用を検討するのも選択肢です。
(1)隙間時間に「単語の暗記」をする
休み時間や移動時間、帰宅後のひと時、寝る前など、隙間時間には「単語の暗記」をしてみましょう。
単語は繰り返し練習することで、徐々に定着していきます。隙間時間に反復するのは理にかなった練習法なのです。
教科書のほか、中学生用の単語帳を使うのもおすすめ。デザインや解説が使いやすいと感じる1冊を選んでみてください。
本来は実際に発音しながら覚えたほうがよいのですが、移動時間などは難しいでしょう。フラッシュカードアプリを使うなど、飽きずに勉強できるツールを見つけておくのもおすすめです。
(2)音源を活用し「リスニング対策」をする
リスニング対策は、良質な音源を聴き込むことが大切です。教科書ガイドについているCD、アプリなど使いやすいものを流してみてください。
NHKラジオの「基礎英語」シリーズもおすすめ。毎日決まった時間に放送されるので、習慣が付けやすいですよ。
リスニングの練習ではイヤホンやヘッドホンは使わないのがポイント。本番では教室の放送設備で音声が流れるからです。周囲の雑音がある中でも聞き取れる耳を養うために、スピーカーから流れる音に集中する練習をしましょう。
(3)「3行日記」で英作文トレーニングをする
英作文の練習には3行程度の「英語日記」がおすすめです。高校入試でも「20~30語」「3文程度」という条件の出題が多いので、「3行日記」はかなり実戦的でしょう。
たった3文でも、やってみると思うように書けないことに気づくはず。本番までに慣れておくためにも挑戦してみてください。
また英語の先生に添削してもらうのも良い方法です。自分では気づけないミスや、より洗練された表現を教えてもらえますよ。
(4)文法は早めに全単元を「一巡」する
英文法は、1か所に執着せず全体を学習するのがコツです。文法は単元同士が関連しているものが多いので、先に進むことで前の単元が理解できるようになることがあるからです。例えば「動名詞」と「不定詞」は関連しあっている単元の典型例ですね。
教科書ワークや学校問題集で、基本レベルの問題ができるようになったら先に進みましょう。1単元に固執しすぎず、全体をスパイラルに何度も繰り返し、行きつ戻りつしながら弱点を見つけて補強する。このやり方で深めていきましょう。
(5)週に1題は「初見の長文問題の読解練習」をする
長文読解は「初めての文章」を読む練習も大切です。模試や高校受験に向けて、できれば週に1度、少なくとも2週に1題は初見の長文問題に取り組む計画を立ててみましょう。
この時の題材は難しすぎないこともポイントです。難関私立高校を受験する場合を除いては、教科書(基本)~標準レベルの題材で十分。まずは「初めて見る長文の英語問題に、怖がらず取り組める」訓練をしてください。市販の問題集には対応レベルが明記されているので、参考にしてみてくださいね。
(1)中学1年
中学1年で英語が苦手になった場合、小学校英語から中学英語への壁が超えられなかった可能性が考えられます。最も多いのは「英単語」を苦手としてしまうこと。
小学校では、日常的に使われる、具体的な英単語を習います。たとえば、kitchen(キッチン)・family(家族)・doctor(医者)・piano(ピアノ)といった具合ですね。
一方、中学では英単語の難易度が上がります。動詞・形容詞・副詞といった抽象度の高い単語も増え、ここに苦手を感じる中学生が多く出てくるのです。
また中学では、小学校で習う英単語約600~700語を「習得済み」として進んでいきます。知らない単語がどんどん溜まっていき、学習意欲が削がれてしまっている可能性もあります。
(2)中学2年
中学2年で英語が苦手になったお子さんに多いのは「文法」への理解不足です。
中2では重要度の高い英文法が次々と登場します。「助動詞/動名詞/不定詞/受け身」などは、高校入試頻出の最重要単元です。しかも中1の英文法を土台にした内容も多いため、理解が曖昧だとすぐに「わからない」の悪循環に入ってしまうのです。
不規則動詞の変化でつまずく中2生も数多くみられます。保護者の方も、「bring-brought-brought」「rise-rose-risen」と苦労して覚えた記憶はありませんか?お子さんも、同じところで苦戦しているかもしれません。
(3)中学3年
中学3年の場合、急に英語が苦手になるというよりは、中1・中2のつまずきを残してしまった結果が影響しているケースがみられます。英語の難易度が上がり、これまで気づかなかった苦手を自覚するお子さんが出やすくなるのです。
また、最近の英語問題における「長文のテーマ難化」も原因の1つです。社会問題や環境問題、歴史、国際支援など、日本語でも難しいテーマを英語で読むわけですから、「英語が難しい」と感じるのもある意味当然といえるかもしれません。
加えて「リスニング」への不安も、英語の苦手意識につながりやすいようです。英文が聞き取れず、入試本番で得点できなかったらどうしようというプレッシャーが「英語=嫌い」と感じさせやすいといえます。
面倒がらずに不得意になった単元まで戻って、そこから復習を繰り返すことが英語の苦手克服のための近道です。「中3で入試前だから時間がない」などと考えず、地道に取り組んでいくことこそが最大のコツです。
【中学英語】周りに差をつける定期テスト対策/高校受験対策の方法
最後に、ある程度勉強が進んだらぜひ取り組んでほしい、プラスアルファの学習法をご紹介します。定期テストや高校受験の得点に直結するものばかりです。ぜひチャレンジしてみてくださいね!
(1)定期テスト対策は「教科書の暗記」が有効
学校の定期テストの場合、教科書本文の暗記が有効です。「テストでは教科書本文が出題されるから、覚えておけば問題は解ける!」という理由だけではありません。英語を本質的に理解するために、英語の文章暗記が果たす効果が大きいから、というのが理由です。
人間の脳は不思議なもので、「意味がわかっていない文章は覚えられない」そうです。つまり暗記できるということは、英語をしっかり理解できているということ。
単語の正しい読み方
単語の意味
使われている文法の理解
文章全体の構造
文章の意味
こうした英語の重要項目を押さえられて、はじめて暗記できるのです。逆に言うと暗記できないということは、まだどこかに不足があるということを意味します。理解度のバロメーターとして、暗記を活用してみてください。
(2)高校受験対策は総合的な対策が重要
高校受験は、単語力・文法・読解・リスニングといった総合力の勝負です。英語力に偏りがあっては、目標点達成は難しくなります。
高校受験に向けては、英語の「どの部分が/どれくらいできているのか(できていないか)」を客観的にチェックすることが大切です。苦手な部分は重点的に対策し、英語の力を全体的に伸ばしていきましょう。
ただし英語力を細かく分析することは、英語指導経験がないと難しくもあります。塾など、英語のプロの力を借りることを検討するのも良いでしょう。
ご自宅の近くに塾はいくつありますか?その中からお子さんに合う塾を見つけるとなると、3~4塾は検討することになるのではないでしょうか。候補の塾から資料を集め、パンフレットをチェックし、体験授業の日程を調整し、改めて比較するとなると、予想以上に手間がかかると考えておいた方がベターです。
受験対策を考える段階ならなおさら、塾探しに数週間費やすより早く勉強できる環境を整えることが重要です。
塾を始めるかどうかは、後で決めれば良いのです。情報集めや体験授業は余裕があるうちに済ませておくことが、勉強時間を無駄にしないちょっとした秘訣。
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中学生の英語対策におすすめの塾5選
英語は、究極的にはコミュニケーションツールです。テストや受験のためであっても、その本質は変わりません。コミュニケーションツールである以上、「誰かほかの人」と一緒に学ぶほうが、高い学習効果が期待できます。
ここからは、英語対策におすすめの塾を5選紹介します。塾で英語指導のプロと学ぶうちに、英語力が総合的に伸びる実感を得られるでしょう。
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まとめ
中学生の英語勉強法について解説しました。
英語は理解と暗記の両方が必要な、手ごわい教科です。苦手意識がついてしまうと英語を見るのも嫌になるケースも珍しくありません。
英語の成績が上がらない、テストで得点が伸びないということになったら、早めの対策が肝心。つまずいた原因を見つけ、一つひとつ克服していきましょう。
本当に困る前に塾などのプロの手を借り、原因発見と対策を集中的に行うことも検討してみてくださいね。