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【中1国語】単元まとめ | おさえておきたい学習ポイント
国語の学習について、中学生になったばかりの1年生は何をすべきか迷うご家庭も多いかもしれません。
「国語は日本語だから、勉強しなくてもいいのでは?英語をやったほうがいいのでは?」
「中学校の国語は、家で何を学習すべきかわからない」
と考えていませんか?
国語は、全ての科目の基礎になる重要科目です。中1の間に国語の勉強方法の基本を身につけましょう。成績上位を維持することで、他の教科にも良い影響を与えることができます。
また国語が得意になることで、論理性のある考え方も身につけられるでしょう。この記事では中1国語で学ぶ内容とおさえておきたいポイントについて解説します。
中1で学んでおきたい国語の概要
中1では以下を重点的に学ぶよう、文部科学省の学習指導要領に記載されています(p18~参照)。
・文や文章(読解など)
・文法(単語の類別など)
・漢字
・語彙(語句の辞書的な意味と文脈上の意味との関係)
・表現(比喩、反復、倒置、体言止めなど)
・古典(我が国の言語文化に親しむ)
特に、中学校からの国語と小学校までの国語で異なるのは、以下の三点です。
①現代文の読解問題が長くなり、扱う内容が高度に、幅広くなる。
②古文・漢文を学ぶ(中1では古文のみ)。
③語句や漢字熟語に抽象的・概念的なものが増える。
小学校でも物語文・説明文・論説文・詩や短歌、俳句に分かれていましたが、これらを中学では「現代文」として扱います。近代(明治維新以降)以前の文学作品は古典として古文の分野で扱われます。旧仮名遣いや、中2以降は漢文の読み下し文なども学びます。
扱う内容が難しくなるため、「文章の読み方」を身につけておかないと、学年が上がるごとに国語が苦手になるおそれがあります。文章の内容をつかむ読み方については、このあと各項目で詳しく解説します。
文学的文章(小説、物語文など)の読解の勉強法
小学校の時、「物語では、場面や登場人物の心情が「変化」したところに着目しましょう」と習ったのではないでしょうか。これは中学以降の小説読解でも全く同じです。また、登場人物の「性格」や「関係性」を理解しながら読むのも同じです。
②人物関係や場面、状況を把握する
③書かれていることから判断し、書いていないことを勝手に想像しない
中学と小学の文学的文章の違いは、まず文字数。かなり長い文章を読むことになります。読んでいるうちに、長すぎてわけがわからなくなってしまう生徒さんもいるようです。
苦手な人は、人間関係や場面の整理を行いながら読みましょう。相関図に書いてみる、時系列に場面を並べるなど、自分の理解が進みやすいやり方を見つけてください。
他、扱われるテーマがより深いものになります。社会と個人の関係性、人としてのあり方、自分とは何か、などです。
これに伴って、抽象的な難しい言葉や漢字が増えるため、言葉の意味がわからない(語彙力がない)と、内容を正確につかめなくなります。
【文学的文章の読み方のポイント】書いてあることだけから考えよう
小学校の時は、「なんとなく」読んでいても問題を解けていたかもしれません。しかし、中学以降は「勘」や「なんとなく」で解いていると、問題の意図と離れた答えになってしまうおそれがあります。
「書かれていること」をまず把握しましょう。例えば、「彼はため息をついた」とあったとき、「なぜ彼はため息をついたのか答えなさい」と設問にあったら、どうしますか?
登場人物がその時何を考えていたかは、前後の「場面」「状況」から考えなければなりません。読書が好きな生徒に意外と多いのが、自分の想像だけで「私だったらこう思うだろう」「きっと●●と思ったんだろうな」と想像し、答えてしまうことです。この癖は早めにやめるよう修正してください。
また、指導要領で中1の目標とされている「指示語」「接続詞」に注目して読んでみましょう。
「しかし」「だから」「それゆえに」など、接続詞ごとに場面や状況が変わります。場面が「変化」するところは要注意の箇所です。
「それ」「彼」などが何を具体的に指しているかも、最初は書き込みながら読んでみましょう。副次的効果として、指示語を把握する力は、英語学習にも非常に役立ちます。
説明的文章(説明文、論説文、随筆、新聞記事など)の読解の勉強法
こちらも基本は小学校の時の説明文、論説文と同じです。また文学的文章のように、指示語や接続詞に注意して読むのも同じです。
実は、説明的文章は、小説よりも設問の答えが見つけやすいです。特に中学生向けの文章では、文中に必ず答えがあります。 説明的文章の読み方の重要ポイントは、以下の二つです。この二つがしっかりできれば、説明文や論説文で確実に理解でき、点数が取れるでしょう。
②段落ごとに「一番大切な文(=中心文と呼ぶ)=筆者の意見」を探して線を引く。
【説明的文章の読み方のポイント】「事実」と「意見」を見分けよう
説明的文章は、読者に伝えたい「筆者の意見」があり、それがどのように導き出されたのかを読者に納得してもらうための材料「事実」があります。この二つを見分けることがスタートです。
また段落ごとに大切な箇所があり、それはほとんどの場合、筆者の「意見」です。これを「中心文」といいます。
よく国語の先生が「問題を解くときに線を引きなさい」と言いますよね。「どこに線を引けばいいのか?」がわからず、やみくもに線をたくさん引いている生徒がいます。それでは余計に大事なところがわかりませんよね。
「線を引く箇所」は、各段落のうち、「中心文」だけで大丈夫です!
ほかに、「印をつける箇所(丸で囲むなど)」は、接続詞、指示語、人物です。これらに印をつけておくと、文章全体の流れがわかります。
しかもこの作業をしておくことで、「この文章を●文字以内で要約しなさい」という要約問題に、なんとそのまま使えます!線を引いた中心文をつないで、文字数に合わせて整えるだけです。ぜひやってみてくださいね。
【中1国語】漢字の勉強法
漢字は読み中心に、一緒に意味を覚え、語彙力を高めることを意識しましょう。
実は中学の漢字は、小学校の頃のように「正しく書ける」ことよりも、「読める」「意味がわかる」「文や文章の中で使える」ほうに重点が置かれていると考えられます。以下、文部科学省の学習指導要領より抜粋です。
漢字の読みの指導については,小学校学習指導要領第2章第1節国語の学年別漢字配当表(以下「学年別漢字配当表」という。)に示されている漢字1,026字に加え,中学校修了までに学年別漢字配当表以外の常用漢字の大体を読むことを求めている。漢字の書きの指導については,学年別漢字配当表の漢字1,026字について,第18 2 学年までに文や文章の中で使うこととし,第3学年では,文や文章の中で使い慣れることとしている。
(出典)文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編」P18
小学校で習った漢字と中学3年間で新たに学ぶ漢字について、自分で文や文章の中で「正しい使い方ができる」ように、とされています。
もちろん、漢字そのものを正しい形で書かなければなりませんが、小学校の頃のように漢字練習帳で何回も練習する必要はありません。
【漢字の勉強のポイント】関連付けたり、音読とともに書いて覚える
覚え方のコツとして、部首(へん、つくり)を意識してみましょう。
例えば、読み方は「つくり」の部分で決まることが多いです。
(例)青 情 精 清 晴 ←「せい」または「しょう」「じょう」と読めます。(つくり部分になっている「青」がその読み方をする)
「へん」はおおまかな意味を表しています。
(例)胃 腸 脳 腹 脚 腕 ←体の一部を表す漢字は「にくづき(月)」があるものが多い
漢字を覚えるときも、声に出して読むことで脳にイメージが定着しやすくなります。
また何より、単一の漢字ではなく二字熟語など組み合わせて覚えることで、関連付けが進みます。漢字の「形」「意味」をばらばらに、それだけを覚えるのではなく、「声に出して読み、意味を調べ、丁寧に書く」ことで効率的に覚えることができます。
【中1国語】語彙の勉強法
「語彙力を身につけよう」と言われていませんか。語彙力が不足すると、中学以降の文章読解はどんどん難しくなります。自分で勉強しているときは辞書で調べられますが、テストになるとそれはできません。そのため、日頃から知っている言葉の意味=語彙力を増やす必要があるのです。
中央教育審議会答申において,「小学校低学年の学力差の大きな背景に語彙の量と質の違いがある」と指摘されているように,語彙は,全ての教科等における資質・能力の育成や学習の基盤となる言語能力の重要な要素である。このため,語彙を豊かにする指導の改善・充実を図っている。
(出典)文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編」P19
語彙力は単純に言葉・語句の辞書的な意味を覚えるだけでなく、その言葉や語句が「文脈上どのように使われているか」を覚え、使えるようにならなければなりません。同じ言葉でも文脈の中で違う意味に使われることも多くあります。
【古典の勉強のポイント②】現代語と意味の違う言葉に注意しよう
「いとをかし」という言葉があります。「いとおかし」と読みます。「いと」は、「とても、大変」という意味です。
「をかし」ですが、現代語では「おかしい=面白い、笑ってしまう」という意味になりますね。しかし平安時代の言葉では「趣がある」「かわいらしい」と、素晴らしいものに対して心が動かされたという意味になります。
このように、現代の言葉と全く違うものもあれば、同じ言葉でありながら違う意味をもつものがあります。それらに注意しながら、現代語訳と引き比べて読んでみましょう。
Q2.語彙力を高める方法はありますか?
→A.「千里の道も一歩から」です。分からない言葉が出てきたら、調べましょう。実際に例文を作って使ったり、何かと関連付けて覚えたりすると覚えやすいです。
使うツールは、紙の辞書や電子辞書でも、ネットにあるフリーの辞書でも大丈夫です。とにかく一つわからなければ調べ、調べていてまたわからないことが出てきたら調べましょう。この繰り返しで徐々に知識や語彙が増えていきます。
やみくもにただ唱えたり書いたりするのではなく、何かと関連づけて覚えましょう。人の脳は何かと関連付けるほうが記憶に残りやすいといわれています。
四字熟語ならその成り立ちと一緒に覚えたり、普通の熟語は対義語と類義語を一緒に覚えたりすることで、相乗効果で何倍にもなり、記憶に定着しやすくなります。また文章の中で出てきたものを文ごと覚えるのも効果的です。
他に、マンガのキャラクターのセリフや、映画でのセリフ、好きな歌の歌詞で覚える方法もあります。
Q3.国語が苦手な生徒は、本を無理にでも、たくさん読んだほうがよいのでしょうか。
→A.本を読むより、国語の問題を解きましょう。
国語の苦手な子に無理に本を読ませても、続きませんし、余計に国語が嫌いになってしまいます。小学生向けの問題集から始めても構わないので、読解問題集を一冊買って、解いてみましょう。
国語の問題集に選ばれている文章は、どれも「上質な、良い文章」です。設問自体も、その文章をきちんと理解するための手掛かりになります。問題集の問題を解く方法が、国語が苦手なお子さんには最も効果的です。
また、問題集で読んでいるうちに、「問題文はここで終わっているけど、この人物はこの後どうなったんだろう…」と興味をもって、元の書籍を手に取るようになるかもしれません。自発的に読みたいと思えるようになれば大きな成長です。保護者の方は、焦らず見守りましょう。
【中学生国語】基本から入試レベルまで指導する個別指導塾5選
国語の勉強の仕方や、注意点を解説してきました。これで、国語学習の基本的なメソッドはわかったことになります。しかし、「わかる」と「できる」の間には、大きな壁があるのが常。実際にやろうと思っても、何を・どこから・どのように進めれば良いのか困る中学生も多いはずです。
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まとめ
中1の国語で学んでおきたい内容について解説しました。国語は全ての教科の基礎になる科目です。しかし実力を一人で上げることや、短期間で成績を上げることは難しいともいわれます。国語への苦手意識ができる前に早めに塾などを利用し、対策することをおすすめします。
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