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【小・中学生】漢字テストで満点をとれる勉強法・練習法を解説
お子さんの漢字練習に悩む親御さんは、少なくありません。漢字が書けない、面倒くさがる、字が雑といったことだけではなく、漢字が原因で読解が苦手になってしまう、他教科の成績まで伸び悩んでいるなどのケースもあります。
今回は「漢字」をテーマに、短期間で効果が期待できる練習法や間違った練習の仕方、また漢字が得意になれるアイディア勉強術などについて解説します。
漢字を覚えられていないと、ここで困る!3つのデメリット
義務教育期間中、小学校では1,026字、中学校では1,110字の漢字を習います。これだけの数になると、覚えていないとかなりのデメリットがありそうですよね。
まず漢字を覚えていないと困る点を3つ、見てみましょう。
漢字を覚えられない中学生がやりがち!間違った練習法3つ
ここからは漢字が苦手な小学生・中学生がやりがちな、間違った練習法をご紹介します。お子さんの普段の漢字練習を思い浮かべながら、当てはまるかチェックしてみてください。
これで完璧!漢字練習の仕方、基本の6ステップ
では効果がある漢字練習とは、どのようなやり方なのでしょうか。時間も手間も最小限で、すぐに漢字が覚えられる練習法をご紹介します。
(1) 漢字の読みと意味を確認する
はじめに、これから覚える漢字の「読み方&意味」を確認します。
中学で学ぶ「罷」という漢字を例に見てみましょう(教科書に出てきて、読み方は知っているとします)。音読みまたは訓読みの片方が教科書に出ていた場合は、辞書でもう片方も調べましょう。
その後、辞書で意味を確認します。おおむね3つあるとわかります。どれも大きな意味では「やめる」ということだとわかりますね。「なるほど、罷という漢字は、主に後ろや前につく漢字のものを『やめさせる』という意味があるんだな」と気づければ素晴らしいです。
本当は自分で気づくと忘れにくくなるので一番良いのですが、自分で気づけなくても、解説などを読んで覚えれば大丈夫です。
※ (カッコ)内は送り仮名
・音読み:ヒ
・訓読み:や(める)、つか(れる)、まか(る)
◆ 意味
1.(行為を)中止する。やめる。
2.(役目や仕事を)やめさせる。免職(クビに)する。
3.疲れてやる気がなくなる。ボイコットする。
◆ 「罷」を使った熟語の一例
1の意味:廃罷
2の意味:罷免、罷官
この時点で「なるほど」と、納得することが大切です。もし「免職」など知らない言葉が出てきたら、面倒でも意味を調べておきましょう。
(2) 漢字の部首を確認する
次に漢字の部首を確認しておきましょう。部首とは漢字の分類に使われる「仲間分けルール」のようなものです。知っていると漢字の構造が見分けられるようになり、覚えやすくなりますよ。
以下に押さえておきたい部首を7つに分けて紹介します(漢字は中学生で学ぶものを含みます)。
漢字の部首 | 例 |
漢字の左側にある「へん」 | 亻(にんべん)→ 体、作、使など 扌(てへん)→ 投、指、技など |
漢字の右側にある「つくり」 | ⾴(おおがい)→ 顔、頭、頂など ⼒(ちから)→ 助、動、勝など |
漢字の上にある「かんむり」 | ⼇(なべぶた)→ 商、亮、亭など ⼍(わかんむり)→ 写、冠、冥など |
漢字の下にある「あし」 | ⺣(れっか)→ 点、然、無など 皿(さら)→ 盛、盟、監など |
漢字の上と左側を囲む「たれ」 | ⼴(まだれ)→ 広、庁、床など ⽧(やまいだれ)→ 病、疫、症など |
漢字の下と左側を囲む「にょう」 | 辶(しんにょう)→ 辺、道、近など ⾛(そうにょう)→ 趣、越、起など |
漢字の外側を囲む「かまえ」 | 門(もんがまえ)→ 間、開、関など ⼞(くにがまえ)→ 四、園、回など |
漢字ドリルなどには必ず部首が書かれています。面倒がらずに、部首もみていくようにしましょう。慣れると頭の中で漢字が分類され始め、部首の便利さに気づけますよ。
(3) 見ながら1回→何も見ずに1回、書いてみる
読みと意味、部首を確認したら、お手本を見ながら漢字を一度書きましょう。「この一回で覚えるぞ」という意識で、丁寧にゆっくり書きます。
次に、お手本や今書いた字を見ずに、漢字を再現してみてください。
ポイントは「何も見ずに」という点です。お手本なしで書こうとすると、必死になって思い出しますよね。実は脳は、インプット作業よりも、アウトプット作業の方が、記憶がよく定着するのだそうです。一生懸命に思い出している、まさにその瞬間、漢字は脳に定着しようとしているというわけですね。
何も見ないと、思いのほか書けないものかもしれませんが、今はそれで大丈夫。一度書いたら、次のステップに進みましょう。
(6) 定期的に漢字テストを繰り返す
月に1回程度、テストで定着度合いを確認しましょう。テストでできなかった漢字は、また(1)~(5)の練習に戻ります。
ご家庭での漢字テストには、無料で使えるサイトが便利です。
たとえば「ちびむすドリル」という無料学習素材サイトでは、中学で習う漢字の練習用プリントや書き取りテストをダウンロードできます。
あらかじめ練習プリントを印刷しておき、漢字部分を隠してテストしても良いですし、書き取りテストを活用しても良いですね。
以上を繰り返すと、早いお子さんなら2~3か月で成果を実感できるようになりますよ。
漢字が得意になる練習法アイデア4選!
さらに欲張って、漢字が得意になる練習法をご紹介します。お子さんが興味を持ちそうなものから取り入れてみてくださいね。
(1) 「漢字知識まとめノート」をつくる
漢字練習は意味や部首、熟語など、調べる機会が多い勉強です。せっかくですから、調べた内容をまとめた「漢字まとめノート」を作ってみましょう。
漢字そのものだけではなく、調べている最中に見つけた面白い表現や意味、言葉をメモするのもおすすめ。「めちゃくちゃ画数が多い漢字」「漢字の雰囲気と意味がまったくそぐわない漢字」などは、親子で楽しめますよ。
調べたことを記録していくのは、語彙力の強化にもつながります。読解力や思考力を育てたい方も、ぜひチャレンジしてみてください。
なお、これは自分のためのノートなので、提出用ノートのようにきれいに整っている必要はありません。後から見返して読める程度で十分です。せっかくお子さんが好奇心を持っているのに、ハードルを上げ過ぎてやる気を失わせないよう、保護者の方は注意してください。
まとめ
漢字の練習法について解説しました。
漢字は国語だけではなく、全教科の基礎になる重要な知識です。もしお子さんに漢字が苦手そうな兆候があったら、できるだけ早く対策を始めましょう。放っておいても分からない漢字は増えるばかりですし、受験もどんどん近づいてくるからです。
ご家庭で漢字練習のサポートが難しい場合は、塾に相談するのも良い方法です。独自の漢字練習メソッドを持っている塾もありますし、プリントやテストなどの教材も豊富にそろっています。また個別指導塾では、漢字のトメ・ハネ・ハライなどまで細かくチェックしてもらえます。
漢字が苦手で塾へ、というご家庭は少なくありません。もしお子さんの漢字練習にお悩みなら、まずはお近くの塾に相談してはいかがでしょうか。
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