学習塾の口コミ比較サイト「塾探しの窓口」が運営。初めて塾を探されている保護者に向けて、塾を探す上での基礎知識や塾選びを成功に導くためのポイント等を、わかりやすくお届けします。
夏休みはイベント満載のオープンキャンパスへ!注意点も解説
今年の夏休みは、ぜひオープンキャンパスに参加してみませんか?学校や塾でも「夏休みはオープンキャンパスに行っておくように」と声をかけられた人も多いのではないでしょうか。
オープンキャンパスは、わざわざ足を運ぶだけの価値があるイベントです。今回は夏休みのオープンキャンパスに行くべき理由と注意点をまとめました。個性的な企画も紹介していますので、オープンキャンパス選びの参考にしてください。
夏休みにオープンキャンパスへ行くべき理由4つ
なぜ夏休みにオープンキャンパスに行くべきなのでしょうか。その理由を4つ、解説します。
(1) ほとんどの大学のオープンキャンパスが開催されるから
オープンキャンパスがもっとも開催される時期は7月~11月で、なかでも7・8月の夏休み期間に最盛期を迎えます。オープンキャンパスの“お客様”は高校生がメインですから、高校生の夏休み期間と重ねているのはいうまでもありません。
夏休みは多くの大学がオープンキャンパスを開催するため、いくつもの大学を回りやすく、短時間で大学を比較できます。
(2) 時間的な余裕をもってオープンキャンパスを見て回れるから
学校がある時期は毎日を乗り切るので精いっぱい、という高校生も多いはずです。気持ちが落ち着つかず、大学や将来の進路を考える余力がない場合も多いでしょう。
夏休みは学校の忙しさから解放され、ゆとりを持って過ごせるようになります。自分のペースでオープンキャンパスを楽しめるのも、夏休みにオープンキャンパスに行っておきたい理由の一つです。
(3)《高1・2生》秋以降の進路選択に役立てられるから
高校1・2年生は、秋以降に進路選択が待っています。高1生は文理選択が、高2生はコース選択をしなければなりません。適切な文理・コース選びに備えた大学情報収集の場として、夏休みのオープンキャンパスは最適です。
インターネットや口コミにある大学の情報と、実際に行ってみた印象とが乖離していたというのはよくあることです。大学の本当の姿を知り、マッチングを確認するためにオープンキャンパスを活用しましょう。
(4)《高3生》志望大学の本格決定に役立てられるから
高校3年生の秋冬には志望大学の本格決定が控えます。その大学が本当に行きたい大学か、最終確認の意味でオープンキャンパスを活用してください。
オープンキャンパスでは、大学に通う先輩の姿も見られます。その輪に自分が入るイメージがわけば、受験勉強に対するモチベーションもきっとさらに上がります。
高3生の夏休みは「天王山」とも称される、受験勉強の山場です。勉強に集中するためにも、気になる点は先にオープンキャンパスで確認しておくのがおすすめです。
夏休みに多く開催されるオープンキャンパスの内容
大学をより深く知ってもらうために、オープンキャンパスでは以下のような内容が実施されます。
・大学紹介:セミナー形式や動画で大学の概要を解説
・模擬授業:大学で行われている授業を実際に体験
・入学者選抜概要説明:入試制度や選抜方法、出願のポイントなどを解説
・キャンパスツアー:在学生が参加者に大学を案内
・学食体験:学食を一般向けに開放
オープンキャンパスの詳しい開催内容については、以下の記事も参考にしてください。
夏休みのオープンキャンパスならではの楽しいイベントも
夏休みのオープンキャンパスは高校生が数多く参加することもあって、どの大学も趣向を凝らしたイベント企画を開催します。
2023年度に予定されているオープンキャンパスから、個性的な企画を5つ紹介します。
※ 最新のオープンキャンパス情報は各大学の公式ホームページ、もしくはキャリタス進学のオープンキャンパス特設サイトでご確認ください。
(1) ARによる新感覚のオープンキャンパス/東京工芸大学工学部
東京工芸大学はAR(Augmented Reality・拡張現実)技術を利用した、新感覚のオープンキャンパスを開催します。
ARとは実際の風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示する技術です。スマホゲーム「ポケモンGO」に搭載されており、使った経験がある人も多いかもしれません。
ARオープンキャンパスでは、大学のキャンパスをオリジナルキャラクターが浮遊する様子を体験できます。アプリは不要で、QRコードの読み取りだけで利用できる手軽さも注目ポイントです。
ARコンテンツを制作したのは芸術学部の学生と卒業生です。創立100周年になる東京工芸大学の技術力を体感してみてください。
公式サイト:東京工芸大学
(2) 近大マグロの試食会/近畿大学
「近大マグロ」は知っていますか。2002年に、近畿大学が完全養殖に成功したクロマグロです。マグロは魚類の中でもとりわけ養殖が難しく、近大マグロの成功は当時大きな話題になりました。
近畿大学のオープンキャンパスでは、この近大マグロの試食ができます。学食でも「近大マグロ&マダイの紅白丼」をはじめ、近畿大学名物がずらりと並びます。
このほか情報学部のe-sports体験会や、国内では2大学しか持っていない原子炉を見学するツアーもあります。ちなみに原子炉を持つもう一つの大学は京都大学です。
公式サイト:近畿大学
(3) 美術実技講習会/東京家政大学
東京家政大学家政学部にある造形表現学科は、入試で課される実技試験を見据えた講習会をオープンキャンパスに合わせて開催します。
講習会ではデッサンや造形を中心に、実際に手を動かし作品を作ります。大学で教鞭をとる教授陣から指導を受けられる機会は、高校生にとって希少な学びとなるでしょう。
受験学年のほか、高校1・2年生が参加できるプログラムもあります。またAO入試日程への出願は、この講習会への参加が条件となります。
この美術実技講習会のように、オープンキャンパスでは「参加が出願要件となる」企画も開催されます。志望大学のオープンキャンパス情報は、細部まで入念にチェックしましょう。
公式サイト:東京家政大学
(4) 大豆ミートをつかった食品開発体験など/麻布大学
麻布大学は獣医学部と生命・環境科学部という、いのちと地球にかかわる学部を擁します。大学のコンセプトを活かし、オープンキャンパスでは次のような自然科学的な好奇心を刺激するイベントが予定されています。
・河川の指標生物を顕微鏡で見てみよう ・大豆ミートを使った商品開発を体験しよう ・味噌を作るカビを見てみよう ・血液細胞を顕微鏡で見てみよう ・動物の音声を「見て」みよう など |
イベントは申し込みが必要です。人気のイベントは満席になる可能性もあるため、早めに予約しましょう。保護者も参加可能です。
公式サイト:麻布大学
(5) メタバースキャンパス体験/大阪工業大学
メタバースとはインターネット世界につくられた、三次元の仮想空間です。アバターと呼ばれるキャラクターを自分の分身として世界に入り、空間内で他の人と交流したりアクティビティに参加したりします。
大阪工業大学はメタバース上にキャンパスを開き、実際に授業も開催しています。オープンキャンパスでもメタバース上のキャンパスが公開される予定です。高校生はVRゴーグルを使い、キャンパスに入りましょう。メタバース上で自分のアバターを介し、さまざまな体験ができます。
初心者に向けたプログラミング教室やネイティブ講師との英語を使った交流会なども開催されます。
公式サイト:大阪工業大学
夏休みのオープンキャンパス巡りで気を付けるポイント
オープンキャンパスでは屋外の移動機会が多くなります。夏休みにオープンキャンパスに行く場合、暑さに十分備えられる対策をしておきましょう。
暑さ対策を含め、夏休みのオープンキャンパス参加における注意点を解説します。
(1) 余裕を持たせたスケジュールを組む
夏休みには多くの大学がオープンキャンパスを開催します。「A大学も、B大学も行きたい」「C大学とD大学の日程がかぶった」と、スケジュール調整に苦心する場面も出るかもしれません。
しかし「頑張ればなんとかなる」と、タイトすぎるスケジュールを組むのはNGです。大学という慣れない場所では、何が起きるかわかりません。
ゆとりがないとスケジュールをこなすことに精一杯になり、消化不良のまま終わる可能性があります。計画には余裕を持たせ、オープンキャンパスをじっくり楽しめるようにしましょう。
(2) 移動時間を十分に考慮する
オープンキャンパスにはとても大勢の人が集まります。最寄り駅から大学までの経路や、駅構内が大変な混雑になることも予想されます。シャトルバスがあっても、乗るために列に並ばないといけない事態もあるかもしれません。
とくに地方から都市部のオープンキャンパスに行く高校生は、気をつけてください。想定以上に混み事故も多い都市部の交通機関は、出発時間が乱れがちです。帰りの新幹線に間に合わなくなる懸念を抱かなくても済むように、移動時間にも余裕を持たせておきましょう。
(3) 暑さと汗への対策を万全にしておく
猛暑が常識になりつつある近年ですが、汗をダラダラかいた体で大学に入るのは気がひけます。
暑さを和らげ汗を拭きとるグッズを持参し、気持ちよくオープンキャンパスに集中できる状態を整えましょう。
・帽子、日傘
・手持ち式扇風機
・冷感タオル
・保冷剤
・リフレッシュシート
着替えを持っていくのもおすすめです。急な降雨で濡れたときにも重宝します。
(4) 事前予約の要不要を確認しておく
人数制限は緩和されつつありますが、諸事情から事前予約を必須とするイベントもあります。座席・材料を確保するために予約制をとるケースもあるため、希望するイベントに予約が必要かどうかは、かならずチェックしておきましょう。
もし予約を忘れた場合は、当日大学で問い合わせてみてください。空席があれば当日参加が可能な場合もあります。
(5) オンラインでの参加も検討する
ほとんどの大学がオンラインでもオープンキャンパスを実施しています。オンラインなら、大学までの移動コストなしでオープンキャンパスに参加できます。1日のうちに北海道と九州のオープンキャンパスに参加することすらも可能です。
第一志望大学は実際に足を運び、第二志望以下の大学はオンライン参加を検討するなど、積極的に利用していきましょう。
夏休みのオープンキャンパスに関するQ&A
間もなく始まる夏休みのオープンキャンパスシーズンを前に「こんなときはどうすれば良いのか」と疑問を感じている高校生もいるでしょう。
ここではオープンキャンパスに関してよくある疑問に、まとめて回答します。疑問と不安を解決し、安心してオープンキャンパスに向かいましょう。
(1) 夏休みのオープンキャンパスは何年生で行くべき?
A.おすすめは高2生。高1・3生も大歓迎です。
夏休みのオープンキャンパスは、受験を本格的に考え始める高2生にイチオシです。高1生は大学を具体的に知るために、高3生は受験する大学を決定する参考にオープンキャンパスを利用しましょう。
(2) オープンキャンパスは何度行っても良い?
A.開催日なら何度行っても構いません。
オープンキャンパスに回数制限はありません。気になる大学には、何度も足を運んでみましょう。ただしオープンキャンパスに行きすぎて勉強がおろそかにならないよう、勉強の計画もしっかり立ててから参加します。
(3) オープンキャンパスは誰と行く?
A.友達や保護者の方と一緒がおすすめです。
友達と行く場合は、その大学を志望する人が良いでしょう。ライバル意識が勉強に良い刺激となります。受験を生活面・経済面から支えてくれる保護者の方に、大学を見てもらうのも良いですね。
(4) 夏休み以外のオープンキャンパス開催はいつ?
A.秋と春に開催されます。
秋は大学祭と同時開催にするケースがよく見られます。多くの学生の姿を間近に見られ、普段のオープンキャンパスとは違った雰囲気の大学を味わえます。
また2~3月もオープンキャンパスシーズンです。
(5) オープンキャンパスは事前予約が必要?
A.オープンキャンパス自体には予約は不要です。
オープンキャンパスに行くだけなら、予約はいりません。企画やイベントによっては予約制としている場合があるので、大学公式サイトをチェックしてみてください。
(6)オープンキャンパスの持ち物は?
A.暑さ対策グッズとエコバッグがおすすめです。
夏休みのオープンキャンパスは、暑さ対策を忘れずに準備しましょう。大学からお土産がもらえる場合もあるので、エコバッグがあると便利です。筆記用具も忘れずに持っていきましょう。
夏休みのオープンキャンパス検索は「キャリタス進学」が便利
膨大なオープンキャンパス情報を、いちいち大学のホームページを見て探すのは大変です。そんなときは「キャリタス進学」を使いましょう。
キャリタス進学は、さまざまな条件で全国のオープンキャンパス情報を検索できるサービスです。
地域と時期を絞って探したり、開催されるイベントの種別で検索したりと使い方は自由自在。交通費補助があるオープンキャンパスも見つかります。
キャリタス進学は、無料で利用できます。夏休みに行ってみたいオープンキャンパスを探すときに、ぜひ利用してみてください。
まとめ
夏休みには多くの大学がオープンキャンパスを開催します。オープンキャンパスは普段入る機会のない大学構内に入り、授業や学食を体験できるまたとないチャンスです。志望大学の雰囲気や学生の様子を確かめ「この大学に行きたい」という気持ちを高めましょう。受験勉強にも良い影響を与えてくれます。
行きたい大学を回り切れない場合は、オンライン参加が便利です。オープンキャンパスで開催する講座への参加が出願条件になる入試日程もあるため、オープンキャンパスは積極的に参加しましょう。
全国のオープンキャンパスを効率良く探すには、キャリタス進学が便利です。条件に合ったオープンキャンパスをサクッと見つけ、さっそく夏休みの計画を立て始めましょう。