小論文対策におすすめの塾6選!失敗しない選び方のコツ

更新日 2023.05.17
小論文対策におすすめの塾6選!失敗しない選び方のコツ

総合型選抜や学校推薦型選抜、また国際系や医療系を中心とした一般選抜など、大学入試では多くの日程で小論文が課されます。小論文のテーマも多岐に渡るため、毎年「考えたこともないテーマについて1,200字も書かなければならない」と悩む受験生が続出します。

しかし思考力や表現力を重視する入試に変化しつつあるいま、小論文の重要性は今後も増していくでしょう。では、ただでさえ忙しい受験生が効率的に小論文対策を進めるには、どうすれば良いのでしょうか。

この記事では大学入試の小論文対策の方法を解説します。またポイントを押さえた対策が可能になるおすすめの塾も紹介します。

整然とした小論文を書ける自分になり合格を近づける、そのヒントとして活用してください。

小論文対策に塾は必要か

「小論文を自分で添削できるか」と自問すると答えが出る
「小論文を自分で添削できるか」と自問すると答えが出る

一般的に塾は英数を中心に、5教科の指導を受ける場所というイメージがあります。小論文対策のために、わざわざ塾は必要なのでしょうか。

多くの受験生を見てきた経験から、小論文対策に塾は必要だと考えます。小論文に欠かせない添削指導の質を高めるためです。

「添削なら、学校の先生が見てくれるのでは?」、たしかに学校の先生も添削してくれます。ただしあくまで空いた時間に・先生のできる範囲内で、です。

小論文の添削は、誤字脱字や言い回しを直せば良いわけではありません。大学の出題傾向や採点基準に合わせ、合格点を取れるポイントを押さえる必要があります。質の高い添削が受けられるのは、やはり塾です。

また塾は小論文以外に、一般入試や面接の相談ができるメリットもあります。

小論文のよくある出題パターン

小論文の出題パターンを知り、効率的に対策を始めよう
小論文の出題パターンを知り、効率的に対策を始めよう

大学入試の小論文は、おおきく3つの出題パターンに分けられます。それぞれの特徴をまとめました。傾向に合わせた対策を練るヒントにしてください。

(1) テーマ型

「~について論じなさい」と、テーマのみが与えられるタイプです。また社会背景や歴史的変化などをまとめた短文が添えられる場合もあります。 テーマ型の論文を書くポイントは、次の2点です。

テーマ型の論文を書くポイント
テーマから論点を決め、問題を抽出する
・自分の意見を論点から乖離しないよう、論理的にまとめる

使用しなければならないキーワードが指定される場合もあります。

(2) 課題文読解型

近年、もっとも多い出題形式です。まとまった量の課題文が与えられ、課題文と設問に従って自分の主張をまとめます。課題文の主旨をつかむための読解力と、主張を端的にまとめる論理力の双方が必要となります。

大学・学部によっては英文の課題文を提示するケースも見られます。英文出題は医療系学部に多いため、過去問で傾向をチェックしておきましょう。

(3) 資料解釈型

提示された資料に基づき、問題点の抽出と自分の主張を論述するタイプです。図やグラフ、統計、写真などさまざまな資料が出題されるため、読み取るべき内容を正しく読み取る客観的な力が問われます。

読み取った内容を論理的に言語化する力も重要です。原稿を第三者に見てもらい、主張が正しく通じるかどうかチェックしてもらいましょう。

(4) 小論文は大学・入試日程の傾向に合わせた対策が重要

小論文の出題形式は大学・学部、さらに入試日程によって異なります。出題形式によって必要な対策も変わるため、まずは志望大学・日程の過去問を調べましょう。また出題されやすいジャンルもチェックします。「時事問題が出やすい」「学部に関連した内容が出やすい」と傾向がわかれば、さらに対策しやすくなります。

ただし出題傾向は、あくまで傾向です。今年、急に傾向が変わるケースも良くあります。過信しすぎず、さまざまな問題を解き柔軟に対応できる力をつけておきましょう。

小論文対策はいつからはじめるべきか

総合型選抜・推薦入試なら出願決定からすぐに始めよう
総合型選抜・推薦入試なら出願決定からすぐに始めよう

小論文対策は、小論文が必要な受験日程によって対策を始めるべき時期が変わります。

小論文対策はいつからはじめるべき?
・総合型選抜と推薦入試:夏休みから
・一般入試:秋および出願後

総合型選抜の選考は7~10月、推薦入試は11~12月ごろです。総合型選抜を狙う受験生はとくに、志望を定めたらすぐに対策を始めましょう。小論文の対策には、少なくとも2か月以上はかかる心づもりで進めてください。

一般入試で小論文を使う受験生の場合、秋に小論文の概要を簡単に押さえます。本格的な対策は、出願後からです。秋に小論文について知っておくことで、直前期の慌ただしい中でもスムーズに対策を進められます。

一般入試受験生は共通テストの結果次第で出願先が変わるケースも想定し、秋の小論文対策はやりすぎないようにします。

大学入試・小論文対策におすすめの塾6選

塾ごとの特長を押さえ、自分に合う塾を選ぼう
塾ごとの特長を押さえ、自分に合う塾を選ぼう

大学入試の小論文対策におすすめの塾を、厳選して6つ紹介します。いずれも添削の質やサービスの細やかさに定評があり、存分に小論文対策に集中できる塾です。

それぞれの特長や得意とする傾向を知り、合格にもっとも近づける塾を選ぶヒントにしてください。

(1) AOI(総合型選抜専門塾AOI)

AOI(総合型選抜専門塾AOI)は、総合型選抜の前身であるAO入試のころからマッチング型入試の対策を専門にしてきた塾です。2022年度入試の全体合格率は95.2%で、有名大学・難関大学に多くの合格者を輩出しています。

総合型選抜専門塾として、総合型選抜で必須の小論文指導にも力を入れています。受験生一人ひとり異なる着眼点や個性に注目し、オーダーメイド型の学習計画に沿って添削指導を実施します。「自分が、自分の志望に合格するための」小論文指導を受けたい受験生におすすめです。

2023年2月には全国から通塾できる「メタバース型校舎」を開校しました。全国どこにいても、バーチャル空間で現地校舎同様の体験ができます。

(2) 白藍塾

小論文の参考書で「樋口裕一」という著者名を見たことはないでしょうか。有名参考書を多数手がける同氏が塾長を務める小論文専門塾が、白藍塾です。1991年から30年以上続く歴史と、多くの学校にプログラムが導入されている指導品質の高さが評判です。

白藍塾の小論文指導は、受験生の思考にまで入り込んだ添削指導が特長です。正答を押し付けるのではなく、受験生が「本番・自力で」整合性の高い論文を書けるよう、考え方や表現の仕方を根本的に指導します。

小論文にとどまらない、本物の文章力をつけたい受験生から支持される塾です。

(3) 東京個別指導学院

東京個別指導学院は、首都圏を中心に直営269教室(2023年2月時点)を展開する大手個別指導塾です。総合型選抜や学校推薦型選抜をはじめ、一般入試でも多くの合格者を輩出してきた実績に基づく豊富な受験ノウハウを持っています。

大学の傾向に合わせた対策が得意で、個別指導の強みを生かしじっくりと指導を受けられます。「小論文の考え方をイチから丁寧に教えてほしい」「ポイントを押さえ効率良く小論文対策をしたい」といった受験生におすすめです。

小論文以外にも志願理由書、自己PRシート、面接など総合的な対策も受けられます。

(4) 四谷学院

「55段階個別指導と科目別能力別授業」のキャッチコピーでおなじみの四谷学院でも、小論文指導が受けられます。四谷学院はマンツーマンスタイルの個別指導塾で、小論文指導も1対1で受けられる点が特長です。添削指導はもちろん、課題文の読み方やデータ抽出の方法など、丁寧に指導してもらえます。

小論文対策と並行して一般入試対策も進めたいという受験生にもおすすめです。四谷学院に通うだけで小論文も一般入試も対策できるため、時間を最大限に効率良く使えます。旧帝大や医学部への合格実績も多数あり、難関大に強い塾としても有名です。

(5) Z会

「近隣に小論文対策ができる塾がない」という受験生は、通信での添削受講がおすすめです。大学入試、とりわけ難関大に強いZ塾では小論文の添削指導が受けられます。

Z会では広い学部に対応した「小論文講座」と、医・歯・薬・看護系学部に特化した「医療系小論文講座」を用意しています。いずれも最新の出題傾向を反映したカリキュラムと、入試採点者の目線でチェックされる添削が特長です。 塾に通う時間がない受験生や、他の塾と併用したい受験生におすすめです。

(6) ベネッセ 小論文特講

通信で受けられる小論文講座のうち、有名大学・中堅大学志望の受験生にはベネッセの小論文特講がおすすめです。内容が標準的で、あらゆる大学に対応できます。費用も比較的手ごろで、塾や他の教育サービスとの併用もしやすいでしょう。

受講の際は、学部とレベルを決めて対策します。1回5分のデジタル講義を見て、オリジナルハンドブックで書き方を学びます。ハンドブックは小論文の基本から丁寧に解説されており、1冊あれば参考書は不要といえるほどの充実度です。

1年を通して受講でき、いつでも始められます。

小論文対策塾選びで失敗しないためのチェックポイント5つ

合格までの道のりがはっきり描ける塾を選ぶのが成功の秘密
合格までの道のりがはっきり描ける塾を選ぶのが成功の秘密

小論文対策は時間がかかります。またどうしても指導者の主観や癖が添削に反映されてしまうため、相性が合わない塾だと通塾を苦痛に感じる可能性も否めません。

小論文対策のための塾選びで失敗しないポイントを、5つにまとめました。チェックポイントを参考に、自分に合う塾を見つけてください。

小論文対策塾選びで失敗しないためのチェックポイント5つ

(1) 添削以外の指導内容は充実しているか

志望大学の合格には、小論文が書けるようになる以外にもさまざまな要素が必要です。せっかく塾に通うなら、合格に必要なサービスがそろっているところを選びましょう。

小論文の添削以外にあったほうが良い指導内容の例は、以下です。

・提出書類の作成サポート
・自己分析のサポート
・面接、プレゼン対策
・受験スケジュールや出願相談
・小論文、その他の模試実施
・自習室

見学や体験授業の際に、塾のサービスをすみずみまで確認してきましょう。

(2) 志望大学・系統に詳しいか

塾は、輩出した受験者(合格者)が多い大学・学部系統ほど情報に詳しくなります。ところが生徒が受験する大学は地域特性をはじめとする多くの要素の影響を受けるため、どうしても「得意な大学・不得手な大学」が出てしまいます。

塾を選ぶ際はこの事実を念頭に、志望大学・系統に詳しい塾を選ぶようにしましょう。

全国に展開している塾以外は、周辺にある大学や最寄り都市圏にある大学に強くなります。もし遠方の塾を志望する場合は、オンラインで大学に近い塾の指導を受けるのも良い方法です。

(3) 添削の上限回数と期限はどのようか

小論文指導に欠かせない添削指導には、上限回数があるか(ある場合は何回か)チェックしましょう。

添削指導は、最低限2回必要です。「初めて書いた原稿を添削してもらう」「添削を受けて修正した原稿をチェックしてもらう」、この2回です。修正した原稿をもう一度書き直しブラッシュアップするチャンスがあると質がグンと高まるため、理想の添削回数は3回です。

一方で、添削回数が無制限という塾にも注意してください。期限・回数が区切られないとつい小論文が後回しになり、完成させられないまま受験になるおそれがあるためです。

(4) 提出から返却までの期間はどの程度か

完成した小論文を添削に提出したら、何日で戻ってくるかも確認しましょう。提出から添削・返却の期間は、とくに直前期になると重要です。添削に時間がかかる塾だと、提出した原稿が戻ってこないまま本番を迎えることにもなりかねないためです。

ここまでの細かい情報は、ホームページにはほぼ書かれていません。直接塾に問い合わせ、確認してみてください。

(5) 小論文の指導歴が長い講師が在籍しているか

小論文指導の品質は、添削者のスキル・ノウハウによって決まります。スキルとノウハウは指導歴に比例するため、できれば小論文指導経験が長いベテラン講師がいる塾を選びましょう。

「受験で小論文を使った」程度の大学生が指導する塾では、期待できる品質の添削は受けられません。受験生の思考やアウトプットの仕方まで指導できる、高い指導力のある講師がいる塾がベストです。

まとめ

大学入試における小論文の重要性は、年々増しています。ペーパーテスト一辺倒の入試から、受験生の思考力や表現力を重視する入試に変化しつつあるのが理由です。

これから大学受験を経験する受験生にとって、小論文は無視できない存在になりつつあります。早めに学習計画を立て、志望大学の出題傾向に合った対策を進めましょう。

合格に近づく小論文対策は、塾で受けるのがおすすめです。豊富なノウハウと情報に基づいた、的確な添削指導が受けられます。小論文や総合型選抜の専門塾で、理路整然とした小論文を書ける自分を目指しましょう。

小論文対策ができる塾を見つけるには「塾探しの窓口」が便利です。学年とお住まいの地域を入力すると、お近くで評判の良い塾がすぐ見つかります。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

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