【大学受験】高校生におすすめの個別指導塾13選！費用や注意点を解説

大学受験の準備として、お子さんの塾や予備校通いを検討しているご家庭も多いのではないでしょうか。高校生や高卒生（浪人生）は一般的に集団指導の予備校や塾に通う傾向がありますが、大学受験に対応していて実績を上げている個別指導塾も数多くあります。お子さんによって個別指導が合う・合わないケースもあるので、入会する前にしっかりと検討することが大切です。

この記事では高校生向けの個別指導塾の中で、塾探しの窓口が厳選したおすすめの塾をご紹介し、個別指導塾で大学受験をする場合にかかる費用の相場、大学受験で個別指導を利用する場合のメリットと注意点について解説します。

大学受験指導ができる個別指導塾の費用相場

大学受験を個別指導で行った場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。個別指導といっても1対1のマンツーマン対面授業から、1対２～3のもの、オンライン指導まで幅広くなっています。傾向としてはマンツーマンの対面指導は費用が高め、オンライン指導は費用が比較的安価といえるでしょう。

以下は、あくまでも一般的な高校生・高卒生が個別指導を受けた場合の年間費用の相場です。夏期講習など特別講習のスケジュールの組み方によっても変わってきます。実際の費用は必ず各塾に問い合わせてください。

なお、個別指導で大学受験を行う場合、集団指導を行う予備校と全く同じカリキュラム・授業数にすると、塾によっては有名予備校の2倍ほどの金額になることもあります。また模擬試験代などは、追加で申し込むとさらに費用がかかることもあります。上記費用はあくまでも目安ですので、実際に興味のある塾があれば資料を取り寄せ、1年間の費用を必ず最初に計算するようにしてください。

①苦手科目や分野の克服が集中して進められる

個別指導塾に「決まったカリキュラム」はありません。塾に通う生徒一人ひとりの現状と目標を分析し、必要な学習を組み込んだ計画を作成します。苦手科目や分野を集中的に特訓したいという希望を反映した、自分のためだけの計画も策定してもらえます。苦手科目の克服により、全体的な成績の底上げにつながります。

②使い方によっては、大手予備校より費用が抑えられる

一般的に「費用が高い」とされる個別指導塾も、使い方を工夫すれば大手予備校より費用を抑えられる場合があります。例えば、オンライン個別指導や比較的リーズナブルな個別指導塾を使い、苦手科目のみ指導を受けてあとは自習室を利用するなどの方法があります。

③生徒のペースで学べる

個別指導塾では、毎回の授業ペースも一人ひとりに合わせて変更できます。自分に合ったペースで学べるため、長い時間集中できないタイプの生徒にも適した選択といえます。15分授業を行って5分間演習、などの速いサイクルで進めていくことも可能です。

④学習状況に合ったカリキュラムを使える

個別指導塾は、生徒の学習状況に合わせた柔軟な指導も得意です。例えば理解が進んでいない分野に多くの時間を割き、得意科目やすでに履修が終わっている科目・分野は演習のみにするなどの方法があります。

⑤都合に合わせて塾に通う予定・回数を変更できる

個別指導塾も、集団指導塾や大手予備校のように、基本的には授業の曜日・時間帯は決まっています。ただ、都合に合わせて変更や振替がしやすい点が強みでもあります。例えば総合型選抜を受験するための資格取得の時間を捻出するため、個別指導塾の時間をずらすなども可能です。

⑥講師と距離が近くコミュニケーションがとりやすい

個別指導塾は、講師が常に近くにいます。講師と生徒の距離感が近く、気軽に相談や質問ができるのは、個別指導塾のメリットでしょう。勉強していてわからないところ、大学受験に関する悩み事、大学に進学してからの生活などをすぐに質問して解決でき、時間の無駄が起こりづらくなります。

大学受験対策におすすめの個別指導塾13選

個別指導塾の魅力がわかったところで、ここからは「塾探しの窓口」編集部が厳選した、大学受験を目指す高校生・高卒生におすすめしたい個別指導塾を紹介します。一つひとつ比較しながら、自分の第一志望大学や受験の形式（学校推薦型選抜・総合型選抜・一般選抜・内部進学）に合う塾を探してみてください。

(1) 個別教室のトライ

「個別教室のトライ」は、ご存じの方も多いであろう全国有数の大手個別指導塾です。この規模になると、運営元から委託された塾長が経営しているFC（フランチャイズ）方式で校舎展開する塾も多い中、トライは600教室以上のすべてを本部が直接運営しているため、教室ごとの差異が少なく抑えられるようになっています。

個別教室のトライは、本家トライともいえる完全マンツーマン制。大学受験突破に必要な理解と定着を1対1の授業スタイルで、個々の生徒に合わせたオーダーメイドカリキュラムをもとに指導を行います。

トライ独自の学習メソッドで、短期間に効果があらわれる勉強ができる点も見逃せません。記憶を定着しやすくする工夫や、効率的な復習のやり方も教えてもらえます。

大学受験対策に実績ある講師も多数在籍しているので、最寄りの教室に問い合わせてみてください。一般選抜対策はもちろん、学校推薦型選抜対策、近年実施する大学が増えている総合型選抜（旧AO入試）に対応できる講師もそろえています。

(2) 難関大受験専門塾 現論会

難関大受験専門塾 現論会は、オンライン教材のスタディサプリで指導する有名講師と現役の東大生が協働する、難関大学受験の専門塾。

特徴は、学習計画を1日単位で作成してくれる勉強計画の提供と、徹底したコーチング。参考書の利用の仕方、ノートの取り方、効率の良い復習のやり方、単語などの暗記方法など、具体的かつすぐ使える方法をわかりやすく指導してもらえます。何を勉強すればいいのかと迷うことがなくなり、日々合格に前進する実感が持てるようになるでしょう。

志望校に特化した受験戦略を立案してもらえるため、「偏差値38の高校から立教大学に合格」「苦手の数学を安定させて慶応大合格」といった実績を実際に上げています。

(3) キミノスクール

キミノスクールは、偏差値40台からの難関大合格を実現する、1：1のマンツーマンスタイルの個別指導塾。週に5日の指導日と1日の計画相談日があるため、実質的に「週6日」塾があることになります。

キミノスクールの特徴として、成績を最短距離で上げる独自の勉強法を、マンツーマンで丁寧に指導することと、定額で個別指導を利用し放題というサービスがあります。大学受験指導経験が豊富な講師が「1日単位で」何を勉強するべきか、計画を立てます。

一般選抜のほか、学校推薦型選抜や総合型選抜、内部進学対策にも対応可能。興味の幅を広げるための生徒同士のグループワーク、英単語や計算に特化したトレーニングなど、個性的な取り組みも魅力。校舎には勉強のモチベーションが上がる、カフェ風のおしゃれな自習室も完備しています。

(4) 代々木個別指導学院

代々木個別指導学院は、集団指導塾よりリーズナブルな価格でめんどうみのよい指導が受けられる個別指導塾。

高校生を対象としたプランでは、基礎力アップや苦手科目克服などの定期テスト対策から、大学受験一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜、付属校の内部進学対策まで幅広く対応できます。

また生徒一人ひとりの異なる個性、能力、目標にぴったりマッチしたオーダーメイドの学習プランを作成。個々の能力や特性を最大限引き出し、目指す第一志望への合格のために「めんどうみ」で伴走します。

特に、勉強に強い苦手意識がある、現在の成績よりも高い偏差値の大学を目指したいなどの生徒さんに向いている塾といえるでしょう。

(5) みやび個別指導学院・ITTO個別指導学院

日本最大級の校舎数を誇る個別指導塾が、みやび個別指導学院とITTO個別指導学院です。両者を合わせると、校舎数はなんと1200！学校や自宅の近く、通学路上など、通いやすい立地の校舎がきっと見つかります。

学習しやすい環境を手に入れたい大学受験生には、みやび個別指導学院がおすすめ。生徒が集中できることにこだわった校舎が特徴で、開校時間はいつでも利用できる塾生専用自習室も完備しています。

学校の定期テストや共通テスト対策など、基本から入試レベルまでの学習を充実させたい場合は、ITTO個別指導学院に相談しましょう。地域の高校事情と入試に精通した講師が多数在籍しており、自分にベストなプランで学習できます。

(6) トウコベ（東大生によるオンライン個別指導）

トウコベは、現役東大生からオンラインで個別に指導を受けることができる個別指導塾。東大生講師なのに、月謝は一カ月税込みで9,900円からという破格の料金体系であることが大きな特徴です。何をどう学べば理解が進むかという「勉強のコツ」を、東大生ならではの論理性でわかりやすく説明してくれます。

また、東大生講師の授業というブランドに加えて、「30日間の全額返金保証制度」を設けている手厚さも安心できるポイント。初めの1ヶ月で指導に満足がいかない場合は、1か月分の授業料を返金してもらうことができます（条件有り）。さらに教材費や季節講習費など、通常の塾ではかかってくる月謝以外の費用が発生しません。成績を上げたいけれど費用が気になる、ハイレベルな先生に納得できるまで教えてほしいという、勉強に対する熱意のある生徒さんに向いているといえるでしょう。

(7) 大学受験ディアロ

大学受験ディアロは、自力での対策が難しいアウトプット力を伸ばせる、映像教材を用いた個別指導塾。秘密は、生徒が講師に解説する独自の「ディアロの対話式トレーニング®」。予習した内容を生徒が自分の言葉で再現する授業を通じ、内容の深い理解と答案作成力を育てます。人に教えるという作業（アウトプット）により、覚える（インプット）だけでは定着が難しい学習内容も効果的に理解し、身に着けることができます。

さらにトレーナーによる毎回のカウンセリングで進捗管理やモチベーションの維持向上も万全です。生徒は受験の悩みなどをトレーナーと対話することで解決し、目標に向かって二人三脚で進むことができます。

またディアロはZ会グループの塾のため、映像授業の質の高さはもちろん、大学受験に関する豊富な情報も強みです。その効果は、一橋大、大阪大、東京医科歯科大、早大・慶大など多数の最難関大への合格実績が物語っています。

(8) 個別指導スクールIE

「個別指導スクールIE」は、生徒一人一人に合わせた指導を徹底しています。カリキュラムが生徒に合わせて作成されるのは個別指導では多く取り入れられていますが、スクールIEは、さらにテキストもフルオーダーメイド。学力診断・個性診断に基づいた自分最適の内容で構成された「夢SEED」で、自分に本当に必要な内容を集中して学ぶことができます。

もちろん、講師は完全担任制で、生徒の性格や状況に合った指導を丁寧に行います。

特に学校推薦型選抜での合格や、大学附属高校で希望する学部への内部進学を狙う場合、内申点が非常に重要になることはご存じの方も多いでしょう。また大学附属高校によっては進学できる人数に上限があり、成績不振だと内部進学できず、せっかく苦労して入った付属高校の恩恵を受けられなくなります。

これらに当てはまる生徒は、早い段階から普段の成績を安定させて維持し、希望する大学の学校推薦を受けられるように、また希望する学部へ内部進学できるように、コツコツと高校1年から頑張っておくことが大切です。スクールIEでは、どこでつまずいているのか、何がわからないのかを明確にできるので確実な内申点アップが期待できます。

(9) スタディコーチ

スタディコーチは、成績が伸びない、テストや受験での「勝ち方」がわからないと悩む生徒に最適の個別指導塾です。特徴は、東大生が考えた「東大式学習メソッド」を活用した指導。指導する講師は東大・早大・慶大の現役大学生のみ。これらの最難関大学合格経験をもつ学生たちは、「受験の勝ち方」を熟知しています。生徒の性格や目標に合わせて、その生徒にぴったりのコーチが担当します。

また、社員または社員に準ずるスタッフが「担任」としてコーチと一緒に指導に関わります。特に学生コーチでは難しい勉強面以外の相談（普段の勉強の仕方の提案、カリキュラムの進み具合のチェック、志望校選び、受験スケジュールの組み立てなど）に対応。学習面で勝ちを掴む指導を行う難関大生コーチと、それ以外を総括的に支える担任の2人体制で安心です。

もちろん個別指導ならではのメリット、一人ひとりに合った学習カリキュラムもご用意。オンライン校も完備しており、実際の校舎で行われる授業と同じクオリティで指導を受けられます。

(10) トライのオンライン個別指導塾

トライのオンライン個別指導塾は、トライ品質の授業をオンラインで受講できるサービスです。オンラインでの学習は、自宅で受講できる点や時間的融通が利きやすい点がメリット。忙しい大学受験生のペースに合わせ、時間を効率的に使った勉強が実現できます。

トライのオンライン個別指導塾には、大学受験指導経験が豊富なプロ講師も多数在籍しています。さらに、オンライン指導特有のスキルやITリテラシーも習得済み。画面越しとは思えないほど、臨場感あふれる高品質な授業が広がるでしょう。

講師の主観的な計画・対策にならないよう、学習計画や進路相談にはプロの教育プランナーも関わります。さらに、相性が合わない場合は講師の交代が何度でも無料。全国に33万人を擁するトライ自慢の講師陣から、自分にピッタリな1人を見つけてください。

(11) 中高一貫校専門 個別指導塾WAYS

中高一貫校に通う中学生・高校生は、公立中学・公立高校とは異なる独自カリキュラムで学ぶことがほとんどです。多くの場合、高2までに高校3年生までの学習内容を終了させ、受験学年の1年間は大学受験のための勉強を行います。そのため、中高一貫校の生徒には早い授業進度や高度な内容に合ったカリキュラムをもち、各一貫校の特徴やレベルに合った対応をしてもらえる一貫校専門塾の利用がおすすめです。

中高一貫校は高校受験がありません。中高の6年間、公立中高の生徒にはない充実した時間を過ごすことができます。しかし一方、高校受験という厳しい競争が無いため、どうしても中学3年～高校1年頃に「中だるみ」の時期を迎えてしまい、勉強に対する意欲をなくす生徒が多くなります。「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、このような生徒のやる気を引き出し、成績を上げ、来る大学受験や内部進学に向けての準備を自覚させる指導が得意です。中高一貫校生に合った勉強法で圧倒的な勉強量と時間をこなし、理解と定着を促します。

また中高一貫校は学校からの課題も公立中高より多い傾向があるため、塾での学びは塾内で完結させるシステムを採用しています。わからないことは塾で解決し、塾から家に帰ったら学校のことをやってゆっくり体を休めるサイクルで、効率の良い成績向上が望めるでしょう。

(12) 【現役医大生による個別指導】MEDICPLUS GATE

MEDICPLUS GATEは、現役医大生がオンラインで個別指導してくれる、高校生・高卒生対象の医・歯・薬学系に強いオンライン個別指導塾。現役医大生が個人別週間学習プランを作成し、マンツーマンで徹底的にサポートしてくれます。

医学部医学科受験は通常の大学受験よりもさらに難易度が高く、さらに近年は医学部人気で非常に狭き門となっています。ただ勉強時間をかければ合格できるわけではなく、特に医学科に合格するには、特化した勉強方法や学習内容が必須です。

実際に難関の医学部合格を経験してきた現役の医大生が貴方の医学部合格を徹底サポート！実体験に基づく指導や、医学部生になってからの生活や学ぶことを知ることもでき、生徒のモチベーションにも良い影響を与えてくれます。

(13) Z会個別指導教室・Z会東大個別指導教室プレアデス     

Z会個別指導教室・Z会東大個別指導教室プレアデスは、信頼と実績のZ会が主催する個別指導塾。志望校のレベルに合わせて、2つのブランドを展開しています。Z会ならではの蓄積されたノウハウで、最難関大学から中堅大学、一般選抜以外の選抜方法にも対応可能です。

ハイレベルな講師の授業が「完全1対1」で、しかも親身な指導とともに受けられます。また知識の詰め込みやむやみやたらに演習を解かせるだけの指導ではなく、思考力や表現力、一つの課題にじっくり取り組み考えさせ、生徒自身の自主性や自立性を促す方法をとっています。

東大など旧帝大、医学部医学科、早慶などの最難関大学を目指す生徒はプレアデス、それ以外の大学を目指す生徒や内申点アップを目指したい生徒は通常の個別指導教室と使い分け、自分のペースで自分の学びを深めることができるでしょう。

【デメリット1】自分の立ち位置がわかりづらい

個別指導塾は、自分のペースで弱点補強などを進めるには非常に向いている一方、回りにライバルとなる生徒がいないため競争という意味の受験対策には不向きという欠点があります。集団指導の塾や予備校でよくある「成績ごとのクラス分け」もないため、自分の成績が今どの地点にいるのか、志望大学までの距離はどうなっているのかが見えにくくなります。また大学合格までのスケジュール感がつかみづらいというデメリットもあります。

【対策方法】模試を受ける

模試を定期的に受け、自分の偏差値や合格可能性の推移を指標にしましょう。模試はあれもこれもと受ける必要はありません。一つの模試を長期間受け続けて、自分の成績がどのように変化しているか、弱点が補強できているか確認します。

模試を受けたら、必ず解き直しを行いましょう。

【デメリット2】孤独感を感じやすい・モチベーションが下がる

個別指導は一人で勉強するため、どうしてもモチベーションが下がったり、孤独感を感じたりすることがあります。

【対策方法】サポート体制のしっかりしたところを選ぶ

個別指導で頼りになるのは講師と、塾を運営するサポートスタッフです。一人で勉強していれば誰でも不安になるもの。そんなときにどのように生徒の心を支え、不安を払拭してもらえるか、どんなサポートを受けられるかが大切になります。個別指導塾にも大学合格のための体制を整えているところは多くあります。体験授業の際に、どんなサービスがあるか、確認してみましょう。また講師にベテランを選ぶことも大切です。

そのほか、どうしても個別指導だけでモチベーションが上がらない人は、実は集団の中で競い合う方が向いているのかもしれません。集団指導塾の利用も検討してみましょう。

【デメリット3】費用が割高になるおそれがある

個別指導塾は、カリキュラムの立て方によって、また塾によって集団指導塾よりも割高になるケースもあります。

【対策方法】集団指導の予備校や塾と併用する、オンライン個別指導塾を選ぶ

集団指導の予備校や塾に所属したうえで、個別指導で弱点補強を行うようにしてみましょう。またオンライン個別指導塾は費用が比較的割安の傾向がありますので、資料請求して比較検討してみてください。その場合、しっかりとした合格実績と質の高い講師、サポート体制のあるところを選びましょう。

Q＆A｜大学受験で個別指導を選びたい方からのよくある質問

大学受験で個別指導塾を選びたいけれど、本当に合格できるのか不安…という方のよくある質問から、ピックアップして紹介します。

Q1.最難関大学（旧帝大や早慶、医学部医学科など）に個別指導だけで本当に合格できますか？

合格している人はもちろんいます。ただし、個別指導がそもそも合っていない生徒さんが個別指導だけで頑張っても、成果が上がるとはいえません。自分の性格や勉強スタイルと合うかどうか確認しましょう。

例えば、個別指導だけで最難関といわれる医学部医学科に合格する人は実際にいます。しかし全員が同じことをできるかといえば、それは生徒によるとしか言えません。

個別指導で大学受験合格を目指す場合は、上記で紹介したデメリットと注意点をよく確認してください。「自分は個別だとだらけてしまいそうだ」と感じる人は、大手予備校と個別指導、両方の体験授業を受けてからよく比較して決めてください。

また「個別指導が本当は自分に合っていそうだけれど、全部個別でやるとものすごくお金がかかりそう」と費用が心配な人は、集団指導の予備校や塾に所属したうえで、必要な科目だけ個別指導で弱点補強する方法のほうがよいでしょう。

Q2.集中できる時間が短いです。個別指導で大丈夫でしょうか。塾を選ぶとき、気を付けたほうがいいことはありますか。

最近、ADHDや多動症のグレーゾーンと判定される大人や子どもが増えています(*1)。原因としてデジタルデバイスの普及や、食事や生活習慣の変化、データのとり方が変化した影響などが挙げられています。

一方、学習塾でも、学力は高く成績はそれなりに良いのに、集中力が続かなかったり多動で落ち着きがなかったり…という生徒が見かけられる傾向があります。

このような生徒さんは、むしろ画一的な集団指導塾では浮いてしまうおそれがあります。個別指導でその生徒に合ったペースで学習を進めたほうが、本人もご家庭も精神的な負担が少なくなることも多いです。

特にADHD傾向のある生徒の場合、学力は非常に高かったり、興味のあることに対しては非常に高い集中力を見せたりということが多いため、個別指導で適切な指導を受け、その子に合った進路を選ぶことで、将来のビジョンも明確に決定できるでしょう。

生徒の特性によっては、一般選抜よりも総合型選抜の方が適していることもあります。その場合は内申点が不要で、得意分野で勝負できる大学・学部の総合型選抜を狙い、その対策を行ってくれる個別指導塾を選びましょう。

いずれにせよ、個別指導塾ならどこでもいいというわけではありません。何よりもその生徒の性格や状況に合った個別指導塾と講師を選ぶ必要があります。そのため必ず無料体験を受けましょう。保護者の方と生徒本人がその塾を見て、講師の授業を実際に受け、手ごたえを確認してから入会するようにしてください。

＊1)参考資料
ナショナルジオグラフィック「増える大人のADHD、ネットのやりすぎによる「後天性」の恐れ」
文春オンライン「医学部をめざす高偏差値エリートに天才肌の発達障害が多い？」

まとめ

この記事では、大学受験を目指す高校生・高卒生におすすめしたい個別指導塾と、塾選びのポイントについて解説しました。

大学進学を目指す高校生・高卒生によって、合格のための対策方法は異なります。特に個別指導塾は、塾の雰囲気やサポートとともに、講師の選び方が重要です。生徒が目標を達成するために、成績を上げるために、一緒にゴールまで伴走してくれる熱意ある塾と講師がいるかどうかをしっかり見定めましょう。自分に合う塾を見つけるには「塾探しの窓口」を利用し、最適な個別指導塾に出会ってください。

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