学習塾の口コミ比較サイト「塾探しの窓口」が運営。初めて塾を探されている保護者に向けて、塾を探す上での基礎知識や塾選びを成功に導くためのポイント等を、わかりやすくお届けします。
総合型選抜対策におすすめの塾12選!失敗しない選び方のコツ

「学力がいらない入試」と揶揄されることもあったAO入試が総合型選抜に置き換わり、総合型選抜は年々難しさを増しています。大学を志望する十分な動機とアドミッションポリシーの深い理解、将来の目標、さらに基礎学力も求められる、文字通り総合的な入試方式だからです。
人気が高まりつつある総合型選抜で合格を果たすには、大学の傾向に合わせた入念な対策が欠かせません。自分ひとりの力ではなく、ノウハウを持つ塾の力を借りて合格を目指すのが得策です。
総合型選抜対策におすすめの塾と、塾選びのポイントを解説します。
総合型選抜入試対策に塾は必要か

総合型選抜はアドミッションポリシー(大学が求める人物像)に合致する受験生を選抜する、受験生と大学のマッチング型入試です。学力や経験、意欲、スキルなどを公平に評価するため、書類選考や小論文、面接などさまざまな選考手法が採用されています。
さて、塾がなくても総合型選抜は受験可能です。しかし誰の助けもなく、自分自身を十分にアピールする準備はできるでしょうか。ライバルは塾で戦略的な準備をしているかもしれない中で、さらに一般入試の対策も同時進行しなければならない中で、です。
総合型選抜では志願理由書や小論文といった、添削指導が必要となる項目もあります。大学ごとの傾向や合格するポイントを知り尽くしている塾の力を借り、効率的な対策をして合格を手に入れましょう。
総合型選抜で大学を受験するメリット

他の入試日程にはない、総合型選抜のメリット・総合型選抜ならではの魅力を3つ、解説します。
(1) 学力以外の要素で勝負できる
総合型選抜は、受験生の資質やスキル、実績を多面的に評価します。自分が努力してきたことや継続してきたこと、「誰にも負けない」と自負することなど、自身の「強み」といえる要素でライバルと勝負できる点が、総合型選抜ならではのメリットです。
また、総合型選抜は、学力試験がある一般入試では手が届かない高偏差値の大学に合格できる可能性も秘めています。成績以外に、熱意や入学後の希望、受験生と大学とのマッチングを評価してくれる総合型選抜を探してみましょう。
(2) 志望大学の受験チャンスを増やせる
総合型選抜に出願すると、受験チャンスを1回増やせます。また、総合型選抜は他の入試日程より早い時期に実施される点もポイント。総合型選抜で万一、不合格だった場合も、その後に実施される別の日程に出願してのリベンジも可能です。
実績や資格・検定の保持者だけが出願できる総合型選抜なら、出願条件を満たせる受験生は少数派。受検できるチャンスを1回多く確保できただけで、ライバルから羨望の眼差しを向けられることでしょう。
(3) 年内に合否が判明する
共通テストや個別学力試験を課す総合型選抜を除く、多くの総合型選抜の合格発表は11月です。年内には合否が判明するため、合格できれば早い時期に受験勉強から解放される点も見逃せません。
不合格だった場合は、気持ちを切り替えて一般入試に臨むことになります。ただ、一度受験本番を経験していることは、未経験のライバルに対してアドバンテージとなってくれます。受験経験を糧に、自信を持って本番に臨めるでしょう。
総合型選抜を志望する際の注意点

総合型選抜には、総合型選抜固有の条件がさまざまあります。「合格したら辞退できない」など、総合型選抜の条件を押さえておかないと後悔することになりかねません。
総合型選抜に出願する前に知っておきたい条件を、4つ見てみましょう。
(1) 出願条件を満たしているか
一般入試は、高校卒業程度の学力があるとみなされれば基本的に誰でも出願できます。しかし総合型選抜は大学ごとに出願条件が細かく決まっており、条件を満たせないケースも少なくありません。
総合型選抜に多い出願条件には、以下があります。
・調査書の評定が一定以上
・英検など指定の検定が一定スコア以上
・部活やコンクールの実績
・オープンキャンパスへの参加 など
志望する大学の出願条件を細かくチェックしておきましょう。最新年度の募集要項が公表されていなければ、過年度の要項が参考になります。
(2) 選抜方法はどのような項目か
総合型選抜の選抜方法も、大学ごとにさまざまです。よく見られる選抜方法の組み合わせ例をまとめました。
・書類審査+面接+小論文
・書類審査+面接+学力試験
・書類審査+面接+小論文+学力試験
・書類審査+面接+体験授業(セミナー)
書類審査とは調査書や志望理由書による選抜です。書類審査と面接はどの総合型選抜でも必須で、そこに小論文や学力検査が加わるかどうかが異なります。
大学が主催する体験授業(セミナー)に参加し、そのレポート提出を義務付ける場合もあります。
(3) 合格したら入学する覚悟があるか
総合型選抜の多くは「合格後は入学確約」が条件となります。大学は時間をかけてアドミッションポリシーに合致する受験生を選抜しているわけですから、合格したらぜひ入学し活躍してほしいと思っています。
総合型選抜に出願する場合、合格したら進学を約束できるかを十分考えましょう。「心変わりしそうだ」「別の大学も気になる」などの場合は、総合型選抜ではなく一般入試で受験したほうが良いです。
総合型選抜は志望大学が絞りきれない時期に出願期間を迎えます。「とりあえず出願して結果を見てから考える」ことができない点に注意しましょう。
(4) 合格から入学までの過ごし方も考えておこう
総合型選抜は秋には入試結果が判明します。合格した場合は、周りがこれから受験勉強に本腰を入れようかというタイミングでいち早く“大学生”になれるわけです。
受験勉強とプレッシャーから解放された4月までの数か月は、自分の教養や経験を高めるのにぴったりです。高校生活も謳歌しつつ、大学生としてやってみたいことにも挑戦しましょう。
合格から春までの過ごし方によって、大学入学時点での学力や経験値に差が生まれます。大学でも周りより先んじるために、自分なりの過ごし方を工夫してください。
総合型選抜対策におすすめの塾12選

数ある総合型選抜対策塾のなかでも、とくにおすすめの塾を12選紹介します。総合型選抜対策を専門とする塾から個別指導塾、オンライン指導型の塾など個性豊かな面々です。
各塾の特徴や得意な指導をまとめました。塾選びの参考にしてください。
はたらく部アカデミー
総合型選抜では、志望理由書や自己推薦書が提出が必須です。しかし、そもそも特別な経験がないという理由で、せっかくの機会を諦めてしまう高校生も多いです。
はたらく部アカデミーは、業界唯一といえるサービス「課外活動実績作り」を実践し、書類に書く内容作りからサポート。希望進路合格率92%の高い合格実績を誇ります。
企業・大学と共同のビジネスコンテスト等の実施で、他と差をつける活動実績作りの機会を提供。さらに、完成度の高い書類に仕上げるために添削回数は無制限という充実のサービスです。
面接対策では大企業の元採用面接官を相手に、本番さながらの臨場感で模擬面接を行い自信を持って試験に臨めます。はたらく部アカデミーの指導はオンラインで完結します。都合の良い時間帯に受講でき、他の塾や予備校との併用も容易です。
最短1分で完了! はたらく部アカデミーに無料資料請求する
総合型選抜専門塾AOI
総合型選抜専門塾AOIは総合型選抜を専門に対策する塾で、実校舎は渋谷・大阪・京都・西宮にあります。また、2023年度の入試合格率は97.5%を記録しています。
AOIでは「総合型選抜対策」の枠を超え、受験生が将来の夢や自分らしさを本気で見つけるサポートを受けられます。「起業家から話を聞く」「先端技術を学ぶ」など実学を重視する姿勢はAOIならではの特徴です。
2023年2月にはメタバース校舎を開校し、実質的に全国どこからでもAOIの指導を受けられるようになりました。お近くに総合型選抜対策を得意としている塾がない場合は、ぜひAOIに相談してみることをおすすめします。
最短1分で完了! 総合型選抜専門塾AOIのお近くの教室に無料資料請求する
個別教室のトライ
自分の強みをじっくりと考え、本番に備えるには完全マンツーマン指導の個別教室のトライがおすすめです。個別教室のトライは全国650以上の教室がすべて直営で、クオリティ高い確かな指導が受けられます。指導を担当する講師は、厳しい審査基準を突破した精鋭たち。講師の層が厚く、総合型選抜で難関大に合格した経験を持つ講師に見てもらえる可能性もあります。
学習計画からその日の指導内容まで、すべてを受験生に合わせられるのは1:1指導ならではのメリット。総合型選抜対策をベースにしつつ、定期テスト前はテスト対策を・模試前は模試対策をと、柔軟なカリキュラムで受験対策を進められます。
教室には自習室も完備されています。制限時間を設けての小論文練習や志望理由書の執筆など、多目的に利用できます。
最短1分で完了! 個別教室のトライのお近くの教室に無料資料請求する
東京個別指導学院・関西個別指導学院
知られざる「総合型選抜に強い塾」が、東京個別指導学院・関西個別指導学院です。ベネッセグループの強みを生かし、総合型選抜に欠かせない最新の入試情報を収集。緻密に分析し、指導に活かしています。
学校の成績(評定)アップと、書類や面接・小論文対策の両立は、高校生が悩むポイント。しかし、東京個別指導学院・関西個別指導学院の柔軟なカリキュラムなら、無理なく両立できるでしょう。本当に必要な対策を、指導経験豊富な講師がピンポイントで見いだし、無駄のない学習計画に仕上げるからです。
アピールポイントのとりまとめやプレゼン練習、戦略的な出願指導と、総合型選抜ならではの対策も万全に取り計らいます。
最短1分で完了! 東京個別指導学院のお近くの教室に無料資料請求する 最短1分で完了! 関西個別指導学院のお近くの教室に
無料資料請求する
翔励学院
翔励学院は、小論文対策を専門とする個別指導塾です。小論文作成能力の向上を中心に、総合型選抜受験をサポートします。
小論文には、受験生の思考力や課題意識が如実にあらわれるもの。大学側も、合格に足る生徒かどうか、一目瞭然で判別できます。
翔励学院が教えるのは、アドミッションポリシーに合致していると「見せかける」手段ではありません。受験生の考え方を変え、関心の幅を広げ、思索する力を伸ばし、その大学に本当にふさわしい人物に育てることです。小論文を軸に据え、対話を重視した指導スタイルが、一人ひとりのあり方を変容させます。
総合型選抜に必要な書類の作成も、同時にサポート。総合型選抜をきっかけに、自分を成長させたいと考える受験生におすすめの塾です。
最短1分で完了! 翔励学院に無料資料請求する
代々木個別指導学院
代々木個別指導学院は、生徒一人ひとりに徹底的に寄り添う「めんどうみの良さ」で知られる塾です。志願理由やアピールポイントを深く考え、自分の言葉で表現するための対策が必要な総合型選抜では、代々木個別指導学院のめんどうみの良さが力を発揮します。
通り一遍で事務的なかかわりではなく、生徒の人生にトコトン伴走してくれる代々木個別指導学院の講師とともに、自分なりの表現力を伸ばしていきましょう。
総合型選抜で課されることの多いレポートやプレゼンテーションにも、万全の対策で臨めること間違いなし!「志望大学を変えたい」「一般入試対策もしたい」といった希望にも柔軟に対応してもらえます。
最短1分で完了! 代々木個別指導学院のお近くの教室に無料資料請求する
大学受験ディアロ
大学受験ディアロは、あらゆる入試方式を網羅した大学受験を専門とする塾です。講師が一方的に教えるのではなく、対話しながら受験生の「気づき・発見」を促す指導が特徴です。総合型選抜対策に欠かせない自己分析や自分自身の強みの発見、面接・プレゼン練習などに力を発揮します。
一般入試の対策を並行して進めたい受験生にもおすすめです。AIや映像授業といった利便性の高い教材の導入にも積極的で、限られた時間を最大限に有効活用できます。校舎は1都3県および栃木県・静岡県に展開しています。
最短1分で完了! 大学受験ディアロのお近くの教室に無料資料請求する
Loohcs志塾
Loohcs志塾(ルークスしじゅく)は、難関大学に総合型選抜(AO入試)や推薦入試で合格したい受験生のための専門塾です。塾長自身が慶応義塾大学法学部に総合型選抜(FIT入試)で合格した経歴を持ち、開塾以来着実に合格実績を積み上げています。
長年蓄積してきたデータに基づき、信頼性と再現性が高い指導方法が特徴です。対話型指導で、受験生が自力では伸ばしにくい論理思考や表現力を養成します。また、生徒一人ひとりの夢をかなえるために、深くかかわることもLoohcs志塾らしさでしょう。なぜその大学に行きたいのか、夢はどうすれば叶うのかを一緒に、真剣に考えてくれます。
校舎は首都圏を中心に、東海や関西など各所に展開。オンラインでの指導にも対応しています。
最短1分で完了! Loohcs志塾のお近くの教室に無料資料請求する
個別指導スクールIE
個別指導スクールIEは、生徒の個性とやる気を大切にする塾です。独自の診断テストが、性格ややる気スイッチを分析、その結果を踏まえた授業が展開されます。最初から自分に最適化された授業が受けられるため、「わからない」「講師と合わない」といった心配は不要です。
学習計画は、生徒一人ひとりに合わせてオーダーメイド。大学ごとの傾向や課題に合わせ、受験に間に合う計画を立案します。総合型選抜や学校推薦型選抜で重視される、内申点対策もお任せ!高校の定期テストに照準を合わせつつ、受験勉強と両立できる方法を教えてもらえます。
生徒の個性に合わせ、かつメリハリと規律ある指導が受けられる塾。それが個別指導スクールIEです。まずはお近くの校舎で、体験授業を受けてみませんか。
最短1分で完了! 個別指導スクールIEのお近くの教室に無料資料請求する
トライのオンライン個別指導塾
「総合型選抜の対策も、一般入試の対策も進めたい」「時間を効率良く使いたい」と考える受験生は、トライのオンライン個別指導塾を試してみませんか。トライのオンライン個別指導塾は、家庭教師のトライから生まれたオンライン塾です。自宅で都合の良い時間に受講でき、自分に必要な学習内容に取り組めます。
授業は毎回、マンツーマンです。総合型選抜に欠かせない自己分析に始まり、書類の書き方や志願理由書のまとめ方まで丁寧に指導します。自宅で受講するため、周りの生徒に自分の情報が聞こえてしまう心配もありません。
授業は毎回、オンライン・リアルタイムです。小論文を目の前で添削してもらうことも可能。科目指導を含め、総合型選抜対策と一般入試対策の同時進行も相談してみてください。
最短1分で完了! トライのオンライン個別指導塾に無料資料請求する
早稲田塾
早稲田塾は、総合型選抜や学校推薦型入試を手掛ける東進グループの塾です。早慶上理やICUといった難関私立大学に強く、2024年度には同5大学に388名の合格者を輩出しました。
授業は高1から受講可能で自己分析を兼ねたポートフォリオ作成や、基礎的学力養成講座も用意されています。校舎は首都圏に12校あり、受講生はどの校舎でも利用できます。遠方の受験生はオンライン指導を検討してみてください。
進学個別指導のTOMAS
マンツーマン指導で有名なTOMASも、高校生コースで総合型選抜対策を行っています。総合型選抜対策もマンツーマンスタイルで受けられるため、小論文の書き方や自己分析の仕方などを自分のペースで進められます。
総合型選抜と同時に一般入試対策ができるのも、個別指導ならではのメリットです。「ひとつの塾で対策を完結させたい」「時間を効率的に使いたい」という受験生におすすめです。
総合型選抜対策を受ける塾選びの成功ポイント5つ

総合型選抜に向けた対策を塾で受ける場合、面接・小論文対策と書類準備がメインになります。共通テスト・個別試験に向けて学力を伸ばす塾とは、根本的に対策が異なる点に注目してください。一般入試に強い塾が総合型選抜にも強いとは限りません。
総合型選抜対策を受ける塾を選ぶ際に、失敗しない見極めポイントを5つ解説します。
(1) 総合型選抜の合格実績を豊富に持っているか
総合型選抜の合格実績が豊富な塾は、実績の分だけノウハウを蓄積しています。塾選びでは合格実績に注目してみてください。総合型選抜の前身であるAO入試の合格実績と合算しても構いません。面接のマナーや小論文の基本的な書き方などの対策は変わらないからです。
また総合型選抜は大学・学部系統によっても対策が異なります。特定の大学や学部系統の総合型選抜に強い塾もあるため、志望大学・学部への実績が豊富な塾を選んでください。
もし近くに自分に合う塾がなければ、首都圏大手塾のオンライン指導を受けるのもおすすめです。
(2) 大学別・系統別の対策が可能か
総合型選抜は大学入学共通テストのように、受験生全員が同じ試験を受ける入試ではありません。東北大学と早稲田大学、あるいは「人文・社会科学系学部」と「医療系学部」では必要な対策が異なるのは容易に想像できるはずです。大学・学部ごとに選抜方法には特徴があり、個性に合わせた対策をしてはじめて合格できます。
塾を選ぶ際は、志望大学や学部系統別に対策が可能かどうかをチェックしてください。大学別対策が充実している塾ほど、総合型選抜の専門ノウハウを持っていると考えて良いでしょう。
(3) 提出書類や小論文の添削サービスは充実しているか
総合型選抜に欠かせない書類や小論文は、塾の指導を受けて質を高めます。このときに欠かせない添削サービスがどの程度充実しているかを、塾探しでは比較しましょう。
以下はとくにチェックしておきたい添削の比較ポイントです。
・提出から返却までの期間
・添削者の経歴
・再添削が可能な回数
・プラスアルファのアドバイスの有無
とくに提出方法と返却までの期間は重要です。提出・返却に手間取っているうちに、入試本番を迎えてしまっては元も子もありません。
もっともスピードが速いのは、Webで提出・添削・返却・アドバイスまでが完結するタイプです。総合型選抜専門塾AOIが運営する「Quick Check」なら、提出から3日で返却が完了します。
(4)面接・プレゼン練習の精度は高いか
総合型選抜に欠かせない面接、また近年増えているプレゼン型試験も塾で対策できます。ただし、形ばかりの面接練習になっていないかはしっかりチェックしましょう。
面接対策は服装や身だしなみを指導し、典型質問への返し方を練習するだけでは不十分です。大学で過去に聞かれた質問を踏まえ、世界情勢や未来を見据えた質の高い質問への対応練習が大切です。
プレゼンは話し方だけでなく、ロジカルかつ見やすく資料をまとめる方法や聴衆を引き付ける振る舞いも身につけなければなりません。
できれば実際の面接練習を見学させてもらい、質を確認してから塾を選びましょう。
(5) 自己アピールの方法など、細かく指導してくれるか
総合型選抜の提出書類や面接でかならずと言えるほどある自己アピールは、受験生が悩みやすいポイントでもあります。ここを丁寧に指導してくれる塾かどうかも、吟味しましょう。
大学は受験生がどの程度客観的に自分を把握できているか、またどのような人間性を持っているかを知るために自己アピールを指示します。ところが「アピールできる要素ならなんでもよい」と資格や経験ばかりを語る姿勢では、大学の意図を汲めていません。
総合型選抜で自己アピールを問われる理由を踏まえ、適切な指導をしてくれる塾を探してください。
総合型選抜のために塾に通うか、悩んだら

総合型選抜対策のために塾に通うべきか悩んだときに、判断のヒントとなる3つの観点を紹介します。
(1) 出願書類と選抜方法をチェック
塾に通うべきか迷ったら、まず総合型選抜を受けようと考えている大学の出願書類を見てみてください。
たとえば、次は明治大学理工学部のアドミッションズ・オフィス入試(総合型選抜)に出願するエントリーシートの抜粋です。
※ 参照:明治大学入試総合サイト
志望動機を自由に記述する形式です。「あなたの個性・特技について」「学科別に与えられるテーマ」についても、同じ自由記述形式で書き提出するよう求められます。
出願書類を見た上で、あるいは実際に書き始めてみた上で、自分の力だけで出願まで準備できるかどうか考えてみましょう。そもそも何を書けばいいのか、どのように書けばいいのか、最適な分量は、絵や図は使って良いのか、文体は「ですます/である」のどちらか…、少し見ただけで、たくさんの疑問がわいてくるはずです。
書いたものを添削し、読みやすく仕上げる工程も必要になりそうです。こう考えてみるだけで、塾のサポートを受けるべきか、おのずと答えは出るはずです。
(2) 面接・口頭試問、プレゼンテーション対策は可能か
たとえば、法政大学人間環境学部の自己推薦入学試験(総合型選抜)では、日本語の小論文と英語の筆記試験、面接が課されます。小論文と英語試験は、各60分。面接では、自己PRと受験生の適性を見る質疑応答がなされます。これはごく一般的な総合型選抜の選抜方法です。
事前にテーマを与えておき、テーマに沿った口頭試問やプレゼンテーションを実施する大学もあります。
総合型選抜に合格するためには、本番で課される試験形式や傾向に沿って、入念に準備を進める必要があります。小論文ひとつとっても、時間内に理路整然と抜け漏れのない文章を書き上げることは、簡単ではありません。
本番に向けた対策を、自分の力だけで十分にできるかどうか。これも、総合型選抜対策のために塾が必要かどうか判断する観点になります。
(3) 最新の情報を確実に収集できるか
本番で勝つためには、最新の入試情報を常に入手し、対策をアップデートし続ける作業が大切です。さらに、集めた情報は要不要を考えて仕分け、対策に活かせるよう要点を抽出する工程もついてきます。
さて、総合型選抜と一般入試の対策だけでも十分忙しい高校生が、自力で情報収集を続けることは現実的でしょうか。「難しい」というのが、率直な感想ではないでしょうか。
塾に通うと、情報集めは塾が担当してくれます。通っているだけで必要な情報をキャッチアップできるため、情報収集や選別に手間をかける必要がありません。
自分の時間を入試対策にすべて投入し、合格可能性を限りなく高める。そのためにも塾の活用をおすすめします。
まとめ
総合型選抜を実施する大学の数は増加傾向にあります。いまや一般入試・学校推薦型入試と並ぶ、第3の入試日程として定着したともいえるでしょう。
総合型選抜は一般入試とはスケジュールも、選抜方法も異なります。出願すれば合格がほぼ確約されるわけでもないため、総合型選抜と一般入試の対策を同時進行させなければならない点が課題です。
限られた時間を効率良く使い切るために、総合型選抜対策は専門塾の力を借りましょう。塾では大学・学部系統に合わせた最短距離の対策を受けられます。
総合型選抜対策ができる塾選びは本記事のほか、「塾探しの窓口」もご利用ください。学年とお住まいの地域を入れるだけで、実際に通った人からの評判が良い塾を一覧表示できます。

