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【大学受験】高校生がオンライン塾を選ぶ際の6つのチェックポイント
大学受験を控える高校生になると、塾や予備校の利用が増えてきます。しかし部活動が忙しい、中学と違って学区が広がり通学時間が長くかかるなど、塾通いが難しいこともあるでしょう。そんなとき、オンライン塾を利用することで、通塾時間を使わずにいつでもどこでも、好きなときに自由に勉強できます。
しかしオンライン塾は一般的な対面の塾とは異なるメリットやデメリットがあります。「大学受験までオンライン塾だけで大丈夫?」「一人で勉強して効果は上がるのか?」などの不安から、オンライン塾への入塾を迷っている人もいるのではないでしょうか。しかしコロナ禍からニーズが増えて広がったオンライン塾は、さまざまな工夫によって、よりよい学習環境を提供できるように進化しています。
この記事では高校生が利用するオンライン塾について、利用するメリットとデメリットやオンライン塾の選び方を紹介します。
高校生がオンライン塾を使う4つのメリット
オンライン塾とは、自宅のインターネット環境を利用してオンラインで指導を受ける形式の塾を指します。コロナ感染症の流行により、オンライン塾は急速にニーズを増やし、サービスを拡大しています。
ここでは高校生がオンライン塾を利用することのメリットを紹介します。
(2)通塾の必要がなく、時間の無駄がなくなる
オンライン塾は、通信環境さえ整っていれば受講する場所を選ばないため、普通の塾や予備校のように「通う」必要がありません。通塾にかかっていた時間を有意義に活用できます。
オンライン塾の3つのデメリットと対策
ここではオンライン塾のデメリットと注意すべき点を紹介し、どのように対処すべきかの方法を説明します。
(1)自主性が必要|モチベーションを維持するのが難しい
対面授業の塾と異なり、オンライン塾では、友だちや先生がすぐ傍にいるわけではありません。受験生の場合は特に、周りに頑張る仲間がいることで競争心や頑張ろうという意欲が湧くものですが、オンライン塾ではそれができないため、孤独感を感じ、モチベーションが下がってしまうことがあります。
【対策】
勉強に集中できる環境を作る必要があります。自由な時間に勉強できるのがオンライン学習のメリットですが、あえて時間を決めて強制的に勉強するなどの工夫が必要です。
それでも、自分一人で自分を律することには限界があるのが普通です。どうしても集中できない場合に有効な方法として、オンライン自習室の利用があります。
オンライン自習室とは、ZoomやSkypeなどのweb会議アプリケーションやLINEなどの映像共有ツールを使って、自分が学習している様を、自習室の専用ページにアクセスした他の参加者と共有するものです。実際の自習室の雰囲気が自宅で再現でき、他の人が同じ目的をもって勉強している姿を見て自分の意欲を高める効果があります。
オンライン塾によっては、オンライン自習室のサービスを提供しているところがあります。一人で勉強を続ける自信が無いときは、オンライン自習室があるオンライン塾を選ぶのも一つの方法です。
(2)自分の成績や大学合格可能性がわかりづらいことがある
対面の塾や予備校では、模試や月例テストが定期的にあるため、全国の受験生の中での「自分の立ち位置」が把握でき、次に何をすべきかが目標として立てられます。
また多くの一般的な塾ではカリキュラムがしっかり組まれており、いつまでに何をどこまで学ぶかが決められているため、それに従っているだけでおのずと必要な勉強範囲をカバーできます。
しかしオンライン塾でもカリキュラムがなかったり、あっても強制力が無かったりすると、必要な学習が期限(入試)までに終えられないこともあり得ます。また教材を配信するだけの安価なオンライン塾だと、模試などがスケジュールに組み込まれていないため、自分で大手予備校の公開模試に申し込まなければならず、手間がかかります。模試を受けていないと、自分の大学合格の可能性もわかりません。
【対策】
大学受験のメイン塾としてオンライン塾を利用する場合は、カリキュラムがあるか、予定通り進めるための強制力のあるサポートサービスがあるか、模試などに対応しているかも確認しましょう。またメインは塾や予備校に所属して通い、オンライン塾は勉強を補足するために使う方法もあります。
(3)質問や相談がしづらいことがある
先生と直接話す機会が全く無い完全オンライン専門塾の場合、質問や相談がしづらいケースもあります。
【対策】
メールやチャットによる質問対応や交流の機会を設けているオンライン塾もあります。また定期的な面談時間を、半ば強制的に設けているオンライン塾もあります。
これらのサービスやシステムは、オンライン塾に限らず一般的な塾であっても、使わなければ意味がありません。まずはオンライン塾へ入塾を検討する場合は、「質問や相談がしやすいか」「定期的なサポートが受けられるか」を必ず確認しましょう。その他、受験情報を豊富にもっているか、定期的な学力テストや模試の機会があるかなども重要です。入塾したら、使えるサービスは積極的に利用していきましょう。
高校生向けオンライン塾の授業形態とそれぞれの特徴
オンライン塾のメリット・デメリットはおわかりいただけたでしょうか。オンライン塾には授業の方法などでいくつかの種類があり、双方向性がある「同時配信授業」と、双方向性が無い「オンデマンド授業」の大きく2つに分かれます。この2つを両方とも提供するハイブリッドタイプが「ハイフレックス授業」となります。
(1)同時配信授業
通常の対面授業と同じように、講師が行う授業が、リアルタイムで同時配信されます。双方向型のため、先生への質問や、他の生徒との交流などもできる点が大きなメリットです。質問やコミュニケーションの方法は音声、チャット、スタンプなどがあり、塾の配信システムによります。集団で行われるものと、個別で行われるもの、どちらにも利用されます。
基本的には生徒は通塾の必要はありませんが、実際の塾の授業をそのまま配信するケースもあります。その場合は、生徒は通塾するか自宅で受講するかを、その日の体調や予定に合わせて選べます。
個別指導の同時配信授業は、集団指導型の同時配信授業よりも、1対1のため対面の個別指導に近い感覚で受講できます。質問などもしやすいでしょう。ただし、個別指導の場合はアーカイブ配信が無いことがあり、その場合は反復性はありません。
(2)オンデマンド授業
あらかじめ用意された映像授業を受講する方法です。受講場所や時間を選ばず、理解できるまで何度でも繰り返して見られることがオンデマンド授業の大きなメリットです。ただし双方向性はないため、先生への質問などはできません。
対面の塾や予備校でも、オンライン授業を配信するところが増えています。大手予備校では、①は行っていないものの、後日授業をアーカイブ配信するものがあります。数日遅れになりますが、実際の授業を受けることができるので、都合で休んだときなどに便利です。アーカイブ配信された授業は、オンデマンド授業同様、何度でも視聴できます。
なお、コロナ流行前からある映像指導塾もこの形式の塾の一つですが、基本的に通塾するところが異なります。状況によって家での受講も可能ですが、店舗としての塾があるため、実際に通って学習進度などをアドバイザーに相談できるところや、他の生徒の気配を感じてモチベーションを上げられるところが、完全なオンライン塾とは異なります。
高校生がオンライン塾を選ぶ際の6つのチェックポイント
オンライン塾への入塾を検討するときは、自分の勉強が継続でき、目標を達成できるかを考えて選ぶことが大切です。ここではオンライン塾を選ぶ際に見ておきたいポイントを紹介します。
(1)自分の目的に合っているか
例えば、高校1年生と高校3年生では、塾を利用する最終目標は大学受験だとしても、目の前の目的は異なるでしょう。
高校1年生なら内申点を上げるために、あるいは実力をつけて苦手科目をなくすために、現在習っている範囲の復習を中心に学びたいと考える生徒が多いと思われます。そのため、定期テスト対策を行ってくれるオンライン塾がよいと感じるでしょう。
しかし、高校3年生になると、多くは定期テスト対策よりも、大学受験に特化した内容をオンライン塾に求めることになります。志望大学の過去問演習があるかどうか、共通テスト対策ができるかどうか、私立大学と国立大学どちらに対応しているか、理系と文系どちらの内容が充実しているか、などが見るべきポイントになります。
オンライン塾にもそれぞれ特徴があり、基礎固めに最適のサービスもあれば、受験に特化したものもあります。自分の目的をはっきりさせ、それに合ったオンライン塾を選びましょう。
(2)講師の質、授業の質は良いか
オンライン塾でも、通常の塾と同じように、講師の人柄や雰囲気、話し方、授業の充実度は最も重要です。
オンラインの集団授業では、生徒数が多いと授業を配信するだけのケースもあります。その場合でも講師の授業の質が高く飽きさせない内容であれば集中して見られるでしょう。
オンライン個別指導は、より講師のレベルは重要です。わかりやすい授業だけでなく、質問にも親身に答えてくれる講師がいれば、オンラインであっても信頼関係が築きやすくなります。
講師や授業内容の質、レベルについては、体験授業を受けることで確認できます。体験授業を受けられるオンライン塾を選びましょう。
(3)集団型か、個別型か
オンライン塾にも大人数の集団指導、少人数の集団指導、個別指導があります。集団指導型では同時配信が行われるもののほか、ハイフレックス型もあります。個別指導型は対面の個別指導塾と似た雰囲気で学べますが、緊張感をもって学べるかどうかは講師のレベルに左右されることもあります。どれが適しているかは高校生本人の目的や性格によって異なるので、いくつかを体験してから決めるとよいでしょう。
(4)サポート体制は充実しているか
オンライン塾で学習を続けるには、オンラインのデメリットである「コミュニケーションがとりづらい」ことへの対策が必須です。授業や課題以外に、サポート体制が充実しているかどうかを確認しましょう。
ほか、すでに紹介した「オンライン自習室」のサービスを提供しているオンライン塾もあります。オンライン自習室は無料で使えるものと、塾の提供であっても有料である場合もあります。入塾前に確認してください。
何より、高校生の勉強をサポートする塾に必要なのは「モチベーションを維持する仕掛けがあるかどうか」です。オンライン塾それぞれのサービスや体制を確認して、自分がどの仕組みなら勉強を続けられそうか考えて選びましょう。
(5)費用は明確か
オンライン塾は一般的な対面授業を行う塾より費用が安い傾向があり、中には非常に安価なものもあります。しかし、サービスが手厚いオンライン塾では、一般的な塾よりも高額な費用がかかるものもあり、注意が必要です。
その他、夏期講習などで追加費用が発生することもあります。入塾前に料金体系やキャンセルの方法なども含めて確認しましょう。
まとめ
この記事では、高校生がオンライン塾を利用するメリットとデメリット、オンライン塾の特長を最大限に活かして大学合格につなげるための方法、自分に合ったオンライン塾の選び方について紹介しました。
オンライン塾は日本全国どこにいても、質の高い授業を比較的安価で受けられることが最大のメリットです。しかしオンライン塾は受け身になりやすく、自主性がないと続かないという不安もあるでしょう。大学合格のためにオンライン塾を利用するならば、自分の目的を達成できる仕組みが整っているところを選ぶことが成功のカギとなります。
オンライン塾の種類や特徴はさまざまです。同時に、高校生がオンライン塾を利用する目的も多種多様です。「塾探しの窓口」を利用すれば、さまざまなオンライン塾の中から、満足できるオンライン塾、目的が達成できる、質の良いオンライン塾が見つかります。まずは無料体験を受けてみて比較検討してみましょう。
オンライン授業は、そのメリットを活かして利用すれば大きな学習効果を生み出します。「塾探しの窓口」で、大学合格への糸口をつかんでくださいね。