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高校生の成績を上げる5つのポイント | 本当に賢い塾選びと勉強法
「高校生の子どもを塾に通わせているのに、成績があまり伸びない」と悩んでいませんか?
高校の勉強は中学の勉強とは比べ物にならないほど範囲が広いため、ポイントを押さえて学習しないと成績が伸び悩んでしまうのは当然です。塾に通わせても成績が伸びなければ、「志望大学に合格できない」「子どもの時間も、塾の費用も無駄になってしまう」と焦ってしまうことでしょう。
この記事では、塾に行っても成績が上がらない理由を3つ解説したうえで、成績を上げるために押さえるべき学習方法の5つのポイントをご紹介します。
学習方法を知らずにむやみに勉強をすると、体力・気力・時間・お金が無駄になってしまうかもしれません。ポイントを押さえることで成績も上がり、狙える大学の選択肢も広がります。この記事を参考に、ぜひ効率の良い学習方法を身につけてくださいね。
高校の勉強が中学よりも難しい理由
成績に伸び悩んでいる高校生の中には「中学校の頃は優秀だった」という生徒がたくさんいます。「中学と高校では勉強量や質が全く違う」ということを頭に入れておかないと、同様のケースに陥るリスクは高くなると言えるでしょう。
(1)学習量は5倍以上に
高校で習う学習範囲は、中学の比ではありません。学習量は約5~10倍ほど多くなると言われており、学習レベルも高校に入った途端に高くなります。そのため、中学と同じような勉強をしていたら、成績が伸び悩んでしまうのは当然と言えるかもしれません。
中学の頃は「定期テストは直前に詰め込めば大丈夫だった」という生徒も、高校に入ると直前ではとても間に合わず、その結果テストで良い点が取れなくなってしまいます。高校の勉強は「一時的に詰め込むもの」ではなく「毎日少しずつ定着させていくもの」と、まずは根本的な意識を変えるよう意識してください。
(2)文系理系に分かれ専門性が増す
高校になると文系・理系に分かれ、さらに専門性の高い学習を進めていくこととなります。文系であれば日本史や世界史、理系であれば数学Ⅲなど新しい科目が出現し、しかも同じ教科の中で複数を並行して学ばなければならないため、理解と定着が追い付かず成績が下がってしまう生徒も少なくありません。
新しい教科は今までの積み重ねがないため、成績が安定しないのは当然のこと。テストの結果に一喜一憂するのではなく、継続的に学習内容を定着させていくことが最優先です。
(3)受験のための勉強が必要になる
高校になると大学受験を目指す生徒がほとんどではないでしょうか。
近年は大学受験も多様化しており、推薦枠が一般受験枠より多い大学も増えています。そのため高校入学から推薦入学を目指すなら、高校の定期テストで良い成績を取るなど内申点を上げる努力は大切です。
しかし、高3になるまでに志望大学が変わることや、内申点が足りず狙う大学の推薦が取れないこともあり得ます。推薦だけを狙った勉強方法に絞るのは大きなリスクを背負うことになりかねません。推薦入試の準備と並行して、一般受験の準備も早めに進めておきましょう。
また、「高校受験は中3になってからがんばっても何とかなった」という生徒も多いですが、大学受験はそう簡単にはいきません。日頃まったく継続した勉強をしていない生徒が高3になってから焦って頑張っても、高校の圧倒的な学習量を一から復習するのはほぼ不可能でしょう。
塾に通っているのに成績が伸びない3つの理由
「中学と高校の勉強は量も質も違う」ということを踏まえて、今度は成績を伸ばすのに向いていない塾について考察してみましょう。以下の3つに思い当たる節がある方は、これによってお子さんの成績が伸びていない可能性も十分に考えられます。
理由 1:宿題が多い
高校に入って学習範囲が一気に広くなると、塾がすべてをカバーするのはほぼ不可能。そのため、少しでも差を埋めようとたくさんの宿題を課す塾がありますが、あまりにも宿題が多い塾は要注意です。
【あまりにも宿題が多い場合】
全部こなす→ 学校の勉強が疎かになってしまう
やらない → 塾の指導についていけなくなる
塾からの宿題が多すぎると、それをこなすだけで手一杯になってしまい、学校の勉強に手が回らなくなるという本末転倒の結果に。また、塾は宿題をこなしているという想定で授業をどんどん先に進めなくてはならないため、逆に宿題をやらずにいると塾の指導内容から置いていかれる結果となります。
ここでポイントとなるのは、「塾から出される宿題量」と「学校の勉強」とのバランス。以下の2つのポイントを満たしているか、慎重に判断する必要があります。
1. 学校の勉強に支障をきたさない
2. 学習内容を定着させるために少なすぎない
中には「宿題は出さず、授業内で理解させ定着を図る」、「塾で宿題を終わらせるカリキュラムになっている」といったスタイルを採用する塾もあります。いずれも生徒に強制力が生まれるため、家でだらけて宿題をしないという心配もありません。塾での指導時間は長くなる傾向にありますが、確実に塾で成果を挙げたい方は、こうしたスタイルの塾を検討してみるのも良いでしょう。
理由 2:暗記テストが多い
授業の初めに英単語テストなどの暗記テストをたくさん実施する塾も要注意。もちろん幅広い学習範囲をカバーするうえである程度の暗記は必要ですが、本当の学力を育てるうえで大切なのは単純記憶ではなく問題演習です。
習得が簡単 | 長期的に定着する | 応用できる | |
暗記 | 〇 | × | △ |
問題演習 | × | 〇 | 〇 |
暗記テストで良い点が取れると「勉強ができるようになった」と考える人もいますが、これは大きな勘違い。暗記テストは、あくまで「テスト時に知識が頭に入っていた」だけであり、長期的な学力とはほとんど関係ありません。
暗記テストはいわば「目先」の結果であり、定着性・応用性は極めて低いと言えます。そのため、暗記テストの結果ばかりに気を取られるのではなく、「暗記テストで得た知識をいかに問題を解くことに活用していくか」という長期的な視点を持つことが大切です。
理由 3:学校と違う教材を使っている
最後に気をつけなくてはならないのが、塾と学校で使用している教材が異なるケース。塾独自のオリジナルテキストを使用しているならまだしも、学校とは別の市販の教科書を使用している場合は、教科書の違いにより生徒の頭が混乱している可能性が考えられます。
英語 | 数学 |
・CROWN ・ELEMENT ・ALL Abord ・プログレス21 ・ニュートレジャー | ・体系数学問題集 ・チャート式 ・数BEKI ・4STEP ・Focus Gold |
学習内容が全く同じでも、教科書によってアプローチの仕方は微妙に異なります。塾では使用する教材を公表しているケースが多く、不明でも問い合わせれば教えてくれますので、これから通塾する方は事前にチェックしておくと安心でしょう。
塾と学校で同じ教科書を使っていれば、生徒からすると「同じ内容を2度学べる」ことになり、当然定着度も大幅にアップさせることができるのです。
塾に通う高校生が成績を上げるための5つのポイント
「塾との相性は合っているはずなのに成績が上がらない」、「本人は頑張っているのに成績が上がらない」という場合は、勉強方法が効率的でない可能性が考えられます。ここでは高校生が成績を上げるために意識すべき5つのポイントをご紹介しますので、お子さんが実践できているかチェックして下さい。
ポイント1. 勉強時間の確保
第一に考えなくてはならないのが、何と言っても勉強時間。どれだけ効率的な勉強法を知っていても、勉強時間が足りなければ効果を実感できることはありません。
生徒によって適切な勉強時間は変わってきますが、最低でも1日あたり2~3時間(平日、学校を除く)は確保したいもの。特に高校生は興味関心が広くなり、強制力がないとなかなか自分から勉強することはありません。
1日あたりのスマホ時間を決める
「◯時~◯時は勉強、あとは自由」とメリハリを付ける
通学時間を有効活用する
以上のように勉強時間を確保する方法はたくさん考えられますので、親もスキマ時間の有効活用などアイデアを出してあげ、勉強に取り組めるよう仕向けてあげることが大切です。
ポイント2. 教材を絞る
「成績を上げたい」という思いが強いほど、たくさんの参考書に手を伸ばしたくなってしまいますが、実はこれもNG。もちろん様々な参考書を見比べるのは良いですが、これと決めたらとことん1つの教材をやり込むことが大切です。
教材を選ぶ際には「難しい教材は避ける」のも大前提。高校に入ってから成績が伸び悩んでいる生徒は、学習の基礎ができていないケースが多いため、まずは易しめの教材を利用して基礎固めを徹底することが最優先と言えます。
ポイント3. ノートにこだわらない
成績が伸びない生徒によく見られるのが、ノート作りに一生懸命励むこと。自分オリジナルのノートを作るのは確かに楽しいですが、残念ながらノートだけでは成績が上がらないということを自覚しなくてはいけません。
よくあるケースが、ノート作りに満足してしまい、結局そのノートを活用しきれないというもの。色を何色も使い分け、こだわったきれいな字でノートを取る生徒によく見られます。こうしたケースでは、目標が「学習」ではなく「ノート作り」にすり替わってしまっているため、当然結果がついてくることはありません。
ノート作りは時間もかなりかかりますので、その時間を問題演習に当てたほうが成績ははるかに伸びやすくなるでしょう。重要な部分は、教科書や参考書に蛍光ペンでラインを引いておくか、付箋をはっておくことで十分です。
ポイント4. すぐに復習して定着させる
「高校の勉強は予習が大事」と言われることが多いですが、それ以上に復習を怠ってはいけません。復習しないとせっかく授業で理解した内容もすぐに忘れてしまい、「授業では理解できたのにテストで点数が取れない」という結果に陥ってしまいます。
記憶に関する有名な研究「エビングハウスの忘却曲線」によると、人間の記憶は下記のようにとても儚いものであることが分かります。
忘れる割合 | |
1時間後 | 56% |
1日後 | 74% |
1週間後 | 77% |
1ヶ月後 | 79% |
この数値を参考にすれば、授業を受けた当日と、授業から1週間後くらいの2回復習するのが理想です。何もしないと、せっかく授業で理解した内容も約80%忘れてしまうこととなりますので、忙しい高校生活の中でも時間を作って復習することが非常に大切なのです。
ポイント5. 演習形式で実践する
記憶を定着させるために有効な手段として、演習形式での実践が挙げられます。例えば授業や復習で内容をほぼ理解できても、いざ問題になると解法がわからないということは少なくありません。
内容を理解している内に様々な角度から学習内容を反復することで、学習内容を確実に定着させることができます。復習の際は内容を反復するだけでなく、実践演習によって「分かったつもり」を排除するよう心がけましょう。
塾を変えるのも選択肢の一つ | チェックすべきポイントは?
「勉強法をいくら工夫しても成績が伸びない」という場合には、塾を変えることで成績がグンと上がる可能性も十分に考えられます。同じ塾に固執して成績が上がらなければ、お金はもちろんのこと、お子さんの貴重な時間も無駄になってしまいます。ぜひ下記の3つのポイントを押さえ、お子さんの力を最大限に伸ばせる塾を検討してみてください。
(1) 授業形式
高校生が通う塾は、大きく「個別指導塾」と「集団指導塾」の2つに分けられます。
メリット | デメリット | |
個別指導塾 | 自分のペースで進められる | 授業料が高い |
集団指導塾 | 授業料が安い | ペースについていけないことがある |
親としてはなるべく授業料の安い集団指導塾の方が魅力的ですが、特に勉強が苦手なお子さんなら個別指導塾の方が成績が伸びる可能性は高いと言えます。費用面での負担が気になる方は、得意科目は集団塾、苦手科目だけ個別指導塾などと使い分けても良いでしょう。
(2)目的
高校生が塾に通う際は、人数だけではなく目的についても明確にしなくてはなりません。
メリット | デメリット | |
大学受験(予備校) | 大学受験に特化している | 学校の成績とは関連性が低い |
定期試験対策 | 学校のテストで高得点が狙える | 大学の一般受験には直接の関連性は低いが、 推薦入試のための内申点アップには重要 |
高校生の多くが予備校に通いますが、学校の授業内容が十分に理解できていないと、いくら予備校に行っても成績が伸びづらいのが現実です。まずは定期試験対策を掲げた塾を選び、基礎を固めるのが賢明と言えるかもしれません。
また「推薦入試を狙っている」という方は、学校での成績アップに特化した塾を選ぶのがおすすめです。「みんなが行っているからなんとなく」ではなく、明確な目的に合った塾を選ぶようにしましょう。
(3)教材
予備校の場合、ほぼ100%と言ってよいほどオリジナルテキストが使われますが、定期試験対策の塾では教材は様々です。
先述の通り、学校での成績を伸ばすなら、学校と同じ教科書を採用している塾を選ぶのが一番。お子さんがスムーズに内容を理解できるようにするためにも、学校で使用している教材が対応可能かどうか、事前に問い合わせておきましょう。
【高校生】成績を上げる方法は「コンパクト勉強法」にあり
高校生になると学習範囲が一気に広くなるうえ、日々の学校生活も何かと多忙になるもの。限られた時間の中で成果を出すには、なるべく効率の良いコンパクトな勉強法を身につけることが大切です。
・毎日の復習をルーティン化する
・スマホ時間を制限する
・通学時間を活用する
上記のように少し工夫をするだけでも、勉強時間は捻出することができます。高校の広い学習範囲をカバーするには学習時間を確保することが前提となりますので、日々の生活の中に勉強時間をルーティンとして落とし込んでいきましょう。
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・入塾金が割引になる→家計も助かる
簡単・便利な『塾探しの窓口』で理想の塾が見つかれば、お子さんの成績も上がり、大学の選択肢も増えてくることでしょう。ぜひポイントを押さえた学習を継続し、成果の違いを実感してみて下さい。