予備校とは?塾との違いやメリット・デメリット、向いている生徒タイプを解説

更新日 2026.05.21
予備校とは?塾との違いやメリット・デメリット、向いている生徒タイプを解説

「予備校と学習塾って、具体的に何が違うの?」「うちの子にはどちらが合っている?」

大学受験を意識し始めると、最初にぶつかるのがこの疑問です。同じように思える両者ですが、指導目的や講師の質、かかる費用には決定的な違いが存在します。

本記事では、「予備校とは何か」という基本構造から、塾との料金・サポート体制の徹底比較、現役生と浪人生それぞれの活用法まで、教育のプロの視点で分かりやすく解説しました。この記事を読めば、志望校合格に本当に必要な環境がどちらなのか、迷わず判断できるようになります。

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(1) 授業(指導)形式

授業形式特徴
予備校集団授業がメイン「講義」のイメージ
カリスマ講師がいる予備校も
集団または個別生徒に最適化も可能
進捗管理もしてくれる

予備校では、大学と同じような「講義」といえる指導方法になります。講師はほぼ一方的に授業を解説し、生徒に答えさせることや問題演習をさせることはほとんどありません

講師が自分のペースで授業を作り上げられるため、エンターテインメント性の高い授業を提供する「カリスマ講師」も登場します。

一方、塾では多くの場合、講師は生徒と対話しながら授業を進めます。生徒の発問を大切にしたり、個別のペースに合わせた指導を提供したりします。講義は前半だけで、後半の時間は問題演習を行う塾も多くみられます。

(2) 講師の立場や担当業務

講師の立ち位置特徴
予備校社会人のプロ講師が大半チューターは学生が担う
プロ講師・アルバイト講師生徒との距離が近い

大手予備校では、専業講師と契約を結び、授業を依頼しているところが多いようです。大学生アルバイトは受付業務やインストラクター業務を担当します。大学生アルバイトが授業を行う「予備校」はまず無いと考えてよいでしょう。

一方、塾では社会人プロ講師も大学生のアルバイト講師もいます。

授業(講義)の質という意味では、大学受験のプロである予備校講師に軍配が上がるかもしれません。ただ、生徒が気軽に面談や学習指導、質問対応を依頼できるのは、講師との距離が近い塾のほうです。

(3) コース(クラス)展開

予備校の時間割はコース(志望大学ランク・系統)ごとに決められています。合格に必要な授業が定められているため、各コースで決められた授業を受けます。

ただし、オプション授業は、相談して受講するかを決められます。

塾も学力別にクラスを分けることがありますが、志望大学特化クラスを豊富に設ける塾はほとんどありません。反対に、生徒の現状に合わせた個別カリキュラムを組む塾も多くみられます。

(4) 受験アドバイス・進路指導など

・予備校:進路指導はチューターが担う
・塾:進路指導は講師や校舎長が担

予備校の講師は、講義が仕事です。生徒に個別の進路指導を行うことはありません。予備校での受験アドバイスや進路指導、個別面談は、チューターが担当します。チューターは予備校の社員、あるいは学生アルバイトです。

塾では、講師が生徒と個別面談を行うことも多くなります。また、校舎長が面談や進路相談を担当する塾も見られます。

(5) 現役生と浪人生の受け入れ状況

予備校には原則として、現役生コースと浪人生コースがあります。浪人して大学合格をめざしたい場合は、予備校が選択肢の第一候補となるでしょう。

塾は、基本的に現役生向けに構成されています。開校時間も高校生が下校する夕方以降になることが多く、日中の時間を活用したい浪人生には、あまり向いていない環境といえます。

なお、近年の浪人率の低下に伴い、浪人生コース減らす予備校も出ています。

(6) 費用(支払い方と金額)

予備校は基本的に「年払い」または「半年払い」で、初期費用が大きくなる傾向があります。ただし、現役生プランに限り「月払い」を選択できる予備校も増えています。

学習塾は月謝制が一般的で、月々の家計の管理がしやすいのが特徴です。

区分(対象)入会金
(目安)
授業料・諸経費
(年間)
年間総額
(目安)
特徴・支払い方法
予備校(現役生)約3万円授業料:約15万円~
諸経費:約4万〜6万円
約25万円〜1科目から受講可能。
現役生は月払い対応の場合も
予備校(浪人生)約7万円~10万円授業料:約50万〜100万円
※諸経費・模試代含む
約60万〜110万円コース制で全日制
現役生よりかなり高額になる傾向
学習塾(高校生)約2万〜3万円月謝:約3万〜6万円
※年間換算:約36万〜72万円
約40万〜80万円完全月謝制
個別指導や定期テスト対策も可能

(7) 模試

大手予備校は大学受験模試を主催しています。そのため大手予備校に所属していると、各模試の受験が自動的に年間カリキュラムの中に組み込まれます。

◎ 河合塾「全統模試」:基準となる王道模試
受験者層が中堅大学から最難関大学まで偏りがなく、全国最大規模。そのため偏差値や合格判定の信頼性が最も高いといえます。ただし、最難関レベルの判定はやや慎重に見る必要があります。

◎ 駿台予備校「駿台模試」:難関〜最難関大志望向け
問題の難易度が非常に高いのが特徴です。出題傾向にやや偏りがあり、駿台のカリキュラムに沿っているため、難関・最難関国公立や私立大を目指す上位層の判定に適しています。

◎ 東進ハイスクール「東進模試」:共通テスト特化・スピード返却
共通テスト当日に同じ問題を時間をずらして受験できる「共通テスト本番レベル模試」が有名です。その他の模試は東進生中心の受験となるため、合格判定の信頼性を補うために河合塾や駿台との併用を推奨します。

※このほか、各予備校では特定の難関大(東大・京大・早慶など)の入試傾向に特化した、高校受験でいう「そっくり模試」にあたる大学別冠模試もあります。

学習塾は、模試の主催はしていません。大手予備校が行う模試を受け、その結果を進路指導や受験戦略に活用します。

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予備校と塾のメリット・デメリット

メリットとデメリットから自分にあう方を見つけよう
メリットとデメリットから自分にあう方を見つけよう

予備校にも塾にも、それぞれのメリットとデメリットがあります。ここでは両者のメリットとデメリットを比較してみます。

予備校と塾のメリット・デメリット
予備校と塾のメリット・デメリット

(1) 予備校のメリット・デメリット

予備校のメリットは、以下のとおりです。

最新の大学入試情報が豊富にある
・過去の入試問題に関する情報も多い
・講師は大学受験に特化したプロ
・サポートが充実している(自習室、チューター制度など)
・メンタルサポートを提供する予備校もある

予備校のデメリットは、以下の通りです。

・生徒との距離がある
・手取り足取りの細やかな指導は期待できない
自主性がないと効果が期待できない

近年は受験生ニーズの多様化を受け、個別指導を取り入れる予備校も増えています。気になったら、ぜひ問い合わせてみてください。

(2) 塾のメリット・デメリット

塾のメリットは、以下のとおりです。

・講師や塾長と生徒の距離感が近い
親身になって対応してもらいやすい
・個別指導が可能
生徒に寄り添った進路指導がある

塾のデメリットは、以下の通りです。

大学受験に関する情報が、予備校頼りになる
アルバイト講師もいる
・サポートや施設は予備校に及ばない(自習室、赤本の数など)
模試は自分で申し込まなければならない

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予備校と塾の利点を併せ持つサービスもある

“いいところ取り”のサービスで、効率良く合格を目指そう
“いいところ取り”のサービスで、効率良く合格を目指そう

予備校は、「優れた授業」「志望校別のコース」「情報量」が魅力です。一方で、塾には「細やかなサポート」「講師との距離の近さ」「相談しやすさ」といったメリットがあります。

どちらが自分に合っているのか悩んだら、両者の利点を併せ持つサービスを試してみませんか。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校は、予備校と塾の“いいところ取り”をしたサービスです。

東進ってどんな予備校?日本一の現役合格実績には、理由がある。

※公式LPより画像を引用

現役合格日本一との呼び声も高い実績を輩出する「予備校」としての側面、一人ひとりに最適な学びの提供、担任のサポートという「塾」の側面を持っています。

授業は、映像型です。現代文の林修先生、英語の安河内哲也先生といった、カリスマ講師の授業を受けられます。レベル別・志望校別に細分化されており、必要な授業を選んで受講可能。費用にも、受講時間にも無駄がない、効率的な受験勉強が叶います。

受験に関する相談は、教室に常駐する担任・担任助手に、気軽に相談しましょう。豊富な受験情報からメンタル面の相談まで、なんでも対応してくれます。

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予備校と塾、それぞれが向いている生徒タイプ

どちらを選ぶにしても、無料体験授業は必ず受けよう
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予備校と塾、それぞれに向いている生徒のタイプを解説します。

予備校と塾、それぞれに向いている生徒とは

(1) 予備校が向いている人

予備校が向いているタイプ
・信頼性の高い情報が欲しい
・長期的なカリキュラムにそって、コツコツ勉強したい
・予習復習や毎日の生活リズムを自分で管理できる
・最難関大学を受験する
・高いレベルのライバルたちと切磋琢磨したい

情報とカリキュラム、進路指導の精度を求めるなら、予備校一択です。

一方で、個別の細やかなサポートは、塾のほうが得意です。精度を求めたいのか、サポートが欲しいのかで判断すると良いでしょう。

(2) 塾が向いている人

塾が向いているタイプ
・丁寧な指導をしてほしい
・講師に伴走してもらいたい
・短期目標を立ててがんばりたい
・競争やあおられることは苦手

塾は、双方向のやりとりで生徒を支えます。講師と二人三脚で大学受験をめざしたいときは、塾がおすすめです。ただ、競争力に欠ける面があるのも事実。まわりと競いたい受験生は、予備校も併せて見学してみてください。

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まとめ

大学受験の成功は、お子さんの性格や目的に合った環境選びから始まります。「圧倒的なデータと集団授業の予備校」か、「手厚いフォローと月謝制の学習塾」か、それぞれの強みを理解し、本人が主体的に学べる場所を選びましょう。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

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