塾は何時から何時まである?帰りが遅くなる原因や対処法も解説

更新日 2024.08.07
塾は何時から何時まである?帰りが遅くなる原因や対処法も解説

「子どもが塾から帰ってくるのが遅い気がする」「授業は終わっているはずなのに、なかなか帰ってこない」、そんな心配を抱える親御さんは多いのではないでしょうか。物騒な事件も多い昨今、お子さんの身の安全を案じるのは、親として当然の気持ちです。

一方で、ある程度の年齢になれば、「心配し過ぎは子離れできていない証拠?」と別の心配も浮かびます。ただお子さんの生活リズムを考えると、塾とはいえあまり遅い時間の帰宅が歓迎できないことに違いはありません。

この記事では塾からの帰宅時間が心配な親御さんに向けて、一般的な塾の開校時間や学年別の理想の帰宅時間、帰りが遅い原因や親ができる対処法などを解説します。

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(1) 一般的な開校時間

塾は「生徒たちが来る時間」に合わせて校舎を開きます。

平日に生徒が来るのは、学校が終わった夕方以降です。夕方から来る生徒を準備万端で迎えるために14時ごろからスタッフが入って校舎を開き、生徒が帰宅した後の21~22時ごろに閉めます。

休日の開校時間は、塾によってさまざまです。平日と同じ時間帯に開校する塾もあれば、午前中、あるいは昼頃から開校する塾もあります。閉校時間は開校時間に準じて繰り上がる場合と、平日同様に22時ごろまで開いている塾があります。

(2)「授業時間=開校時間」ではない

塾は、授業がある時間帯だけ開いているわけではありません。授業が始まるのは生徒が来校する16~17時ごろですが、校舎は13~14時ごろから開いているケースがほとんどです。授業前の時間は講師の授業準備や清掃、入塾の問い合わせ対応などにあてられます。

また授業終了後も、生徒が自習室を使えるようにとしばらく校舎を開いている塾もあります。この時間に講師の質問対応タイムを設ける塾もあります。

塾の授業は何時まで行われるのか

すべての授業が終了すると22時ごろになる塾が多い
すべての授業が終了すると22時ごろになる塾が多い

塾の授業は、実際何時まで行われるのが一般的なのでしょうか。個別指導塾の授業終了時間は生徒によって異なりますが、一斉指導する集団指導塾の授業の終了時間は学年ごとに決まります。

集団指導塾を例に、授業終了時間の目安を解説します。

塾の授業は何時まで行われるのか?

(1) 小学生の授業終了時間

小学生の授業は、19時半~20時ごろに終了する塾が多く見られます。中学受験で有名な2塾の時間割は、次のとおりです。

中学受験塾Aの場合:17時~20時(6年生は21時まで)

中学受験塾Bの場合:17時~19時40分(6年生は20時半まで)

ただし塾によっては、校舎ごとに時間割が異なる場合があります。詳しくは塾にお問い合わせください。

(2) 中学生の授業終了時間

中学生の授業は、多くの塾で21時半~22時ごろに終了します。開始時間は18時半~19時半の塾が多く、部活をしながらでも通いやすい時間帯である点が特徴です。

高校受験塾Aの場合:19時20分~21時45分など

高校受験塾Bの場合:19時半~21時半など

中学生の授業は同じ塾でも校舎によって授業開始・終了時間が異なります。詳しくは塾にお問い合わせください。

(3) 高校生の授業終了時間

高校生の授業は、21時半~22時までに終了する塾が多く見られます。実際の授業時間は塾やコース・クラスによってさまざまです。大手の大学受験塾での授業時間の例を紹介します。

大学受験塾Aの場合:17時半~21時など

大学受験塾Bの場合:18時~20時50分など

正確な授業時間は、塾までお問い合わせください。

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塾には何時までいて良いか

基本的に塾の開校時間中なら何時でも利用して良い
基本的に塾の開校時間中なら何時でも利用して良い

塾は14時~22時ごろまで開いており、授業は夕方以降に開講します。校舎が開いている時間中なら、基本的に何時から何時まで利用しても、何時間滞在しても構いません。

しかしあまりに遅くまで塾にいると、帰り道の防犯や生活リズムへの影響が心配です。そのため望ましい帰宅時間を学年別に解説します。

(1) 小学生なら20時ごろ

小学生の生活リズムから考えると、20時ごろには塾を出るのが望ましいです。

小学生には8~9時間の睡眠が必要だといわれています。起床時間を6時半と仮定し逆算すると、8時間睡眠のためには22時半、9時間睡眠なら21時半には布団に入らなければなりません。入浴や翌日の準備があることを踏まえても、20時には塾を出て帰宅するのがおすすめです。

また帰宅後が慌ただしく夕食をとるのが難しい場合、夕食用のお弁当を持たせるご家庭もあります。

(2) 中学生なら21時ごろ

中学生は21時~21時半には塾を出るようにしましょう。

中学生の理想睡眠時間は8.5時間とされています。ただし部活や勉強が忙しく、8.5時間眠るのは難しい中学生も多いかもしれません。その場合でも、少なくとも7.5時間以上の睡眠時間を確保することが推奨されています。

6時半に起床する中学生が7.5時間眠るためには、23時には布団に入らなければなりません。帰宅後の夕食や入浴、学校の宿題などの時間を考えると、21時~21時半には塾を出るスケジュールが理想的です。

(3) 高校生なら22時ごろ

高校生は22時ごろには塾を出るのが良いでしょう。

高校生になると体力もついてくるため、睡眠時間が少なくても頑張れるお子さんが増えてきます。しかし高校生の理想の睡眠時間は、7.5~8.5時間です。受験期でも7時間は睡眠を確保できる生活リズムを意識しましょう。

6時半に起床する高校生が7時間眠るには、23時半には布団に入る必要があります。22時ごろには塾を出て、当日中に就寝するリズムがベストです。

塾からの帰りが予定より遅くなる原因

塾からの帰宅が遅くなりやすい原因は、大きく4つある
塾からの帰宅が遅くなりやすい原因は、大きく4つある

お子さんの帰りが遅いと、とかく心配になるのが親心です。遅い帰宅を頭ごなしに咎める前に、塾からの帰りが遅くなりやすい原因を把握しておきましょう。

(1) 授業後に自習をしている

帰宅時間が遅くなる原因として多いのが、授業終了後に居残って自習をしているというものです。

親御さんは「授業が終われば塾を出るはず」と考えます。一方、お子さんは「勉強しているんだから塾にいてもいいよね」と思っています。親御さんとお子さんとの間で帰宅時間の認識にズレがあることが、「なかなか帰ってこない!」という親御さんの苛立ちにつながっているケースです。

(2) 授業後に講師に質問をしている

自習と並んで帰宅が遅くなりやすい原因が、授業後に講師に質問をしている場合です。集団指導塾で多く見られます。

多くの集団指導塾では、授業の前後に生徒の質問を受け付けます。ただし授業前は、大勢の生徒が一斉に学校から塾に集まるため、講師も慌ただしくなりじっくり教えられません。必然的に授業が終わってからの質問対応が増え、帰宅時間の遅れにつながります。また熱心な講師だと、塾の閉校時間を過ぎても指導を続ける場合もあります。

質問対応は、わかるまで教えようとすると、想定以上に時間がかかるものです。親御さんに連絡しないまま長時間の指導を受けていた結果、「帰ってこない」という心配につながることもあります。

(3) 授業後に友達とおしゃべりしている

勉強で遅くなるのではなく、友達とおしゃべりをして遅くなっているケースも考えられます。ただ、塾の校舎内ではおしゃべりができません。校舎から出て、外で立ち話をしている可能性が高く、防犯面でも注意が必要です。

中高生は時間を忘れておしゃべりに興じます。無自覚のままに長い時間おしゃべりしてしまい、思ったより遅くなってしまうケースも見られます。

(4) 塾は出たがどこかで遊んでいる

おしゃべりと並び心配なのが、塾を出たあと遊びに行ってしまっているケースです。

子どもたちの行動範囲や行動パターンは親の想像を超えることも多く、繁華街が近くない塾でも安心はできません。塾から出て近くの書店で時間をつぶしている、学校の近くに戻って友達と遊んでいるといった行動も考えられます。

塾が「入退室メール(校舎への入退室時刻を保護者にメールで知らせるサービス)」を送信している場合は、メールの時刻をこまめにチェックしてみましょう。退室した時間と帰宅した時間が離れすぎていたら、お子さんの行動を確認した方が良いかもしれません。

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塾からの帰りが遅い場合にできる対処法

授業時間の変更やアプリの活用など、帰路の心配を解決する方法
授業時間の変更やアプリの活用など、帰路の心配を解決する方法

安心して塾に通わせるためには、帰り道の心配を解決しておく必要があります。塾からの帰りが遅い問題に対処できる方法を、5つ解説します。

塾からの帰りが遅い場合にできる対処法

(1) 早い時間帯の授業に変更する

帰宅時間が遅い原因が授業の開講時間にある場合は、早い時間帯にクラス変更できないか塾に相談してみましょう。

集団指導塾でも複数の時間帯に同じクラスを開講している塾は少なくありません。曜日を変える、土曜の授業を選択するなどの方法でも、早い時間に授業を受けられる可能性があります。

もし希望の時間に授業がない場合は、授業の時間を自由に選べる個別指導塾に移るのもおすすめです。

(2) 授業後の自習や質問は時間制限をする

授業後に自習や質問をするのは、勉強に前向きな証拠です。わからない点を翌日に持ち越さない姿勢は、勉強の良いサイクルを作ってくれます。遅くまで頑張るお子さんの主体性を認めつつ、「帰宅が遅いと心配になる」気持ちを正直に伝えましょう。

その上で、授業後の自習や質問は時間に上限を設けます。お子さんと親御さんの双方が納得できる時間を決め、時間になったら塾を出るよう促しましょう。

(3) 塾まで迎えに行く

授業後のおしゃべり、あるいは遊びに行ってしまって帰りが遅くなっている様子なら、終了時間に合わせて迎えに行くのも良い方法です。夜道の一人歩きも防止できます。

ただ中高生になると、親の送迎を気恥ずかしく感じるお子さんも出てきます。いきなり迎えに行くと嫌がられる可能性もあるため、事前に「帰宅時間が遅いと心配なこと」「迎えに行くこと」を伝えておきましょう。

(4) スマホのGPSアプリを利用する

お子さんの居場所確認には、GPS(位置情報)アプリが便利です。

お子さんが自分のスマホを持っている場合は、GPSアプリをインストールします。まだスマホを持たせていない場合は、子ども用のGPS端末を持たせると良いでしょう。

GPSアプリを使うと、親御さんのスマホでお子さんの居場所を常に確認できます。塾や学校など、よく行く場所への出発・到着を知らせる機能を持つアプリもあります。利用料金や位置情報の精度などを比較し、最適なアプリを選んでください。

送迎はできないが居場所を確認したい、子どもがどこに行っているのか把握したい場合などにおすすめの方法です。

(5) オンライン塾や家庭教師、通信講座を活用する

社会問題にもなる物騒な事件が多くて心配な保護者の方もいるかと思います。塾とはいえ、夜間の外出はできるだけさせたくないご家庭におすすめなのが、自宅学習の環境を整えることです。

家庭教師や通信講座など昔からある教育サービスに加えて、ここ数年で充実してきたのがオンライン型学習です。映像授業やオンライン家庭教師、個別指導など、対面の授業と遜色ないレベルの学びが提供されています

自宅学習は外出が不要というメリットのほか、周りを気にせず勉強できる、自分のペースで進められるといった利点もあります。費用も対面指導より安価なサービスが多く、家計負担が軽いのも人気の秘密です。

オンラインで学べる塾は「塾探しの窓口」で簡単に見つけられます。こちらのページからおすすめのオンライン塾を見つけてみてください。

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まとめ

成長期にあるお子さんの生活リズムを考えても、小学生は20時、中学生は21時、高校生は22時には塾を出られるスケジュールを組みましょう。学校の宿題は塾に行く前、もしくは塾で済ませてくるのがおすすめです。塾の授業を受けて帰ってきた後は、身体も脳も疲れています。できるだけ早く休めるよう、やるべきタスクをルーティン化しておくのもコツです。

帰宅時間の遅さが心配な場合は、塾から送られる入退室メールの時刻をチェックしましょう。塾を出ているはずなのに帰ってこない場合は、送迎やGPSアプリを活用するなど、お子さんの安全を確保できる対策を講じることが大切です。

安心して塾に通い続けられるよう、通塾時の約束ごともお子さんと確認しておきましょう。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

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