【高校生向け】夏期講習の内容や費用相場、塾の選び方を解説

更新日 2024.01.24
【高校生向け】夏期講習の内容や費用相場、塾の選び方を解説

高校生も「夏期講習」を受けたほうが良いのでしょうか?また受けるとしたら、どんな夏期講習がふさわしいのでしょう?高校生は、中学生のころより早い学年から“受験勉強と学校の勉強”を両立させないといけないこともあり、勉強の優先順位付けに迷ってしまいやすいですよね。

今回は高校生の夏期講習に注目しました。あなたに本当に必要な夏期講習の選び方や失敗しない塾探しのコツ、費用相場や夏期講習だから得られるメリットについて解説します。

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高校生が夏期講習を受ける目的で多いものは?

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冒頭から厳しいことを言うようですが、高校生の勉強は「何となく」やって成果が出るほど甘いものではありません。夏期講習も同様です。「みんな行くから」「中学までは行っていたから」という理由で受講しても、夏休み明けの成績が上向くことはないでしょう。

あなたが夏期講習を受けようかと考えた理由は何でしょうか。まず、受講の目的を明確にしてみましょう。

高校生向けの夏期講習の目的と授業内容とは?

(1) 大学受験対策

「天王山の夏」という表現からも分かるように、夏休みは受験勉強において大きな意義を持ちます。大学受験を目指しているなら、夏は計画的に過ごしたいですよね。

夏期講習では、短期間で集中的に勉強を詰め込みます。「夏期講習をきっかけに本格的な受験勉強の波に乗りたい」と考える高校生にはピッタリでしょう。また受験勉強の計画を相談したい場合や、志望校対策といった具体的な勉強に取り組みたい場合にも、夏期講習は向いています。

現状と目標を塾に伝え、最適な夏期講習の受け方を塾に相談してみてください。

(2) 苦手科目・分野の克服

学校の授業が進まない夏休みは、苦手の克服にも取り組んでおきたいところ。自力で勉強するのが難しい苦手分野だからこそ、プロの手を借りるというのは良い選択肢です。

夏期講習は期間が決まっているため、分からない箇所を集中的に教えてもらう勉強にピッタリ。塾は現状を踏まえ、勉強計画や優先順位付けもしてくれます。成績表やテストの答案用紙を持って、客観的に分析してもらうのがおすすめです。

(3) 復習と定期テスト対策

復習すべき内容が溜まっていたり、定期テスト対策をしたい高校生にも夏期講習の受講がおすすめです。この場合、「復習」「テスト対策」という夏期講習カリキュラムを掲げる塾を選びましょう。地域密着型の塾だと、高校別にテスト対策を組むところもあります。

「受験対策」を謳う夏期講習を選んでしまうと、カリキュラムがテスト範囲とずれることがあるので、気を付けてくださいね。

高校生の夏期講習相場はどれくらい?

高校生の夏期講習費用は5~25万円と幅が大きい
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高校生の夏期講習、気になるのはお値段です。夏期講習費用は塾に問合せをしないと分からないことも多く、「値段だけ知りたいのに!」とイライラすることも有るかもしれません。

以下に編集部が調査した、塾のタイプ別夏期講習の費用相場をまとめました。ぜひチェックしてみてください!

(1) 集団指導塾・大手予備校の場合

集団指導塾や大手予備校の夏期講習費用は、およそ以下の通りです。

高校生向けの集団指導塾の夏期講習の費用相場

集団指導塾とは、学校の授業のような雰囲気の塾を指します。講師の授業を大勢で一斉に受けるため、仲間と切磋琢磨できる雰囲気があるのが特徴です。大教室で有名講師やカリスマ講師が授業を行う大手予備校も、この集団指導に含まれます。

夏期講習では、目的別に設置されたさまざまなコースや講座から、希望に合うものを選んで受けるところが多いようです。受ける講座の数によって費用が変動する場合もあります。

(2) 個別指導塾の場合

個別指導塾の夏期講習費用は、およそ以下の通りです。

高校生向けの個別指導塾の夏期講習の費用相場

個別指導塾とは、講師1人が2~3人の生徒を巡回しながら指導する塾を指します。同じコマに2~3人の生徒がいますが、指導を受ける間は1対1になります。講師が他の生徒を見ている時間は、問題演習などに取り組むのが一般的です。

個別指導塾の夏期講習では、個別に計画を立て、必要な授業コマを申し込みます。授業は1コマ当たりの価格が決まっており、たくさん受けるほど費用がかさむ形態になっています。

(3) その他(家庭教師、映像授業塾など)

家庭教師や映像授業塾は、夏期講習という季節限定のカリキュラムを組まないところが多いようです。夏休みもいつも通りの授業を続けたり、あるいは受講科目や授業回数を増やすことで対応するという例が見られます。

また夏休み中の「お試し受講」という位置づけで、夏期講習を設定している場合もあります。お試しなので費用はかからないのですが、授業の回数や受けられる講座に制約がつくこともあります。事前に受講条件をよくチェックしておきましょう。

(4) 高3生はオプション講座が多いことも

受験学年である高校3年生向けには、夏期講習内だけでもさまざまなカリキュラムが組まれます。「〇〇大学対策」「過去問研究講座」「分野別特訓」など、受けるだけで模試の合格可能性判定が上がりそうな授業名を見ると、ワクワクが止まらないかもしれませんね。

ただし!こうした講座はオプション、つまり別途費用がかかる場合もあるので注意しましょう。良く知らずに申し込んだら、後から追加費用が請求された、ということにもなりかねないのです。夏期講習の費用にはどこまでの授業が含まれるのか、明確にしておくことが大切です。

(5) 授業料以外の費用もチェック

夏期講習では、授業料以外にも費用がかかることがあります。よくある授業料以外の費用について、まとめました。

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高校生にとっての夏期講習、どんなメリットがある?

自力ではできない勉強ができる点が夏期講習のメリット
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夏休み、自習ではなく夏期講習に行くことで得られるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?3つのメリットを解説します。

(1) プロの指導で効率良く勉強できる

「高校生の指導に長けたプロ講師の力を借りて、効率良く勉強できる」というのが1つめのメリットでしょう。

勉強中に分からない点が出てきても、高校生の勉強を教えられる人というのは多くはありません。まして夏休み中ですから、学校に行っても教科担任がいるかどうかはわかりませんよね。

そんな時に頼りになるのが、塾の講師です。質問解決はもちろん、苦手分野の攻略法や効果的な勉強法など、あらゆる面で勉強をバックアップしてくれます。

(2) 志望大学別の対策ができる

受験対策を行う塾の多くは、高3の夏休みに「志望大学別対策」を行います。傾向を分析したり類題を解いたり、過去問に取り組んだりといった具体的な大学対策を、戦略的にできるのが夏期講習を受講する2つ目のメリットです。

また大学入試に詳しい講師が解説講義をしたり、帰省中の卒業生を呼んでトークイベントを企画する塾もあります。普段は聞くことができない大学入試情報や大学生の生の声を聞けるのも、夏期講習ならではの価値だといえるでしょう。

(3) 快適な学習環境が手に入る

夏期講習のメリット3つ目は、何といっても快適な学習環境が手に入ることでしょう。暑い夏です。図書館や学習スペースはいつも満席、勉強場所を探すのにいつも苦労している高校生も少なくないのではないでしょうか。

夏期講習に通っていれば、塾の自習室が利用できます。もう、何時間も勉強場所を探し回る必要はありません。

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高校生が夏期講習を受ける懸念点と対処法

心配ごとは必ず解決してから夏期講習を申し込むこと
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メリットも多い高校生の夏期講習ですが、申し込む前に必ず確認すべきポイントもあります。「受けてみようかな」という夏期講習が見つかったら、次の3つの視点について考えてみてください。

(1) 費用がかさむことも多い

まず、費用についてです。高校生向けの学習指導は、中学生までと比べて難しく、専門的な知識も必要になります。そのため、どの塾も高校生になると一気に費用がかさむ傾向にあります。

これは夏期講習でも同じこと。中学生までの夏期講習と同じ感覚で申し込むと、後になって驚くほどの請求が送られてくることも…。

自分が必要な授業を受けた場合、いくらかかるのかを必ず「総額」で確認するようにしましょう。またお金の話をする場には、親御さんも同席してもらうと安心です。

(2) 本当に必要なカリキュラムか判断が難しい

夏期講習で組まれているカリキュラムが、自分にとって本当に必要かどうか判断が難しい、という心配についても考えておきましょう。

特に集団指導塾や予備校など、全体で一斉に授業を進めるタイプの塾は要注意です。すでに理解しているところや、志望校には必要がない勉強にも時間を取られる可能性があるからです。

授業を申し込む際は、必ず相談しながら決めることを意識してみてください。塾に勧められた授業も、「どうして自分に必要なのか」を尋ね、自分でも考える姿勢が大切です。

(3) 授業を取りすぎると、自習の時間がなくなる

塾が勧めるままに授業を申し込むのも、やめましょう。授業“だけ”をいくら受けても、偏差値は上がらないからです。

成績を上げるために大切なのは、授業で理解し・演習で定着させるというサイクルをしっかり回すこと。授業の時間が増え過ぎると、答案作成力・得点力を伸ばす演習に割ける時間が少なくなってしまいます。また授業には予習・復習がつきものですが、1日を授業だけで埋めてしまうと、予習・復習に充てる時間も無くなってしまいます。

授業を受けるのは理解が不十分だと感じている科目・単元に絞るのが、限られた時間を有意義に使うコツです。自習の時間も十分確保できるスケジュールを意識してください。

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高校生が「自分に合う夏期講習」を見つけるポイント

合う夏期講習は、勉強効果を何倍にも高めてくれる
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ちょっとしたコツを知っておくと、自分に合う、自分に本当に必要な夏期講習が見極められるようになります。夏期講習を探す前に押さえておくべきポイントを4つ、ご紹介しましょう。

(1) 自分に必要な勉強内容を見極めてから探す

夏休み中にマスターしたい勉強内容を、できるだけ具体的に考えてから夏期講習を探し始めましょう。

たとえば高1生なら、「1学期の復習」というだけではなくて、「英文法の5文型を区別できるようになりたい」「数学の二次関数、最大値・最小値を求められるようになりたい」といった具合です。

高3の受験生なら、「共通テストを時間内に解ききれるようになりたい」「東北大学で頻出の『確率』『複素数平面』を押さえたい」という感じですね。

夏休み明けになりたい自分を思い描くと、いま足りていない勉強が何か見えてきますよ。

(2) 複数の塾を比較して決める

塾によって個性は全く違います。指導方針や得意分野、授業のレベル、面倒見の良さといった視点で、少なくとも3~4つの塾は見比べましょう。国立大志望の高校生が私立大に強い塾を選んでも合わないでしょうし、定期テスト対策をしたい高校生が受験専門塾に通っても満足いかないはず。

夏期講習に求めるものを考え、それを最短距離で満たしてくれる塾を探す意識で比較するのがコツです。

(3) 校舎の立地や雰囲気、お得なキャンペーンもチェック

校舎の立地や雰囲気も大切な判断材料です。ほぼ毎日通う夏期講習、自宅や部活から通いやすい場所にないと、通塾が億劫になってしまうでしょう。また校舎内が勉強しやすい雰囲気かもチェックします。講師と生徒の距離が近いと質問がしやすい、ピリッとした緊張感があるほうが集中できるなど、好みに合わせて選ぶと良いですね。

また多くの塾では、お得に夏期講習が受けられるキャンペーンを開催しています。「友達紹介で受講料割引」といったものもありますから、その塾に通っている友達がいないか事前に探しておくと、コスパ良く夏期講習が受けられます。

(4) 合う塾が簡単に見つかる!「塾探しの窓口」

忙しくて塾を探している暇がない高校生には、「塾探しの窓口」を利用するのがおすすめです。「塾探しの窓口」は、自分に合う塾が簡単に見つかる塾探しのサポートツール!利用はもちろん無料で、気になる塾にはまとめて資料請求や校舎見学・体験授業も申し込めます。複数の塾を手軽に比較できるので、部活や学校の合間にも塾探しができますよ。

下のタブから、まずは気軽に試してみてくださいね。

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まとめ

高校生の夏休みは、日頃手が回らない分野の対策や受験勉強を進められる大切な期間です。目的を持って有意義に過ごしたいですよね。

内容が難しい高校生の学習は、塾や予備校の夏期講習を活用するのがおすすめ。プロのアドバイスを受け、短期間でグンと実力を伸ばしてしまいましょう。

休み明けの成績表がどれくらい上がるかは、夏の過ごし方にかかっています。後悔が残らない夏を過ごしてくださいね。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

塾探しの窓口編集部

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