自習室だけ使える塾や予備校3選!使いやすい自習室の選び方を解説

更新日 2024.01.19
自習室だけ使える塾や予備校3選!使いやすい自習室の選び方を解説

「塾に入会する気はないけれど、塾の自習室だと集中して勉強できそう。自習室だけを使える塾や予備校はある?」「塾に入ると費用がかかるから、自習室だけを、使いたいときに使わせてくれる塾はないのかな」と考えている生徒さん、また保護者の方もおられるのではないでしょうか。

塾の自習室は塾生向けのサービスなので、通常は自習室だけ使えるわけではありません。しかし自習室を有料で開放している塾、講義不要で自習室だけ使えるコースを用意している塾もあります。

この記事では

・「自習室だけ使える塾」を探している生徒の目的と3つのケース
・塾における自習室の効率よい使い方(お金をかけずに自習室で勉強する方法)
・使いやすい自習室の見極め方
・塾に所属しなくても、自習室だけを使える塾

を解説、紹介します。

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塾に入会せずに自習室だけを使えるの?

塾の自習室は、本来は塾生のためのものだが例外もある
塾の自習室は、本来は塾生のためのものだが例外もある

「塾で、自習室だけ使いたい」という場合、2つのケースが想定されます。

1つ目は、塾に所属(入会)するけれど、講義は少なめにしてその塾の自習室をメインに使いたいケース。
2つ目は、塾に所属せず、物理的に自習室だけを利用したいケースです。

ここではこの2つのケースを念頭に、​「自習室だけ使える」塾について、3つに分けて解説します。

塾に入会せずに自習室だけを使えるの?

【ケース①】所属している生徒だけが自習室を使える塾

基本的には「塾の自習室」は塾生のためのサービス設備のため、塾に所属せずに自習室だけを使うことはできません(例外あり、②③参照)。最低一つの講義を受講して、自習室を利用することになります。

塾生は自習室が空いている時間なら、いつでも自由に自習室を使えることがほとんどです。

ただし、自習室という「部屋」ではなく、自習「スペース(ブース)」を提供している場合、座席数が限られているため、最初から予約制のところもあります。

【ケース②】有料になるが、未入会で自習室だけを使える塾もある

ごく一部ですが、塾生以外に自習室を開放している塾もあります。通常のレンタルスペース同様に月額利用料を支払います(料金体系については各塾へ問い合わせてください)。

【ケース③】塾生に「自習室のみレンタルコース」を用意している塾もある

塾生でありながら塾の講義を受けずに、自習室だけを利用できる「自習室レンタルコース」を用意している塾もあります。

こちらはケース②と異なり、塾生なので、講師への質問や進路面談なども受けられるようです(塾により異なるため要問合せ)。

費用を抑えて塾の自習室を効果的に使う方法

費用を抑えて効果的に自習室を活用しよう
費用を抑えて効果的に自習室を活用しよう

自習室だけ使える塾を探している人の目的は様々。自宅では落ち着いて勉強できない、図書館や学校にわざわざ行くのは面倒などの理由があります。しかし、根本的には「できるだけお金を使わずに、集中して勉強できるスペースが欲しい」と考えている人が多いのではないでしょうか。

上で解説した通り、通常、塾は塾生以外には自習室の貸し出しは行いません。塾の自習室を使いたい場合は、塾に入会しなければならないことになります。ここでは、塾の費用をできるだけ抑えて自習室を使う方法を紹介します。

費用を抑えて塾の自習室を効果的に使う方法

1教科(科目・コース)だけ受講する

主に個別指導塾や映像指導塾などで使える方法です。塾の費用を抑えつつ自習室利用の権利を得るため、1教科、または1コースのみ受講します。集団指導塾でも、塾によっては1科目(コース)から受講することができます。

実例ですが、某大手予備校の映像コースで1コースのみ受講し、自習室や音読室を利用して早稲田や上智に合格した生徒がいます。

この生徒は受講したコースの半分も試聴していなかったため、退会後に未視聴分の代金が返金されました(映像指導塾により異なるため、問い合わせてください)。

【デメリット】
塾長などスタッフから、営業(もっと授業をとった方がいい、など)を定期的にかけられる可能性があります。

できるだけ費用の安い塾を選ぶ

複数の授業を受講することが前提の塾の場合は、自習室を使うことが主目的と割り切り、授業料が安い塾を選ぶ方法があります。

【デメリット】
費用の安い塾では、質問対応のできる講師が置かれていないこともあります。

使い勝手が悪ければ、自習室目的で塾に入ったのに、意味がないことになります。費用だけを見るのではなく、必ず体験授業を受け、塾の環境やサービスを実際に訪れて確認してから入会しましょう。

特待制度や奨学金制度を利用する

模試の成績が特別に良かったり、塾の最難関コースで上位常連だったりする場合、特待制度が受けられることがあります。

自習室を使いたいと自発的に考える生徒は真面目で成績が良いことも多いため、該当する可能性はあります。一度尋ねてみてください。

また、大手予備校では金銭的に余裕のないご家庭のために、奨学金制度を設けているところもあります。これらの制度を使って塾に入会すれば、自習室が使えます。

【デメリット】
当然ですが、成績がかなり良くなければこの方法は使えません。実現難易度がかなり高いといえます。

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自習室を使いやすい塾を選ぶ5つのポイント

入塾の際、自習室が集中して勉強できる環境かどうか確かめよう
入塾の際、自習室が集中して勉強できる環境かどうか確かめよう

塾に入ったものの、自習室が狭かったり、予約制でなかなか予約が取れず使えなかったり、他の生徒がうるさかったり…というケースがあり得ます。せっかく塾に入ったなら存分に自習室を活用したいですよね。ここでは自習室が使いやすい塾を選ぶチェックポイントについて解説します。

自習室を使いやすい塾を選ぶ5つのポイント

【ポイント1】家から近いか(通いやすいか)

塾選びそのものにつながることですが、自宅から通いやすいかどうかは重要です。遠かったり乗り換えが多かったりすると、通うことが億劫になります。授業がない日も使えるのが塾の自習室の良いところなのに、使わなくなってしまっては本末転倒です。

【ポイント2】使える時間に制限がないか、休日も利用できるか

塾が閉まっている時は、自習室は使えません。逆に言うと、完全に閉まる日数が多い塾は自習室が使いづらいことになります。授業のない曜日、日曜祝日でも自習室が使えるか、年間利用カレンダーなどで見ておきましょう。

また自習室が開いていても、早い時間に閉まってしまうならやはり使いづらくなってしまいます。特に受験生はできるだけ遅くまで自習室で勉強し、家に帰ったら寝るだけにしたいと考える生徒さんも多いですので、開室時間と閉室時間は事前に必ず確認してください。

【ポイント3】質問ができるか、監督者はいるか

ほとんどの塾では講師への質問は可能です。自習室に監督者がいるかどうかは塾により異なります。

監督者がいない自習室だと、生徒同士がおしゃべりしたり遊び始めたり…ということもあるようです。実際に体験授業を受けた後に、自習室も使ってみて雰囲気を掴みましょう。

【ポイント4】静かに勉強できる環境か

せっかく自習室を使うのですから、自習室の環境自体が勉強に合っているか確かめましょう。

塾によっては、勉強の意欲がない生徒が多かったり、講師やスタッフが騒ぐ生徒に注意してくれなかったりするケースもあります。

【ポイント5】最低限の授業代金のほかにかかるものはないか

なるべく塾の費用を抑えたいのに、他の項目にお金がかかってしまうことがあります。

例えば、教材購入や季節講習受講が必須の塾もあります。また、担当社員がチューターや指導員、コーチングスタッフなどの名目で就いていると、その料金がかかっている塾もあります。

入塾前に、追加費用や継続でかかる費用がないか、項目を確認しましょう。

塾に入会しなくても使える自習室や有料自習室とは?

塾生でなくても自習室だけ使える方法がある
塾生でなくても自習室だけ使える方法がある

ここでは、自習室のみをレンタルしてくれる塾や、一般向けの有料自習室について解説します。

レンタル自習室の料金体系は様々です。なるべく安い費用で使えるところ、通いやすいところ、勉強に集中できるところなど目的に合わせて選ぶとよいでしょう。

入会・登録しなくても使える自習室を備える塾

塾生でなくても、自習室を有料で利用できる塾があります。料金や利用方法は塾ごとに異なります。個別指導塾などで実施していることがあるため、問い合わせてみてください。

【デメリット】
塾内の自習室を利用できる権利があるだけなので、質問などはできないことが多いようです。ただしこれも塾により異なり、質問できるところもあります。

レンタル自習室

レンタル自習室とは、社会人が仕事などで使うレンタルスペースを主に指します(コワーキングスペース)。多くは会員登録制になっています。

【デメリット】
学生だけでなく、資格試験の勉強や仕事をする社会人も利用できます。大人に混ざって勉強するのは、かえって集中できないかもしれません。フリードリンクサービスなどは中高生には、気軽に水分補給できるという良い面もあれば、甘いものを飲み過ぎたり、集中できなくなったりという悪い面もあります。

会員登録すれば誰でも使えるため、システムや立地、安全面、客層をよく調べてから利用したほうがよいでしょう。

オンライン自習室

オンライン自習室を使う方法もあります。オンライン自習室とは、自宅で自習室のような環境・雰囲気を再現できるサービスです。

一般的にはIDとパスワードでパソコンやタブレット、スマホからオンライン自習室に入室します(サービスにより異なる)。

他の生徒の勉強している手元などが映し出されます(自分の手元も映されます)。管理人や他の生徒さんが勉強している風景を見ながら、自分も勉強を進めるという方法です。見ている人がいることで、勉強へのモチベーションが継続しやすくなります。

【オンライン自習室の一例】

料金は一般のレンタルスペースに比べると非常に安価です。チャットがあるものもあり、励まし合えます。先生が常駐しているところでは個別に質問をすることもできます。

【デメリット】
実際に周りに人がいるわけではないため、強制力が弱いことがデメリットです。途中で飽きてしまったり眠ってしまったりする生徒もいるようです。

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自習室だけ使える塾3選

塾に入らなくても使える自習室を有効活用しよう
塾に入らなくても使える自習室を有効活用しよう

ここでは上で説明した、「入会しなくても自習室だけを利用できる塾」を紹介します。

※2022年時点の情報です。利用の際は、事前に必ず各塾に問い合わせてください。

I study plus(市進教育グループ)

I study plus(市進教育グループ)は、中学受験から大学受験まで、長年の実績がある市進教育グループが運営する会員制有料自習室。厳密には塾内の自習室ではありませんが、塾が運営している、受験生(高校生)対象の安心な自習室です。

特徴として、利用予約無しで市進教育グループの映像学習システム「ウイングネット」を活用した双方向質問システムが利用できます。東大の学生、大学院生をはじめ、医学部生などがリアルタイムで質問に答えてくれます。

【料金】※税別
入会登録料:2,700円
月額会費 :9,000円(指定席の利用:14,000円)

毎日個別塾 5-Days

毎日個別塾 5-Daysは、小学生・中学生・高校生向けに、「自習のみコース」という、塾生でなくても自習室だけ使えるコースが用意されています。生徒一人ひとりのスペースが確保されているため、集中して勉強できる環境が整っています。

ただし、講師への質問はできません。また人数制限で利用できないこともあります。

【料金】※税込み
2,200円(利用料のみでOK)

個別指導WAM

個別指導WAMは、自習室利用を申し込むことで、自習室を無料で利用することができます。

【料金】
無料
※席数に限りがあるため、断られることもあります。
※複数回、利用できるかどうかはお問い合わせの上ご確認ください。

まとめ

自習室だけ使える塾について解説しました。

一般的に、塾の自習室は塾に入会している塾生にのみ開放されているサービスです。そのため、通常は塾の自習室だけを、入塾せずに使うことはできません。しかし一部、塾の自習室を有料で開放している塾、塾の講義を受けずに自習室だけ利用できるコースを用意している塾があります。

塾費用を抑えながら自習室だけを効率よく活用したいならば、自習室を開放している塾を探すほかに、一般のレンタル自習室を使う方法もあります。中には塾が運営しているレンタル自習室サービスもあり、より便利で安全に利用できるでしょう。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

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