学習塾の口コミ比較サイト「塾探しの窓口」が運営。初めて塾を探されている保護者に向けて、塾を探す上での基礎知識や塾選びを成功に導くためのポイント等を、わかりやすくお届けします。
自習室だけ使える塾や予備校3選!使いやすい自習室の選び方を解説

「塾に入会せずに、自習室だけを使える塾や予備校はある?」「使いたいときだけ自習室を使わせてくれる塾はないか」と考える生徒・保護者の方もおられるのではないでしょうか。
基本的に、塾の自習室は塾生向けのサービスです。通常は「自習室だけの利用」は想定されていません。ただ、よくよく探すと、自習室を有料で開放している塾、講義不要で自習室だけ使えるコースを用意している塾もあります。
この記事では、自習室メインで塾を利用したい生徒におすすめの塾を3選、紹介します。あわせて、自習室の効率的な使い方や、勉強がはかどる自習室の見極め方も解説します。
学習目的にピッタリ合った自習室を見つけるヒントにしてください。

塾に入会せずに自習室だけを使えるの?

塾の自習室(自習スペース)の対象は、3つに分けられます。まず、塾の自習室のタイプと、対象生徒を確認しましょう。その上で、入会せずに使える自習室はどこか、自分に合う自習室はどこかと探すと、塾探しの効率がアップします。
塾の自習室だけを利用するメリット

塾で自習室だけを使うメリットは、何でしょうか。2つの観点から見てみましょう。
メリット(1) 塾に支払う費用を抑えられる
塾で講義や授業を受けると、毎月数万円の費用がかかります。さらに、塾生は季節講習や各種対策講座を受講必須とする塾もあり、出費はさらにかさみます。
授業・講義を受けなければ、これらの費用は不要です。コストを節約できる点が、1つめのメリットでしょう。
メリット(2) 勉強の自由度が高くなる
入塾すると、塾が用意したカリキュラムに従って学習しなければなりません。一人ひとりに合わせた計画を立てる個別指導塾でも、毎週決まった曜日・時間帯の通塾が求められます。
自習室だけを利用できれば、勉強を徹頭徹尾、自分でコントロールできます。自分のペースを大切にしたい生徒にとっては、これも見逃せないメリットです。
塾で自習室だけを利用するデメリット

塾で自習室だけを利用する勉強スタイルには、デメリットもあります。勉強が佳境に入り、受験間近となったときに後悔しないよう、デメリットもきちんと押さえておきましょう。
デメリット(1) プロのノウハウを利用できない
塾で受けられるサポートは、講義・授業だけではありません。勉強法指導や傾向に合わせた対策指導、進路相談や受験校選びなども提供してもらえます。
こうしたサポートは、塾が長年の指導経験から導いた、門外不出のノウハウ。講義や授業を受ける塾生のみが受けられます。一発勝負となる受験において、プロのノウハウを利用できないデメリットは、押さえておいたほうが良いでしょう。
デメリット(2) モチベーションが上がりにくい
自習室では、一人黙々と机に向かうことになります。自分との勝負は、気力が必要なもの。心が折れかけても励ましてくれる存在はなく、意欲は自分で取り戻すしかありません。困ったときに相談できる相手、気軽に質問できる相手もいないでしょう。
自習室だけの利用は、勉強以外に、モチベーション管理や自律心の維持に労力がかかることも知っておいてください。
費用を抑えて塾の自習室を効果的に使う方法

先に解説した通り、通常、塾は塾生以外には自習室の貸し出しは行いません。反対に考えれば、塾生になりさえすれば、塾の自習室を使う権利を得る、ということです。では、費用を抑えつつ、塾生になる方法にはどのようなものがあるでしょうか。3つの方法を解説します。
1教科(科目・コース)だけ受講する
主に個別指導塾や映像指導塾などで使える方法です。塾の費用を抑えつつ自習室利用の権利を得るため、1教科、または1コースのみ受講します。集団指導塾でも、塾によっては1科目(コース)から受講することができます。
1科目だけの受講であれば、月謝を最小に抑えられます。実際、ある大手予備校の映像コースで1コースのみ受講し、自習室や音読室を利用して早稲田や上智に合格した生徒もいるそうです。
【デメリット】
塾は、生徒により多くの講座を申し込んでほしいと思っています。1科目だけを受講する場合は、定期的に「授業を増やしませんか」と声を掛けられる機会があることは、押さえておきましょう。
自習室を使いやすい塾を選ぶ5つのポイント

塾に入ったものの、自習室が狭かったり、予約制でなかなか予約が取れず使えなかったり、他の生徒がうるさかったり…というケースがあり得ます。せっかく塾に入ったなら存分に自習室を活用したいですよね。ここでは自習室が使いやすい塾を選ぶチェックポイントについて解説します。
オンライン自習室
オンライン自習室を使う方法もあります。オンライン自習室とは、自宅で自習室のような環境・雰囲気を再現できるサービスです。
一般的にはIDとパスワードでパソコンやタブレット、スマホからオンライン自習室に入室します(サービスにより異なる)。
他の生徒の勉強している手元などが映し出されます(自分の手元も映されます)。管理人や他の生徒さんが勉強している風景を見ながら、自分も勉強を進めるという方法です。見ている人がいることで、勉強へのモチベーションが継続しやすくなります。
料金は一般のレンタルスペースに比べると非常に安価です。チャットがあるものもあり、励まし合えます。先生が常駐しているところでは個別に質問をすることもできます。
【デメリット】
実際に周りに人がいるわけではないため、強制力が弱いことがデメリットです。途中で飽きてしまったり眠ってしまったりする生徒もいるようです。
自習室だけ使える塾3選

ここでは上で説明した、「入会しなくても自習室だけを利用できる塾」を紹介します。
※2025年5月時点の情報です。利用の際は、事前に必ず各塾に問い合わせてください。
I study plus(市進教育グループ)
I study plus(市進教育グループ)は、中学受験から大学受験まで、長年の実績がある市進教育グループが運営する会員制有料自習室。厳密には塾内の自習室ではありませんが、塾が運営している、受験生(高校生)対象の安心な自習室です。
特徴として、利用予約無しで市進教育グループの映像学習システム「ウイングネット」を活用した双方向質問システムが利用できます。東大の学生、大学院生をはじめ、医学部生などがリアルタイムで質問に答えてくれます。
月額会費 :9,900円(指定席の利用:15,400円)
※申込は市進教室もしくは、市進ビル3階受付まで
毎日個別塾 5-Days
毎日個別塾 5-Daysは、小学生・中学生・高校生向けに、「自習のみコース」という、塾生でなくても自習室だけ使えるコースが用意されています。生徒一人ひとりのスペースが確保されているため、集中して勉強できる環境が整っています。
ただし、講師への質問はできません。また人数制限で利用できないこともあります。
個別指導WAM
個別指導WAMは、自習室利用を申し込むことで、自習室を無料で利用することができます。
※席数に限りがあるため、断られることもあります。
※複数回、利用できるかどうかはお問い合わせの上ご確認ください。
まとめ
自習室だけ使える塾について解説しました。
一般的に、塾の自習室は塾に入会している塾生にのみ開放されているサービスです。そのため、通常は塾の自習室だけを、入塾せずに使うことはできません。しかし一部、塾の自習室を有料で開放している塾、塾の講義を受けずに自習室だけ利用できるコースを用意している塾があります。
塾費用を抑えながら自習室だけを効率よく活用したいならば、自習室を開放している塾を探すほかに、一般のレンタル自習室を使う方法もあります。中には塾が運営しているレンタル自習室サービスもあり、より便利で安全に利用できるでしょう。
自習室をどれくらい利用できるか、自習室が充実している近隣の塾を探すには「塾探しの窓口」をご活用ください。「塾探しの窓口」は塾の検索サービスです。エリアごとに条件を入れて検索すれば、探している塾が見つかります。無料体験授業にもそのまま申し込めますので、実際に塾を体験し、自習室の様子なども確認することができます。
お子様が気に入り、勉強に集中できる環境を、「塾探しの窓口」で探してくださいね。


