個別指導塾の賢い選び方とは?上手な利用の仕方・良い講師の見分け方

2021.10.26
最終更新日 2021.12.24
個別指導塾の賢い選び方とは?上手な利用の仕方・良い講師の見分け方

個別指導塾は、いわば「オーダーメイドのカリキュラムで勉強できる塾」です。勉強への苦手意識がある、習い事などが忙しく集団指導塾に通うのは難しい、集団指導塾では周りの子たちに気後れして質問などができない、といったお子さまにぴったりの塾です。

とはいえ、個別指導塾にもさまざまな種類があります。どのような個別指導塾を選ぶべきか迷っている方のために、この記事では個別指導塾の選び方のポイント、お子さまのサポートをしっかり行ってくれる良い講師の見分け方について紹介します。

個別指導塾にはどんな子が向いているの?

一人一人の理解度や苦手科目などに合わせて、講師がサポートを行ってくれる指導方法
一人一人の理解度や苦手科目などに合わせて、講師がサポートを行ってくれる指導方法

個別指導塾とは、先生1人に対して生徒1人~4人程度で指導を行う塾を指します。特徴は表にまとめたとおりです。ここでは個別指導塾を選ぶかどうかの見極めポイントとして、どんな子が個別指導塾に向いているかを解説します。

個別指導塾のメリット・デメリット
個別指導塾のメリット・デメリット

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個別指導塾に向いている子どもの状況・性格とタイプ

個別指導塾は、一人一人の理解度や苦手科目などに合わせて、講師がサポートを行ってくれる指導方法です。集団指導塾が「決まったカリキュラムに生徒が合わせる」授業方針なのに対して、個別指導塾は「生徒に合わせたカリキュラムを作る」ことになります。以下のような状況の子に向いています。

集団指導塾の授業ペースについていけない子、勉強の仕方がわからない子

苦手科目だけを勉強したいのに集団指導塾では画一的な授業時間が割かれてしまうため不満に思っている子

習い事が忙しく、決まった時間に授業がある集団指導塾には通えない子

「どんな性格の子が向いているか」というと、特に以下のようなタイプの生徒に合っているといえるでしょう。

集団では他人の目が気になり積極的に質問ができない、引っ込み思案なタイプ

周囲と競争するよりも、マイペースにコツコツ目標に向かって努力したいタイプ

周りの友達などに流されやすいタイプ

個別指導塾に向いている子の学力レベル

個別指導塾を選ぶ場合に、学力はあまり関係ありません。「個別指導塾は勉強が苦手な子が選ぶ塾」というイメージをもつ人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。現に難関中学や難関高校、東大や医学部に、予備校に通わず個別指導塾のみで合格している人も数多くいます。

どちらかというと、得意科目と苦手科目の差が大きい場合に個別指導塾は威力を発揮します。例えばほとんどの教科が良い成績なのに国語だけが苦手、というケースなどです。国語だけ個別指導塾に通って重点的に指導を受けることで苦手科目の克服が効率よく出来ます。

また、成績が下降気味で自信を失っているときには、集団指導塾よりも個別指導塾で自分の弱点を洗い出して見直し、しっかり対策をするほうが、成績上昇の手ごたえが早く得やすいかもしれません。

個別指導塾に通うタイミング

勉強に行き詰って悩んでいるならば、個別指導塾に限らず、できるだけ早く通い始める方がよいでしょう。

ただし、集団指導塾は1年間のカリキュラムが決まっているため、途中から入塾すると、それ以前の授業内容について自分で勉強しなければなりません。そのため集団指導塾に入塾するタイミングは学年の始まりや夏休みなど、決まった時期になりがちです。

個別指導塾は生徒一人一人に合わせたカリキュラムを作ってくれるので、「勉強したい」と思い立ったそのときから始められます

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個別指導塾を選ぶ際に確認したい7つのポイント

無料体験を受けて、個別指導という指導方法がお子さんに合っているかを見極めよう
無料体験を受けて、個別指導という指導方法がお子さんに合っているかを見極めよう

個別指導塾は具体的にどのような点に気を付けて選べばよいのでしょうか。ここでは個別指導塾を選ぶ際に確認すべきポイントを紹介します。

【ポイント1】講師1人に生徒何人か?|個別指導の最適な生徒数とは

「個別指導塾にどのような授業形式を望むのか」をはっきりさせてから、希望に合った塾を選びましょう。

講師の能力にもよりますが、個別指導では1対1、多くても1対2までが最適と考えるのが自然です。

マンツーマン(先生1人に生徒1人)では、先生はその生徒一人のためだけに授業を行います。生徒は授業を受け、問題を解き、弱点を克服することに集中します。「個別指導の王道」といえるでしょう。ただし、時間が経つにつれて馴れ合いが生じてしまうおそれもあります。

先生1人に生徒2人の場合、1人が問題を解いている間にもう1人への説明と指示を行うことができ、時間を有効に使えるため無駄がありません。また自分の他に生徒がいることで、適度な緊張感も得られるという、マンツーマンには無いメリットもあります

個別指導塾によっては、講師1人に生徒3人~4人以上のところもあります。生徒は各自の演習問題を解き、先生は生徒たちを巡回して、進捗を見ながら質問に答える方法が取られるようです。この方法では、60分の授業時間だと先生が生徒1人を見られる時間は15分~20分。その分、料金も個別指導塾としては割安です。

「生徒が3人以上いる個別指導塾」は、「家庭学習の延長として塾で勉強時間を確保し、わからないところはすぐ質問したい」「あまりお金をかけずに、苦手科目だけ演習時間を取りたい」という生徒には合っているかもしれません。

一方、「勉強の仕方から教えてもらいたい」「じっくり苦手科目を教えてほしい」「他の子とかかわりなく集中して授業を受けたい」という子にとっては、先生に十分に見てもらえず、時間とお金が無駄になってしまいます。

以上をふまえて、「生徒数が何人だったら子どもに合っているか」をチェックしてください。

【ポイント2】講師は担当制か、質は高いか(プロかどうか)

できるだけ決まった時間に確実に授業を行ってくれる社会人プロ講師が、個別に担当してくれる塾を選ぶようにしましょう。

「学生アルバイト講師だから悪い」というわけではありません。しかし、アルバイト講師は都合ですぐに辞めてしまったり、塾に来る曜日が不定期だったりすることが多いようです。

学生アルバイトの先生が担任だと、しっかりと担当してもらうのは難しくなります。その先生の都合がつかないと別の先生が受け持ちになるなど、授業ごとにコロコロと講師が変わります。すると授業内容の申し送りも上手く機能せず、授業内容が重複したり不足したりすることもあるかもしれません。

また、個別指導塾はある程度自由に授業時間の変更などができることがメリットですが、本来は同じ曜日の同じ時間に勉強する習慣をつけた方が良いのは当然です。社会人プロ講師なら、担当の生徒の授業時間は基本的にその生徒のためだけに空けてくれているため安心です。

何より、社会人プロ講師は塾に来る生徒たちの成績を上げるエキスパートです。経験も豊富で難関校の合格実績、指導実績を持っていることも多いため、さまざまな生徒の状況に合わせた授業カリキュラムを組み、目的達成のための授業を行ってくれます。

【ポイント3】授業以外でどのようなサポートを行ってくれるか

個別指導塾は、いわば「コーチ」です。その生徒の苦手科目や習熟度に合った授業を行いますが、それ以上に「塾に来ていない時間の勉強への取り組み方」を生徒に伝えてくれるのが良い個別指導塾です。

個別指導塾に入って塾で授業を受けるだけで成績が上がるわけではありません。特に週に一度、一回60分~90分程度の個別指導を受けるだけでは、勉強時間そのものが不足しています。どんなカリスマ講師に授業を受けたとしても、授業を受けただけでは意味がなく、何度も繰り返して定着させなければ成績は上がりません。

多くの個別指導塾の講師、特に社会人プロ講師は、宿題の進め方や家庭学習をどの程度行えばよいかなど授業外のことについても対応してくれることが多いです。たくさんの生徒たちを教えてきた経験から、さまざまな相談にものってくれるでしょう。

また個別指導塾自体にも、以下のような工夫がみられます。

自習室を開放していていつでも利用できる

質問対応の先生が授業担当の先生とは別に常駐していていつでも質問ができる

授業とは別に、宿題をする時間を強制的に設けている

確認テストや模試の成績優秀者を表彰したりと、勉強へのモチベーションが上がる仕掛けを作っている

授業内容の充実はもちろん、授業以外のサポートも行ってくれるのが質の高い個別指導塾や講師といえるでしょう。

【ポイント4】塾に通う目的に合っているか

個別指導塾ごとに得意な守備範囲があります。塾に通う目的に合った個別指導塾を選ぶことが大切です。

例えば、学校の授業内容を理解して成績を上げたい、定期テスト対策をしてほしいなど「補習塾」としての機能を個別指導塾に求めているならば、その対応をしてくれるかどうか問い合わせましょう。有能な講師は学校のテストの解説など、初見問題を急に渡されてもきちんと対応してくれます。

「中学受験の集団指導塾に通っているがついていけないため、個別指導塾で補講したい」という場合は、中学受験の指導・合格実績がある個別指導塾を選ばなければなりません。中学受験の、特に算数の内容は高度かつ中学受験固有の教え方が必要になるため、経験のない講師に指導を受けると、子どもが混乱してしまうおそれがあります。

【ポイント5】費用は明確か

個別指導塾は、一般的に集団指導塾より割高といわれます。これは、講師1人あたりの担当人数が少ないためです。しかし、中には費用が安めの個別指導塾もあります。このとき、金額だけで判断してはいけません。

先生1人に生徒が何人かを確認(例:60分授業で生徒が4人だと、一人の生徒が先生から説明を受けられる時間は実質15分になってしまう)

授業一コマは何分か、時間当たりの料金も確認(授業時間が40分~90分など、塾によりまちまちなので、1時間あたりいくらかに換算して比較する)

夏期講習などに追加でお金がかからないか、かかる場合はどのくらいかを確認(個別指導塾によっては、講習費用だけで百万円を超える場合もある)

【ポイント6】授業の回数や日程を柔軟に変更してくれるか

個別指導塾のメリットの一つが「集団指導塾のように塾に通う時間が固定されず、あるていど自由に選べる」ことです。ほとんどの個別指導塾は授業回数や日程をフレキシブルに変更してくれます。また振替授業も行ってくれるところがほとんどです。

しかし、あまりに授業日程を変則的にしていると、担当講師の都合と合わず講師が授業ごとに変更になってしまうケースもあります。まずはスケジュールをきちんと管理して、できるだけ最初に決めた授業予定はきちんとこなすようにしましょう。

【ポイント7】無料体験できるか

無料体験を受けて、生徒自身に合っている個別指導塾かどうかを確認しましょう。

どんなに評判のよい塾でも、万人に合うわけではありません。生徒一人一人で学力や通塾に至るまでの経緯、希望する授業内容なども異なります。個別指導塾ごとに特色がありますので、いくつかピックアップしたら無料体験を受け、塾や講師の雰囲気をチェックしてください。

その際、無料体験授業を行った講師が、入塾後の担当にならないという塾もあります。無料体験はとてもよかったのに、実際に担当する先生とは合わなかった…とならないように、あらかじめ「体験授業は担任になれる先生でお願いします」と塾に伝えておくとよいでしょう。

個別指導塾を選ぶ前に知っておきたい!よくある質問

マンツーマンと1対複数はどちらが有利?など良くある質問にお答えします
マンツーマンと1対複数はどちらが有利?など良くある質問にお答えします

ここでは個別指導塾を選ぶか悩んでいる方からよく出てくる疑問、質問を紹介します。

Q1.マンツーマンと1対複数は、どちらが有利?どうやって選び分ければよい?

A.それぞれの人数にメリットとデメリットがありますが、個別指導の最大の効果が見込めるのは1対1~2までです。個別指導塾でどんな結果を得たいかによって選びましょう。

個別指導塾ごとに生徒の人数は異なります。それぞれにメリット・デメリットがありますが、「集団指導塾には無い個別指導塾の特長を最大限に利用したい」「個別指導塾で受験対策などを重点的に行いたい」という方は、マンツーマンまたは1対2を選ぶことをおすすめします。

一方、「家庭学習の延長として塾で勉強時間を確保し、わからないところはすぐ質問したい」「あまりお金はかけられないが、集団指導塾は難しくてついていけない」「苦手科目だけ塾で復習する時間を取りたい」などの場合は、1対3~4人程度の個別指導塾のほうが合っているかもしれません。

いくつかのパターン別に無料体験を受けてみて、自分に合ったスタイルを見つけてから入塾しましょう。

Q2.受験の場合は、志望校の合格実績がある個別指導塾を選んだほうがよい?

A.合格実績はもちろんある方が良いです。志望校に合格した生徒の指導経験がある講師がいるかどうか問い合わせてみましょう。ただし、集団指導塾とのかけもちの生徒を合格カウントしていることもあります。一番大事なのは講師と生徒の相性、そして塾のサポート体制です。

集団指導塾でも同じですが、講師によって指導方法などに差が出るのは当然です。特に個別指導塾はこの傾向が強いといえます。第一志望校が決まっているならば、合格実績のある塾、その学校に合格した生徒を教えた経験がある講師がおすすめです。

ただし、どんなに評判の良い講師であっても、全ての生徒と相性が良いわけではありません。個別指導塾は講師と生徒の二人三脚で志望校合格を目指すことになるので、最も大切なのは講師と生徒の相性、そして「授業時間以外の勉強の仕方まで丁寧にサポートしてくれる仕組み」が塾にあるかどうかです。例えば宿題提出やカリキュラム進行状況を毎回チェックして記録し生徒と共有のうえ保護者に伝える、自習室をいつでも使えるようにするなど、塾によってさまざまに工夫をしています。

講師の熱意ももちろん大事ですが、担当講師だけに背負わせるのではなく、塾の中に生徒をバックアップする制度があるかを確認してください。

なお、個別指導塾だけで難関校に合格した生徒のみを「合格実績」としている個別指導塾は、少ないかもしれません。大手集団指導塾と個別指導塾を併用している生徒も多くいるからです。合格実績の数字だけに振り回されず、生徒のために熱心に導いてくれる先生を選んでください。

Q3.「良い先生」はどうやって見分ければいいの?

A.生徒によって「良い先生」は異なります。できるだけ学生アルバイトではない「プロ講師」が望ましいですが、学生アルバイトにも職務に熱心な先生はいます。無料体験授業を何度か受けてみて、合う先生を探しましょう。

担当の講師が良い先生かどうかは、授業内容や指導方針だけではわかりません。生徒本人との相性をしっかり見極める必要があります。

また宿題の出し方、授業の進め方、突然学校の課題やテストを持ち込んでも対応してくれるかなど、実際に授業を受けて確認することが大切です。そのためにも、塾の無料体験は必ず受けましょう

ところで、一般的に「良い先生」とは、どのような先生でしょうか。熱心に授業を行ってくれる先生、生徒の成績を上げるために尽力を惜しまない先生など、さまざまな見方、考え方があるでしょう。

個別指導塾の先生は、生徒一人一人と向き合う授業スタイルを選んでいる時点で、教えることに非常に熱心な先生と考えられます。求める「良い先生」像を具体的にして、「この先生になら任せてもよい」と思える講師に出会うためにも、複数の塾の資料を取り寄せて無料体験を受けてください。

関連記事:塾の無料体験を利用するメリットとは?無料体験後の断り方も解説

まとめ

いかがでしたか。この記事では、個別指導塾の選び方について紹介しました。

個別指導塾は、オーダーメイドのカリキュラムで生徒一人一人に合ったカスタマイズされた授業を提供してくれます。講師1人に対して生徒数が1人(マンツーマン)~4人程度まで、さまざまなスタイルがあります。

個別指導塾を選ぶ際は、講師自体の質の高さはもちろん、塾自体に勉強をサポートする体制があるかどうかもポイントです。費用は集団指導塾よりも高めの傾向がありますが、個別指導塾の利用を検討している方は、費用だけを見るのではなく、講師と生徒本人との相性が最重要です。また個別指導塾を利用する目的を明確にし、その目的を達成できるサービスを受けられるところを選ぶことが成功への近道となります。

「塾探しの窓口」を利用すれば、多種多様な個別指導塾の中から、お子さんにぴったりの満足できる個別指導塾が見つかります。まずは複数の個別指導塾の資料を取り寄せ、無料体験を受けて比較検討してみましょう。「塾探しの窓口」を利用して、最適な相性の個別指導塾を見つけてください。

この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

塾探しの窓口編集部

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