「国語だけ塾に通う」はアリ?国語の成績を伸ばす塾の選び方

2022.08.01
最終更新日 2022.08.01
「国語だけ塾に通う」はアリ?国語の成績を伸ばす塾の選び方

お子さんが「国語だけ成績が良くない」「昔から国語が苦手」という悩みを持たれている親御さんは大勢いますが、一方で国語は苦手になった原因究明が難しい教科です。勉強方法も「問題を解く」くらいしか思い浮かばないという方も多く、手詰まり感を覚えるケースも少なくありません。

対策が難しい国語は、プロの力を借りて克服するのがおすすめです。国語だけ塾に通う場合におすすめの塾タイプや塾の選び方、費用相場などを解説します。

結論:「国語だけ塾」はアリ!

国語力は学習の土台!集中的に対策するのは良い勉強方法
国語力は学習の土台!集中的に対策するのは良い勉強方法

国語は、自分の力で勉強しようとしても「何をどのように勉強すれば良いのか」と困りやすい教科です。英数を学習の軸と置く傾向も強く、国語は二の次にされがちでもあります。

しかし国語は「文章の主旨を正しく把握する」「論理的に読み解く」など、すべての教科の土台となる学力を養成する教科です。自力で勉強するのが難しいからこそ、プロの手を借り効率よく学習しましょう。国語を徹底的に勉強した結果、他教科の成績が伸びた例もよく見られます。

国語が苦手なら国語だけ通塾し、学力の底上げを図ってみましょう。

国語だけを受講できる塾の種類

国語だけ受講するなら、個別指導塾・専門塾・オンライン塾へ
国語だけ受講するなら、個別指導塾・専門塾・オンライン塾へ

国語1教科だけの受講なら「個別指導塾・国語専門塾・オンライン塾」がおすすめです。

塾の指導形態には「集団指導塾」もありますが、国語の苦手克服にはおすすめできません。国語は生徒ごとの「思考の癖」に合わせた指導が必要ですが、集団指導塾では個別に合わせた指導がしにくいためです。

(1) 個別指導塾

個別指導塾は受講教科を選べるため、「国語だけ」など1教科のみの受講が可能です。また既定カリキュラムもありません。現状と目標に合わせて学習計画を個別に立てるため、苦手になった時点までさかのぼっての学習も可能です。

講師は同時に1~4人の生徒を担当しますが、巡回指導のため指導時は1対1になります。質問がしやすく、自分のペースで進められるといったメリットがあります。

ただし国語指導に長けた講師がいるかは、事前に確認が必要です。国語指導に不慣れな講師に当たると、ただ長文問題を解き解説を読んで終わり、という実のない授業になりかねません。

(2) 国語専門塾

国語専門塾とは国語だけを指導する塾です。元国語教員や元国語科予備校講師など、国語のプロといえる講師が授業を担当します。生徒一人ひとりの国語が苦手な原因を発見し、思考の癖や習熟度を考慮して最適な克服計画を立案するため、国語を根本的に克服したい方におすすめです。

国語専門塾では、現代文(評論文)を中心に指導する塾が多く見られますが、小説や古文、漢文、さらに小論文や作文講座を持つ塾もあります。

国語の克服には国語専門塾がとくにおすすめですが、絶対数が少ないのがデメリットでしょう。全国どこからでも受講できるオンライン指導に対応した国語専門塾もあるため、お近くに国語専門塾がない場合はオンラインも検討してみてください。

(3) オンライン塾

オンライン塾とは、パソコンやタブレットを利用してオンラインで指導を受ける塾です。生徒と講師の住む地域が遠くても授業が成立するため、近くに国語を受講できる塾がない・良い講師がいないといった場合に向いています。指導は1対1で、対面指導と遜色ない授業が受けられます。講師と生徒とで画面共有すれば、「本文の読解ポイントを図解する」「解答をその場で添削する」といった指導も可能です。

授業を格安で受けたい場合は、映像授業もおすすめです。予備校講師などの授業を録画しておき、生徒は授業を選んで視聴し学習します。映像授業はいつでもどこでも勉強できる点がメリットですが、その場で質問できないというデメリットもあります。

国語だけ塾に通うメリット

国語だけ通塾すると、苦手の原因別に丁寧な指導が受けられる
国語だけ通塾すると、苦手の原因別に丁寧な指導が受けられる

国語1教科だけ塾に通う場合、どのようなメリットを手に入れられるでしょうか。「時間効率が良い、国語のプロから徹底的に指導してもらえる」など、4つのメリットを解説します。

(1) 時間を効率よく使える

授業に移動、予習・復習など、通塾には意外と時間がかかります。国語だけ塾を利用するのは、中高生の限られた時間を無駄にしないために合理的な選択です。

自分で勉強できる教科とプロの手を借りたい教科とを区別することで、メリハリある時間の使い方が身につきます。

(2) 国語のプロから指導が受けられる

国語は英語や数学のように、系統立てて問題を数多く解けばできるようになるわけではありません。日本語の体系を踏まえ、論理的に思考できる力を育てる指導が必要です。国語の根幹を知らない講師が教えると、「ひたすら文章を読み、問題を解く」といった間違った勉強になりがちです。

国語専門塾なら、国語指導力が備わっているプロから指導を受けられる点もメリットです。

(3) 読解の基礎からトレーニングできる

文章を正しく読めない生徒が増えていると言われます。一方で、高校・大学受験の問題は難化が進み、高い読解力・論理的思考力が必要な問題も増えています。数学や理科の問題文も長文化しており、読解力は欠かせません。

基本的な読解力不足は、国語だけではなく他教科の成績低迷にもつながります。国語専門塾なら読解の作法や基本的アプローチ法など、基本から徹底的に教えてもらえます。結果的に他教科の問題も正しく読めるようになり、成績全体の底上げも期待できるでしょう。

(4) 作文や小論文対策も受けられる

入試では作文や小論文が頻出です。また志願理由書や自己PR文など、「文章に書きあらわす」機会は、予想以上にたくさんあります。文章を書くのは苦手という中高生は大勢いますが、紐解くと書き方の基本を知らなかっただけ、というのはよくあることです。

自分一人では「何をどのように書けば良いか」と悩んでしまいますが、塾なら作文や小論文対策を通じて「文章を書く」総合的な指導が受けられる点もメリットです。

国語だけ塾に通うデメリット

1教科だけの通塾は、総合的な受験戦略指導が受けられない
1教科だけの通塾は、総合的な受験戦略指導が受けられない

国語だけ塾に通うか迷う理由としては、「国語1教科だけ塾に通うデメリットは何か」「受験で不利にならないか」という点があるのではないでしょうか。1教科だけ塾に通う選択をした場合のデメリットは3つ考えられます。それぞれを詳しく解説します。

(1) 他教科の指導は受けられない

国語だけ塾に通う場合、他教科の指導は基本的に受けられません。「塾の指導」には授業での解説をはじめ学習計画立案、勉強のやり方、テスト・模試の分析などさまざまな要素がありますが、そのすべてを国語以外の教科では受けられない点がデメリットです。

ただし塾の中には「定期テスト前の対策授業は、受講科目以外も参加可」などと門戸を広げている場合もあります。他教科の学習が心配なら、入塾前に相談してみましょう。

(2) 総合的な受験対策が受けられない

5教科の総合点で合否が決まる受験において、全教科を網羅した総合的な受験対策が受けられない点も、国語単科受講のデメリットです。

塾では合格点を取るために、戦略的な指導をする場合があります。得意科目を徹底的に伸ばし、不得意科目の不足分を補うなどが典型例です。こうした戦略は、5教科受講している生徒には指導可能ですが、1教科受講の生徒には指導できません

1教科受講だったために、総合点を伸ばす受験指導が受けられない可能性がある点もおさえておきましょう。

(3) 全体の勉強計画やバランス配分が難しい

国語だけ塾に通うと、国語だけ塾の勉強(予習・復習、宿題など)が増えます。苦手教科の勉強量が増えるのは当然ですが、1教科だけ勉強すべき内容が増えると、全体の勉強計画やバランス配分が難しくなる場合があります。とくにテスト前などのやるべきことが多い時期は、自分の勉強と塾の勉強との配分に悩むかもしれません。

また国語だけ頑張った結果、他教科の勉強に手が回らなくなり、国語の点数は上がっても合計点では以前と変わらないとなる可能性もあります。

勉強は広く全体を見て計画立てて取り組む姿勢が大切です。偏りを防ぐためにも、事前に塾に予習・復習や宿題の量を聞き、過剰な負担にならない塾を選んでください。

国語だけ塾に通う場合の費用相場

国語だけ通塾する月謝相場は1~2万円程度。諸費用も要確認
国語だけ通塾する月謝相場は1~2万円程度。諸費用も要確認

国語だけ塾に通った場合の月謝相場は8,000〜50,000円と幅があります。国語専門塾の方が月謝は高いです。また講師が同時に指導する人数や指導時間、1週間の授業回数などによって、実際の費用は変わります。

国語だけを受講したい際におすすめの塾「個別指導塾・数学専門塾・オンライン塾」の3つについて、それぞれの相場を解説します。月謝はすべて「週1回(月4回)」通った場合です。

(1) 個別指導塾の場合

個別指導塾の月謝相場は8,000~15,000円ほどです。講師1人が同時に担当する生徒が少ないほど月謝が高くなります。マンツーマン(1対1)を確約する塾では、月謝が20,000円を超えることも珍しくありません。

個別指導塾では、月謝以外に以下の費用がかかります。

入会金:20,000~30,000円
教材費:約1,000~2,000円/月
管理費:約1,000円/月
季節講習費(春・夏・冬):受ける授業数で決定

(2) 国語専門塾の場合

国語専門塾の月謝相場は16,000~50,000円と幅があります。授業時間や指導レベル、指導内容、また講師のランクなどによって変動します。学年や時期によって月謝が変わる塾もあるため、事前に確認しましょう。

国語専門塾では、月謝以外に以下の費用がかかる場合があります。

入会金:5,000~30,000円
教材費:実費(1冊2,000円程度)
管理費:1,000~1,500円/月

(3) オンライン塾の場合

オンライン塾の月謝相場は8,000~20,000円ほどです。授業料は授業時間や指導レベルのほか、講師ランクによって変動するオンライン塾もあります。

入会金は他と同様に20,000~30,000円ほど必要ですが、教材費や管理費が不要な塾が多い点もオンライン塾の特徴です。また、さらに安く受けられるのが映像授業です。たとえば最大手の「スタディサプリ(スタサプ)」なら中学生・高校生講座は月額が約2千円程度で受講可能です。

国語だけ通う塾を選ぶ手順

どんな塾で、何を達成したいのか?目標を決めてから選ぶ
どんな塾で、何を達成したいのか?目標を決めてから選ぶ

国語だけ通う塾は、塾ならどこでも良いわけにはいきません。国語の指導に長けた塾に出会うことが大切です。国語の苦手を克服できる塾を探す手順を、3段階に分けて解説します。

(1) 達成したい目的・目標を決める

はじめに塾で何を達成したいのか、目的や目標を具体的に決めましょう。目的とは「~のため」とあらわせ、目標とは数字であらわせる要素です。具体的であるほど、やるべき勉強が明確になります。

目的や目標の具体例を見てみましょう。

説明文(評論文)を正しく読む読解力を付けるため

国語全体に対する苦手意識をなくすため

国語の偏差値をあと10上げたい

古文で安定的に80点取れるようになりたい

なんの目的もなく塾に通うのは、勉強の姿勢が受け身になる、課題解決に従属的になるなど、勉強における困りごとの原因になります。できるだけ具体的に目的・目標を設定しましょう。

(2) 目的・目標が達成できそうな塾を見つける

目的・目標が決まったら、それを達成できそうな塾を探します。塾にも指導の得意不得意があり、読解力指導に定評がある塾もあれば、記述力養成が得意な塾もあります。自分の目的・目標を達成するには、どのタイプの塾が合うかを見極めましょう。

定期テストや受験に向けて、過去問に合わせた対策をしたいなら個別指導塾が向いています。文章の構造や読み方、論旨把握の力を伸ばすなら国語専門塾が良いでしょう。近くに良い塾がない場合は、オンライン塾も検討してみてください。

(3) 複数の塾で体験授業を受け、比較する

自分で「どこが・どのように苦手なのか」を伝えにくい国語対策は、言いたいことを察知してくれる相性の良い講師との出会いが大切です。相性の良い講師を見つけるためにも、体験授業は積極的に受けましょう。体験授業は少なくとも3~4つの塾で受け比べることをおすすめします。

体験授業の際は、これまでのテストや模試結果などを持参しましょう。国語指導に長けた講師なら、読みながら本文に引いた線や解答の書き方などから、国語の課題点を抽出します。分析を聞き、思い当たるポイントの多い塾ほど、合っていると考えて良いでしょう。その他、校舎の雰囲気や清潔感、スタッフの人柄などもチェックします。

まとめ

国語だけを塾で受講したい場合は、個別指導塾か国語専門塾、オンライン塾がおすすめです。苦手を克服できる学習計画を立ててもらい、じっくり取り組みましょう。予習の仕方は講師の指示に従います。授業前に本文を読んでおく必要があるかどうかなど、やり方を詳細に確認してから授業に臨むことで授業の時間効率がアップします。

国語力は、すべての学力の土台です。文章を正しく論理的に読めるようになると、数学や英語、理科・社会にも良い影響が期待できます。国語をぜひ克服し、全体の完成度を上げていきましょう。

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塾探しの窓口編集部

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