塾のオンライン授業の7つのメリット!デメリットと対策も解説

更新日 2024.08.09
塾のオンライン授業の7つのメリット!デメリットと対策も解説

オンライン授業は、昨今の新型コロナウイルス感染症の世界規模の拡大により、ニーズが大きく広がっています。また多くの塾でオンライン授業のメリットを活かした、さまざまな工夫を盛り込んだ授業の配信や、サービスの提供も始まっています。

オンライン授業にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。しかし新しい授業形式のため、保護者様にとっては、お子さんがオンライン授業を受けることに不安があるかもしれません。この記事ではそのような保護者の方のために、学習塾でのオンライン授業についてメリットとデメリット、オンライン授業をうまく活用するための方法などについて詳しく解説します。

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(1)オンライン授業とは

近年需要が増えているオンライン授業は、インターネットを経由しパソコンやタブレット、スマートフォンなどを利用して、オンライン上で指導を受ける形式のものです。小学生、中学生、高校生の塾ではコロナ感染症の流行から需要が増えました。現在は大手塾からオンライン専門の塾までサービス提供の動きが広がっており、塾ごとに特長のある、様々なサービスを提供しています。

授業形式は塾によりさまざまです。1対1の個別指導をオンラインで行うものもあれば、集団授業を配信し、それに参加する形式のものもあります。また授業ごとにそれらをブレンドする形式もあります。

いずれにせよオンライン指導を受けるためのweb環境や機材が必須となります。塾によっては専用のタブレットを貸し出しているところもあります(詳しくは後述)。

(2)オンライン授業の種類と内容

オンライン授業には、大きく分けて以下の3つがあります。詳しい内容は次の章で説明します。

塾のオンライン授業のメリット・デメリット
塾のオンライン授業のメリット・デメリット

①「同時配信授業」

通常の対面授業と同じように講師が行う授業を、リアルタイムで同時配信します。生徒は通塾の必要はありません。双方向型のため、質問や、他の生徒との交流なども可能です。後日、アーカイブ配信される場合は、後から何度でも視聴できます。

②「オンデマンド授業」

あらかじめ用意された講座を配信します。双方向性はないため質問などはできませんが、編集された授業内容のため、ライブ授業よりも無駄がなくわかりやすく、間違いなどもほぼありません。何度でも繰り返して視聴できます。また倍速で視聴して時短することも可能です。

コロナ流行前からある映像指導塾はこれに当たります。通塾もできるものと、受講場所を選ばないものがあります。

なお、①の同時配信授業を録画して配信するものは、映像授業塾の講座のように編集が入らないことが多く、厳密には「アーカイブ配信」に当たりますが、この記事では同じものとして扱います。

③「ハイフレックス授業」

塾で対面授業を行い、それをリアルタイムに配信し、後日アーカイブ配信も行われる①と②の複合タイプです。生徒はスケジュールや体調など自分の状況に合わせて自由に、通塾して受講するか、家で受講するか、後日配信を視聴するかを選べます。

オンライン授業の7つのメリット

オンライン環境さえあれば、いつでも・どこでも学べる
オンライン環境さえあれば、いつでも・どこでも学べる

ここでは塾におけるオンライン授業のメリットを紹介します。また同時配信授業とオンデマンド授業、それぞれ特有のメリットについても説明します。

なおハイフレックス授業は同時配信授業とオンデマンド授業の併用のため、この記事では割愛します。

(1)オンライン指導塾に共通する5つのメリット

オンライン授業の5つのメリット

①好きな場所で、好きな時間に学べる

オンライン指導塾の最大のメリットは「場所と時間を選ばず、オンライン環境さえあればどこでも学べる」ことです。

例えば、大手塾が近くになく、有名講師の授業が近隣では受けられないような場合でも、オンラインを利用すれば受講することが可能です。

この特徴により、都市と地方の教育格差の是正にも役立つと期待されています。また実際に、沖縄からオンライン教材を利用して東大に合格した生徒の例もあるようです。

②感染症のリスクが低い

近年のコロナ感染症の流行で対面授業のリスクが問題となったことが、オンライン指導の増加につながっています。オンライン指導塾は対面授業ではないので、感染症の不安が軽減されるメリットがあります

例えば持病があって他人との接触をできるだけ避けたい場合や、急な体調不良で塾に行くことが困難なときなどに、オンライン指導塾は大変便利です。

③通塾時間や交通費の無駄がなくなる

オンライン指導塾を利用することで、通塾にかかる時間がなくなります。これまで通塾にかかっていた時間を勉強などに回せます。また交通費や、遅い帰宅時間になる場合に必要な飲食代などが不要になります。

④費用が対面授業の塾より安いケースもある

オンライン授業を行う塾はコロナ感染症の流行以来、どんどん増えています。オンライン専門の塾だけでなく、大手塾や予備校では対面授業を同時配信し、アーカイブも残すハイフレックスが行われるようになりました。多くの場合、このオンライン配信に追加費用はかからず、授業料は変わらないため、実質サービス内容が増えていることになります。

またオンライン専門塾の料金は高額なものから非常に安価なものまで幅広くなっています。いくつかのオンライン指導塾を比較して、予算に合った塾を選ぶのも一つの方法です。

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⑤パソコンスキルが身に着く

副次的なメリットですが、小学生からオンライン授業を利用することで、パソコンを使うスキルが身に付きます。オンライン授業のためにはインターネット環境が必要なため、ITに興味をもって子どもが自分でセッティングを行えるようになるかもしれません(基本的には、保護者が行うようにしてください)。

(2)オンライン指導塾ごとの固有のメリット

⑥同時配信授業は、従来の対面授業と同じように受講できる

オンライン授業に抵抗のある保護者の方もおられますが、同時配信授業は「生徒が塾にいない」というだけで、ほぼ同じように授業を受けることができます。双方向型のため、講師への質問や、同じ授業を受けている生徒との意見交換もほとんどの場合に可能です。

⑦オンデマンド授業は、何度でも繰り返して見られる

オンデマンド授業は録画配信なので、自分の好きなタイミングや隙間時間など、受講時間を自由に選べます。同時配信授業の録画が配信される場合も同様です

ただし、個別指導型のオンライン塾(オンライン家庭教師)では、録画を行わずアーカイブが残らないケースもあります。

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オンライン授業の4つのデメリットと対策

「自分の目標を達成するために勉強する」という自主的な意識をもつことが大切
「自分の目標を達成するために勉強する」という自主的な意識をもつことが大切
オンライン授業の4つのデメリットと対策

(1)自主性が必要

オンライン授業は対面授業のように他人のいる場所で学ぶわけではありません。そのため緊張感が少なく、勉強するモチベーションが上がらないおそれがあります。

一方、オンライン指導で学力が上がったという報告がされています。聖徳大学附属女子中学校・高等学校の調査によると、遠隔授業(オンライン授業)により63%の生徒が学力向上を実感しています。オンライン授業を適切に利用することができれば、学習効果は高まること、モチベーションの向上にも役立つことがわかります。

【対策】

集中できる環境づくりや、時間を決めて勉強するなどの工夫が必要です。

スマホで受講している場合は、つい授業ではなくスマホに入っているゲームを遊んでしまったり、動画を見たりしてしまうかもしれません。その場合は受講専用のタブレットやパソコンを用意するか、リビングなど家族の目がある場所で勉強するようにしてみてください。

何より、「誰かに褒められるから勉強する」などの外因的な理由ではなく、「自分の目標を達成するために勉強する」という自主的な意識をもつことが大切です。

(2)オンライン塾によっては質問や相談がしづらい

オンライン塾の最大のデメリットが、対面ではないために直接塾側から生徒に干渉しづらいことが挙げられます。毎日塾に来て顔を合わせていれば、「勉強はどう?」「この前の試験、がんばったね」など生徒は声をかけてもらえることも多く、やる気になります。また受験や勉強方法に不安がある際にも担当の講師やアドバイザーに相談できますが、オンライン塾ではそれが難しいケースがあります。

オンライン塾の多くがその点を工夫しており、「オンラインであってもサポート体制の手厚さがある」ことを特長としてアピールしています

しかし安価なオンライン塾では学習の進捗具合や成績推移を管理するアドバイザーがいなかったり、いても遠隔のため、細やかなサポートが難しいケースがあります。

【対策】

現代の小学生、中学生、高校生は、ITネイティブ世代といえます。そのためSNSなどを使った文字によるチャットやコミュニケーション、オンラインでの交流に、親世代よりもはるかに慣れています。

多くのオンライン塾では、対面でのサポートが難しい分、メールやチャットによる質問対応や交流の機会を設けています。生徒にとっては必ずしも対面での質問や相談が重要なわけではなく、文字であっても応答が返ってくることで安心できるともいえます。

これらを踏まえたうえで、オンライン塾へ入塾を検討する場合は、「質問や相談がしやすいか」「定期的なサポートが受けられるか」「質問や相談はどのようなスタイルで受け付けているのか」をあらかじめ確認するようにしましょう。

(3)受験を一緒に走る仲間が身近にいない

オンライン授業だけを受けていると、個別指導と同じく身近にライバルがいないため、競争意識を持ちづらく、集団での自分の立ち位置がわかりづらいことも大きなデメリットです。また孤立感を感じやすくなることも考えられます。

【対策】

受験生は定期的に模試を受けるなど、自分の成績を常に確認しましょう。またモチベーションアップのために、オンライン授業だけでなく、必要に応じて対面授業も併用するとよいでしょう。

(4)通信環境によって受講の快適さが左右される

塾側の通信環境やセッティング状況、また配信を受ける生徒側の環境によっても、映像の乱れや音声の途切れが起きることがあります。特に同時配信授業では人数によって可能性が高くなります。塾側が原因のトラブルがあまりに多い場合は、授業が満足に受けられないことになりかねません。また自宅の通信環境が悪い時も同じです。入塾前に、オンライン授業を受けるための推奨環境が準備できているか確認しておきましょう。

【対策】

通常、オンライン授業を受けるにはインターネット回線、パソコンまたはタブレットやスマートフォンがあれば十分です。ただしオンライン塾によっては、独自の教材をインストールしたタブレットの購入が必要なケースもあります(貸出し対応してくれる塾もあります)。入塾前に、何が必要か確認しましょう。

まとめ|オンライン授業を上手に活用しよう

この記事では、塾のオンライン授業のメリットとデメリットについて紹介しました。

オンライン授業には、対面授業には無いメリットが多くあります。一方で、対面授業には及ばない面もあります。そのため、塾を選ぶ際には、オンラインだけ、対面だけと区切って考えるのではなく、どちらも行っている塾を選ぶことも一つの方法です。実際、大手塾ではすでに同時配信もオンデマンドもカバーしたハイフレックス授業を導入しているところも多くあります。

一方で、オンライン指導塾は新しい授業形態のため、費用が高額になるケースや、期待したレベルのサービスが受けられないケースもあります。しっかりした授業内容やサービスが受けられるオンライン指導塾を探している方は、「塾探しの窓口」を利用して無料体験を受けてみましょう。

同じオンライン指導でも、塾によってさまざまな特長があります。お子さんにオンライン授業が合っているのか、オンライン指導塾ならどのようなスタイルが続けられそうか、費用はどのくらいかかるのかなど、「塾探しの窓口」で資料を取り寄せて比較してみてください。 塾のオンライン授業は、大きな可能性を秘めた学習方法であり、実際に学力向上効果も出ています。オンライン授業を上手に活用して、成績向上や志望校合格につなげましょう。まずは「塾探しの窓口」でオンライン指導塾を探すことから始めてみませんか。

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この記事を書いた人

塾探しの窓口編集部

塾探しの窓口編集部

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