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【安い?高い?】オンライン塾の費用はいくら?相場と選び方を解説
コロナ禍以来、子どもたちの学習状況や塾・家庭教師に対するニーズは大きく変化しています。その流れからオンライン授業の良さや便利さが広く浸透し、対面授業の塾もオンライン授業の配信を行うところが増えています。
また教室を持たず、オンラインのみで授業や指導を行うオンライン専門塾も以前より増えているようです。
オンライン塾は教室を構えない分、料金が割安という印象を持たれやすく、実際に安価なものが多い一方、通常の塾と異なる付加価値やサービスを提供することでより高額になっているところもあります。この記事ではオンライン塾の費用相場について、タイプやサービス内容別に紹介します。
【タイプ別】オンライン塾の費用例
オンライン塾の提供するサービスは塾ごとに大きく異なり、特徴があります。そのため月にかかる費用は「このくらい」と明確には決まっていません。ここでは例としていくつかのサービスを組み合わせた場合に、どの程度の費用がかかるのかを紹介します。
(1)映像授業のみのオンライン塾の料金例
【受講料】一ヶ月固定 2,000円~4,000円
【入会金】なし
【テキスト代】なし
【システム利用料】なし
【その他相談料など】なし
合計:月額2,000円~4,000円程度
配信される映像授業は全て見放題。自由に好きなペースで見られる映像授業塾がこのタイプの代表例です。自学自習ができる性格のお子さんには最適で、費用も安く抑えられます。
ただし、このタイプのオンライン塾は、相談や質問ができないケースが多くなります。相談や質問ができるオプションサービスをつけた場合は、コースが別になり、月額1万円程度になるようです。
オンライン塾が継続できるか、利用して成績が上がるかはモチベーションが上がる仕掛けや強制的に勉強させる仕組みがあるかどうかで左右されます。「映像を見るだけ」では、自学自習の習慣がある子でないと継続することは難しいため、せっかく入会しても、全く利用していないというケースもあります。「安いから良い」と考えるのではなく、「続けられるのか」「使いこなせるのか」をよく考えてから入会しましょう。
また、料金が安い分、受講できる教科が限定されていることもあります。このパターンのオンライン塾は2週間程度の無料体験ができることが多いため、まずは無料体験でどのようなペースで勉強を進めるのか、教科は十分かなどを確認してください。
(2)映像授業+定期マンツーマン指導があるオンライン塾の料金例
【受講料】一ヶ月1教科受講の場合:週1回(月4回)8,000円~10,000円程度
【入会金】なし~3,000円程度(塾により異なる)
【テキスト代】3,000円~1万円程度(塾により異なる。講師が選んだものを購入することもある)
【システム利用料】1,000円程度(塾により異なる)
【その他相談料など】なし(受講料に含まれることが多い)
合計:月額9,000円~11,000円程度
授業は映像ですが、最大の特長は講師または塾のアドバイザーから、定期的なマンツーマン指導を受けられることです。現在の学習進捗状況、本人のやる気やテストの結果などを講師とオンラインで話し合い、今後どのように勉強すべきかを示してもらえます。また悩み事なども聞いてもらえるので、通塾する一般的な塾と同じように続けられる可能性が高いでしょう。
受講料は通常の個別指導と同等になりますが、定期的なマンツーマン指導が付加されていることを考えると、十分コストパフォーマンスはよいと考えられます。
(3)個別指導+定期コーチングがあるオンライン塾の料金例
【受講料】一ヶ月1教科受講の場合:週1回(月4回)5,000円~20,000円程度(学年で異なる)
【入会金】1万円~3万円程度(塾により異なる)
【テキスト代】3,000円~1万円程度(塾により異なる。講師が選んだものを購入することもある)
【システム利用料】3,000円程度(塾により異なる)
【その他相談料など】オンライン自習室を利用(無料)
合計:月額8,000円~23,000円程度
直接の個別指導になるため、1コマあたりの料金は映像授業より高額になります。最大の特長は、定期的な「コーチング」がつくことです。コーチングは生徒自身に「現状何が問題で、どのようにすべきか」を考えるよう導き、実際に計画を立てて実行したり、成績が上がるための自分に合った勉強法を一緒に考えて確立させたりします。またカリキュラムの作成も生徒本人の状況を見て、その生徒に合ったものを作ってくれます。
ただし、コーチングは付加サービスのため、あくまでも授業がメインになることが多いようです。授業内容についての質問などは随時受け付けてくれます。コーチングの割合が増えるほど料金は高くなる傾向があります。
(4)有名講師や東大生の個別指導+定期コーチングがあるオンライン塾の料金例
【受講料】一ヶ月1教科受講の場合:週1回(月4回)20,000円~50,000円程度(学年で異なる)
【入会金】1万円~3万円程度(塾により異なる)
【テキスト代】3,000円~1万円程度(塾により異なる。講師が選んだものを購入することもある)
【システム利用料】3,000円程度(塾により異なる)
【その他相談料など】オンライン自習室を利用(無料)
合計:月額23,000円~60,000円程度
(3)のシステムと同じですが、講師に付加価値がついているオンライン塾です。よく見られるのは講師が東大・京大・早大・慶大などの高偏差値名門大学在籍または出身であるケース。中には「講師は全員東大生(卒業生)」というオンライン塾もあります。目指す大学が決まっている場合は、その大学を良く知る講師に指導してもらえるため、モチベーションが上がるきっかけとなります。
また「24時間いつでも質問対応可能」「週に一回の面談や毎日の学習をサポートするシステムがある」など、付加サービスも充実していることが多いです。オンライン塾の生徒専用に、有名大学在籍の講師によるトークイベントなどが開催されるケースもあります。金額は高いですが、講師からのかかわりは多くなり、満足度も上がるでしょう。
以上、オンライン塾の料金パターンのうちから、いくつかを例として見てみました。高額なオンライン塾でも、小学生は別料金というところもあります。逆に、中学受験専門だとさらに高額になるケースもあります。
オンライン塾の費用は塾ごとに大きく異なるため、必ず入塾前に問い合わせたうえで、無料体験授業を受けましょう。多くの場合、無料体験期間が設定されているので、ぜひ利用してみてください。無料体験を行っている塾は「塾探しの窓口」で簡単に探せます。
(2)テキスト代
オンライン塾の場合、テキストは無料でダウンロードができるところが多いようです。これは月々の受講料にテキスト代が含まれているからと考えられます。
一方、コーチング(後述)を受けられるオンライン塾の場合は、テキストなども講師が選び、それを購入するというパターンもあります。
(3)入会金・初回登録料
月額固定制で動画見放題のような格安のオンライン塾では、入会金は無料です。
一方で、相談やコーチングのサービスがあるオンライン塾では、入会金や初回登録料が必要なところが多いです。入会金・初回登録料は3,000円~3万円程度まで、塾によりさまざまです。
なお、入会金が必要なオンライン塾でも、無料体験を受けたり、キャンペーン期間中に申し込んだりと一定条件をクリアすることで入会金が0円になることがあります。どのオンライン塾でどのようなキャンペーンが行われているかは、「塾探しの窓口」で塾を調べることで分かりますので、利用してみてくださいね。
(5)質問・相談料
通常は講師への質問や相談料は不要ですが、時間外の相談では料金が発生することがあります。また相談がいつでもできるコースを提供しているオンライン塾もあり、別コースとして追加料金がかかります。
(6)コーチング料
コーチングとは、授業ではなく「勉強の計画の立て方」「苦手科目の勉強の仕方」「モチベーションの上げ方」など、勉強のやり方や取り組み方そのものについて教えてくれるサービスです。コーチングがあるオンライン塾では、通常、個別指導に定期的なコーチングがセットされているケースが多いようです。多くは週に一度以上行われます。
コーチングを受けることで、勉強のモチベーションが下がらず、自分の現在の状況なども冷静に分析してもらえます。そのためオンライン塾の最大のデメリットである「コミュニケーションが講師と取れない」「自己管理しなければならない」という点をカバーし、対面の塾以上に役立つサービスといえるでしょう。
(7)テスト料金
大手予備校や学習塾が運営するオンライン塾では、その塾の生徒と同じ月例テストや、授業が終わるごとに受ける確認テストが受講料に含まれていることがあります。テストは半ば強制ですが、結果についてのアドバイスや分析ももらえるため、対面の塾に通うのと同じように、自分の学力を客観的に見ることができます。
半強制的なテストや模試があるオンライン専門塾はそれほど多くありませんが、受験生などで定期的にテストを受けたい場合は、コーチングが含まれているオンライン塾を選び、模試などをカリキュラムに入れてもらう方法があります。
(9)デバイス貸し出し(販売)料
オンライン塾で使う専用タブレットや、先生と生徒が同時に書き込めるペンタブレットなどにかかる費用です。貸し出しで初期登録料に含まれている場合と、購入の場合があります。料金は塾によって異なります。
【失敗しない】オンライン塾を選ぶ際のチェックポイント
オンライン塾には多くのメリットがあるものの、オンライン塾特有のデメリットもあります。最大のデメリットは「コミュニケーションがとりづらい」こと。他人の目がなく自分で勉強しなければならないシーンが多いため、孤立感を感じてモチベーションが上がらなくなってしまうケースが多くあります。
逆にいえば、このデメリットさえ克服できれば、オンライン塾を利用することにより、少ない費用で多くの効果を得られるかもしれません。
ここではオンライン塾をうまく活用するための、失敗しないオンライン塾の選び方、チェックポイントについて説明します。
(2)講師の質、授業の質は良いか
オンライン塾でも、通常の塾と同じように、講師の人柄や雰囲気、話し方、授業の充実度は最も重要です。
特に個別指導の場合は、より講師のレベルは重要です。質問に親身に答えてくれる、学習計画を立てて勉強に対する取り組み方を指導してくれるなどの「マンツーマン指導」「コーチング」サービスがあるオンライン塾では、講師との信頼関係が築きやすくなります。
しかし講師がいいかげんだと、オンラインで生徒と二人きりのため、雑談ばかりで何もしないまま授業が終わってしまう…というケースもあるようです。
講師や授業内容の質、レベルについては、体験授業を受けることで確認できます。申し込み前に体験授業を受けられるオンライン塾を選びましょう。
(3)サポート体制は充実しているか
オンライン塾で学習を続けるには、オンライン塾のデメリットである「コミュニケーションがとりづらい」ことへの対策が必須です。授業や課題以外に、サポート体制が充実しているかどうかを必ず確認しましょう。また「オンライン自習室」があるかどうか、質問は時間を区切らず受け付けてもらえるか、テストや模試が受けられるかなど、欲しいサポート体制があるかどうかは、入塾前に確認しておきましょう。
(5)体験授業(トライアル受講)が可能か
オンライン塾に入る前に、必ず体験授業を受けましょう。
オンラインで実際にどのような授業を行うのか、教材や専用デバイスは使いやすいかなどを、体験授業を受けて入塾前に確認しましょう。体験授業は無料で受けられるところがほとんどですが、中には無料体験を申し込んだ後1週間たつと、自動的に申し込んだことになってしまうオンライン塾もあるため、注意が必要です。
期間限定で無料になるオンライン塾もあります。無料キャンペーンなどを行っているかどうかは、各塾に問い合わせてみてください。
まとめ
この記事では、オンライン塾の費用について、どのような形式の授業やサービスを受けるとどの程度料金がかかるのか紹介しました。
オンライン塾はいつでもどこでも、質の高い授業を比較的安価で受けられることが最大のメリットです。しかしオンライン塾は、自主性がないと続けづらいというデメリットもあります。オンライン塾の利用を検討している方は、費用だけを見るのではなく、オンライン塾を利用する目的を明確にし、その目的を達成できるサービスを受けられるところを選ぶことが成功への近道となります。
「塾探しの窓口」を利用すれば、多種多様なオンライン塾の中から、お子さんにぴったりの満足できるオンライン塾が見つかります。まずは無料体験を受けてみて比較検討してみましょう。「塾探しの窓口」を利用して、学習効率の上がるオンライン塾を見つけてくださいね。