学習塾の口コミ比較サイト「塾探しの窓口」が運営。初めて塾を探されている保護者に向けて、塾を探す上での基礎知識や塾選びを成功に導くためのポイント等を、わかりやすくお届けします。
繰り返し学習で復習効率アップ!受験まで使える勉強法を解説
テスト範囲のお知らせをもらうと、必ずといっていいほど「繰り返し勉強しておくこと」という一言が書かれていることに気づきませんか?
確かに、繰り返し学習はその響きからして大切そうです。
でもどうやればいいのか分からない!何回やればいいのか決めて欲しい!といった中学生の声もお聞きします。
今回は学校の先生もよく言う「繰り返し学習」に注目しました。繰り返し学習とはどんな勉強でどんなメリットがあるのか、また今日から取り入れられる繰り返し学習のコツや具体的なやり方について解説していきます。
「繰り返し勉強しておけよ!」と先生が言う理由
どうして先生は「繰り返しやっておけよ」と、それこそ繰り返して言うのでしょうか。
はじめに、繰り返して勉強することで得られる効果を整理してみましょう。
繰り返し学習と比較される「インターリーブ学習法」も知っておこう!
繰り返し学習と似た勉強法に「インターリーブ学習法」というものがあります。初めて聞いた方もいるかもしれませんね。飽きずに続けられると、人気の学習法です。
ここでは知っておいて損はない「インターリーブ学習法」について解説します。
(2) インターリーブ学習法のメリットとデメリット
インタリーブ学習法のメリットは、勉強に関連性のある別の勉強を混ぜることで、内容の特徴が際立ち、理解や暗記がしやすくなるという点です。
重要用語の暗記中に練習問題を解くことで、知識同士の区別がつきやすくなり、結果的に記憶にも残りやすくなる、といった具合ですね。
また目先の内容が変わるため、勉強全体にメリハリがつき、飽きにくくなるという点もメリットでしょう。
一方で、集中力のコントロールや勉強バランスの確保が難しい中学生という年頃には、「関連性のある勉強を適度に挟む」という加減が難しいことも押さえておいてください。別の勉強を始めるつもりが、関係のないことに気が散ってしまう可能性もあります。
慣れるまでは大人の目が届く場所で勉強させ、適度に声を掛けてあげると良いでしょう。
やっぱり繰り返し学習は大事!効果的な反復のコツ
繰り返し学習もインターリーブ学習も、勉強へのアプローチは異なるものの、「反復し、何度も目にすることで学習効果を高める」という点では共通しています。
結局、繰り返すことでしか勉強ができるようにはなりませんし、暗記も定着しないのです。
そして繰り返し学習は、ちょっとしたコツで効率が上がり、勉強時間もグンと短縮できます。上手な繰り返し学習法についてまとめました。
(2) 最低3回繰り返す
繰り返し学習は何回くらいやるべきか、気になりますよね。
答えは「最低3回」です。難関大や医学部を目指す大学受験生は「7回」と指導されることもあるようですが、高校受験においては「最低3回、苦手は5回」が目安でしょう。
それぞれの回数には、きちんと狙いがあります。
■ 2回目:1回目で解けなかった問題を解けるようにする
■ 3回目:テスト前などに全問解き、正解できるか確認する
問題集は、1回解いただけでは役に立たない、といわれるのはこれが理由です。1回解いただけでは、その時解けなかった問題を解けるようにする・定着させるというプロセスが抜けてしまうからです。最低3回は繰り返す計画を立てるようにしましょう。
(3) 短期間に何度も繰り返す
繰り返し学習の効率アップには、頻度に加えて「期間」も大切です。
先に、脳は何度も触れる情報ほど大事だと認識し、忘れにくくすると書きました。実は、「短期間に何度も触れる」という点がポイント。初めに触れたことを忘れないうちに再び目にするから、「大切だ!」と認識するのですね。
繰り返しの期間があまりに空いてしまうと、はじめに勉強したことを忘れてしまいます。これではせっかく勉強しても、ザルで水をすくうようなもの。
「短期間に」繰り返す、ということを忘れないようにしましょう。
(5) 「印付け学習」も利用する
繰り返し学習といっても、毎回すべての問題を解き直さないといけないわけではありません。できなかった問題をできるようにすることこそが成績アップの秘訣ですから、問題ごとに「できた/できなかった」を区別しておくことが重要です。
問題には出来具合を示す「印」を付けておくようにしましょう。印はスピーディーに付けられ、かつひと目で分かるシンプルなものがおすすめ。印はお子さんの様子に合わせて、3つくらいを決めましょう。
少し不安/解説を見れば理解できた ⇒ 「△」
まったくわからなかった ⇒ 「×」
こうした印を付けておくと、2回目以降の繰り返し学習で取り組むべき問題が一目瞭然です。そう、「△」と「×」ですね。「◎」の問題は、テスト直前に念のため確認するといった復習で良いでしょう。
印を付ける勉強法については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください!
まとめ
先生が「繰り返して勉強しておけよ!」と言う理由でもある、繰り返し学習のメリットや具体的な勉強法、科目別に繰り返し学習のコツなどを解説してきました。
「ローマは一日にして成らず」とも言いますが、勉強も一朝一夕、1回や2回の取り組みで結果がでるほど簡単な世界ではありません。暗記も問題演習も、何度も繰り返し続けることで、はじめて得点や順位アップという結果につながるのです。
また学校は「新しい知識を教える」という役割がメインになるため、生徒一人ひとりに合った細やかな勉強法の指導までは期待できないでしょう。お子さんの個性を活かした勉強のコツを知りたい場合は、塾を利用するのがおすすめです。
今回ご紹介した繰り返し学習も、塾ならではの成績アップノウハウの一つ。塾はさまざまな勉強法の知恵を持っています。
お子さんの復習や勉強への姿勢が気になったら、お近くの塾に相談してみても良いでしょう。「塾探しの窓口」を使って、ぜひお子さんに合った塾を探してみてくださいね。